(仮題)ヴィークル・メアを求めて/(旧)母父の名で帰ってきた   作:MenoMash

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お待たせしてすみません。一人暮らし始めました。
後日加筆予定です。


不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまう男

ディープスカイに寄す

 

          名無しの栗毛ニア

 

舎代の生産した栗毛馬

幻の三冠馬アグネスタキオン

そは 大種牡馬サンデーサイレンスの仔であつた

異次元より現れ

わずか四度の戦いで神話になった

その幻の三冠馬を父とし

英国美女アビを母として生れ来しディープスカイ

アグネスタキオンの仔は

ハズレが少ないといふ下馬評を

見事NHKマイルカップで証明し

名手四井の鞭さばきもさることながら

さんぜん

太陽と耀き出したディープスカイ

あヽ時の支配者たる君よ

来る六月一日

必然ダービーの栄冠を狙つてゐるだらう

こんどこそ

白毛の怪物に砂を浴びせて

見事キャプテントゥーレの仇を討ち

牡馬のプライドを示し

われらに巨大なブラボウを叫ばして呉れ

 

          (二〇〇八[原文ママ]・〇五・一二作)

 

 

 

2008年クラシック世代──前評判はそれほど高くはなかった世代。しかし、その評価は覆りつつあった。

皐月賞を制し、圧倒的な人気を得つつある次世代のアイドルホース、リュウールドレ。雑草評価だがオールドファン大歓喜の血統と父から受け継ぎつつある人気、希少な白毛と華のある競走能力で世間の話題をかっさらう超大型牝馬。

時代遅れの血統の彼女と対比されるように、優れてときめきたる血統を持つ有力馬として期待されるのが、NHKマイルを制した栗毛の大型馬ディープスカイ。ただのダート馬とは思われていないサクセスブロッケン。あと弥生賞馬マイネルチャールズ。

 

 NHKマイルカップ。並み居る有力馬を押さえ、1番人気で稍重を脅威の末脚で制した。担当調教師である近野自身の贔屓目もあるだろうが、強い勝ち方だった。世代でも有数の実力馬といえるだろう。しかし世間の評価は…

 

ディープスカイはリュウールドレに勝てるのか。

"牝馬が牡馬に勝てるのか"ではなく、"牡馬が牝馬に勝てるのか"を語られるのが、今現在のリュウールドレに対する世間の並々ならぬ期待と評価の顕れである。

昨年のウオッカ級の実力馬として評価されつつあるのだ。

リュウールドレに勝てねば、世代最強を名乗ることはできない。

近野はマイルカップを経て、参戦を決定した。騎手の四井も続投だ。他にクラシック有力馬がいないのもあるだろうが、きっちり捻挫を治して来て欲しい。

 

以前プールで見た時の様子からしても、リュウールドレの武器は大柄な馬体を支える筋肉。鍛え上げられた筋肉から繰り出すパワーとスタミナ。牡馬を相手取るレベルの牝馬はウオッカしかり、リュウールドレしかり仕上がっているものだ。そこは覆しようのない差がある。

しかし、リュウールドレには致命的な弱点がある。おそらく陣営も気が付いてはいるだろうが、こればかりは大型馬の宿命やもしれんものが。そう、リュウールドレはカーブが下手だ。壊滅的に下手としか言いようがない。そこを突く。皐月賞でキャプテントゥーレはカーブの際に、大きく膨らんだリュウールドレの内を回ることで前に出た。その後は抜き返されたが、ディープスカイには末脚がある。リュウールドレとディープスカイの末脚勝負。先頭で体力を消耗したリュウールドレと、体力を温存したディープスカイ。

アメリカンなフロントランナースタイルを得意とするリュウールドレと、日本競馬の積み上げてきたヨーイドンの末脚勝負をするのだ。

 

 

のちに「百合の間に挟まれた男」「女難の相EX」「牝馬の時代被害者の会名誉会長」などと評されることになるディープスカイ。だが、この頃はまだ「2歳王者」ゴスホークケン・「2歳女王」トールポピー・「桜の女王」レジネッタ・「怪物の娘」リュウールドレに次ぐ、クラシック戦線期待の有力馬の一頭へと躍り出たばかりであった。




お久しぶりです。前書きにありますように一人暮らしを始めまして、時間の余裕を作るのが大変ですが、とりあえず書けたところまで出します。

4歳・秋の遠征先アンケート(本編の結末は大きく変わりませんが、ウマ娘編の展開には影響あります)

  • アメリカ・BC(オールウェザー)
  • オーストラリア・メルボルンカップ(芝)
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