(仮題)ヴィークル・メアを求めて/(旧)母父の名で帰ってきた 作:MenoMash
ドーモ、キナダネオンの2005です。皆さん聞いてください。コタローがやってくれました。
そう、あれは凡そ数ヶ月前のことです。
厩務員のコタローと愉快な仲間たちが、ざわ…ざわ…していたのだ。
「チヨ~。聞いてくれよ~」
なんだなんだ。そんな情けない声出して。
このコタローという男、私のことを「チヨ」と呼ぶ数少ない人間のひとりである。愉快な仲間たちの中でも一際若そうなやつで、その中でも一等背が高い。ナノハナ姉さんの肩より高いので、180ほどだろうか。
「シャチョーがさ~、お前の名前考えてるんだけどね」
「あ、まだ候補だよ。候補」
ふむふむ。社長が名前を考えているのか。
「それがビッミョーでさ」
「シャチョーのネーミングセンスは、お前も知ってるだろ?」
うーん。否定できない。上手く説明できないが、社長の名づけはカッコイイ!!とかではないのだ。説明されれば納得できるが、ぱっと見ダッッな感じである。キナダネオンやキナダアクルオー、キナダナノハナが上振れと言えば通じるだろうか。
「いくらなんでもキナダロウバイはな~」
「キナダアジサイはキナダオルテンシア、キナダウメはキナダハツナに言い換えてきたけど…」
「お前の甥姪はペチュニア、サルビア、コスモスなのに、ロウバイって…」
「せめてイチゴかブルーベリーならなぁ」
わぁ…。思いっきり下振れしていらっしゃる。ロウバイかぁ…。ちょっと、うん。流石にそれはね。母のネオン、半兄の阿久留王を除き、ほとんどの近親は植物から名前を採っているのだがネタ切れだろうか。え、牧場の中に蠟梅園があるの?
「キナダタチバナみたいに、県内の伝説からとってもいいのに」
それでキナダショショジになった半兄いましたよね?乗馬になってUターン転職キメた彼ですよ、彼。
「チヨも、ロウバイは嫌だよな~」
『ヒュン!!(激しく同意)』
「わ、思いっきり耳絞ってんじゃん」
「そうだよな~。ロウバイは、ちょっとってなるよなぁ~」
さすがコタロー。よくわかってるじゃないか。
「俺、ちょっと他に候補ないか聞いてみるよ」
頼むぞ。
こんな感じで、私の名前候補に対しての異議申し立てをコタローに委託した結果。社長は別の候補を新たに考えてくれたのだ。
候補その1「キナダロウバイ」。冠名「キナダ」+植物名「ロウバイ」。説明不要。
候補その2「キナダコキア」。冠名「キナダ」+植物名「コキア」。花言葉は「恵まれた生活」。いいじゃん。
候補その3「キナダネモフィラ」。冠名「キナダ」+植物名「ネモフィラ」。そう、その調子だよ。
候補その4「キナダローズマリー」。冠名「キナダ」+植物名「ローズマリー」。うんうん、いいね!
候補その5「キナダラジアタマツ」。冠名「キナダ」+植物名「ラジアタマツ」。長くない?
候補その6「キナダウサモル」。冠名「キナダ」+牧場内の施設より。嗚呼。あの、ふれあい広場の名前からね…。ウサギとモルモットにハツカネズミがいるとかいう。カァイイね。喧嘩打ってんのか、手前
候補その7「リュウールドレ」。意味「か細き黄金の光」。うちの血統のことか?
えー。社長と社員さん、バイト諸君、コタローと愉快な仲間たちによるアンケートと厳正なる話し合いの結果、私の名前は「リュウールドレ」に決まりました。
「かっこいい名前になったな!」
ありがとう、コタロー。
「まさか俺が、お前の名付け親になるなんて」
「頑張って考えた甲斐があったよ」
社長にしては珍しいと思ったら、お前か。オルテンシアといい、ハツナといい、ふれあい広場よりはセンスあるから安心していいよ。
ということで、主人公の名前は「リュウールドレ」に決まりました。
追記
誤字修正しました。報告してくださった方、本当にありがとうございます。
4歳・秋の遠征先アンケート(本編の結末は大きく変わりませんが、ウマ娘編の展開には影響あります)
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アメリカ・BC(オールウェザー)
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オーストラリア・メルボルンカップ(芝)