ゼンゼロ探偵もの概念   作:オルペウスペロペロ

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誤字報告、感想ありがとうございます。


file3.ホロウに潜む怪人3

 

 インターノットを探ってみたところ最近になって活動しだしたようであった。

宅配トラックを襲ったドライバーに怪人Wだと名乗ったというのが広まったようだ。

宅配トラックを襲っているばかりではなく通行する車すべてに襲撃しているようでかなり被害数はかなりあがっている。

だが、怪人Wが要求することは決まって車を明け渡すよう言ってくるらしい。

そのたびに治安局は動いていたようであるがホロウに逃げられては捜索している間に数10㎞先離れた別の場所に現れてはまた襲撃を繰り返している。

といった風に治安局は怪人Wを追い詰めることができていない。

これ以上はインターノットを調べても何も出ないだろう。

 

 パソコンの電源を落とすと、一度白祇重工の建材を乗せたトラックが襲撃された現場と近くのホロウに探りを入れるようにするか。

ホロウに入るためエクスに案内をしてもらう必要がある。

 

「おーいエクス。依頼でホロウに入るから一緒に…」

 

 エクスの作業スペースを覗くと驚いたことにいないのである。

帰ってきて今になってエクスがいないことに気が付いた。

戻ったぞーといってもいつも無視するからてっきりいるものだと思っていたが。

エクスが外出するなんて珍しいこともあるもんだと思いつつとりあえず現場だけでも見てくることにした。

 

 

 バイクを走らせ2時間と少し、目的地の襲撃されたという現場に着いた。

脇にバイクを止めて付近を見渡してみたがこれといって変わりない道路であった。

事件が起きてからはこの道も通行量が減ったことで今は誰も通らないようだ。

脇に止めたバイクから降りてまず目につくのは遠くに見える共生ホロウぐらいなものだ。

徒歩なら1時間もせず、バイクや乗り物なら20分もあればつくぐらいだろうか。

 

 周りを見渡してみたが気になるものは見当たらない。

これはホロウに入ってみるほかないようだ。

と帰ろうとしたとき1台のトラックが通って行った。

襲撃されてから時間が経っているとは襲撃があった後の道をよく通るものだ。

怖いもの知らずというかなんというか。

気を取られたがそろそろ帰ろうとバイクに乗ろうとしたとき携帯電話からノックノックの連絡が鳴った。

覗いてみるとエクスから連絡が来ていた。

 

《新しい依頼を請け負うことになった。断ることのできない大事な依頼だ》

 

《依頼について話し合いたい。急なことだが一度事務所へ戻ってこい》

 

 珍しく出かけていると思ったらどうやら依頼を拾ってきたらしい。

依頼がないときはとことんないのだがここにきて忙しくなってきたようだ。

《なるべく早く帰ります》

と返信した。

早く帰らないとエクスに文句を言われるしさっさと帰ろう。

その時、おーいと誰かが呼びかけてくるような声がした。

気のせい…ではない、確かに声がした。

声がしたほうを見ると道路の向こう側に手を振りながら走ってきている男がいた。

 

 こんな道路で徒歩の人間を見るのは異常なことだ。

散歩にしてもこの周りには町も遠い。

バイクに乗ると走ってきた男に近寄った。

 

「どうした、こんなところで散歩しているのか?」

 

「はあ、はあ、そんなわけない!」

 

 どうやら長く走ってきたのか息が乱れている。

少しして息を整えると男は急いだようにしゃべりだした。

 

「すまんが携帯電話を貸してくれないか!さっきトラックが襲われて携帯電話も取られてしまったんだ!」

 

 話を聞くとこの男は先ほど通っていたトラックの運転手のようだ。

そして運転していたところ噂の怪人に襲撃を受けたらしい。

トラックを置いていけば命は取らないと脅され、そこから治安局へ連絡をしようとしたところ連絡手段をトラックにおいていることを思い出したという。

そこでさっき通り過ぎた際に見えた俺に治安局へ通報してほしいということであった。

治安局へ通報すると俺はバイクへ乗った。

 

「どこへ行くんだ?」

 

 運転手が聞いてくる、アクセルを踏みながらヘルメットをかぶる。

 

「お前さんの襲撃されたっていう怪人を見に行く。時期に治安官たちが来るだろうから待っときな!」

 

 先程襲撃されてからまだ時間は経ってない。

もしかしたら事件を起こした怪人とやらを追跡できるかもしれない。

 

 

 襲撃されたという場所に着いたがトラックはすでにない。

ここまでは予想通りだがどこへ向かったか周りを見てみよう。

 

 バイクを走らせ途中で道を逸れた跡を見つけた。

逸れた先にあるのは近くにあったホロウだ。

追いつけれたらいいんだが。

 

 道路から外れホロウに向かってバイクを走らせていると、トラックが見えた。

バイクの速度をさらに上げ追い付こうとするとトラックの上から大きな塊が降ってきた。

黒い機体に身体に沿うように蠢くエーテル。

後ろにはブースターの様に見えるバックパックが付いてあるのが見えた。

エーテルライフルを抱えており巷で言われている怪人Wの外見であった。

しかし目の前にして分かったが、思った以上に本物だ。

 バイクを停めロッドを構えた。

今ある装備は以前使ったスタンロッドとリボルバーのみである。

トラックはそのまま進んでいき遠くなっていくのを見ることしかできなかった。

 

「おい、アンタは誰なんだ!?」

 

「コレ以上追跡スルナ。コレハ警告ダ」

 

 やりあうつもりはなかったが相手の武装から考えて正面切っての戦闘は厳しいだろう。

依頼は怪人をどうこうするわけではないことはわかっている。

偽物だと思っていたが対面して気が変わった。

この偽物の正体が何なのか、個人的に知りたくなった。

エクスにこいつを見てもらえれば何かわかるはずだ。

 

「!?」

 

 引く気がないことを悟ってかいきなり撃ってきた。

すんでに横に回避できたがここの周りには身を隠せるようなものも何もない。

正面からやるのは得意ではないが…。

とりあえずは様子見で接近、ロッドを叩き込む!

 

 ライフルを撃ってくるが直線であるため動いていればどうということはない。

だがその間ずっと動き続けなればならない。

ただ動き続けるだけではなく狙いは…ライフルを撃ち尽くした時。

 

 撃ち続けていたライフルは玉切れになる。

ここで接近する!

接近する中で怪人はライフルを捨てるとフットフレームが開き棒状のものを取り出すとあっという間にブレード状態に変形した。

近接武器に瞬時に切り替えられたがやることは変わりない。

 

「ハアッ!」

 

 ロッドとブレードがぶつかり鍔迫り合いの状態になる。

ただこの状態は長くは続かなかった。

ロッドをはじき返されるとブレードで追撃してくる。

怪人Wが振ったブレードを躱しロッドで反撃する。

ロッドが脇に入ったかのように見えたが片手で防がれていた。

だが、このロッドはただの棒切れではない。

 

「油断したな。こいつはしびれるぜぇ!?」

 

 ロッドに搭載していた放電機能をフルパワーで叩き込む。

 

「!?」

 

 強力な電撃を流し込まれたにもかかわらず、つかまれたロッドが握りつぶされ電気は止まってしまった。

こいつ電気流されようがお構いなしにやってくれやがって。

あのロッド結構高額なんだがな…持ってかれたな。

だが、電撃を流した時点で俺はすでにリボルバーに手をかけていた。

こいつで片を付けさせてもらう!

2発、怪人Wにマグナム弾を打ち込んだ。

 

 

「おいおい、まじか」

 

 至近距離のマグナム弾は当たったにも関わらず弾かれた。

撃たれた方は何かしたのか?とピンピンしている。

更に2発撃つがやはり弾かれた。

その後ブレードが飛んできたので一度大きく距離を取った。

 

(普通のマグナム弾では効果はないか…)

 

 

 握り潰されたロッドを捨てるとブレードを構え直すと後ろのブースターの駆動音が聞こえてきた。

どうやらここからが本番という事らしい。

 

「!!」

 

 一瞬で間合いを詰められ躱すだけで精一杯であった。

そこからは一方的なものだ。

躱せなければ真っ二つになる未来だけだ。

そろそろ、躱すのも厳しい、限界が近い。

 

「クソゥ!クソがぁ!」

 

 残り2発全てをブースターで突っ込んでくる怪人Wに撃ち込んだ。

相手から見たらヤケになって撃ったように見えただろう。

その証拠に俺の撃った弾丸を躱す素振りも見せない。

…だからこそ。

 

「また、油断したな」

 

「!?」

 

 2発目の弾丸はブレードを貫通し、そこからエーテルが広がり怪人Wの片腕を持っていった。

 

「特殊エーテルマグナム弾だ。うちは金欠気味でね。節約しないと破産しちまうんだ」

 

 わざわざリボルバーを使う意味は弾丸を節約しつつ強力な弾丸を撃つためにリボルバーを選んだ。

それでも一発生活費3日分に相当する。

今回は節約するために通常のマグナム弾を装填して保険で最後の一発だけエーテル弾を込めていたのだが。

おかげで確実に当てることができた。

シリンダーから薬莢を全て出して特殊エーテルマグナム弾を装填した。

 

「次は手加減抜きだ。死にたくなきゃ質問に答えろ。お前の正体と目的教えてもらおうか」

 

 怪人Wの吹き飛んだ腕からは失血はない、千切れたコードや機械が覗かせていた。

相手は人間ではない、機械人なのか?

警告された後怪人Wは数秒止まっていたがバックパックからミサイルを飛ばして来た。

 

「まじか!洒落にならんぞ!」

 

 何発かリボルバーで対応するが数が数だ早々に無理だと諦めた。

これは本当に使いたくなかったが仕方が無い。

リボルバーをしまい義手の右手を突き出した。

 

「エーテルバースト!」

 

 大きな爆発を引き起こしたことで飛んできたミサイルは誘爆し、すべて撃ち落とした。

爆発を引き起こした右腕の義手からは熱が陽炎のように熱気が立ち昇っていた。

爆発を起こした後の義手は動かなくなっており、カシャンと義手から電池になっていたエーテルカードリッジが飛び出た。

 

「あちゃ!」

 

 それを掴もうとしたが、熱すぎて落としてしまった。

周りを確認したが、怪人Wは見当たらない。

既に逃げられたようだ。

戦ってて気が付かないうちにホロウの近くまで来ていたようだ。

この様子だとホロウに逃げられただろう。

これは戦いながら逃げることも考えてここまで誘導されたな。

 

 いつまでもここにいても治安官に捕まって時間を取られる。

少し遠回りになるが治安局に捕まらないよう帰るか。

落としてしまったカードリッジを拾いバイクの方へ帰っていく。

それにしても帰るのが遅くなってしまった。

それに姿だけでも写真とかに収めたかったがそんな余裕なかった。

壊れたロッドも一応回収しとかないとな。

エクスにネチネチ文句言われるなーメンドクセー。

そんな事を思いながらエクスへ今から帰ることになった経緯をノックノックへ送るのだった。

 

 




エージェント情報

アッシュ・バートン

属性 エーテル・撃破

所属「バートン探偵事務所」

 

コアパッシブ

「特殊エーテルマグナム弾」LV6

回避反撃、回避支援、特殊スキル、強化特殊スキルを発動した際特殊エーテルマグナム弾を消費する。

スキルが発動した場合、スキルの与えるブレイク値が70%アップする。

「強化特殊スキル」、「連携スキル」、「終結スキル」などの最中にリロードを行う。

最大6発まで装填される。

 

追加能力

「観察眼」

チームに自身と同じ陣営またはボンプにエクスがいる時発動。

アッシュが発動した「極限視界」の時間が2.5秒延長する。

 

強化スキル

前方の直線範囲に1発の遠距離打撃を放ち、物理ダメージを与える。

特殊エーテルマグナム弾を消費した場合、エーテルダメージになり、ブレイク値が上昇する。

 

強化特殊スキル

エーテルマグナム弾を6発装填する。

前方直線範囲に強力な遠距離打撃を最大6回攻撃し強力なエーテルダメージを与える。

スキル発動中無敵効果を得る。

 

連携スキル

「エーテルバースト」

前方小範囲の敵に強力な遠距離打撃を放ち、エーテル属性ダメージを大量に与える。

スキル発動中、無敵効果を得られる。

 

終結スキル

「エーテルバースト・オーバードライブ」

前方小範囲の敵に強力な遠距離打撃を放ち、エーテル属性ダメージを大量に与えた後「極限視界」を発動する。

スキル発動中、無敵効果を得られる。
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