ゼンゼロ探偵もの概念   作:オルペウスペロペロ

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file3.ホロウに潜む怪人6

 

 

 ホロウの中をエーテルブースターで駆けミサイルでこちらを追撃してくる。

ミサイルの群れをかわしてマグナム弾を打ち込むがブースターでかわされる。

交戦が始まってもう3分程経過したがお互いに決着をつける決定打が打てずにいた。

前回の戦闘からかなり学習されたのかなにか手を打たなければ先にこちらのスタミナが尽きるだろう。

やはり決着をつけるためには接近戦に持ち込まければならないだろう。

しかし近づくとなると片腕のマシンガンがこちらをハチの巣にするだろう。

 

「使いたくなかったが…仕方がないか」

奥の手を使えば怪人を無力化ができる可能性が高い。

使えば体に負荷をかけるため使わないようにしていたが他に手はない。

リボルバーの弾を込め直すと俺は怪人に真っ直ぐに駆けだした。

怪人のマシンガンはこちらを捉え弾幕が襲う。

警棒のみで捌き切るのは無謀である。

だがこんな時昔から言われている言葉がある。

「当たらなければ…どうということもない!」

なにかの昔の映画で見た言葉だったがこんな時でも俺にできることはある。

極限を越えた視界、「()()」で決着をつける!

 

 

 

 決着はあの一瞬で着いた。

怪人の頭を吹き飛ばし機能を停止にすることに成功した。

しかし機能を停止したすぐに怪人は爆発し粉々になってしまった。

今は吹き飛ばして残った頭部をエクスが調べている最中であった。

「ふむ、やはりこの倫理コアは…【ドール】だ」

「やっぱりこの裏にはあいつがいるのか?」

「間違いないだろう。Zとか言う奴は姿を見せないみたいだが」

 調査をしている間もエーテリアスが何体か現れる程度であのモニター頭の怪しいやつは姿形もない。

もう長いことホロウの中にいるそろそろ引き上げるべきだろう。

「エクス、そろそろホロウから脱出しよう」

「そうだな、アッシュ頭は詳しく調べたいから回収を頼むぞ」

そう言うとエクスは先を歩き始める。

結局どういう目的があったのか知ることは無かったがエクスの記憶についての手がかりがあれば良いんだが。

そんな事を思いながら頭部を抱えエクスの後を追い始めた。

 

 

 

 

 場所は変わりどこかの研究所そこにはゼットと名乗った者が3つのモニターを眺めていた。

そのどれもモニターの内容は長い間ノイズ画面が表示されていた。

「ふむ、タイプTは全て壊れてしまいましたか。機体そのものはオリジナルの怪人Wと同じものにしましたがこうも結果が伴わないのは残念ですね」

 残念だという言っているがZの頭部のモニターには笑顔のボンプが写っていた。

懐からテレビなどに使うリモコンのような物を取り出すと1つのボタンを押した。

そうすると上から新しいモニターが降りてくるとZの前で止まった。

そしてまた別のボタンを押すとモニターに映像が映りだした。

「しかしタイプTはいい仕事をしてくれました。2号機を破壊したのは恐らくヴィクトリア家政、市長からの刺客と言ったところですか」

 モニターには取り囲むように白色のオオカミシリオンの執事服を着た男、3人のメイドに囲まれた映像が映っていた。

ヴィクトリア家政の連携によって怪人が追い込まれ最終的にサメのシリオンのメイドに脚部を破壊された。

「自爆装置をつけていたのですが成果はなしでしたが、まあ保険ですのでこんなところでしょう」

その後あらかじめ仕組んでいた自爆装置が作動しモニターの映像はスノーノイズになる。

リモコンの別のボタンをまた押すとモニターには別の映像が映し出される。

「3号機を壊したのは例の探偵さん達とは…。正直見誤りましたね。」

 映し出された映像にはミサイルを撃ち込みそれを躱してリボルバーで反撃している姿が映っていた。

そして効果がないと判断したのか全速力で接近し始めたところを怪人のマシンガンがアッシュを捉えていた。

そしてマシンガンがアッシュに弾丸を襲ったそして次の瞬間、頭部のカメラは中に舞っていた。

「やはり速い。」

リモコンの別のボタンを押すとモニターの映像は再生速度が遅くなった。

モニターにはアッシュが銃弾を貫通したかのような不思議な映像が一瞬映りだされていた。

そして次の瞬間に接近し警棒で頭部を破壊し中に舞っていた。

「怪人の皮ではなく中身が特別でしたか。それでは虚ろ狩りにも歯が立たないのも納得です」

 モニターの周りにおいていたパソコンを立ち上げるとパチパチとなにかを打ち込み始めた。

「ふむ、アッシュ・バートン…11年前の旧都陥落を生き残ったと言うのは運が良かっただけと言うわけではなさそうですね。記録にはオブデシィアン大隊、カグツチ小隊所属この時のコードネームは…【トーチ】ではなく別の名ですか。【トーチ】は帰還後彼を隊長を据えた新しい小隊を編成しようとした際に変更した物だったと」

 そしてZはパソコンからモニターに視線を戻す。

「一体何をしたのか、大変興味深いですね。…1号機は残念ながら収穫は有りませんでしたが虚ろ狩りも大変素晴らしい。この新エリー都には素晴らしいモノがありふれている。」

 メモに何か書くとモニターの電源を切り部屋から退出した。

「虚ろ狩り、【トーチ】、興味深いモノばかりでますます研究は忙しくなりますね」

 そう言うと部屋の扉は閉められ部屋は暗闇に包まれた。

 

 

 

 

 

 一方どこかのホロウにて対ホロウ6課が怪人を撃破していた。

怪人を発見し最年少の虚ろ狩りによって一撃で葬り去られた怪人は爆発し事態は終息することとなった。

あれは以前の怪人ではなく偽物であった、それに気がついたのは虚ろ狩りのみであった。

心の底では少し期待していたのだが時間の無駄であった。

虚ろ狩りの長い耳がややへにょっとへこんでみえた。

 

 

 

 

 アッシュとエクスは帰路に着いていたが既に日は上がり昼前になる時間となっていた。

白祇重工に寄りキャロット情報を送るとようやく事務所に帰ってくることができた。

相変わらず客とは無縁の事務所に戻るとキングが窓から差し込む日向で昼寝をしている。

その横には寝ているキングを観察しているリサがおかえりと短く言うとまたキングに視線を戻した。

 

「やっと帰ってこれたな。ここ最近で1番疲れたな」

「おいアッシュ。依頼がまとまって終わったのだ、今日の夜はリサのバイト先のバーで飲むぞ」

「そうだな。久しぶりにマスターの酒飲みたかったとこだ」

「では夜にな」

 そう言うとエクスは充電スペースに行くとすっぽりハマりそのまま寝てしまったようだ。

俺もそのまま帰るのも億劫になったので所長様の椅子に身を預けそのまま意識を手放した。

 

 

 




ドールとは

ロストテクノロジーとなった機械人とは異なり作られた倫理コアで動く機械人のことを指している。
詳しいことはエクスからも教えてもらえてないがこの研究はエクスが人間の時に関わっていることらしい。
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