ゼンゼロ探偵もの概念   作:オルペウスペロペロ

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file2.猫探しは探偵業の基本3

 

 帰った後もホロウで出会ったZ(ゼット)の事が頭から離れなかった。

依頼は達成したし、子供も救出した。

それでも、一年前のあの日の事が頭の中を支配していた。

帰ってきてからエクスはまた作業に戻った。

遠方を任せていたリサも帰ってきてバイト先に行った。

 

 俺は所長席でずっと座りながら外を眺めていた。

Z(ゼット)あいつに会って分かったことがある。

あいつは平気な顔で誰かを傷つけることをするだろうと。

今度会ったら必ず。

 

「今度会ったら治安局に引き渡してやる」

 

 椅子から立ち上がるとお腹が空いてきた。

今日は外で食べてこようかなとエクスに声をかけてから外に出ることにした。

 

 

 ルミナススクエアでラーメンを食べた後、俺はインターノットを開いていた。

前回は素性調査ということであまり気にしてなかったが今回はガッツリ関わったのだ。

子供を助けた後どうなったのか気になったのだ。

あればいいなと思い探していると1番上には「【情報】宝石強盗捕まるモッキンバードを騙る模倣犯か」「【速報】ボンプ新型発表」「【雑談】怪人W出現から一年振り返る【都市伝説】」

など自分が探していた事件は出ていないようである。

 

 ここ最近帰れてなかった自分のマンションへ帰ることにした。

もう事務所で生活しているようなものだがあくまでも仕事先である。

風呂もなければベットもない。

まあ、それでも帰る先は基本的に事務所に帰っていた。

今日は着替えを取りに帰るついでにマンションに帰ろうと思ったわけだ。

帰ったらすぐ寝るなとそんな予感がしつつもマンションへ向かった。

 

 

 

 

 ルミナススクエアの早朝事務所に帰ってきた俺は事務所の扉を開けた。

開けた先には珍しくエクスが作業スペースから出ていた。

 

「いつもは作業してるか充電してるのに珍しいな」

 

 応接のための椅子に座っていたエクスの対面に座った。

 

「そうだな、お前に話しておこうと思ってな」

 

 本当に珍しい、基本的に偉そうにしているエクスが真面目そうな雰囲気だ。

 

「話ってなんだ?」

 

Z(ゼット)の事だ」

 

 そこで一度エクスはこちらの反応をうかがっているようだった。

いつもはスパスパ言いたいことは言っていくやつがこちらを待っている。

 

「そうだな、一年前あいつの研究所壊したとき声だけのやつが目の前に出て来た訳だ」

 

「そうだ、あいつは私の研究を盗んだ犯人の可能性がある。つまりはつまりは私の記憶の手がかりだ」

 

「だが研究所にはお前に関すること無かった。そして一年間ずっと手がかりを探していたんだろ?」

 

 そう、作業スペースでずっと作業していたのはエクスはインターノットを使って自分の記憶に関係していることや研究を探していたのだ。

長いときは一日中インターノットに張り付きそれ以外は充電器にいた程だ。

 

「あいつはまた会おうといった。アッシュ、お前にあいつを捕まえてほしい」

 

 捕まえてほしい。

つまりは生け捕りということか。

 

「わかった。あいつは捕まえたほうがいいというのは同意見だ。おまえの用事が済んだら治安局に引き渡したほうがいいと思う」

 

「ああ、好きにしてくれ」

 

 そう言うとエクスは椅子から降りて作業スペースへ戻っていく。

 

「アッシュ」

 

「なんだ?」

 

「ありがとう」

 

 そう言うと作業スペースへ入ってしまう。

いつも辛辣なボンプがこういうお願いの時はしおらしくなってしまってはなんだか調子が狂うものだ。

 

 

「キングにでも餌やるか」

 

 そうしてまたバートン探偵事務所の1日が始まる。

 

 

 

 




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