ゼンゼロ探偵もの概念   作:オルペウスペロペロ

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file3.ホロウに潜む怪人2

 

 事務所に着いてきた訳だが探偵を始めて企業の事務所にお呼ばれされた事は初めてである。

今は応接室に通され現在待機中である。

いつも依頼を受けるときは事務所で気楽に話を聞いてやるものだから少し落ち着かない。

 

 そう思ってた矢先、ベンさんが戻ってきたようである。

少し屈んでゆっくり入室する様を見ていて熊のシリオンも力持ちで優れているが身体が大きい分不便なのだろうな感じた。

ベンさんが入ってきた後にアンドーさんと小さな子供…?

一度工事現場でベンさんと一緒に見たことがあるようなそんな記憶がある。

 

「アッシュさんおまたせしましたこちらがうちの社長のクレタです」

 

「え?ああ社長さんですね?よろしくお願いします」

 

 てっきり社長さんの娘さんあたりかと思っていた。

というか喉元まで出かけてたが依頼人に失礼なことはマズイ。

 

「クレタだ。依頼について相談したい。取り敢えず座ってくれ」

 

「どうだ!所長さん!うちの社長はよう!スゲーだろ!」

 

「アンドー!少し黙ってろ!」

 

 白祇重工さんの社長さんが小さい子であったことに驚いたがもっと驚いたのは小さいながら社長としての貫禄を感じたことだ。

これは子供と思って舐めて接してはいけないと感じた。

アンドーさんに関してはスルーした。

いつもは常識的な…いやそんなこともないか。

アンドーさんはいい人である。

 

 

「ありがとうございます。ご依頼と言うことですが伺わせください」

 

「最近騒がせてる怪人Wって聞いたことないか?」

 

 初っ端からぶっ飛んできたことに顔が引きつりそうになったがに出そうになったがギリギリ取り繕う事が出来た。

 

「ええ、ニュースで最近また出たとか聞きましたね」

 

「ああ、実は怪人Wを名乗る奴が最近輸送トラックを無差別に襲撃しているんだ。その襲撃されたトラックの中にうちの建材があった訳なんだが…」

 

 それで工事が遅れてるわけか。

なぜ怪人Wなんか名乗って輸送トラックなんか襲ってるんだ。

 

「もう治安局が動いているがあの怪人Wってことで捜査が遅れてるみたいなんだ」

 

「まあ、一年前の事を考えたら慎重になってるのでは?」

 

「それもあるだろうけど、別の要因もある。怪人Wは何で生きているのか治安局やH.A.N.Dにまでも説明をするよう非難が殺到してるみたいだ。そのせいで治安局長はそっちの対応をしてて現場指示が遅れてるみたいだ。」

 

 なんだかややこしい自体になっているようだ。

 

「話は戻るがその怪人Wが襲撃した建材ってのが他の建材と違って替えが効かないものなんだ。治安局を待ってたら納期には間に合わない。来月の受けちまった案件も遅れる。危険を承知で奪われた輸送トラックを探してほしいってのが依頼だ」

 

「見つけるだけですか?」

 

「出来ればホロウの外へ持ち出せたらいいんだが、輸送トラックがどんな状態か分からないからな。見つけ出してくれたら治安局にでも通報して対応してもらう。今のままだとホロウに突入するだけで何日かかるか分からねえからな」

 

 なるほど、見つけるだけか。

正直怪人W関係に関わりたくないのだが、それでも普段世話になっているのだ。

見つけるだけならやってみるか。

 

「その依頼お受けいたします。バートン探偵事務所の名にかけて輸送トラックを探し出しましょう」

 

「おう!助かるぜ!」

 

 後日依頼に関しての書類を持ってくるということでこの場はお開きということになった。

クレタ社長は技術者に用があるとのことですでに退室していた。

帰る前にアンドーさんとベンさんとお話をしていた

 

「あんたが働いてる様子は見ていたが白祇重工の中でも中々負けてないぜ。フリーなら声をかけていたのに惜しいところだぜ。ま、いちばんは俺だがずいぶんな漢とみたぜ!」

 

「アッシュさんは熊のシリオンに負けないぐらいの力があるようだ。やっぱり探偵さんって普段鍛えてるのか?」

 

「まあこの仕事フィジカルがものを言いますから。例でいうと猫を捕まえることとかですけど」

 

 ベンさんからの質問に返答したところで少し悲しくなった。

探偵さんも苦労してるんだな…と心配されてしまった。

 

「そうそう、最初はアッシュさんが申し込まれたとき結構驚いたんだ」

 

 気まずくなった空気をかえるためか話題を変えられた。

俺が申し込みした際何かあっただろうか?

 

「ああ!そうだぜ、なにせ申し込み欄の職業に探偵事務所の所長って書いてあるからよ。」

 

「当時ホロウ用重工業機械の自立制御システムの特許を取ったことで注目を集めてて、うちから情報を抜き取ろうと輩が多かったんだ」

 

 どうやら俺が日雇いのバイトとして申し込んだ時期は悪かったみたいだ。

何か勘違いをさせてしまうようになってしまった。

 

「探偵団や情報屋。他の工業企業からの雇われた奴なんかもいてね。そんな中探偵事務所の人間ですって正直に書いて申し込んできたもんだから結構目を光らせてたんだけどまあ杞憂だったわけだ」

 

 どうやら働いているとき監視をされていたようだ。

そんなことも思わずのんきに仕事してたわけだ。

 

「そういえば依頼を受けた後にこういうのもあれですがうちの探偵事務所になんで依頼をすることにしたんですか?インターノットに依頼を出すとかとかいろいろあったでしょう?」

 

「今は大事な時期なんだ。さっき言ったようにうちに探りを入れてきている人間をいれないようにしているんだ。インターノットで頼んだ人からスクープになることも避けたいってのもある。この新エリー都で表立って事務所まで立ち上げて名があるのはアッシュさんの事務所くらいだ。ホームページもみたけど調査隊の資格も持ってるから依頼をしようってことになったんだ」

 

「なるほど、期待に応えれるように務めさせていただきます」

 

 新興企業も大変なんだな。

ある程度大きな企業からしたら需要があるのかもしれない。

今度エクスにでも相談をしてみようと今後の方針をたてた。

 

 そのあとは事務所に戻り予定表のボードに依頼と記入して自分の席に座った。

とりあえず怪人Wの情報収集、宅配トラックが襲撃された現場も一度見に行く必要があるだろう。

パソコンを起動して情報収集から取り掛かった。

 

 

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