「遅刻しないで行けそうだね」
「士織が寝坊したせいだけどね」
「折紙が起こしてくれなかったせいでしょ。というかなんで一緒に寝てるのよ」
「士織がいい顔で寝てたから仕方がない」
「仕方がないって」
IS学園行きのモノレールの中で士織という青髪少女と折紙という白髪の少女が会話をしていた。
「それより大丈夫だよね」
「なにが?」
「その、昔のこと…」
士織は昔折紙に起こった出来事を思い出していた。その出来事によって折紙は大切な人たちを失ったのだ。それも彼女の目の前で。
「士織が隣に居てくれたら大丈夫」
「そ、そうなんだ……」
折紙の返答に士織は少し困っていた。
折紙の返答ではもしも自分が隣、近くに居なければ大丈夫じゃないと解釈したからだ。解釈はしたがそんな事態になる事はないと普段の日常を思い返しながら思った。
折紙は日常から士織にベッタリしており、離れるのは夜寝るときとトイレ、後は士織が一人で出掛けてるときくらいだ。最後のは折紙がストーカ──じゃなくてこっそり後を付けているのだが、士織はその事を知らない。
折紙の行動を近所や商店街の人たちは気が付いている。気が付いているのだが咎めたり止めるようには言わない。
折紙が士織の後を付け始めた頃に、警察が止めるように注意をしたことがあったが「士織は可愛いからどんな害虫が寄ってくるか分からない。だから私が士織を守るの」と言いくるめた。警察も士織と折紙が家族だと知り軽い注意だけして去っていった。
以後、町の日常となった。
『まもなくIS学園前。IS学園前』
モノレールのアナウンスが流れた。
「きゃっ」
モノレールから降りるときモノレールとホームの間に出来た僅かな隙間に士織は足を引っ掛け前に倒れた。
「痛っ」
手を地面につけ肘を曲げ衝撃を和らげたが、手を痛めたようだ。
それを見た折紙は急いで士織に手を差し向け……るのではなく持参したカメラ(一眼レフ)で士織を激写した。
士織が後で聞くと「転倒してスカートのめくれ上がった士織がいた」からカメラで撮ったらしい。
「お、折紙っ」
「士織、可愛いわ」
士織は顔を真っ赤にしてシャッターを切る折紙を睨むが、折紙は全く気にしていなかった。逆にシャッターの連写速度が上がていた。
写真を撮り終わると折紙は士織に手を貸した。士織は呆れながらその手を取り立ち上がる。
「私の写真なんて呆れるほどあるでしょ?」
「私にとって士織の写真はいくらあってもかまわない」
「少しはかまってよ」
「そこに士織がいるから仕方ない」
「山があるから登るみたいに言わないでよ」
はぁ、とため息を漏らしながら士織は折紙の表情を見て安心した。
折紙の口元がうっすらとだが笑みを見えたからだ。他人から見たら無表情に見えるが、親しい人から見ると楽しそうに笑っている顔だった。
(ずっとこのままならきっと…)
「士織どうしたの?」
「あ、なんでもないから大丈夫だよ」
士織と折紙は会話をしながらIS学園に歩いていった。その会話の中には『世界で唯一ISを動かせる男、織斑一夏』についてもあったのだが
「私の士織を奪われなければ、どうでもいい」
と折紙が切り捨てた。
やっぱり短いな(-_-;)
IS知識アニメだけでよく書こうと思ったな自分よ…
更新頑張りますっ