トリニティセブンを買って読んでたら投稿遅れましたごめんなさい。
半年前
「士織はどこの高校を受験する?」
士織と折紙が家でくつろいでいると折紙がそんな事を言い出した。
「私は来禅高校かな。家からも近いし。折紙はIS学園でしょ」
折紙はDEM社のテストパイロットとしてIS学園に行くことが既に決まっている。
DEM社はIS、インフィニット・ストラトスが登場する前からあるイギリスの大手企業で、ISの登場によって社会が女尊男卑になっても尚男女平等に社員を雇っている数少ない(もしかしたらここだけかもしれない)企業でもある。
折紙はそんな企業の非公式社員であった。一応士織もだけど。
「士織が来禅なら私も来禅に受験する」
「それはダメよ、折紙ちゃん。あ、士織ちゃんは来禅高校じゃなくてIS学園を受験するのよ?」
ドアを開け部屋に入ってきた長い赤髪をした女性が士織に話しかけた。
「お母さんどうして?」
「これはお母さんからの言葉じゃなくてDEM社社長、五河 小乃葉(いつか このは)からの命令よ」
小乃葉からの言葉により士織は抵抗するのを諦め、折紙は喜んだ。
赤髪の女性小乃葉は士織と折紙の義母にしてDEM社の現社長であった。
ISが登場した事により当時のDEM社も女尊男卑を掲げる株主たちによって傾きかけた。当時の社長で現副社長であるアイザックとその右腕であるエレンは、取締役の中で一番信頼できる小乃葉を社長になるように薦めた。小乃葉が女性だったこともあり株主たちの騒ぎは収まった。
アイザックが副社長なのは小乃葉が総会で「アイくん(アイザックの愛称)は副社長ね。意義がある人は株主をやめてください」と言ったからである。
そのことを良く思わない株主たちが企業データを盗んで逃亡したが、小乃葉が新しく作った組織の手により今も牢獄の中であった。
その後小乃葉はアイザックと協力しDEM社から女尊男卑を推進する者たちを排除しながら、女尊男卑によって退職や冤罪にあった有能な男性たちを勧誘し取り込んでいった。
それによりDEM社内では女尊男卑になる前と変わらぬ光景が極普通に見られる。結果、女尊男卑の社会に溶け込みたくない社員が家族を連れて社内で寝泊まりしたいという申し出が多数寄せられた。
それを知った小乃葉はDEM社が保有する土地に専用の宿舎と社員の子供たちの事を考え学校をDEM社の技術を活用し建設させた。
もちろんそんな事をしている小乃葉たちDEM社は世間に批判などをされるのだが、DEM社はISや様々な方面で世界最先端技術などを持っているため一部企業や団体以外には便利な企業だと思われている。
「あ、士織ちゃんと折紙ちゃん、DEM社本社に行ってくれないかな?」
「どうしてお母さん?」
「アイくんとエレンちゃんが貴女たちに会いたがってたからね。あ、真那ちゃんが士織ちゃんに会いたがってたよっ」
「真那が?」
「今は本社にいるから会いに行ったら?」
「分かったよお母さん」
「ありがとうね。あ、飛行機の手配はもうしてあるわよ」
「小乃葉お母さま飛行機の時間はいつです?」
「折紙ちゃんいつも言ってるでしょ、普通に『お母さん』でいいのに」
「『義母さん』と呼ぶのは士織と婚姻を結んでからです小乃葉お母さま」
「な、なに言ってるのよ折紙っ」
士織は顔を赤く染めながら折紙をポンポン叩いていた。折紙とそれを見ている小乃葉は士織の行動を微笑ましく見つめた。
「な、なによその顔は」
「「士織(ちゃん)可愛い(わ)」」
折紙は士織に抱きつき、小乃葉は士織の頭を撫でた。士織は恥ずかしそうしながらもそれらを拒まず受け入れた。
「そ、それでお母さん。飛行機の時間は?」
数十分後、未だに抱きつく折紙と小乃葉(数分前に抱きつき始めた)に離れてほしくなった士織が尋ねた。
「えっとね……………」
「小乃葉お母さま?」
疑問を感じた折紙が小乃葉の顔を伺うと、小乃葉の顔は真っ青になっていた。
「ま、まさかお母さん!?」
「そ、そのまさかよ。飛行機の時間過ぎちゃった♪」
「いやいや、おかしいでしょ!?お母さんからその話を聞いてからまだ20分も経ってないし、それ以前に家から一番近い飛行場まで1時間はかかるからね!?」
「て、てへぺろ?」
「テヘペロじゃないっ」
「士織、小乃葉お母さまだから仕方がない」
「仕形がないじゃないよ。お母さんそれで本当にDEM社の社長なの?」
「凄いでしょ」
「凄いでしょ、じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーいっっっ!!」
―――――――――――――――――――――
「ははっ、コノハなら仕方がない」
「はぁ、小乃葉はいつもいつも……」
DEM社の一室でモニターに映った士織から五河家で起こった出来事を聞いた男性と女性はそれぞれの反応をした。男性はDEM社副社長のアイザック、女性はエレンであった。
『お母さんがすみません』
「いつものことだから気にしなくて大丈夫だよ」
『エレンさん、お母さんには厳しく言っときますね』
「そうして頂けるとありがたいです」
エレンは士織に小乃葉の事を任せた。とはいえ義理の娘に怒られて変わる小乃葉ではないと知っているのでため息を漏らす。
「オリガミの専用機のコンセプトはファックスで送っとくからね」
『ありがとうございます、アイザックさん』
「装備はホワイト・リコリスの装備+αだから余り期待しないように言っといてね」
『はい。きちんと伝えときます』
「よろしくね」
アイザックがモニターを切ろうとすると士織がある事を思い出した。
『言い忘れる所でしたが、どうして私もIS学園に進学しなければならないのですか?』
士織は本来の目的を思いだしアイザックに尋ねる。
「あぁ、それはオリガミが暴走した時のためだよ」
『折紙が暴走した時の?』
士織は疑問に思った。
10年くらい一緒に生活している折紙が今まで暴走した事と言えば、士織に告白してきた男子に暴行をした事くらいしか思い付かないからだ。
それを知ってか知らずかアイザックは首を横に振る。
「例えば――――オリガミの両親を見殺しにしたIS操縦者に関する情報を手に入れてしまった時とかね」
『――っ!で、でもそれについては……』
「例えそうだとしても、目の前で家族を見殺しにした人物が世間から称賛され、政府から家族の死の事実をねじ曲げられた幼い少女が復讐を胸に刻むのは極普通だと思うんだけどな」
『そ、それはそうですけど……』
アイザックはコホンと一息入れると
「IS学園は世界で唯一あるISのため学校。様々なISに関する情報があるだろう。その中に白騎士の情報がないとはいい切れない。だからこそオリガミから絶大な信頼を得ているシオリにオリガミと一緒にIS学園に行って貰いたいんだ」
『はぁ、分かりました。折紙と一緒にIS学園に受かります』
そのあともアイザックと士織が会話をしていると士織が『夕御飯を作らなければいけないので切りますね』と言い残すとモニターが真っ暗にやった。
「それにしてもコノハは相変わらずだね」
「いい加減にして欲しいです」
アイザックとエレンが会話をしているといきなり扉がドンッと開いた。2人が扉に目を向けるとはぁはぁと息を整える士織と同じ青髪をした少女がいた。
「真那、ノックくらいしなさい」
「今はそんなことかんけーねーです。それよりも姉様が来やがるとは本当でやがりますかっ!?」
少女真那は上司に対する言葉遣いをせず独特の言葉遣いで叫ぶ。
「士織さんなら小乃葉の手違いで来れなくなりました」
「なっ!?折角姉様に会えると思っていやがりましたのに」
真那は床に座り込むとぶつぶつ何かを呟き始めた。
「だいたい小乃葉母様はいつもいつも。去年だって私が姉様に会いに行ったら違う住所を教えやがりましたし……」
「真那ドンマイだね」
「ドンマイじゃねーでいやがりますっ!私には小乃葉母様が本当にDEMの社長なのか疑問に思っていやがります」
「マナ現実を見なさい」
アイザックの一言に真那はため息をついた。
「姉様と琴里さんは小乃葉母様の対応に大変そうでやがりますね」
まさにその通りであった。
「では私はこれで失礼しやがりますんで」
「今日はすぐに帰るのですね。珍しい」
真那はいつもアイザックやエレンと長々と会話をするのだが、今回は違った。
「これから琴里さんと姉様の妹決定戦をしやがりますので」
真那と小乃葉の実娘である琴里はたびたび妹決定戦を行っている。勝負内容は様々ありDEM社社員や宿舎で暮らす人たちの間ではちょっとしたイベントとなっている。
「実妹の良さを語り尽くしていやがります!」
真那はそう言い残すと扉から走り去っていく。
「面白そうだから見に行こう」
「ならその前にこの書類にサインを」
「えーっ」
途中、面倒て逃げようとするアイザックをエレンがDEM社がIS登場以前から開発発展してきたCR-ユニットを身に纏いながら阻んだ。
妹決定戦を観戦していた社員曰く、結果は引き分けだったらしい。
そして書類に時間がかかり見られなかったアイザックは社員が撮影したのを見ようとしてうっかりネット流失させてしまったのはまた別の話。
士織とアイザックのキャラが難しい。
真那は口調が…
というか真那と真耶って漢字が似てるから一瞬悩んだわ。
あ、折紙の専用機の名前募集してます。〇〇・リコリスって感じにしたいと思っていやがります。
ついでにこの作品のタイトルも←