解釈違いとかあったら許して♡
誰かが言った……
災厄のホロウにジュレのようにぷるぷる震える結晶を持つ怪物
ゼリーテリアスがいると……
誰かが言った……
真っ黒な鉄の皮をまとい中から香ばしいローストの匂いを放つ獣ブッチャービーフがいると……
世は終末時代。
未知なる味を探求する暇もない。
IHO[International Hollow Organization]
役員大会議室にて
「エーテル金属を使った義肢に、新しいオートマタ…ねぇ」
おかっぱ頭にサングラス、そして青ひげを生やした顔もキャラも濃すぎる漢が持っていた資料を机に乱雑に投げ捨てる。
「あんた達ねぇ、中小企業が新商品発表会をするってんじゃないのよ。どれもパッとしないのよね、こうイェンパクトが欲しいのよ」
顎に指を当ててコツコツと靴を鳴らして会議室を歩き回る
「今度の新作発表会にはTOPSも来るのよ?それにウチのボスや新エリー都の市長だって来るし」
「はぁ……インパクトですか…一応ウチで使える最高の金属を用意したつもりですが…」
幸薄そうな技術員は憂鬱気味に答える。
「 ねぇ…… 今度の製品に…深エーテル鋼は使えないの?」
漢から発せられた言葉に会議室に動揺が走る。
「深エーテル鋼…!?世界最高峰の最高級品金属ですか!?」
ざわめく会議室で一人の男が手を挙げ発言する。
「局長、お言葉ですがそれは無理です。深エーテル鋼の[加工]ではなく、[調達]のほうが、です」
深エーテル鋼とはホロウの深奥部に位置する場所に生成される特殊な金属。それ自体が高いエーテル侵食を受けているもののホロウの外部に持ち出すことによりエーテル侵食が霧散していき強固な金属部分が残ると言う金属における王様とも言える素材である。しかし深奥部にしか生成されない為、入手の難易度は計り知れない。
「ン〜〜〜〜〜確かに、新しい共生ホロウでは採取出来ないし、デッドエンドホロウか原生ホロウに行くしかないわよね」
うんうんと唸りながら局長と呼ばれる漢は考えを捻り出していく。
「仕方ないわ、ここは【美食屋】に頼みましょう」
またしても会議室はざわめきを取り戻もどす。
「深エーテル鋼採取の依頼を受けれるホロウレイダーではなく美食屋と言うことは……」
「ト……トリコですか!?」
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「買い取り価格はキロ単価で40万ディニー。500キロの塊なら2億で買い取らせていただきます。」
幸の薄そうな社員はこちらを一瞥すらしない男へ話しかける
その男は湖畔を見渡せる崖際に腰を掛け、釣りをしていた。
特筆すべきはその容姿。
座っているだけで伝わってくる圧迫感。
座っているのにも関わらず既に社員の背よりも高い。
「………(ガラガラ)」
男はクーラーボックスから伊勢海老のような物を取り出し
ボリボリと食べ始める。
殻が付いてるだとかまだ生きてるだとかもはやそんな領域にはない。
「よっと…」
荒々しく海老を飲み込むと今度はバーボンを取り出し、おもむろに顔の上へと持っていく。
ピッッッ!
空気の音が聞こえたかと思ったら瓶の底が綺麗にスライスされ中身が丸ごと男の口の中へと消えていく。
「5……50度あるバーボンを…!」
規格が違いすぎる、と呆気にとられていた時に彼、いや
トリコは葉巻を口に咥え指を口元に添える。
バチンッッッッッッ!!
強烈な音と共に指先から火が生じた。
「わぁっ!?」
素っ頓狂な声上げた時、ようやくトリコが男に気づく。
「ん…なんだ、誰だお前」
左目の目元に3本の傷
強い青色の髪の毛
そして遠目からでもわかる圧倒的な筋肉
そう、彼が美食屋トリコである。
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