作者都合で色んなトンデモ展開をしていますがご容赦ください。
ハッピーな方がご飯も美味しいですから。
おまたせしました。難産でした。
かなり短いですが出さないよりはマシだと思い投稿します。
末尾にアンケートを置いておきますのでお手隙の方は投票お願いします。
IHO付属病院VIPルーム
病室とは思えないほどに広く華美な装飾が施された室内。
その中央に鎮座するベットには1人の男が眠っていた。
何年も目を覚まさず、世間からは忘れられた
「…ここ……は…」
今、目覚めの時。
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「最後のビーコンが示す所に行く前に戦力の増強を図りたいんだ」
アキラがそう話す先にはアキラの頭2つ分は小さい姿の女の子が立っていた。
「おいおいプロキシ、アタシ達じゃ力不足って言いたいのか?」
目を細め不満をあらわにしているのは豊かな赤毛を左右に結っている少女、この白祇重工のボスであるクレタだ。
「誤解しないで欲しい、クレタ達の実力を疑っているわけじゃないんだ。万が一に備えて予備プランを作るのが僕らプロキシの仕事だからね。」
アキラは真意を伝えながらサブプランの重要性を説いていた。
彼等は今から廃棄された記念広場へと向かう。
其処にあるとされている白祇重工の重要なプロトタイプと呼ばれる重機を取りに行く事が今回の依頼内容となっている。
「…けどよ、戦力増強って言ってもそこらのホロウレイダーなんか雇ったってなんの役にもたたねぇぞ?」
クレタが言う事は最もだった。
戦闘面に置いても彼女達に匹敵するほどのホロウレイダー達はそうそう居るものではない。
「ホロウレイダーなんかよりもずっと強い人さ、僕らは美食屋に依頼しようと考えてるんだ」
「美食屋と言えば……トリコか!待てよ、実在するのかアレ!!」
一番に反応したのはアンドーだった。
左手にドリルの工具を取り付けた熱き男。
「知ってんのかよ、有名なのか?」
クレタはアンドーの大きな声をうるさいと思いながら聞き返す。
「美食屋トリコっていやぁ虚狩りレベルの超人だぜ!まさか実在してた上にプロキシと知り合いとはな!興奮してきたぜ!なぁ!兄弟!」
アンドーは左手のドリルを兄弟と呼び会話をしていた。
「待ってくれ、そんな大物を雇うとしたら依頼料が跳ね上がるんじゃないか?プロキシさんへの報酬は減らしたくないんたが……」
異を唱えるのは大きい熊だった。
見かけによらず会計担当という頭脳タイプだが戦闘方法は鉄骨型の大物を振り回すというやはりといったスタイルだ。
大きい熊、ベンと呼ばれる熊はプロキシへの依頼料を心配していた。
「安心してくれ、彼への報酬は僕達の方から支払っておくから」
きっと友人料金があると思うし、と呟きトリコの依頼ホームページへ詳細を記載して送っていく。
「よし、後は返事を待つだけだ。きっと直ぐに連絡をくれるさ」
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「ンナッ!トリコさん!依頼が来ましたよ!」
コック帽からはみ出した耳をピコンと伸ばすとトリコへ伝える。
料理に忙しく直接は言えないのでキッチンから大きな声を出して伝えていた。
「んぐっ…何処からだ?」
明らかに食道に通る大きさじゃないフライヤダックの肉を飲み込むトリコ。
フライヤダック、軽く炙るだけでカラッと揚げたフライドチキンのようになる巨大なアヒル。
パリパリとしている皮は北京ダックのような香ばしさと味わい、身は甘い肉汁が溢れるトリコの好物。
「アキラさんからです、とある重機の回収だそうです。」
両手と頭に料理を乗せたコマツがテーブルに料理を並べていく。
「回収依頼か…場所は?」
カチャカチャと先ほどあった料理が空になって積み上げられていく。
「んーーと、旧都に近い廃棄された記念広場…この座標は……以前IHOの依頼で行ったことありますね」
「あん時のか……どうにもきな臭い、飯食ったら直ぐに行くって伝えといてくれ」
トリコが旧都付近の広場と聞き顔が曇る。
あの時の依頼では大きな裏組織の取引があるから食材を集めるついでに確認してきて欲しいとの依頼を受けたことがあった。
トリコが現場に着いた時には既に全ての事が終わった後だった。
広場にある重機と言えばあのモニュメントを支えていたアレかと考えながら支度をしていく。
「ところで現場までは何で行くんですか?」
「IHOから試乗依頼が来てる
「まともじゃなさそうですね…お気をつけて」
束縛された動物と聞いてンナナッと耳をぺたんと倒れさすコマツ。
「何言ってんだコマツ、お前も行くんだよ」
ガシッとコマツの肩(?)を掴んでニッコリと笑うトリコ。
「ンナァッ!?嫌ですよ!ちょっと!離してください!」
ワタワタと暴れるコマツを脇に抱えて外に出る。
其処には巨大なトンボが餌箱に入っている餌を食べていた。
IHO所属 ジェットンボ
対応レベル 10
トンボの遺伝子に高速で移動する生物達のDNAを練り込み作られた生物。
体躯は3メートルを超えている。
体全体から吸い込んだ空気を圧縮し、産卵弁から噴き出すことで時速600キロの速度を可能にした。
知能も高く、ある程度の言葉なら理解できる。
「ジェットンボ、IHOはこんなのを作って何と戦う気なのかね」
片足をシュッと上げて挨拶をしているジェットンボの背中に乗る。
「場所は旧都付近の記念広場だ、頼むぞ」
トリコがそう言うとジェットンボは羽根を高速で動かし対空し始める。
プシューっと空気を取り込み始め、圧縮された空気が発射される。
「うォおぁ!!?なんつー加速力!!初速でゆうに200キロは出てやがる!そしてこのG……!生半可な人間じゃ耐えられぇだろ!!」
襲いかかってくる空気圧の壁やGによる血流が足元に流れ起こるブラックアウト。本来ならば生身で乗ればミンチになるレベルだがトリコにとっては少しキツイと感じるくらいであった。
「コマツ!!何分くらいで着きそうだ!!?」
「推定9分ですぅぅぅぅ!!!」
小さなお手々で必死にトリコにつかまっているコマツが必死に伝える。
産卵弁から発射された空気は雲となって一筋の後を新エリー都の大空へその軌跡を残した。
その日、新エリー都には怪啖屋による新たなお話が生まれたとかいないとか。
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