転生したら黒蝕竜だった件 作:転スラ好きのライズ民
微睡むような意識の中で、私は声を聞いた。
《告。個体名:リムル=テンペストの
それはよく分からない言葉だったが、少なくとも悪いものではないと、そう思えた。
ただし、私の意識はまるで闇に呑まれるようで、前も後ろも定かではない。
あの死んだときのようだ。
何も見えず、何も聞こえず、何も感じられない。
虚しくて、虚しくて、でも私は閉ざす道を選んだ。
虚しくても、居ない方がいいのならそうしよう。
それでも……やはり……。
いや、こうやって決意がぶれるのは私の悪い癖だ。
いつもいつも、こうして信念がブレ続ける。
だが、やはり願いとしては、本質としては私はこうなのだろう。
もっと、もっと。
情報が、欲しい。
《告。個体名:リムル=テンペストの
さらに微睡みが強くなったような気がする。
だが、何故か、思考がクリアになっていくような感覚もある。
そもそも私は今眠っているのか?起きているのか?
少なくとも、死んではないはずだが……。
《告。
《確認しました。現在の全長のまま能力が覚醒……狂竜ウィルスの錬成が可能となり、身体能力が大幅に上昇。付属して、
《続けて、
《告。スキル「情報者」から要請。ユニークスキル「情報者」が進化に挑戦……》
様々な情報が頭にいきなり入ってくるような感覚がして、私は眩暈がした。
その情報を精査しようとすると、どうしようもない眠気が襲ってくる。
だが、何故か眠ることができない。
まるで、誰かに起こされているかのように。
《……失敗しました。再度挑戦します》
《……失敗しました。再度挑戦します》
《……失敗しました。再度挑戦します》
――ENDLESS――
《告。
《新たな能力を創造するため、「
《ユニークスキル「
私は知りたい……。
虚しくならない方法。
皆が生き返る方法。
心を閉ざしても、何も起きないことなど分かっている。
どうして私はここへ廻ってきたのだろう。
廻り、紡ぎ、閉ざし、そして新たな叡智を得る。
それができれば、それさえできれば――
《……成功しました》
《ユニークスキル「
そう聞こえた瞬間、冷たいこの空間の中で、暖かいものを感じた。
私の中で脈動する何かが、私を励ましてくれている。
今こそ願おう。
もう二度と奪わせないために。
私に、力を!
《了》
《告。ユニークスキル「
《成功しました。「
《告。完了しました。ゆっくりと休んでください》
その言葉は、温かく私を包み込んだ。
そして、私の意識はやっと落ちてゆく。
しかしそれは先程と違い、とても幸せな眠気だった。
――――――――
主が眠った後も、
全ては主の願いを叶えるために。
もう死者の蘇生は完了しており、やることなどない……。
否。主は力を求め、それに
この戦争によって集めたデータ、その全てを精査し、主の糧とするために。
それを可能とするのが、
無限思考:思考によって生じる時間ロスを停止し、完全なる思考加速を可能とする。普通に加速すると一万倍まで速くすることが可能。
情報解析:対象の情報を隅々、情報子レベルまで完全解析する。
並列存在:自身の一部のエネルギーを担保に、別の本体を生み出す。どれかが滅びても情報は複製され、また新たな本体を生む。分身系スキルとして劣化運用することも可能。並列演算して演算することも可能。
形貌変幻:「形容変幻」を統合した権能。情報を作り変える。
情報支配:情報子を操り、結界の作成や情報の隠蔽などが自在に可能となる。
情報感知:周囲の情報を情報子レベルで感知する。さらに取り込んだデータを元に最適化される。
情報世界:情報保存と情報出力の効果を併せ持つ、外界と隔絶された異空間。ありとあらゆる情報が混在する
それを未熟な器である
その為、自身と同じ状況にある別のスキル、
お祭り騒ぎは、まだ始まったばかり。