転生したら黒蝕竜だった件 作:転スラ好きのライズ民
リムルからもう酒を飲むなと念を押された。
うーむ。どうやら私は酒を飲んで暴れたようだな。
ヴェルドラが取り押さえ、リムルが一旦無限牢獄で私を封印したらしい。
ま、今度は人のいないところで酒を飲むことにするよ。
なんかストレスが解消されて幸せになった気がするし。
《解。アルコールはストレス解消には適しません。一時的にドーパミンによって気分はよくなりますが、その後ストレスが増大する可能性があります。ストレス解消には、三食バランスのいい食事、適度な運動、早寝早起きなどが効果的です》
あ、うん。
そんな冷静に答えられても困る。
ま、私は人外だし結局は気持ちの問題だよな。
会議が始まったようなので私はまたお出かけする。
リムルが止めてきたが、ラミリスのとこに行くだけだし。
じゃ、面白いことがあったら呼べよな!
私はそう言い残して転移した。
驚くくらい日に日に魔素量が増えてるため、転移くらいならほとんど消費ナシでいける。
回復速度の方が速いくらいだ。
「ラーミーリース!遊びに来たぜー!」
精霊の棲家の扉を開け、私は大声で叫ぶ。
すると、たくさんの精霊たちが寄ってきて私を歓迎してくれた。
奥のラミリスが寛ぐ部屋に行くと、ラミリスは満面の笑みで椅子をすすめてくれる。
遠慮なく椅子に座り、リムルが名付けた
どうやら、
だったら私もリムルに頼もうか?
ラミリスが近くにいた方が絶対楽しいだろうし。
遠慮することはない。私らは家族みたいなもんじゃないか。
「シャガリ~!やっぱりあんたは最高よ!」
ラミリスは弟子やら友達やらを求めているようだが、私はラミリスの
その魂の奥底で輝く、眩しすぎる光。
こんななりをしているが、間違いなく魔王の中でも一二を争う美貌だろう。
魂の輝きはリムル、ヴェルドラ、ミリムも強いが、ラミリスは何というのか。
温かく包み込む母のような。
……それは、母親がいない私が求めるもの。
っと、いけない。
湿っぽい話はなしだ。
おや?どうしたんだ?そんなに涙ぐんで。
「うぅ……辛かったんだね、シャガリ……」
「いや?いないのが普通だったからな」
「強がらなくても大丈夫。アタシがアンタの母になってやるのよさ!」
「……ありがとうな」
いつものお菓子が、いつもとは違って美味しく感じるようだ。
幸せ、そうなりたいと意識はしていたが、いざ感じてみるとよく分からんものだな。
力だ。もっと力が欲しい。
この幸せを奪われるわけにはいかない。
たとえ龍だろうと倒せる力。
貪欲に、それを私は求め続ける。
「あ、そうだ。アンタってリムルや師匠と共通した名を持ってるよね」
「あぁ。これもまた家族の絆だ。家族は多い方が楽しくていい」
「アタシにもなんか名前考えてよ。家族の印としてさ!」
名付け、か。
そういえば、絆のスキルとかあるんだった。
ラミリスとはそういう関係になれるのか?
まあ、なれなかったとしても家族には違いないが。
さて名前ね。
私とラミリスを繋ぐ、共通の名前。
「……アルカーノ」
「いい響きじゃん!リムルの家族なだけあってセンスあるわね」
「気に入ったか?」
「もっちろんなのよさ!アタシはこれからラミリス=アルカーノと名乗るわ。アンタはそうね……シャガリ=テンペスト・アルカーノと名乗りなさい!」
ラミリスがそう宣言した時、確かに私とラミリスの間でつながりができたのを感じた。
温かい。そして、穏やかだ。
あ、そうだ。
ラミリスは今の姿はかなり弱いらしいし、死なないよう工夫しなければ。
誰かが死ぬと考えると……。
あぁ、いけない。つい横たわるシオンを思い出してしまった。
もう元気なんだ。気にする必要はそんなにないだろう。
それじゃあ、
「並列存在」を起動する。
おお。もう一人の私だ。
この並列存在をラミリスに取り込んでもらう。
そうすれば、片方が滅びても片方が生きていれば復活できるかもしれない。
並列存在は、光の粒子となってラミリスに降り注ぐ。
《告。重要な報告です。個体名:ラミリス=アルカーノとの"魂の回廊"が確立されました。さらに、
これは……嬉しい報告だ。
リムルの持つ
ラミリスとの家族の絆の結晶。
笑顔のラミリスと視線を交わし、ハイタッチ。
……この幸せを、壊させはしない。
一日泊まり、翌日。
ラミリスを連れ、私は
ベレッタは呆れつつも楽しそうだし、トレイニーさんはいつにもまして笑顔である。
さて、それじゃあ小屋でも作るか。
魂の回廊の効果か、なんとなくラミリスの力がどのようなものなのか私は分かる。
ラミリスは、扉さえあれば広大な迷宮を作れるのだ。
とりあえず木材を創造し、組み立てていく。
リムルは今いないっぽいので、帰ってきたら知らせるとしよう。
……うん、怒られたよね。
まあ当然というか。
そりゃあリムルの断りもなく勝手に家作ってたら怒られるな。
でも許してくれよ!
私の態度に気圧されたのか、ラミリスの能力の虜になったのか。
どっちか知らないけど、仕方ないなぁと言ってリムルは許してくれた。
ただ、作る場所はもっと大がかりに。
闘技場予定地の近くに建てることになったようだ。
ラビリンス……ではなく
早速一階層だけでもと思って作ってみる。
そこに獣人の人たちを移動させて、敷地は確保。
入ってみるが、ふむ、やはりかなりの安心感があるな。
まるで迷宮と私が同一のようだ。
私はラミリスと"魂の回廊"が結ばれ、並列存在も共有しているため、いちおう迷宮を創造できる。
ただ、ラミリスの迷宮を根幹として創造しないとどっかに飛んでいくんだけどね。
情報世界が
そこまではいい。
ただ、大規模なものになるだろうから顕現させると消費がやばいんだこれが。
しかし顕現させないと異空間を飛んでるみたいな感じだし、安定しない。
なのでラミリスの迷宮を起点として顕現させる。
ラミリスの迷宮は、不思議なことに現実と情報世界のはざまみたいな感じで存在している。
なので消費ゼロで顕現できるというお得仕様だ。
さて、その前に
自分の力は知っておくに越したことはない。
《解。
迷宮支配、迷宮の権能をある程度私も使えるという認識でいいだろう。
そして片魂不滅だが、一番大事かもしれない。
ラミリスか私、どちらかが生きている限りは不滅となる。
そして驚くべきことに、私はラミリスと並列存在を共有したことにより同一扱いになったのだと思っていたが、それだけではないらしい。
ラミリスを母として名付けをした結果、迷宮の不滅条件に私は当てはまるのだ。
つまり、迷宮に私がいる間、ラミリスは絶対に死ぬことはない。
まあ、迷宮から私が出てしまって、ラミリスと私が同時に殺されるということがあれば滅びるだろうけど。
そうならないためにも、並列存在を一体迷宮に置いておくことにする。
強さを極限まで絞っているが、これでももう一つの本体だ。
後は、
並列存在は分身体と違って
心なしか並列存在の主導権を握った
「是。お任せください。記憶情報から最適化された迷宮を創造します」
「並列存在かー。俺もそれ欲しいな」
「
「そう上手くいかないみたいだ」
さて、それじゃあ迷宮を作っていきますか!
百階層まで完成したらリムルがヴェルドラを呼んできてくれた。
迷宮を魔素で見たし、魔物を発生させる役割、そして百階層のボスという役割もある。
攻略させる気ないよな。
「それじゃあ諸君、迷宮の案を出し合おうじゃないか」
リムルは中々ノリノリだな。
というか嫌がらせが得意だ。
私達では考えもしないような、やばい罠を考える。
特に無酸素部屋。
これはやばい。
私の鱗粉でもちりばめた日には、人間なんか軽く死ぬだろう。
「あ、この地形効果は無理なのよさ!エネルギーが多すぎて維持できない」
「告。情報世界にて再現が可能です。ですが、付属する形になるため迷宮には適しません」
「どうにかならないもんかな……」
だが、地形効果とやらはラミリスでも難しいらしい。
私なら再現できるが、ラミリスの迷宮の中だと情報世界の外よりの判定になってしまうためエネルギーを消費する。
だから外側に付属させるしかないわけだが……。
ふーむ。どうしたものか。
と思っていたら、ミリムが遊びに来た。
そして地形効果に適した提案をしてくれる。
ドラゴンをテイムする、か。
にが虫を捕まえるみたいなノリだが、大丈夫だろうか。
本人がノリノリならやってみるのが一番いいよな。
可能性が大事だってリムル言ってたし。
やはりこう悪だくみというのは楽しいな。
この後、リムルは色んな種族との挨拶とか予定があるらしいし、ヴェルドラ、ラミリスと一緒に迷宮を作っていくことにしよう。
「ラミリス」
「勿論分かってるのよさ!採掘スポットは再現可能!」
「よし。なら問題ないな」
チラリと横目で並列
普通に使いやすそうだな、あれ。