転生したら黒蝕竜だった件 作:転スラ好きのライズ民
さて、それじゃあ迷宮の構想を練っていきますかね。
と言いたいところだが、森がなんか侵蝕を始めてる。
ヴェルドラの放った魔素が森を活性化させたのか、九十五階層にあった森林が上層へとなんか増えていってるな。
別に迷宮が森っぽくなるのはいいんだが、魔素濃度が低下してきている。
それはいけない。魔物が発生しないじゃないか。
「アババババ。ヤバい、ヤバいぞ!このままではリムルに怒られてしまうではないか!」
「ど、ど、ど、どうすればいいのよさ!?」
「おおおお落ち着けラミリス、ヴェルドラ」
リムルはな、怒ると怖いんだ。
これは早急に対処しないと不味い。
ということで、ヴェルドラだけではなく、私も
こんな魔素が濃い所にいてラミリスが無事なのか心配になるが……。
ラミリスには"情報支配"で作った、
私の
「む?シャガリ、随分と
「あわわわわ……アンタ、なんかリムルよりも
「ああ。
私が
Cランクに届かない者は余裕で死ぬだろうというくらいには。
ただ、森林で魔素を消費してしまっているから控えめではある。
ボスを見つけないといけないな。
十階層ごとにボスを設置する計画だったのだが、このままでは強い奴が生まれない。
ヴェルドラも私に続いて魔素を放出して魔素濃度を上げてくれたが、そう短時間で生まれるものでもないだろう。
とりあえずネーロがスカウトしてきた蜘蛛型の魔物とかの上層のボスはなんとかなりそうだが、六十階層からは厳しいな。
最悪、今
「告。現在大型モンスターは
まずい。非常に不味いぞ。
ただまあ、それ以外は上手くいってる方だとは思うが。
魔物はあんまり湧いてないとはいえ、迷路は順調だし宝箱に入れる武器や防具もそろっている。
隣接している
まあ今はそこまでこぎつけてないけど。
「ふむ……我からしたらプチッとできるような小物だが、普通の人間からしたらそのイャンクックとやらは強いのではないか?」
「それを狭い迷宮に放つのもアレだし、強さとしてAランクに届かないようなのを六十階層より下に設置するかぁ?」
「たしかにそれはまずいな」
ん?あーでもないこーでもないと頭を悩ませていると、リムルからの連絡が来た。
ま、まずい。
そろそろ怒られる覚悟をしておこう。
会議室に向かい、席に座る。
そしてリムルがミョルマイルという奴を私達に紹介し、具体的な開国祭の流れについて移ることになった。
で、来たな。
問題があるもの、手を挙げてくれという言葉に、ラミリスが率先して手を挙げた。
それを聞いたリムルは、怒りはしなかったが呆れていた。
だが、それに天からの助けが。
シュナ、トレイニーさん、ランガがボスを推薦してくれるという。
アダルマンとかいう名前の骸骨、フウガ達と切磋琢磨してるゼギオンに、いつもハチミツを集めてきてくれるアピト、そしてクレイマンと戦った時にリムルが助けていた子狐。
ゼギオンはフウガとスズネの二人がかりでも互角か上回るほど強いらしいし、適任だろう。
それに、ヴェルドラが鍛えると豪語している。
私もそれに一枚かませてもらおうか。
アダルマンは弱めだが、魔素を浴びていればそのうち進化するだろう。
アピトは見た目に反して強いから問題ないし、リムルがクマラと名付けた子狐は見た目に反してとんでもない強さがありそうだ。
これで問題は解決、だな。
次の議題だが、勇者マサユキについてだった。
ふむ、私そいつ知ってるぞ。
「ん?どうしたシャガリ」
「そのマサユキだが、ビアンカが接触して同行しているぞ。情報は近くで確認したが、脅威には感じられなかった。ただ、持っているユニークスキルが厄介だという感じだな」
「おお!マジか!」
定期的に報告を受けているが、本人は特に何かしてる訳でもないらしい。
つまり本人は弱い可能性が高いということ。
死なれては目覚めが悪いため、守らせている。
バーニィとジウという二人の人物にほんの少し違和感を感じたからな。
まあ、気のせいだとは思うが。
会議も終わり、さっき言ってた者達を迷宮へと転送させてから私とラミリスとヴェルドラは迷宮へと戻った。
さて、その中でも噂になってたゼギオンだが……。
人型……?
ありないくらい威圧感が強くなってるし、これはやばいとしか言いようがない。
しかも、人型ではあるがもっとスタイリッシュに進化できそうな感じだ。
これでまだまだ進化途中とか、やばすぎる。
とりあえずヴェルドラが格闘を教えることになった。
さらに、私が武器を授ける。
素手だけでは対処しきれない時に使ってほしい。
「これハ……よろしいのですカ?」
「あぁ。ヴェルドラとお揃いの大剣だ。上手く使えよ」
「クアーッハッハッハ!我もそろそろ大剣を極めたいと思っていたのだ。共に極めるとしよう!」
アダルマン、アピト、クマラは
格闘術はちょうど私もやってみたかったんだよな。
ゼギオンと一緒にヴェルドラと組手をしてみる。
「遠慮なくかかってくるといいぞ!」
翼脚を展開し、四本腕でヴェルドラと対峙。
……もし私が人間なら、今冷や汗が垂れているだろう。
圧倒的な威圧感。やはりゾクゾクする。
地を蹴り、素早くヴェルドラに肉薄する。
そして殴りかかるが、軽く受け流されて投げられてしまった。
そこにゼギオンが追撃をするが、ヴェルドラは体をひねって蹴りを放ち、ゼギオンを吹き飛ばす。
……強い。
自然と笑みが浮かぶ。
この調子で格闘術もマスターしたいものだ。
次は大剣だが、私の迷宮でやることにした。
ヴェルドラとゼギオンの身体能力を"情報支配"で一定に定め、純粋な
そして戦う敵だが、まずはドスランポスだよな。
二人はすぐに翔蟲の使い方をマスターし、重い一撃を容易く叩き込んでいる。
ちなみに、翔蟲を二匹使ってする特殊な構え方……。
これが、"威糸呵成の構え"だ。
ヴェルドラは早々に極めて<大剣の章>とか言い出してるぞ。
ゼギオンも中々センスがいい。
普段は羽っぽく収納してるのもかっこよく感じるな。
凶剣【叢雲】、この大剣は
そんなして遊んで、ゴホン、特訓していたら、
"信仰と恩寵の秘奥"という情報を手に入れたので共有します、とのことだ。
シレッと伝えてきたが、これすごい情報だぞ。
私の配下が神聖魔法を使えるかもしれないという感じだ。
早速指揮官と任命官のスズネとフウガに配下にいい感じに伝授してくれと伝える。
これは私を信仰する者が多ければ多いほど演算領域が上がるらしいな。
一人でやるには勿体ないので、
そもそも
ただ良い情報を貰ったぜ。
リムルに何か礼をしに行かないと。
「なぁ、ラミリス、ヴェルドラ」
「む?どうしたのだ?」
「何か心配事?」
「上層に落とし穴設置しまくってるけどさ、それ大丈夫なのか?」
「……ま、大丈夫であろう」
「きっとリムルが忘れてただけなのよさ!」
「ならいいんだけど……」