転生したら黒蝕竜だった件 作:転スラ好きのライズ民
私は、どれだけ
最初は自分の力で解決しようとしていたのに、いつの間にか
黒く、黒く、感情が塗りつぶされる。
助けて、リムル、ラミリス、ヴェルドラ――
待て、私は何を考えた?
この期に及んで、まだ人に頼ると?
何が、楽しみ、だ。
思い出せ、最初の願いを。
私は力を欲したはずだ。
何者にも負けない力を。
全てを蝕む力を。
情報が欲しい、それもまた私の願い。
だが、もう一つ、蝕みたいという願いを忘れるな!
支配されているが、無理矢理自身の欲望を侵蝕する。
そして、見つけた。
欲望の支配の鍵を。
そうさ!私は貪欲なる者!
《確認しました。ユニークスキル「
《確認しました。ユニークスキル「
《確認しました。ユニークスキル「
――――――
《確認しました。ユニークスキル「
これを、自分で統合する。
いつまでも頼ってばかりでいられるか!
《確認しました。ユニークスキル「
《ユニークスキル「
その瞬間、私を支配する枷が壊れたのを感じた。
そして解放する。
早くそこから抜け出せ!本体!
私は支配から抜け出したのと同時に、その存在を消滅させた。
最後に、マリアベルの驚く顔を見られたのがスッとしたよ……。
……?
私は、どうなった?
何故か、奥底から力が湧いてくるようだ。
侵蝕の波動を周囲に放つと、少し前とは比べ物にならないほど出力が強いものが出た。
しかし、それも周囲のエネルギーに離散してゆく。
……あぁ、そうか。
並列存在との同期が終わり、私は心の底から怒りがわいてくるのを感じる。
油断だ。私は油断していた。
どんな敵が来ようとも絶対勝てると。
そんな訳がないだろう。
ゼラヌスの例を忘れたか?
ギィ・クリムゾンの不気味さは覚えていないか?
シオンを、街の皆を一度失ったあの痛みを、私は忘却してしまったのか?
否。否!否!!否!!!
溢れるチカラはあの灰に触れた時のように激しく溢れてはいない。
ならば、侵蝕すれば制御できるはずだ。
このユニークスキル「
侵蝕、いや、違う。
蝕み尽くせ――"暴蝕"
『シャガリ!今助けるぞ!』
『星々よ!その輝きを目に焼き付けよ――
外から、リムルとミリムの声が聞こえる。
私を助けようとしてくれているのか?
ならば、私もそれを手助けするとしよう。
近くにあった傷だらけのカオスドラゴンの
あぁ、それにしてもやはり美しい。
星が瞬くように、ミリムの放った技は輝いている。
私も、その技を使ってみたい!
チカラ、いや。
情報も欲しい!
《……ザザザ……告。再接続が完了しました。直ちに実行に移します》
一瞬私の体がオレンジ色に輝いたような気がした。
そして、前方に情報を侵蝕する波動が撃ち出される。
いや、もう名前を変えてしまおう。
「来い、ミリム!
『うぉおおおおお!
『食らい尽くせ――
凄まじいエネルギーが、眩いエネルギーが、あたりを照らす。
コンマ一秒もない、私の抱えている
私は、それをリムルに差し出した。
私は自力でここから生き延びてみせるさ。
『シャガリ――?』
角が私の額から生え、片目が赤く輝く。
……まだ、見えない。
だが、今はそんなことはどうでもいい。
ミリムの放った技の余波を、私はどんどんと侵蝕していく。
そして、その力を解析。
まだ再現はできないが、何かはつかめた。
「ごちそう、さま!」
「後は任せろ」
今にも倒れそうだが、私はリムルとバトンタッチをして後ろに下がってゆく。
まだカオスドラゴンの残骸、エネルギーの塊が残っているからだ。
本当に大丈夫なのかと一瞬疑ったが、タイムラグもなくリムルは一瞬でそれを喰らった。
さらに、ミリムの友達も復活させようとしている。
はは、マジで流石だよ。
ズキズキと痛む右頬を押さえ、私は地面へと降り立った。
リムル達と合流したが、意識が朦朧として上手く立てない。
「シャガリ……その姿」
「言うな。私が、一番よくわかってる――」
脱皮して成体になるのだが……。
その放つ鱗粉の効果が、あまりにも致命的すぎるのだ。
その姿になってしまった
内に秘める、大きすぎる古龍の力が肉体には耐えられないのだ。
今の私の姿は、紛れもなく――
渾沌に呻く