ダンジョンで漫才している攻略者が居るらしいぜ!   作:華厳秋@英国紳士

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(仮)の初任務

東京都心から電車で30分。

「イオンモール多摩」の地下に突如出現したダンジョン“奈落のセール会場”にて。

 

 

馬場:「――おい佐々木、ついに俺たちの初任務だな!」

佐々木:「初任務っつっても、俺たち“ダンジョン観光ツアー”のガイドな。命張るポジションじゃねぇの」

 

馬場:「いやでもよ、入口からすでにヤバいだろ!?『この先、三日間タイムセール中』って看板が血で書いてあるぞ!?怖すぎんだろ!」

佐々木:「それお前が赤マジックで書いたやつだろ。観光客ビビらせようとすんな」

 

馬場:「演出って大事だと思って……」

佐々木:「せめて演出するならもうちょいちゃんとやろ?」

 

馬場:「でもこのダンジョン、ヤバいらしいぞ。昨日は“歩くポイントカード”が出たって」

佐々木:「なんだよ歩くポイントカードって」

馬場:「会うだけでTポイント貯まるらしい」

佐々木:「Tカードの亡霊かよ」

馬場:「しかもな、奥には“伝説のクレーマー”がいるらしい。攻撃属性:理不尽」

佐々木:「最強じゃねぇか」

馬場:「だから俺たち、しっかり対策せなアカン!」

佐々木:「何その関西弁、急にどうした」

 

馬場:「俺、ボケだから。関西弁は基本スキル」

佐々木:「急に芸人気取るな。職業欄“冒険者(仮)”だろ」

馬場:「一応スキルあるぞ!《見切り発車(Lv.3)》」

佐々木:「意味:何も考えず突っ込む。ダメやろそれ!」

馬場:「あと《空気読まずの極意(Lv.5)》」

佐々木:「バフかかるどころかPT崩壊するやつな」

 

馬場:「いやでも見てくれこの新装備!“お客様の声ボイスレコーダー”!録音すればクレーマーのMPが減るんや!」

佐々木:「強制的に自己認識させるメンタル攻撃!?」

馬場:「しかもこの武器、“店長の名刺”も付いてくる」

佐々木:「精神的に逃げ場を奪うコンボ!怖っ!」

 

馬場:「――おい見ろ佐々木、出てきたぞ!」

佐々木:「なんだありゃ……」

 

壁のひび割れから、スーツ姿でやってきた中年の魔物。

手にはクレーム用紙、背中には「モンスタークレーム協会・本部」のバッジ。

 

佐々木:「……やばい、本物の“伝説のクレーマー”だ……!」

馬場:「さあ佐々木!今こそ連携プレイや!俺が話しかけて注意を逸らす!お前は背後から名刺投げつけろ!」

佐々木:「ちょ、戦術地味すぎない!?」

馬場:「いけるって!俺たちの絆、ポイント10倍や!」

佐々木:「もう黙ってろ!」

 

 

――その日、観光客は全員無事だったが、

佐々木の精神力が大破し、

馬場は“永久お客様相談室送り”というバッドステータスを付与された。

 

 

【To Be Continued.......】

 

 

馬場:「次回! 迫りくるクレーマー協会からの新たな刺客!BBAリッチ襲来!?」

佐々木:「*この物語はフィクションです。現実のイオンモールやクレーマー協会とは一切関係ありません」

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