………ゑ?個性?SCPだけど?   作:ヘビーなしっぽ

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前回と同じく、前半は近況報告的な感じの書き方になります。




転生生活その5 反発

 

あれから数時間ほどバスやらの公共交通機関を駆使し、児童相談所に着いた。

金はまだある。本当、良には頭が上がらない。

それから、同伴する大人が居ない事などで二人揃って質問攻めに合った。

 

 

少し、ここに至るまでの動向を割愛するが、私達を引き離すべく立ち上がる存在も現れた。

 

ヒミコの両親だ。

 

私がヒミコを連れ帰った数日後に、捜索届けを出していたらしい。

すぐに警察沙汰になり、ヒミコの両親までやってきた。

 

警察と児相の職員は、ヒミコの施設入りを推したが、両親は断固として反対していた。

どういう風の吹き回しかは知らないが、どんなことを考えているか。なんとなく理解ができた。

他所に迷惑はかけない。これもあるだろうが、ヒミコから聞いた限りの情報では、“人じゃない子を世になんか出さない”みたいな考えが大きい気もする。

なんとなく親の悪意を感じ取った為、強引にヒミコを連れ帰ろうとする親を説き伏せた。

私が言ったこととしては、基本的に三つ。

 

一つは、子を人間ではないと言う親の元になどヒミコを返せない。

二つに、なぜ捜索届けを出すのが遅くなったのか? ということ。本当に子が大事なら、すぐに出すのではないか?

三つ、ヒミコから話を聞く限り、親の行動が目に余ること。

 

それを聞いた警察と職員は、目を剣呑に細めていた。

絶望した様な真っ青な顔で崩れ落ちた両親は、私からしても見物だった。

その後、両親とも個性を使って暴れ出し、遂にはヒーローまで巻き込み、駆けつけたヒーローに捕縛され、警察署に連れられて行った。

 

 

そして、ヒミコの親のみならず、私の方にも皺寄せが来た。

私の戸籍から家の住所を看破した警察が、私の家に乗り込んだそうだ。

ヒミコの境遇について話したところで、良の日記(転生などについて書かれたページは回収済み)を警察側に提出したのがよくなかった様だ。

結論から言うと、父は逮捕になった。

娘とはいえ、私に暴力を振るっていたこと、周辺住民からの数多の苦情、娼館の店主からの情報提供が決定打になったらしい。

ちなみに、ヒミコの両親は拘置所送りとなっている。個性を使って暴れたからだ。余罪の有無で逮捕かどうか決まるらしい。

 

親達の猛攻をなんとか凌ぎ切り、数日を児相で過ごした後、私たちは施設に入ることになった。

サンサン晴明(サンサンはるあき)というひまわりのフェイスペイント…? 仮面…? をつけた筋骨隆々の男が院長の孤児院らしい。

 

 

「二人ともようこそなのさ

 

どこか不気味さを感じさせる笑顔を浮かべながら、サンサン晴明がそう言い、また別の職員が私たちを施設内へ招き入れる。

 

今日から、ここが私達の家だ。

 

 

 

 

 

 

 

と、それが数日前までのストーリーだ。

 

 

 

「この寝坊助はいつになったら起きるのやら」

「さあねえ…?」

 

私たちは、二人揃って一つのベッドをジッと見つめていた。

この施設に来てから、私達の身の回りの環境は、良い方に一変した…のだが、一つ良くないことが起こっていた。

 

完全に孤立しているのだ。

 

私の家に二人で居た頃に知ったが、ヒミコは血液愛好家…通称ヘマトフィリアだ。

その為、私はヒミコの欲望を受け止め続けていたのだが、それがかえって悪い方向に働いた。

ヒミコが他人に興味を示さなくなった。

(研究員)以外はどうでもいい。と言いたげだ。

自己紹介の場で、まさかそれを公開するとは私も予想外だった。

もちろん、貴方達と関わりたくないだなんて言われてしまったら、年頃の子供は本気にする。

よって、完全に私たちは他の子達を隔絶した。

 

ただ一人を除いて。

 

白髪の少年。通称、“おねむりくん“。

なんでも、倒れているところをたまたま通りがかったこの施設のオーナーが見つけて拾ってきたのだとか。

その当時から既に数年経っているが、未だ眠ったままらしい。

他の子達から孤立した私達に居場所はなく、ズンズンと追いやられ、遂にここまで辿り着いてしまったのだ。

 

そして驚くべきことに、ヒミコの依存は、おねむりくんが破壊した。

やることがなくなり、おねむりくんの世話をする様になると、愛着でも沸いたのか私“のみ”に依存することは無くなった。

最も、依存の対象が1人から2人になっただけだが。

それでも大きな進歩と取って良いだろう。

もしかしたらヒミコは彼のことをペットとでも思っているのだろうか?

 

それはともかく、このおねむりくん。流石にそろそろ起きる頃だろう。

数年寝たままなど、あまり聞く物でもない。

もしかしたら植物人間化している可能性だってある。

まあそんな不安。ただの杞憂かもしれないがな。

 

私は、そんなことを考えながら、再びおねむりくんに視線を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の目が開いていた。

 





やっぱり短いなぁ…もっといっぱい書けるようにナリタイナリタイ…


ifルート進行中!
https://syosetu.org/novel/389786/
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