転生した。隣の席がマトウさんだった。   作:ボヨンボヨン

7 / 8
4つの謝罪

その1 投稿遅れてスミマセン!(モチベ下がってたり、息抜きにオリ小説書いてたら、この話1日にツキ500字くらいしか書けてなかった)

その2 作中時間がいきなり飛ぶので読みづらいかもです。(チンタラ書いてたらモチベが切れるので時飛ばししました。)

その3 オリキャラ登場します!(オリ主くんボッチにしたくない。でもこのキチガイと誰が友達になって…あ、『リスカ』、『ボテ腹』、『首絞め』…3つの異常性癖を持つアイツ(クラスメイト)なら!とか思ってオリキャラ作りました)
たぶんこの話にしか登場しません。

その4 ハガレン要素がちょっと出ます。その余波で慎二くんが魔術モドキ(魔術ではない)使います。解釈違い注意です

はい!言い訳終了!
約300字にも及ぶキモい言い訳を読んだあとでもこの駄作を読んでくれる優しい人がいるなら、どうぞ!


オリ主なんかのためにオリキャラを生やすとかいう非常に気持ち悪い行為(オリキャラのモデルはリアルガチな学友)

 

夜の9時…中学2年生が家の外にいても遅すぎるほどではない、だからといって健全とも言えない時間帯。

俺とマトウはベッドの上でもつれ合って倒れているという、不健全としか言いようのない状況を作り出していた。

いやまぁ、ヤることはヤッてないのでセーフだろう。

 

「ねぇアマエ、これからは遠坂先輩の家に行かないで…」

 

「………唐突だな。」

 

マトウは俺が凛姉の家に定期的にご飯を食べに行っていることを知っている。

凛姉とマトウ…両方と良好な関係でいたい俺からすれば、『遠坂凛』と仲良くしていることを『間桐桜』に知られることは避けたかったので、俺と凛姉の繫がりを教える気はさらさら無かったのだが、このことはマトウとトモダチになった時点で既に知られていた。

………ホントになんで知られてたんだろう。

まぁたぶん、一緒に歩いている所を見られたとかなんだろうが…

ただこの約6年間、凛姉との関係についてマトウからなしかしらの不満や改善点を言われることはなかったため、今回のマトウの要求は青天の霹靂だった。

 

「どうして俺に遠坂先輩の家に行って欲しくないんだ?」

 

「アマエから遠坂先輩への感情……それって私や他の学校での友達に向けるものとは違うでしょ?」

 

「まぁ、そりゃそうだけども。」

 

マトウに向ける気持ちは自分本位な仲間意識や依存心で、学校の悪友に向けるのは友情や僅かな軽蔑心だ。

凛姉へ向けるソレとは違う。

 

「アマエってさ、遠坂先輩のことが好きなんだよね?恋愛的に。」

 

「………」

 

マジですか…

中学時代の、衛宮士郎に出会う前の『間桐桜』が人の感情の機微を理解した発言をしちゃうんですか…

たぶん原作の世界線ならありえないことだから、俺の影響だよな。

そう考えると仄かな喜びと、達成感なんかを感じてしまっている偽善者な自分への不快感が同時に襲ってくる。

………なんかこの感覚クセになるな。

これはよくない。

開いちゃいけない扉が開く音が聞こえる気がする。

よし、マトウとの会話に集中してこんなアブない思考は中止しよう。

 

「否定したり根拠聞いたりするのもめんどいから正直に言うけど、きっと俺は遠坂凛に恋してる。マトウはこの俺の感情が気にくわないのか?」

 

「うん。アマエの恋と、それによってアマエが遠坂先輩の家によく行ってるっていう事実が気に入らない。きっと私は、アマエが友愛以上の感情を理解して、それを誰かに向ける可能性があることが嫌なんだと思う。」

 

………つまり、俺にとって、マトウ(トモダチ)以上に特別な存在ができるか不安ってことか?

ハハ、とんだ杞憂だな。

 

「………トモダチ以上に、俺が大切だと思える存在なんて当分……下手したら一生出来ないから安心しろよ。実際この6年間、そんなヤツ現れなかっただろ?」

 

「……アマエは友達思いなんだね。」

 

「まぁな。いや、…アイツは友達だけど別にそこまで大切じゃないから俺が友達思いってのは違うかもしれない。」

 

「『アイツ』って弔差(ちょうざ)くん?」

 

「そうそう。」

 

弔差雨

マトウを除けば唯一の俺の友達だ。

小学生時代の俺にはまぁまぁたくさん友達がいたのだが、小学2年生のある時期……というかマトウとトモダチになった頃から、友人はだんだん減っていった。

まぁ仕方がない。

いつも首を何かしらの布なんかで隠してて、たまに露わになった首には赤い跡が残っている不気味なヤツとは、『首絞め』とかそういう概念を知らない子供でも距離を置きたくなるだろう。

 

『友達が離れて悲しくなかったか?』と問われれば、『別に』と答える。

マトウがいたから、寂しい思いをすることはなかった。

先生からの追求を躱す方が難しかったぐらいだ。(小学生の時は『気にしないでください』で乗り切った。中学になってからは『昔親にヤラれた跡が残ってるんです。』で乗り切った。流石平成中期、児童虐待等への意識はまだまだ低い。)

ただ、空っぽの友情だったとはいえ、前世と違って友達が出来たことに心底喜んでいたからこそ、微塵も悲しくなかったと言えば嘘になる。

だからこそ、雨が話しかけて来てくれたことは非常に嬉しかったのだ。

 

『首絞め……エッチだ。お相手はマトウさんですか?愛想笑い上手✕無表情…いいですねぇ。』

 

俺が首に巻いてた布を破り裂きながらのこのセリフ。

これを中学入学初日に初対面のヤツにしてくるキチガイ。

それが弔差雨だ。

あれ?こんなヤツ友達にしてていいのか?

いや、アイツにも一応いい所はある………ある、はずだ。

まぁアイツがいいやつか悪いやつか関係なく……

 

「まぁ何にせよ、弔差のヤツより、マトウの方が俺にとってよっぽど大切だよ。」

 

「ふ~ん、ありがと。それでアマエ、結局遠坂先輩の家にはこれからも行くの…それとも行かないの?」

 

「………行かないよ。」

 

「それってつまり、遠坂先輩より私を優先するってことだよね?」

 

「そうです、その通りです。」

 

「やった。」

 

普段は…特に学校ではメッタに笑わないクセに、俺の言葉を聞いたマトウは安心したように笑みを溢す。

 

ハァ……こういうとこホントズルいよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「慎二先輩、最近例の件の進捗はどうですか?」

 

「ん〜、ぼちぼちって所かな?放火、爆撃、薬剤による屋敷の地下の刻印虫の殲滅は算段が着いた。」

 

「桜ちゃんの心臓にいる本体については?魔術じゃない……魔力の代わりに地殻エネルギーを使う錬金術でどうにかするとか前言ってましたけど。」

 

「心臓に流れる血から鉄の刃を錬成して爺さんの本体を潰すって話は前したよな?その案の課題は、どれだけ刃を小さくしても、桜の心臓を傷つけてしまう。つまりは桜が死ぬ危険性があるってことだったんだが、それについてもどうにか出来そうだ。」

 

「どうにかって………医学の勉強でもして、桜ちゃんの心臓ごとクソ蟲を潰した後、ブラック・ジャックさながらの手術で桜ちゃんだけ救うんですか?」

 

いやもちろんジョークだ。

いくら慎二先輩が『天才』とはいえ、流石にあんな神様じみたことは出来ないだろう。

最近学校の図書室にブラック・ジャックが入荷されてハマってしまったが故の出来心だ。

 

「……何年か努力すれば出来ないことはないと思うが…」

 

慎二先輩ブラック・ジャック知ってるのか…

というか何年か頑張ればできるのかよ、やっぱ『間桐慎二』ってヤベーな。 

 

「……手術だと胸を切開するようだろ?この計画がどこで実行されるか……例えば衛生環境クソな我が家の地下で行う可能性もある以上、病原菌に感染することを回避するために、治療のためとはいえ余計な傷を増やしたくない。」

 

「それじゃどうするんですか?ブラック・ジャック並はウソだとしても、ある程度の治療手段……病院に行くまで保たせることができるくらいの用意はしとかないといけませんよ?」

 

「お爺様の蟲を潰す時と同じ、錬金術を使う。血から鉄の刃を錬成した後、鉄の刃を血液に錬成し直したものと、心臓内の傷口から漏れ出た血、さらに心臓内の蟲の亡骸を使って生体錬成して、傷口を塞いで止血する。血は言わずかもな、蟲については、癪なことにマキリに馴染むように改良された桜の肉体なら、ほとんど拒否反応を起こさないと考えられる。簡易な止血しか出来ないが、この錬成が成功すれば病院までは保つと思う。問題点は、今の僕の腕前じゃ、こんな高度な錬成は出来ないってことだ。僕が内臓の……超ピンポイントの錬成が出来るようになるまで桜に苦しんでもらわないといけない。ただ、いくら考えてもこれ以外の策が思いつかない以上どうしようもない。ホントに不甲斐ない兄貴だよ。」

 

「慎二先輩が不甲斐なかったら、地球上のほとんどの兄貴はミジンコ以下ですよ。凡人なら、桜ちゃんを救おうと思ったって、ここまで具体的な策を考えられず……例え考えついたとしても実践までこぎつけませんよ。流石天才…って感じですね。」

 

「褒めても何もあげないぞ?それに、僕が天才なのは認めるがそれはそれとして、僕だけじゃ絶対に、桜の心臓にお爺様がいることに気づけなかった。僕にお爺様の命に届く可能性を与えてくれたのは、間違いなくアマエ…お前がお爺様の蟲についての情報を教えてくれたおかげだよ。」

 

そう、俺は『マトウの心臓に臓硯の本体がいる』等の情報を慎二先輩に与えている。

いくら慎二先輩が天才とはいえ、誰の助けも、何の事前情報もなしで臓硯を倒すのは無理だと判断したからだ。

もちろん、ただの一般人として教えたワケではない。

慎二先輩には俺が実は魔術師だと偽って接している。

もちろん俺には魔術なんて使えない。

なんせ慎二先輩と同じで俺には魔術回路がないからだ。

いや元々はあるはずだったのかもしれないが、俺の『転生特典』の影響であったとしても使い物にならないレベルにまで劣化してると思われる以上、ないのと同じだろう。

故に俺には自らを魔術師だと証明する手段はなく、だからこそ慎二先輩も俺が本当に魔術師だとは信じていないはずだ。

ただそこに問題は発生しない。

俺の与えた情報が慎二先輩にとって真であり利益をもたらすものであるのならば、俺が魔術師でないことは、俺が本当は何者なのか(一般人?転生者?ウソツキ?間桐桜のトモダチ?)なんてことはどうでもいいことだ。

 

「俺がしたのは情報提供だけ、それ以外は全部慎二先輩の功績ですよ。」

 

「ふん、当たり前だ。爆薬も毒薬も錬金術も全部僕が一から理論を立てて、自らの手で作ったんだからな。そんなことよりもアマエ、さっきから疑問に思ってたんだけど……」

 

「なんですか?」

 

「なんで今日は学校で話してるんだ?いつもこういうことを話すのは学校の外だろ?」

 

「人目のないところなら、別にどこで話したって同じでしょう。放課後の学校の廊下……残っている生徒は部活か自習室……それ以外の生徒は基本的に帰宅済み、公共機関でも人目なんて避けようと思えばいくらでも避けられるんです。」

 

「いやそれもあるけど、お前が普段学校にいる時はずっと桜と一緒にいるから、こういうことを学校で話すことは避けてきたんじゃないか。今日はどうして桜と一緒にいないんだ?」

 

「ん…」

 

俺は窓から校庭に向けて指を指す。

 

「窓の外…校庭?……って、アイツ何してるんだ…」

 

校庭では赤い髪の少年が無茶な高さの高跳びへの挑戦と失敗を繰り返していた。

 

「さっきからずーーーっとやってるんですよ。アレ、3年の衛宮先輩ですよね。」

 

「そうそう。……あとでスポドリでも買って持っていってやるか。」

 

「いいんじゃないんですか?あの調子じゃロクに水分補給もしてなさそうですし。まぁとにかく、アレのせいで俺は桜ちゃんから逃げてるんです。」

 

「は?衛宮が高跳びしてるとどうしてお前が桜から逃げるんだよ。」

 

「………桜ちゃんってどんな人がタイプだと思います?」

 

「はい?桜のタイプ?そりゃ彼氏のお前じゃないのか?」

 

「………俺がマトウの彼氏とか笑えない冗談ですよ。今そういうのは求めてません。」

 

「いや冗談とかじゃなくて……え!?お前ら付き合ってないの!?」

 

「今先輩の愚かな勘違いを直せて僕は安堵してます。話を戻しますよ。『恋』っていうのは、多分に『憧れ』の感情も含むモノでしょう?だとしたら、桜ちゃんの『憧れの人』ってどういう人になると思います?」

 

「………後でお前と桜の関係について改めてしっかりと聞かせて貰う代わりに、今はお前の話題に乗っかってやるよ。桜のタイプだろ?………なんだろうな『諦めない』とかそういう……あ、」

 

「俺の言いたいこと分かりました?俺は、仲の良いトモダチが恋に落ちる所なんて見たくないんですよ。」

 

「いや、桜のタイプが衛宮みたいなヤツって言うことはなんとなく理解したが、だからって惚れるとは限らないだろ。」

 

「『もしも』に備えて生きるのが俺のモットーなので……それに別に俺と桜ちゃん、いつも一緒にいるワケじゃありませんよ?教室にいても、俺が男友達と話している時は桜ちゃんは話に混ざってきませんし。」

 

『間桐桜』が『衛宮士郎』や『藤村大河』以外の前で笑顔を見せる(泣き笑いあるいは微笑で、原作の衛宮邸で見せていた綺麗な笑顔ではないが……)、『間桐慎二』が『間桐桜』を救うために生きる、『並月海永』が『■』を知る。

こういう『if』の存在を知っているから、俺は『もしも』に備えて生きることを心がけている。

ただ、『間桐桜』が『衛宮士郎』の高跳びを見る、それを起点に『間桐桜』が『衛宮士郎』に恋をする。

これは『もしも』も『たられば』も『if』もない絶対のことだろう。

なんで断言出来るか?

こちとら6年かけてもマトモに笑わせることが出来なかったのだ。

逆に、マトウをたった1年であそこまで明るくして、ルートによっては無知な一般人(みんな)の前でも笑えるようにすることが出来る主人公との出会いが必然でないはずがないと、俺が信じたいからだ。

『衛宮士郎』と『間桐桜』の出会いが運命ならば、それに俺は叛逆も抵抗もしない。

 

もちろん、あの二人の出会いは俺にとって非常に都合が悪い。

だってマトウは、傷を癒してくれるヒーローを見つけたら、傷をなめ合うことしか出来ない俺から離れていくだろうから。

ただ、何度も言うが俺はやっぱり偽悪者にはなれないから、『■』を教えてくれた大恩ある彼女の幸福の邪魔は出来ない。

だから俺は主人公(アナタ)の邪魔はしないから、アナタは俺に近づかないでくれ。

俺は、アナタが俺に出来なかったことを無自覚に楽々と行う所を見たくない。

 

まぁ、少し悲観的なことを考えたが、正直俺はマトウと離れてもなんとかなるだろう。

たった一人だけど友達もいるし、マトウと離れれば凛姉とも会いやすくなるだろうしな。

……この6年間で、俺も結構変わったようだ。

 

「あ、衛宮先輩、高跳び辞めたみたいですよ。」

 

「ん、そうだな。……僕は衛宮の所に行くけど、お前は来ないだろ?」

 

「そうですね、教室に『ラーメン食べに行こう』って待たせてるクラスメイトもいるので。」

 

「そうか、それじゃさよなら。」

 

「さよなら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガララララ

 

教室のドアを開けると、そこには一人でチューチュートレインをしている弔差雨(変態)がいた。

 

「『共依存』の次は『すれ違い』と『嫉妬』ですか。やらしいですねぇ。」

 

「………」

 

よし、コイツのラーメンに卓上調味料のニンニクとトウガラシ大量にぶち込もう。

 




慎二「アマエ、アマエかぁ〜。いいヤツではないんだよなぁ。衛宮、衛宮もなぁ〜。悪いヤツじゃないんだけどなぁ。」

仲が良い友達だけど、家族には絶対に紹介したくないヤツ(『弔差雨クンのモデルもそうです。』)っていますよね。ていうか学友ってそんなヤツらばっかりですよね。
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