月姫うろ覚え 作:にわかですまん呼符で出た
「因果の交差路近くない?」
「キミから電話してきたんでしょーに」
時は2014年7月。場所は美咲市の駅近く。
前回の出会いから1月経ったあたりで電話が来た。
どうしても聞きたいことがあるから教えてくれと。
「んで、何が聞きたいんだい。志貴太くん」
「いきなり本題か?もう少し世間話しようぜ。ブレイクファストみたいな」
「ティーブレイクの間違いじゃね?いや、自信ないけどさ」
アイスブレイクである。後で調べた。
「そこの喫茶店、なかなか良さげって評判聞いててさ、そこで軽く食いながら話そうぜ」
「いいけど、金あんの?金欠学生じゃないの?」
「んぐ。なし崩しに奢ってもらう作戦が」
「はぁ、仕方ない。今回は奢ってやるけど。2度目はないぞ」
「おぉ、神様仏様〜」
喫茶店に入る。名前は流石にクロスオーバーの舞台ではない。
席につき、コーヒーとケーキを二つずつ注文した。
程なくして、注文したものが届いてから
「今、2014年だろ。Fgoは2015年開始。色々ずれてない?」
「そこからか。前に世界が違うって言ったろ。つまり俺がここにいること自体がおかしいわけよ」
「つまり一年二年のズレは深く考えることじゃないってことか」
「そういうこと。」
実際のところ、この状況については1割くらいレイシフトによるものではないかと疑っていた。人理の補正を受けない、もしくは特定のサーヴァントが召喚できない特異点や異聞帯は原作でもあったからだ。
加えて、ほぼ現代の亜種特異点新宿という例も存在する。
考えれば考えるほどコラボイベントの前振りかな?と思わなくもない。
だとしたら、何故自分はクリア後かつ異世界転移だと言ったか。
それにはこのチート?能力が関係してくるのだ。
例えばこんなチート能力があり得ると藤丸氏は説明された。
7つの異聞帯を越え、示された四つのオーディールコール。
その一つに、藤丸立香の廃棄口を使ったものがあった。
これは彼の内側に東京をつくり、日常と復讐を体験させるためのものだった。
これは前例である。
藤丸立香の内側には世界が作れるのだ。
そして、その中にはサーヴァントを召喚できるし、意思ある人だって(魂を用意すれば)存在できる。
つまり、俺の内側にはサーヴァントが居た。
さながら衛宮士郎の投影が固有結界から溢れたもののように。
ある特定の状況下なら、サーヴァントを使役できると断言されたのだ。
中に居るグラン・カヴァッロその他から直々に説明を受けたことからそういうものだと思考を投げたともいう。
閑話休題。
「んじゃ、次の疑問なんだけどさ。Fgo十年もやってたら俺実装されてるよね?」
「されてない」
「宝具は?スキル構成は?」
「実装されてない」
「なんでだよ!両儀式は実装されてただろがい!」
「アルクェイドもシエルパイセンも実装されたが、お前はない」
「なんだそれ!意味わからんにも程がある!」
「蒼崎青子も静希草十郎も実装されたが、お前はない」
「もういい!それ以上言うな!」
「なんならファンタズムーンも」
「イロモノ枠まで!?」
他にもエクストラ主人公が男女別の実装もされてる(同性能)。
一応フォローもしておくかな。
「まほよは続編が厳しいんじゃないかな。対して月姫Rは早めに続編出す予定なんだろう。だから主人公はあまり出したくないんじゃないかな」
「ちくしょう。技とか参考にならなくても知りたかったのに」
「残念でしたー」
「他には?質問あるんだろう」
「んー、2016年の年末だっけ?Fgo第一部終わったろ」
「そうだな、一年半近くの道のりだった」
「そんで2017年はエピックオブなんたら」
「エピックオブレムナントな」
「そうそう、それならあと七年?何が起きたんだ」
聞かれるとは思っていた。
感傷に浸ることもできない。俺にはプレイヤーとしての記憶はあれど、実行者もしての記憶も実感もなかった。
「一言で言うのは難しいな。人理漂白、地球白紙化、そういう危機から世界を取り戻す旅だな」
「なんだそれ。また人類試されてるの?」
「あぁ、その過程で大量虐殺と言っても過言ではないことをしてきた」
「大量虐殺?」
「あぁ、異聞帯という世界を7つ滅ぼしてまわったんだ。そこに住む人々まるごとにね」
仕方がないという免罪符はある。
異聞帯とは詰んでいた世界だ。
安定していようがそうでなかろうが、彼らに未来の可能性はなかった。
それに、そうしなければ世界は取り戻すこともできず、地球という基盤ごと滅んでいた可能性だってあった。
まぁ、諸悪の根源が旧カルデアとかどのツラ案件ではあるのだが。
「まぁ、月姫Rも描写は世界規模になってるから頑張れよな!」
少し誤魔化すように言った。具体的には光体化アルクェイドとか。
言われても困るだろうけど。