連邦生徒会ってどうやって入るのかとか知らないので想像で書いてます。
もし違っていたらコガレに反省文を書いてもらいます。
今日は連邦生徒会の研修初日!
先生のモモトークによると、まずシャーレで先生のもと事前学習がある。
それに合格すれば晴れて研修生として連邦生徒会に入ることができる、と言うことらしい。
きっと先生なら優しく仕事を教えてくれるよね。
もう後はウイニングランってこともあり得るかも。
そんなことを考えながらシャーレに入り、先生に伝えられていた部屋のドアを開ける。
「こんちにはー」
“こんにちは、コガレ。お茶を用意するから座って待っててね“
お茶を待たずにお菓子を食べていると、先生がお茶と何やら大きな鞄を持って来て、私の向かいの席に座る。
軽い談笑を終えると、先生は鞄を開ける。
すると、鞄にどうやって入っていたのかと思うような量の書類がドサっと音を立てて机に現れた。
…なにこの量、まさかこれを全部やるとか言うつもりじゃ…
“早速だけど事前学習を始めるよ。コガレにはここにある書類の記入方法を全部覚えて貰うよ“
そのまさかだった、嘘でしょ…
「何この量、ていうか今どき手書きで書かなきゃいけないんですか?」
“連邦生徒会はいま会長捜索で新人教育まで手が回らないんだ。だから自主勉で最低限の仕事はできるようになって欲しいみたいだね“
今最低限って言った!?この量が!?
“行政の書類だから、情報を抜き取られるリスクを考えたら全部データ化はできないんだ。
まあ、正直データ化しても良さそうなものも多いけど、変更を通すには室長の承認とか色々手続きが多いし、暫くはこのままだと思うよ…“
そう言う先生の顔はどこか疲れを滲ませていた。
連邦生徒会役員って毎日こんな量の書類と睨めっこしてるの?
もしかして連邦生徒会ってブラックだったりする?
今の学校に通ってた方がずっと楽なんじゃ…
そんなことを考えていると、先生が申し訳なさそうな顔をして話しかけてきた。
“あと、今の学校の次の試験で高得点を取らないといけないよ“
まだあった!
え、今の学校の成績も関係あるの?
「ここにある書類だけでもかなり時間かかりそうなんだけど!仕事覚えながら勉強もするなんて無理なんですけど!」
“もちろん私も協力するから大丈夫、って言いたい所なんだけどね…“
えっ
私の連邦生徒会入りを応援してくれてたんじゃなかったの!?
先生は味方だと思ってたのに!
どうしよう、全然ついていけてない勉強を1人でやるの?
これ無理なんじゃ?
“ゲーム開発部に呼ばれていてね、しばらくはミレニアムで仕事をすることになりそうなんだ“
なるほど、アビドスのように相談された感じかな。
でもゲーム開発って、そんなに大事なことなの?
もしかしてゲームを開発することで人知れずキヴォトスを危機から守ってるとか?
…いやそれは流石にないよね。
“だから助っ人をお願いしたんだ。1人だと大変だけど、2人でならできそうな気がしない?“
「助っ人ですか?」
この流れだと書類仕事の達人とか、勉強大好き人とかかしら。
スパルタではないことを祈るしかない。
“うん。きっとコガレの力になってくれるよ“
翌日、授業を終えてシャーレの事務室に入ると、いつも先生の座っている椅子で1人の少女がすでに仕事を始めていた。
ツインテールで結ばれた長い綺麗な黒髪と、可愛い猫耳のある少女は、私が部屋に入ってきたことに気がつくと猫耳をぴょこっと立てながら席を立ち、こちらに近づいてくる。
「初めまして、縁下コガレです!」
「黒見セリカよ。先生から話は聞いてるわ、次の試験で及第点を取らないといけないのよね?」
「そうです!黒見さん、今日はよろしくお願いします!」
「堅苦しいのはやめましょう、私たち同年代でしょう?セリカで良いわ、それより早速始めましょう」
促された机には参考書とBDが綺麗にまとめられている。
うう、分かってはいたけどやっぱり多いなぁ…
やりたくない…心の準備の時間が欲しい…
「セリカさんセリカさん、当直の仕事は良いんですか?」
「堅苦しいのは良いって言ってるでしょ…仕事はあんまり無いわ。先生がかなりの量の仕事を持っていったからね」
「それなら、お茶休憩とかどうですか?ほら、親睦を深める的な」
「…あんたさてはサボろうとしてるわね!?そんなの許さないんだから!早く座って数学のBDとノート用タブレットを用意しなさい!」
なんでバレたのかしら。
セリカさんに肩をがっつり掴まれ机に連行される。結構力強い!
「嫌だー!やりたくなーい!せめて数学は最後にしましょうよー!」
「何言ってるの!次の試験、近いんでしょ!こういうのはさっさと終わらせるに限るんだから!」
拒否権がない!
ちらっと顔色を伺うと、何やら炎のようなオーラを出して怒っていた。ひえっ怖!
うう、こんな思いするくらいなら素直に勉強しておけばよかったよぉ…
しばらくして、早くもBDに飽きがきてしまった。
終わりまでまだ結構掛かるし、タブレットで落書きでもしようかな…
ちょっとで終わらせるつもりが、力作になってしまった。
「ちょっと!なに落書きしてるのよ…ってええ!?なにこれ落書きのクオリティじゃないわよ!?」
「だってだって、この先生の授業つまらないのよ!」
「つまらなくてもやらなきゃいけないの!そもそも勉強なんてそんなに楽しい物でもないでしょ!」
「確かに…それもそうね…」
「いやそれは消さなくても…あっ、消しちゃった」
またしばらくして、
「ねえ、この問題分からないわ」
「これはね、ここをこうして…こうよ!」
答えを見てみるとセリカちゃんの解答とは違った。
セリカちゃんの自信満々な顔がだんだん曇っていく。
「あれ?おかしいわね…」
「セリカちゃん、多分ここが違うと思うの…ほらやっぱり!」
賢い私に指摘されて少し不機嫌そうな顔になるセリカちゃん。
もしかしてもう私が教える立場になっちゃったのかな?
「…ねえ、あんた今私のことバカにしてない?」
「…そんなことないわよ?親しみやすいな〜って思っただけ…ちょっと!ほおひっあらないえ!」
あれから永遠に感じた時間はそれなりに過ぎ、日は傾きかけていた。
「セリカちゃん、疲れたよね?私めっちゃ疲れたわ。なんだかとっても眠いの」
「あんたねぇ…」
ついに頭を使い過ぎておかしくなったか…という顔をするセリカちゃん。
「あのねぇ、あんた今赤点取ってるらしいじゃない」
ギクッとして目が泳いでしまう。
それを見た彼女の目が冷ややかになっていく。
「ど、どうしてそれを…」
「先生に聞いたわ」
頭の中の先生に抗議するが、笑顔を浮かべるだけだった。
赤点取ったのは私だし特に抗議もできない。
「今の連邦生徒会役員の気持ちを考えたことある?真面目に勉強してやっと連邦生徒会に入ったのに、赤点を取るようなヤツが研修生とはいえ仲間になるの。そんなの私は嫌よ」
ぐうの音も出ない…
どうやら私の見通しは甘過ぎたらしい。
ちょっと心が折れそう…
「うう…私には無理だったのかな…」
こんなペースじゃきっと次の試験に間に合わない。
多少は分かるようになったけど、正直分からないことのほうが大きい。
「ごめん、言い過ぎたわ。」
「いいの。もし試験が上手くいっても生徒会役員で上手くやれるか分からないし」
仮に及第点を取れたとしても、今度は書類仕事が待っている。
そもそも私には向いてなかったのかもね。
かといって体力があるわけでも、銃を上手く扱えるわけでもないけれど…
先生になんて言って辞めようかなぁ…
「…コガレ、今から晩御飯食べに行くわよ!良いわね!」
「えっ!?…良いよ?」
セリカちゃんが突然大きな声を出したからびっくりしてしまったけど、
…えっ、これってもしかして…
「もしかして相談してくれようとしてるの…?」
「ちがっ…そうよ!何か文句ある!?…あと私この辺りは詳しくないからお店に案内してくれない?」
「…えっと、私も詳しくなくて…」
「………」
セリカちゃんの顔が真っ赤になった。つられて私もすごく恥ずかしくなってくる。なにこれ!
その後スマホで近くにファミレスを見つけたのでそこに行くことにした。
店を調べたりそこまで歩いていく間、お互い無言で…すごく気まずかった
セリカ、巫女服がとても可愛くて好きです。
一話を投稿した時は毎週投稿できたら良いなとか考えてたのですが、三日坊主にすらなれませんでした。
見切り発車で投稿を始めたことを少し後悔しています。