「では先生、『トリニティの裏切り者』はどなただと思いますか?」
向こう側に座るナギサがティーカップを持ち上げ、穏やかな曇った目が私を見据えている。私と彼女の間には、チェックメイトされたチェス盤が置かれていた。
私は慎重に言葉を組み立て、ナギサの質問に答えていく。
「裏切り者は……いません」
「先生」
ナギサはティーカップをソーサーに戻し、一呼吸置いて続ける。
「補習授業部の中に裏切り者は確実にいます。ですので、『いない』では答えになっていません。……もう一度お聞きします、『裏切り者』は誰ですか?」
「……」
ナギサの鋭い眼光が私を捉えて離さない。私は唾を飲み込んでから口を開く。
「補習授業部の中に、裏切り者はいません」
彼女は私の目をじっと見たままで、無言の圧力に徹底抗戦する。ナギサはティーカップを再び持ち上げ、一口飲んでから口を開く。
「なるほど……。では、この話はここまでにしましょう。先生、三次試験までまだ時間はあります。それまでに、どうか……」
「……ええ」
そこからナギサの口から補習授業部を集めた理由について答え合わせを始めた。もう彼女は、ヒフミすら疑っている。
「私はヒフミさんのことを、とても大切に思っています。私は、彼女のことを好いている……。そのことは、間違いありません。ですが……あの子の正体が実は、恐ろしい犯罪集団のリーダーである、という情報がありました。こういったお話が、かえって一番怖いのです。信じていたからこそ、何かが見えなくなっている……盲目な状態になっているのでは、と」
ナギサはティーカップの水面に映る自分の顔を見ながら、話を続ける。
「どれだけ注意を払って築いた塔も、小さな亀裂から簡単に崩れてしまうもの。私はちゃんとヒフミさんのことを理解できているのか、それともやはり私が知らない真実があるのか……。私には分からないのです」
「……見えないものを信じること、見えるものを疑うこと、その違いです」
「先生……?」
「ヒフミは裏切り者じゃない」
「証明ができるのですか? ヒフミさんの心を、本心を、本音を、どうやって証明するというのですか? そうではない、誤解だ、事情がある……。その言葉に、どれだけの意味が? どれだけの真実性が? ……心の中身など、証明できるものではありません」
私を責め立てようとするナギサの口調が、徐々に強くなってくる。同時に私のフラストレーションも徐々に溜まっていくのを感じた。私はナギサに対して怒りを覚えていた。なぜそこまでして疑ってしまうのか。疑心暗鬼になってしまっているのか。その矛先がなぜか私に向いていることにも苛立ちを覚える。
「……ヒフミさんの優しい心、礼儀正しいところ、優しいところ……それらを痛いほど知っていても本音を知ることはできないのです。当然です。どう足掻いたって私たちは、所詮『他人』ですから。……退学させるしかないのです。エデン条約……その成功のために」
見事な功利主義に、私はとうとう全身の血を滾らせた。
「桐藤ナギサ」
ごめんなさい、先生。私はあなたのようにはなれない。あなたのように全てを救うことは、私にはできない。
「もう、あなたを救うことはできません」
ナギサは目を見開き、ティーカップをソーサーに置く。
「あなたの友達も疑ったら、あなたにもう何も出来ない。何も救えない。……だから、私はあなたを救わない」
「……ふふっ、そうですか。先生、私がこの前言ったことは覚えていますか?」
「承知の上です……!」
「では、どうか頑張ってください。先生」
私は一礼し、部屋を出ていった。足取りも大股気味で、怒りを隠そうともせずに。
――
ナギサと袂を別った代償はすぐに訪れた。試験直前に試験内容変更の通達が来たのだ。内容としては、試験範囲を三倍に拡大、合格ラインを六○点から九○点に引き上げ、試験会場をゲヘナの廃墟に変更、試験時間も深夜の三時に変更。
「露骨なやり方ですねぇ……どうしても私たちを退学にしたい、と」
「まって! 退学ってどういうこと!? 初耳なんだけど!」
コハルとアズサには知らされてなかった、退学の件を一から話すことに。コハルはパニックになるも、アズサは冷静に状況を分析し始める。
「もう行こう。時間もない」
「……私が車調達してきて運転しようか?」
私はシッテムの箱を片手に持って提案をしてみる。
「ああ、移動手段があった方が何かと便利だ。お願いできるだろうか」
「ま、待ってくださいアズサちゃん!! 先生の運転はやばいです! 本当に危ないんです!」
「そうなのか?」
「事故は絶対に起こさないよ。ただかっ飛ばすだけ」
「それが危ないんですってばぁ!!」
ヒフミが私の運転を危険視する中、アズサは私に車を頼む。私は頷いてから学校を出て、車を調達しに行くのだった。
「アロナ、廃車予定、魔改造車、四人乗せられる車ってある?」
『探してみますね! ……見つかりました!』
「ありがとう」
駆け足気味で正義実現委員会管理の車の廃棄場へ。既に何台か廃棄されている中、まだ使えそうな車を見つける。ボンネットを開けると、ターボが付いておりざっと六五○馬力以上は出そうな車だ。
「うん、この車がいいな。アロナ、所有者書き換えをお願い」
『了解しました!』
ハッキングを終えたら車に乗り込み、真夜中のトリニティを走り、補習授業部のみんなを迎えに行く。
「アズサは助手席! 他のみんなは後部座席に乗って!」
「わかった」
「わ、わかりました……!」
アズサは助手席に、他のみんなは後部座席へ乗り込む。ヒフミは顔面蒼白で、今にでも倒れそうになっている。
「ヒフミ、大丈夫?」
「だ、大丈夫です……。先生、安全運転でお願いしますね……?」
「もちろん」
まずは安全運転でルールを守る形で、車を発進させる。しかしゲヘナ自治区に入った途端、各地で銃声が鳴り響く。そして向かう先に風紀委員会の検問が。
「止まれ! ここから先は立ち入り禁止になっている!」
「そもそも今日は、街全体に外出禁止令が出されているはずだ! 早く戻って……その制服はトリニティ?」
「ゲヘナに何をしに来た! 目的はなんだ!」
「先生、これは……」
「うん。すんませーん、うちシラトリタクシーの者なんすけどー。ゲヘナ自治区まで乗せて欲しいと頼まれて乗せてるんです。ちょっとここ通してくれませんか?」
「ダメだ! 許可がないと通すことはできない!」
「そこのお前、正義実現委員会じゃないか!?」
しまった。コハルの格好的に間違えられたようだ。
「上層部に報告! 正義実現委員会が遂に来た!」
「先生、倒すか?」
「えぇっ!? 誤解が深まりませんか!?先生! 誤解を解かなくて良いんですか!?」
「ヒフミ、落ち着いて。……コハルは車から降りないで。私は大丈夫だから」
「せ、せんせぇ……!」
「先生、本当に大丈夫なのか?」
どうしたものかと考えていると、風紀委員会が突如爆風に巻き込まれてノックアウトする。そこに後ろから車が一台現れる。
「あらっ★ やっぱり先生でしたか!」
「大当たりでしたわね。ごきげんよう。ここで何をされているのですか、先生?」
美食研究会らがフウカを縛りつけた状態で車から降りてくる。
「人を送り届けようとしててね」
ハルナに状況を話すと、現状のゲヘナについて教えてくれた。温泉開発部が市街地の真ん中を爆発させたことで大きな騒ぎに。その騒ぎに乗じて、美食研究会が風紀委員会から脱走し、実質フウカの車を略奪して逃走中とのこと。
「じゃあ、美食研究会も気をつけてね。今から私は補習授業部を乗せてゲヘナ自治区を駆け抜けるから」
「ええ、先生もお気をつけて。では」
美食研究会の車も発車し、私は車を発進させる。そして高速道路に入ったところで、アクセルを徐々に踏み込み速度を上げていく。
一速、ゆっくりと動きだした。九千まで回して二速へ。
「先生、待って……。待って……!?」
「全員シートベルトしててね」
車速は上がる。三車線走る車たちの隙間を縫うように走り抜ける。
「せ、せんせぇ! これ本当に安全運転なんですかぁ!?」
「まだまだだよ!」
「先生、この場所の土地勘はあるのか?」
「あるよ! キヴォトス・ハイウェイミッドナイトというゲームで覚えた!」
「ゲームで学んだって安心できないんですけど!?」
「ヒフミ、先生を信じろ」
「で、でも……」
三速、四速。タイヤは確実に路面をとらえている。
「ここから先はずっと直線! 三○○キロ出すよ!!」
「せ、せんせぇっ!! 安全運転でぇぇ!!」
「先生!! ハナコが笑顔のまま気絶している!!」
わだちに進路は乱されることなく、そして五速。
「凄い反射神経だ。二○○を超えても視認できるとは」
「死にたくないですぅぅぅっ!!」
ヒフミの悲鳴を置き去りにする勢いでアクセルペダルを踏み込む。
250、260……いよいよ空気の壁が大きく立ちはだかる。
スピードメーターはいよいよ危険域へ。後ろにいた美食研究会も既に彼方へ。
270、280……。搭載されたターボはまるで悪魔のような唸り声を上げる。だがもっと、エンジンはもっと回ろうと、唸り声を上げる。
スピードメーターが三○○を超えたところでアクセルを緩め、安全運転に。後部座席の三人は口から魂が抜けていた。
「神業だ……先生」
「良い車だね。このままだと一時間余裕もって着くよ」
高速を降りて、試験会場へと再び車を走らせて行った。
――
「先生のばかぁぁっ!!」
会場到着後、ヒフミに強烈なビンタを喰らい、頬がヒリヒリと痛む。
「ご、ごめん……」
「もうっ!! 本当に怖かったんですからね!? 死ぬかと思いましたよ!?」
「ヒフミ、暴力はいけない」
「アズサちゃん、でも怖かったんですよぉ!」
「刺激的な、体験でした……」
失神から目覚めたハナコはふらふらしながら感想を述べる。コハルはというと、車酔いでグロッキーになっていた。
「しかし、余裕持って着いたおかげで試験まで十分時間がある。少し休憩したらすぐに準備しよう」
アズサは恐らくナギサからの贈り物であるL118の弾頭を見つけ、中身を取り出す。通信機と試験用紙が入っており、通信機を起動するとナギサの録音メッセージが流れ始めた。
何か最後に含みのある言葉があったものの、メッセージを終えたら廃墟の中に入っていった。
試験前の勉強をしたり、心の整理をしたり、各々が最後の時間を過ごす。そして試験開始の時刻が近づこうとした時、温泉開発部の生徒らが廃墟に近づいているのを目撃する。
「……温泉開発部? っ!? アロナ!!」
叫んだ直後、爆風が廃墟を襲い瓦礫が降り注ぐ。幸いアロナのおかげで無傷で済んだものの、廃墟は見るも無残な姿になってしまった。そして試験用紙は焼失。つまり、全員不合格。
「せ、先生、ご無事ですか……」
「なんとか無傷だよ。……桐藤め」
「なるほどなるほど、ここまでやるということですね……。面白くなってきたではありませんか。ふふふっ……♡」
なんとか爆破跡から抜け出し、見る影もない試験会場を振り返る。拳を握り、歯を食いしばる。
「先生……」
ヒフミが心配そうに声をかける。
「大丈夫、戻ろう」
――
二次試験後、合宿所に再び戻ってきた。補習授業部の雰囲気も最悪で、コハルはもう嫌と連呼して泣きそうに。なんとか慰めるも、コハルの涙は止まらない。一週間後に三次試験が迫ってきており、いよいよ全員合格できなければ退学という崖っぷちに立たされている。
「ごめん。私がナギサに喧嘩売ったせいだ……」
「いいえ、先生。……先生のせいではありません。先生は私たちのために言ってくれたのでしょう? むしろ感謝しています。……もし私がその場にいたら、あの猫ちゃんにはもっと酷いことをしていたかもしれません」
「ごめん、ハナコ……」
ナギサもミカも連絡がつかない。
「とりあえず、できるだけのことはしよう」
「そうですね。一週間で九○点取らないといけないですが……。とりあえず、今日はもう休みませんか? きっと方法はあるはずです……!」
「ヒフミの言う通りだ。今日はゆっくり休んで、明日から頑張ろう」
全員が寝床に就こうとする中、私はハナコを呼び止める。
「ハナコ、お願いがある。……助けてほしいことあるんだけど」
「はい。私で良ければ♡」
ハナコは二つ返事で了承してくれた。自室に招き、二年生試験の範囲と模擬試験の問題をハナコに見せる。
「お願い、勉強を教えてほしいの。……二年生の途中から、何もわからないんだ。ここから勉強したことがなくて」
「まあ……。わかりました、私で良ければ」
「ごめん、情けない先生で」
「いいえ、全然。……私は嬉しいですよ? 頼られるのは。では夜中に二人っきりで、性のお勉強しましょうね♡」
「教えてもらいたいのは二年生のところだけど……」
「ですが先生、今日はもう寝てください。……ここ最近ずっと眠れていませんよね?」
「うん……。でも」
「先生、夜這いをしかけると言いましたよね?」
その言葉とともに、両肩を掴まれてベッドに押し倒される。
「ハナコ……?」
「今日こそ、夜這いしちゃいますね……♡」
ハナコの唇が迫る。私は思わず目を瞑るも、何も起きない。恐る恐る目を開けると、ハナコは私を優しく抱きしめていた。
「先生……あなたは本当に優しい人です。その優しさは美徳ですが、時に毒になりますよ? だから今はゆっくり休んでください。はい、布団に入ってください」
ハナコに言われるがまま布団に入り目を瞑る。そして何もされないまま、彼女は部屋を後にしてしまった。
「……何もしないんだ」
布団に入った直後、すぐに私の体は深く沈んでしまうのだった。
――
朝から夕方にかけては補習授業を行い、夕方から数時間はハナコと一緒に勉強。そして夜は再度模擬試験の問題を今度は一人で解いていきながら教材作り。睡眠時間は二時間、酷い時は寝ないことも。机に突っ伏して寝ることがほとんどだった。
模擬試験の結果も、五回目は全員合格なのに六回目は一部で不合格が出るなど、安定しない。もうここまで来ると、祈るしかない。
最後の試験まであと一日、直前の試験変更などないかハナコが見張ってくれたものの、試験範囲、合格ラインも変更無し。場所もトリニティ自治区内。ただし気になる点として、本館が不自然に静かであることだった。
試験前日の夜、みんなが寝て静まり返った頃。自室の床の上で、なんとなく程度で買った十字架のネックレスを握りしめて祈っていた。今まで神に祈りを捧げてこなかったし、宗教的にアウトな歌も沢山聞いてきたから、今更神に祈るのは違う気がするが、それでも私は何かに縋りたかった。
「せ、先生……。まだ起きていらっしゃいますか?」
ヒフミがドアの隙間から顔を出していた。
「眠れない? ホットミルクでも作ろうか?」
「い、いただきます……」
ホットミルクを二人分作り、ヒフミに手渡す。するとまたノック音が。
「先生♡ まだ起きていらっしゃいますか?」
「ハナコも眠れないの? ホットミルク飲む?」
「はい♡ いただきますね、先生のミルクを♡」
またも牛乳を温めていく中、コハルも部屋の中に入ってくる。
「みんな何してるの……」
「不安がいっぱいみたいで」
「それはそうだけど……」
コハルもハナコからホットミルクを受け取り、飲み始める。
四人で囲んで試験に関するいろいろな話をしていく。ハナコはさっきシスターフッドと会ってきており、試験会場について調べてきた。『エデン条約に必要な重要書類を保護する』という名目で、正義実現委員会による厳戒態勢にはいるとのこと。本館も戒厳令出ていることで本館が静まり返ってたようだ。つまり、試験を受けたければ正義実現委員会を敵に回せということ。
そこに、アズサも部屋に入ってきた。ドアを開けて最初の言葉が……。
「私のせいだ」
「アズサちゃん!」
「彼女にもホットミルクを渡してあげて」
真剣そうな表情のアズサにホットミルクを渡し、話の続きを聞く。
「みんな、聞いて。話したいことがある」
アズサはとうとう告白をした。自身がアリウスからやってきたスパイであると。ナギサの探しているスパイは私であると。任務はナギサの暗殺だったが、その任務に背きナギサを保護することが今の目的だと。
明日、アリウスはナギサを襲撃する。戒厳令も出ていることや、正義実現委員会の配置もあって、ナギサを襲撃するには絶好の機会。
なら、アズサは何故アリウスを裏切ったのか。それはエデン条約締結による平和への希望という彼女自身の判断だった。
「でも、私はアズサが裏切り者じゃないとずっと信じている。今も」
「先生、それは盲目すぎる!」
「ううん。考えて、聞いて、自分で判断して、でも信じてる。アズサが守りたいのは、ナギサもだけど、補習授業部みんなの青春でしょ?」
その言葉が刺さったのか、アズサは目を開く。
「……いや、でも……うん。そうかもしれないな。私は、補習授業部のみんなの青春を守りたい」
「アズサちゃん……!」
ヒフミはアズサに抱きつきにいく。
「みんなで何かをする楽しい時間を、私は手放せなかった。……まだまだ知りたいことがたくさんある。海とか、お祭りとか遊園地とか……行きたいところも、知りたいこともまだまだたくさんあって……」
「うん、行こう。みんなで行こう」
「アズサちゃんの気持ち……。分かります。同じように思った人が、いたんです」
ハナコが何かを思い出したかのように、話し始めた。
ハナコは秀才で、いろんな組織から声がかかるほど優秀だった。しかし、彼女にとってのトリニティとは監獄のようなもので、苦痛に満ちた学園生活だった。補習授業部に入った時は落第するためにわざと点数を低くしていた。でも補習授業部で過ごすうちに彼女は青春を謳歌する喜びを知った。
アズサも試験が終わればトリニティを去るだろう。たった一瞬の青春なのに、なぜ一生懸命になるのか。vanitas vanitatum、全ては虚しい。
でもアズサはその言葉にもう一つ付け加えた。『それは今日最善を尽くさない理由にはならない』と、ポジティブなニヒリズム。
ハナコが導くハッピーエンドとは、ナギサを守り切って、試験を全員で合格する。それが最善であると。
「じゃあ、作戦をハナコにお願いしても?」
「はい。お任せください♡」
ハナコの作戦はこうだ。まずハナコとアズサがナギサのセーフハウスを襲撃し、アリウスよりも早く彼女を拉致する。そして合宿所へと連れ帰り、アズサが事前に仕掛けてあった無数のトラップで足止めする。体育館で待ち伏せて、コハル経由で正義実現委員会に連絡する。正実が包囲すれば、戦況は逆転する。ナギサを保護して試験時間に間に合えば後は彼女達の努力次第。
「アズサ、実行前に合宿所を一緒に確認しよう。トラップが大丈夫かも心配だし」
「わかった。先生が居てくれると心強い」
「さあ、今こそ力を合わせる時です。行きましょう!」
ハナコの声かけで、作戦は始まった。