《急成長》スキルから始まる異世界人の《技能樹(スキルツリー)》が何かおかしいんじゃが!? 作:天都ダム∈(・ω・)∋
むかしむかし、とっても昔。皆が生まれるよりも、ずうっと昔。
この世界をつくった神様がいました。
広い広い、なにもない大地に、創造神さまはいのちの種を蒔きました。
種はやがて芽吹き、育ち、さまざまな“人間”が生まれました。
知恵をつけた“人間”は、時に争い、時に手を取り合いながら、
暮らしを便利にする、いろいろな“技能《スキル》”を鍛え上げ、文明を築き上げました。
そんな日々の積み重ねが、やがて“歴史”と呼ばれるようになった頃。
突然、“人間”たちの前に、“魔物”が姿をあらわしました。
彼らは、牙を持ち、爪を持ち、毒を持ち、武器を持ち、“人間”を攻撃するのです。
“人間”は手を取り合い、“魔物”に立ち向かいました。
けれど、“魔物”はとても強くて、凶暴で、その上、いくら倒しても、どこからともなく現れるのです。
ながいながい戦いの末に、“人間”は“魔物”との戦いに、負けてしまいました。
あらゆる“人間”を、あらゆる文明を、あらゆる歴史を。
いのちが栄えた全ての大地を、わけへだてなく。
“魔物”たちが滅ぼしてしまったのです。
創造神さまは嘆きました。
どうしてこうなってしまったのだろう、どうして終わってしまったのだろう。
やがて、創造神さまは、世界の真ん中に、大きな大きな穴を開けました。
星の中心に届く、深い深い深淵、いずれ”
次に、世界を綺麗にするために、ありとあらゆるものを、洗い流すことにしました。
大地を埋め尽くす“魔物”を、いつかの文明の名残を、歴史の残骸を、終わってしまったいのちたちを。
全てのものが、持ち上げられた海の水によって、押し流されて”
やがて、なんにもなくなった大地の上で、創造神さまは考えました。
次はきっと、“人間”のための世界になりますように。
今度こそ、いのちの種を蒔き直した創造神さまは、“人間”たちに、二つの贈り物をしました。
一つは、“技能《スキル》”。
かつての“人間”たちが築き上げたものを記録していた創造神さまは、あたらしい“人間”たちの役に立つようにと、その文明を《
そして、もう一つ。
”
ですから、彼らが一度にあふれかえらぬように、世界の色んなところに、悪いものが少しずつ出てくるための出口を作りました。
”
それらは“迷宮《ダンジョン》”と呼ばれ、わたしたちの生活を、今も支えているのです。