ナザリックレ○プ!至高の"元"御方と化した先輩!   作:ニコラス―NICORUTH―

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 タイトルは、某特撮作品のある人物のセリフを改変してますね。
それはそうと、イナズマイレブンがかなり久しぶりに、ある作品とコラボするらしいみたいっすね。


過↑去↓の亡霊に囚われた、憐れな獣ども

 

「 どうだ?生きた奴は・・・ 」

 

「 ここもダメみたいですね。誰一人として生きている気配がしないです。 」

 

 あれから、この大森林にある集落をいくつか回った。瓦礫を撤去して、生き残ったものはいないか。

帝国の時と同じだな。

あの時は、二日目の後に地道に探して回った結果、別の区画に生きていた奴らが見つかった分、幾分か救いはあった。

ちなみに彼らは今、MURのツテで都市国家連合で暮らしている。

それを踏まえてもナザリックのそれはやり過ぎであったが、今回のはもっと酷く感じられた。

なにせ、これまでに生存者は見つかっていない。

規模そのものは帝国のほうが大きかったろうが、凄惨さの度合いは間違いなくこちらだ。

 

 ルルは現場に残っていた犠牲者の一人の遺体を入念に調べている。

焼けて残っている部分も黒くなっている箇所があるが、爬虫類の鱗らしきものがある。

 

「 この辺りで暮らしていたのは、やはり亜人か。 」

 

「 この身体的特徴をみるに、リザードマンすかね? 」

 

「 そうだろうな。鱗のある人間など考えにくい。

この世界は、亜人が幅を利かせている。彼らもそうして繁栄したんだろうが、運があまりにも悪すぎた。 」

 

「 それだけで片付けていいもんじゃないと思うけどな、オレはよ。 」

 

 奴らは盲目的に、至高の御方とやらを探していた。そうであれば、ここまでのことはする必要はない。

そんなことも考え及ばないのは、奴らがそんな風に作られたから。

どこまでいっても奴らは化け物でしかないのだろう。

あのすぐ近くの湖にある、生け簀らしきものをみると、なおさらそう感じられる。

 

 アレを作ったものは一体なにをおもったんすかね?

 

リザードマンは魚食だったんだろう。ユグドラシルでもそんな設定だったし、現実のトカゲの多くもまさしく魚や虫を食べる生態をしていた。

きっと食うもんに困ったから、それによる飢えをなんとかしようって考えたんだろうな。それが、あの生け簀だ。

 

 それが一定の成果をだして、この集落の助けになった。

きっと静かな日常が、続いていく筈だったのだろう。

 

それらを、奴らは容易く踏み躙った。

直接そうかは分からないが、やはり連中がこの惨状に絡んでいるであろうことは間違いないだろう。

 

 ゲームの好き勝手に作られただけの、捨てられたお人形さんでもよ、そんなことしていいわけがない。

これをやったのは誰か。

 

 お下劣な嗜好のシャルティアやデミウルゴスか。

 

 何事にもなんの感情も抱かぬダークエルフの双子か。

 

 それともデミウルゴスに並ぶカルマ値最低値の、なんて名前だったか、あのタブラ・スマラグディナの奴がデザインしたの。

 

 ビッチ設定が許されて、オレの嗜好が認められなかったんだよな。

それで無理やり押し込まれるように作ったのが、ルプスレギナ。

あの救いようのないカスだった。

 

 やっぱり、モモンガには悪いが、あのギルドはやめて正解だった。

いま思えば、アインズ・ウール・ゴウンは悪趣味なギルドであり過ぎた。

 

 もし残っていたのなら、こんな真似をする奴らの面倒をみる羽目になっていた。

きっと生き殺しのような状態になっていただろう。

あんなのどもと一緒だなんて、

それだけは御免だ。

だけども、こうも考えずにはいられない。

 

"オレにも、責任があるんじゃないのか?"

 

"あるじぇんとが出ていく時、オレも一緒にクランを去るべきだったんじゃないのか?"

 

過ぎたことだ。でも、でもな・・・

 

「 タドコロ・・・ 」

 

「 知ってるさ。お前がまえ言った通り、すべては過去だ。過去にあったことは変えようがない。

22世紀になっても、タイムマシンなんてないし、企業連中がそんなもの作ろうなんて考えるはずもない。

だけどさ、ルル。オレ思うんだ。 」

 

「 なにをだ? 」

 

「 もっと早くに、あのギルドを抜けられたなら、ここまで心を痛めずに済んだのかもな。 」

 

「 ・・・ 」

 

「 たとえここに住んでたのがリザードマンでもよ、別の亜人でもよ、彼らはどこぞの民の村やら国を進んで侵略しようとしていたわけじゃないと思うんだ。

自分たちの文化、自分たちの信仰があってよ、守るべきものもあったんじゃないのか。

それをさ、なにもかもダメにされたんだぜ?

オレのもといたギルドのNPCたちによ。

ゲームのキャラにだぜ?バカみたいじゃないか。

必死こいて築いてきたものを、必死こいて護ろうとしてさ、それを遊びで作った造り物にすまし顔で、なにもかも目茶苦茶にされるんだぞ。溜まったもんじゃない。 」

 

 ゲームとはわけが違う。奴らが、ナザリックがやったのは、許されてはならない行為(大量虐殺)だ。

そんな奴らと、最悪な縁で結ばれていて、奴らのやったことをまじまじと見せつけられる。

最初のうちはまだ耐えられたが、正直、気が参ってしまいそうだ。

 

マジで苦しい。身体よりも、心が。

 

精神をガリガリと削られるような感覚を覚える。

 

オレの中でのナザリックは、すっかり悪いものになっている。

思ったよりも少ない良い思い出を、アインズ・ウール・ゴウンの信奉者たち(NPCたち)が血の色で塗り潰していく。

その中には、あの時殺した自分の作ったNPCだっている。

誰も、こんなの喜ばない。誰も、良い顔をしない。

 

こんなことならば、こんなことならば・・・

過ぎ去った過去の記憶。しかし、そう思わずにはいられない。

 

「 ・・・ 」

 

「 NPCを作る前に、とっととでるべきだった。

あいつを、ルプスレギナを作っちまったせいで、ナザリックに多少の思い入れができてしまった。

アイツの名前を忘れるくらいに薄れていたものがよ、今更無理やり引き上げられてさ、

この集落も、帝国のあの有様を見るたびに、お前がやったって言われてるみたいに見えるんだ。

なまじ奴らが、至高の御方々とやらを求めるせいでな。

オレはもう、獣王メコン川じゃねぇっつってんのにさ。 」

 

 オレは野獣王タドコロだ。メコン川じゃない。その名はもう捨てた。ギルドをでた後でな。

それは自分がよく分かってる。快適すぎるギルド拠点が嫌で、厨二病な趣向を押し付けてくるのが嫌で、抑圧されるのが嫌で、

たっち・みーが苦しんでるのが嫌で、オレはあの大墳墓をでた。

あそこで本当に居心が良かったのは、それこそウルベルトやペロロンチーノ、それにるし★ふぁーくらいだろう。

アインズ・ウール・ゴウンでいる以上は、他のプレイヤーにも嫌われていたしな。

まさしく汚物のように。

 

 ギルドをでて、その後は上手くやれて、仲間も友だちもいっぺぇできて、この件はなにもかも終わり!で済めば良かったのによ。

NPCどもは、ナザリックの亡霊どもはそれを許さなかった。

自分たちを総べてほしいという、逆支配願望とでも言うべき欲望を満たす為に、奴らは無辜の民を殺戮した。

なんの関係もないはずの連中、その一人一人の日常は壊したんだ。

誰も、そうオレも、こんなの望まないのにさ。

終わったギルドの奴らがよ、オレを離さねぇ。

こんなんじゃ、思わずにはいられない。

お前のせいだ。お前がとっととナザリックを、アインズ・ウール・ゴウンと手を切らなかったせいで、奴らをお前を求めて暴れだしたと。

 

「 オレが、なにをしたんすかね? 」

 

「 お前は悪くない。 」

 

「 オレは、ウルベルトはんやたっち・みーにさ、どんな顔すりゃいいんすかね? 」

 

「 既にお前にとっては過去だ。 」

 

「 だけどよルル。あいつらまだオレらのことを至高のなんとかって言ってんだぜ?

あいつらは戻ってこねぇってさ、潔く認めもしないで、自分の理想ばかり押し付けてきやがる。

べっきいやシズくらいだぞ?こんなんで戻ってこねぇって理解してたの。 」

 

 過去が押し寄せてくる。まだどうなるかも分からぬ未来が、過去に呑み込まれる。そんな感じがする。ナザリックを潰した後は?オレたちはなにをすればいい。

犠牲になった、名も知れぬ奴らは戻ってこない。

シモキタザワごと転移した時点で、既に後の祭りの状態だったのだからどうしようもない。取り返しのつかない。であればオレはどうすればいい。

 

「 なぁ、タドコロ。 」

 

「 ん? 」

 

「 オレはアインズ・ウール・ゴウンじゃない。オレには、お前にとってのナザリックがどんなものだったかはわからない。おおよそ予想はつくけどな。だが、だがなタドコロ。過去は過去と折り合いをつけるべきだ。でなきゃ前に進めない。

その為にも、奴らを潰せねばならない。その後どうするかは、あとからでも考えればいい。

今は、今やれることをするしかないんだよ。 」

 

「 今やれることを、か・・・ 」

 

「 奴らが奪ってしまったものは取り返せない。

奴ら自身、その価値を理解していないし、する気もないのだろう。

だからこそ、オレたちはナザリックを滅さねばならない。

己らの罪を自覚させるとかではない。

これ以上の被害を出させぬ為に。そしてなにより、これからを生きるもの(オレたち自身)の為に。

生き残った者たちは、死んだものを想いながらも、最後の瞬間まで生きるしかない。

それはタドコロ、お前だって含まれているんだ。 」

 

「 でもよ、オレたち異形種だろ? 」

 

「 人が人である所以はなんだ?この肉体か。それだけじゃない。精神だ。お前のその苦しみは、間違いなくお前が人間である証左だ。」

 

 そうだ、そうだったな。オレたちは異形種というだけで、この身には赤い血が流れている。

100%データの彼奴等とは違うんだ。

思えば、どうして未だにやめたギルドに縛られなければならないんすかね?

せっかくの異世界をさ、大昔の誰かさんたちのオナニーに潰されるなんて勿体ない。

その勘定に、オレをいれるだなんてどうかしてる。

気持ちの持ちよう、なのか?

 

「 なんでもいい。もっともらしい理由を、自分の中でつけろ。言い方は悪いかもしれないが、それで奴らは倒さねばならない、自分たちは悪くないというお前の大義を定めるんだ。 」

 

・・・いいのかよ。

 

「 構わん。寧ろ、そのほうがいいだろう。お前がお前自身を守る為にもな。

大義があれば、人はどんな酷い真似だってできる。

それは歴史が証明してくれている。

オレたちが生まれて、ここに来るまでの2200と余年を超える、途方もない時間の中で、そうしてきた者たちが大勢いた。

そうしてきた者たちや、それに抗う者たちの物語を描いた者たちがいた。

タドコロ、お前もそうしていいんだ。

なにかの理由がつけば、幾分か気持ちもマシになる。 」

 

 ルルがそうう言った瞬間、オレの内にも誰かの声が聴こえた気がした。

女の声だ。

 

『 私からもいいですか?そんなに気に病んだところで、どうにもならないとおもうんですがそれは。

彼らに報いたいならば、全力で以てかの妖どもを否定するべきですよ。

"そんなことオレが知るか"ってね。

これはきっと、そういう運命なんです。 』

 

 オレのペルソナ。あの■■ールに曰く傾国の妖姫。万物すべてを天照らす、太陽のアルカナ。

こいつ(ペルソナ)はオレの一部。それがそう言っている。やっぱり、オレ自身奴らとの、自分の過去との決着をつけたがっている。

心のどこかでそうすべきだと言っている。

そう思うと、やはり必須事項なんだろうな。

ナザリック討伐。

"アインズ・ウール・ゴウンの、あとしまつ"は。

だが、それだけではきっと足りない。奴らがこのリザードマンたちの集落と同じように奪っていったもの。

それを補うには、奴らの首だけでは足りない。

なにかしらの、再生事業が必要なのかもしれない。

でも、そんなことは後だ。

 

 今は、やるべきことをやらねば。

 

 ようやく、前向きになれたその時に、それは現れる。

 

 

 メキメキっと枝の折れる音がした。

 

 

森の奥から、炎が燃え上がり、その中の"なにか"とともに、こっちに近づいてくる。

 

「 あれは・・・? 」

 

 あれが、噂の炎の魔神なのだろう。大柄な体格なのは共通しているのが、焔を纏っている影がかろうじて見える状態でもわかるが、おおよそシルエットは、オレの知るユグドラシルの敵モンスターだった、憤怒の魔将(イビルロードラース)とはやはり似つかない。

いや、この圧、そしてこの奇妙な感覚は、それと比べていいものには思えない。

 

 そして、炎の中にいた"なにか"の姿が顕になる。

橙に焼け煌く巨腕。やはり焔が形作ったような太く長い尾。

背からも炎が翼のように放出されている。

 

人型になった、ある生き物をすごくマッシブにしたようなガタイ。それが、業炎に焼かれている。そんな印象を受ける。

確かにあれは、一見すれば、ドラゴンのようにも見えるだろうが、あれは確かにドラゴンではない。

 

そんな単純な存在じゃない。そんな存在で片付けていいものでは断じてない。

あんな表情を、あんな、すべてを憎むような目を、歪みに歪みきった口を、オレは知らない。

やはりこれも、決してゲームの範疇で語ってはならないものなのだろう。

 

「 ■■■■■■■■■■■■■――――――!! 」

 

 それは、その姿に違わぬ憎悪に満ちた叫びをあげた。

 

その姿はまさしく、正しい意味で、怪物(モンスター)と呼ぶに相応しく、そして、それでいてやるせぬ気持ちにもさせられた。

それを見ていると、どこか怖ろしさとともに、哀しみを感じさせられる。

その姿には、在りし日の面影らしきものが見て取れる。

なにがこれを生み出したのかなど、もはや語るまでもない。

きっとこいつは、あぁ、これ以上はいえない。

赦してくれ、思わずそう言いたくなりそうになる。

 

あぁ、だがきっと、きっとアレは―――

 

「 タドコロ!構えろ。 」

 

「 オッス・・・! 」

 

 オレが倒さなければいけない相手だ。

なんとしてでも、オレが始末(介錯)してやらねばならないものだ。

オレが、葬って(救って)やらねばならない存在だ。

 

 

 槍を構えて、それと対峙する。

ルルも一応、獲物のダガーを取り出して、逆手で持っている。もう片方の手には銃だ。

色々と思うところはあるが、戦う他に選択肢はないのだろう。

 

 オレが、前に進む為に。

 

 

 

 キャラクター紹介

 

 炎の魔神(イフリート)

 

 ■■ード■■の戦士、■■ュー■・■ャ■ャの成れ果て。ナ■■ッ■の暴虐により散っていた■■ード■■たちの

■や、■念を取り込み、真なる竜王をも凌駕しうる力を得て、ユグドラシルの理からも逸脱した。しかしその代償として、生前の幸せな■憶と、■■ュー■としての自我が殆ど喪われ、復讐の為にのみ動く、怨嗟の化身となった。

その焔は復讐を為すためだけに、彼のすべてを焚べて燃え盛る。

階層守護者など、耐性すら無力化して、容易く焼き尽くすだろう。

この怪物を倒し得るのは、ペルソナ使い、或いは、同じくユグドラシルの理を越えた力のみである。

また、■念の集合体でもあるからか、■■デッドとしての性質も有している。

ナ■■ック(アインズ・ウール・ゴウンの負の遺産)の最大の被害者の一人である。

 




 憐れな獣=タドコロ。或いは■■ュース。
ナザリック?あいつらは獣ですらない。
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