ナザリックレ○プ!至高の"元"御方と化した先輩!   作:ニコラス―NICORUTH―

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ベイベベイベベイベベイベベイベ、ンアー!!

 

「 うーむ、しかしこんなこともあるもんなんだなぁ。たまげたなぁ。 」

 

「 一生たまげてろ・・・ていうのがお決まりだったよな? 」

 

「 ええ。あってますね。 」

 

 ボク、KMRは今、タクヤさんたちとこの拠点内のNPCたちの様子を見ながら、この不可思議な現象について考えていた。

 まさか、異世界に飛ばされるなんてことが、生きてるうちに経験できるとは思いもよらなかったからだ。

 

 なにをどうすれば、ゲームの中であるユグドラシルから、こんなどこともしれない世界に転移するのだろうか。

 

 ここを異世界だという確信を僕たちに与える要素は、大きくわけて二つ。

 

 一つは、大気が汚染されていないこと。僕らのいた世界というのは、環境破壊が1世紀前とは比べものにならないほどに激化していて、空気の汚れきったところだった。

ガスマスクをしなければ、外を出歩くことも出来ず、これまでに何人もの人が呼吸困難になって死ぬところに出くわしたこともある。

だが、この場の僕たちはマスクをしていないにもかかわらず、こうして空気を吸えている。ということは、少なくともあの、汚れきった世界ではない。

 

 二つ目は、ユグドラシルのアバターで、日常生活のように過ごせるということだ。

22世紀におけるユグドラシルのような体感型ゲームは、ニューロンナノインターフェースという、脳に備わった内部端末とナノマシン、そして専用のコンソールを利用することで、よりリアリティのある体験をすることができた。

わかりやすくいえば、僕たちはユグドラシルや他のゲームをプレイする時、まさにその中に入っているようなものだ。

 

 だが、その上で懸念されたのが、現実と空想の区別がつかなくなるという点。

その防止の為に、電脳法という、ゲーム内で感じられる感覚に制限をかけることで、明確にこの二つを分けるという法律が定められていた。

ユグドラシルだって同じだ。公共サービスである以上は、この法律に乗っ取らねばならなかった。

新しいゲームのサービスを始める場合も、この法に乗っ取らねばならない。

 

 だが今はどうだ。

 

 封じられていた五感を感じることができ、口も動かして話せる。コンソールコマンドがでない。

 

 

 この時点で、これがゲームの中ではないと知ることとなる。

そして、ゲーム中では人形のようだったNPCたちに、自我が芽生えている。とすれば、それらを早急にチェックしなければならないという先輩の判断は、的確なものだろう。

 

 そして、今この区画の全NPCを確認し終えたところなのだが、ハッキリと分かるのは、彼らは作り手の設定に準じているということ。

 

 ゲームそのままに実体を得たのなら、自身のアイデンティティはどこで確立されるのか。

 

 それは、設定欄だ。

 

 彼らはゲームのキャラクター。それもプレイヤーが手塩に掛けてスキル構成を考案し、いかなる存在かも書き連ねた。

それがそのまま彼らのあり様になるわけだ。

 

 曰く、「 かくあれかし 」であるらしい。

 

 それを聞いた時は少しホッとしてしまった。彼らが自我を持って、こちらに牙を剥くというのが、最大の懸念点だ。

それはいうまでもない。映画やアニメなんかではこの手のロボットやらAIやら、人が高度に作り過ぎたものが自意識に目覚めたのならば、ほぼ確実といっていいくらい、生みの親であるはずの人間を襲う。どんな理由であれ。

まさに自分は、その映画の人物たちのような目に合うのではないかと思っていたが、どうやら杞憂であるようだ。

 

 であれば、あと気にするべきは・・・ん?

 

 その時だ。闇夜の中に、翔ぶ飛影をボクは確認した。

 見覚えのある、生物だった。

この漆黒の夜のなかに溶け込むような、黒色の飛竜。

ユグドラシルのモンスターの一種、影の飛竜(シャドウワイバーン)である。それも、かなりの高レベル個体だ。

確かこのワイバーン、あるじぇんとさんが乗ってた奴じゃなかったか?確か、シモキタザワの周囲を見に行っていた筈だが。

 

「 どうしたんだ? 」

 

 僕がそう言うと、ワイバーンはそれに応えるように低く唸りながら、背中に目をやる。

 よく見ると、金髪の女性が乗っていた。あるじぇんとさんじゃない。彼になにかあったのだろうか。

 

 とにかく、尋常じゃない事態に見舞われていることは確かだ。

 

「 このワイバーンは? 」

 

「 通りがかった人が乗せてくれた。この子に乗った方が、逃げやすくなるって。 」

 

 ・・・逃げやすくなる?つまり、彼女は誰かに追われていたのか?

いずれにせよ、これも確認だな。

先輩に報告するのが先なので、軽く〈 伝言 〉でこのことを伝えた後、この女性の身の上を教えてもらうことにした。

しかし、よほど恐ろしいことがあったのか、話そうとした時、息が詰まってまともに話せなくなってしまっていた。

こうなったら、あまり人道的ではないかもしれないが、直接頭に問いただす他ないか。

 

 前に遊びで覚えていた、あの魔法の出番だ。

 

「 失礼します。 」

 

「 え? 」

 

「 〈記憶操作(コントロールアムネジア)〉。 」

 

 この魔法は、読んで字のごとく相手の記憶を閲覧、操作する事ができる。

こんなもの、どう役に立つのかと長年議論されてきたが、ようやく出番らしい出番が回ってきたようだ。

話すことができないのならば、直接覗けばいい。

さて、見えてきた。

どうやら彼女、アルシェさんというらしい。彼女は、高レベルの魔獣に追われて逃げ込んできたらしい。

途中でヨームさんやあるじぇんとさんたちに会い、あのワイバーンに乗せられて、このシモキタザワまでなんとか逃げ込めた。

 

 しかし、どうして魔獣に追われていたのか。彼女は何処からここまで逃れてきたのか。

それを知るには、より深く彼女の記憶に目を凝らす必要があるようだ。

 

 もしかしたら、他のプレイヤーが関わっているかもしれない。

もしそうであれば、情報は多いに越したことはないのは事実だ。

僕は、彼女の記憶を探り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オレは、〈 遠隔視の鏡 〉越しにその光景をみて、思わずこう漏らしていた。

 

「 たまげたなぁ。 」

 

「 勝手にたまげてられないゾ。KMRがここに逃げ込んだ女を確保したらしいゾ。 」

 

「 ファッ!? 」

 

「 気になるところだが、今はこっちゾ。 」

 

 MURは鏡を指さした。まさか、来て早々、敵らしきものに出くわすとは思ってもなかった。てっきり転移したのは、このシモキタザワとこ↑こ↓にいたプレイヤーだけかと思っていたからな。

来てそうそう、1日も経たずにPVPになるとは思ってもなかったんだよなぁ。

まぁ、こちら側は5人もいる。プレイヤー3人、NPC2人。

そしてあちらは、

 

「 プレイヤー2人かゾ?にしてもエラく統一性があるが。 」

 

「 ・・・MURはん、あれプレイヤーじゃないッス。 」

 

ダークエルフのNPC2人。

テイマーの方はドラゴンと化したあるじぇんとにボコボコにされている。もう片方は残りを相手にする羽目になるだろう。

何故NPCと分かったかって?ついさっき思い出したからだ。

 

「 どういうことゾ? 」

 

「 あれはオレの古巣のギルメンの作ったNPCッスね。 」

 

「 なに!?例の悪役ギルドかぞ? 」

 

「 そうっすね。アレは結構ガチ目にやってた人の作ったやつで、結構どころじゃないくらいガチ目な構成ですね。

テイマーの方はともかく、ドルイドの方がヤバいっす。 」

 

「 なんでそれがここまで来てる? 」

 

「 んにゃぴ。よくわからないです。とにかく俺らも行きましょうよそうしましょうよ。 」

 

 幸い探知魔法で探ったことで、どのあたりにあいつらがいるのか分かる。〈 上位転移(グレーターテレポーテーション) 〉で即座に現場に行ける筈だ・・・

 

「 あ、おい。待てぃ。 」

 

 転移魔法を唱えるために鏡を消そうとしたオレを、MURはんは呼び止めた。

 

「 確かにあのNPCたちは強いのかもしれない。当然のことながらレベルも100なんだルルォ? 」

 

「 そうっすね。 」

 

「 だがそれは、こちら側も同じゾ。なんなら数でならこっちが勝ってる。いかに強い個でも戦いは数ゾ。

複数を相手にしてもほぼ確実に勝てるといえば、ワールドチャンピオンくらいなこと、お前だってわかるだろ? 」

 

 確かにそうだ。ユグドラシルでのプレイヤーの強さの指標というのは、どれだけ強いスキルを揃えられるか。なんだが、それでもやはり他の要因でそれが覆ることが多々ある。

主なのは相性差と、人数、そして経験だ。

人間種は弱点は少ない。システム上は種族レベルがないので強いキャラクターにしやすい。しかし、それでも4対1。それもプレイヤーほど対人経験も多くないであろうNPCだ。

うちのギルドのNPCもそれほど戦っていたわけではないが、経験豊富なプレイヤーが2人もいる。

そして戦況を覗くと、やはりオレは心配性だっただけだってはっきりわかんだね。

 

 実際に、ダークエルフは善戦こそしているが、思ったように戦えていない様子だった。ドルイドは接近戦も強くて、広範囲の攻撃魔法もいくつか覚える。がしかし、それを唱える余裕が、今のこの"少年"にはおそらくない。

相手は進んで接近戦を挑んでくる上、速度で勝っているし、後衛もいる。

 

「 ヨームたち、押してますね。 」

 

 鏡越しには、ダークエルフは小種王のエレメンタルや、マリッサさんがペルソナのスキルを使用して呼び出した簡易ゴーレムに阻まれて、まともにダメージを与えられず、他の2人に一方的に斬られている。

やはり、4人も相手にするのは分が悪いのか。

 

「 当たり前だよなぁ。数でも経験値でもこちらが勝っている。噂の大墳墓の地下で胡座をかいていた連中とはわけが違うゾ。 」

 

 強さとは、レベルの数値だけじゃない。

現にあのギルドで長を務めていた男は、手の内すべてを把握されながらも、PVP勝率5割をたたき出し、同じ相手との再戦時はほぼ必ず勝っている。

ユグドラシルにおける戦闘とは、腕っぷしよりも情報や経験がものいうんだよな。

 

 それを加味すれば、尚更4人に勝てるわけがないんだよなぁ。

確かにそうである以上は、オレは今のところ、この場から動く必要は、ないです。

オレも焼きが回ったかな。いらない心配をしてしまうとは。

ここはこの場を静観して、時を見計らってでるべきか。

 

 そうそう、ヨームもマリッサもスタ○ドみたいなオッサンや地雷系姉貴やらイケメンなオッサンをだしてるが、これについても多分知らないだろう。

 

 

 

 なにせペルソナがでたのはわりと最近だからな。

確か、例の1500人押しかけ事件とほぼ同じくらい、か少し後の事だったな。

あの時ほど大墳墓が窮地に立たされたこともないし、あの中には上位のギルドは参加してなかった筈だしな。

下の奴らに、リビルドの概念があるようには思えないです。

それに、その辺りの連中は、前衛職の方が多いからね。

精神系魔法職であるペルソナ使いはいなかったか少なかったと考えられますね。

 

 その殆どが忘れ去られた22世紀でも、元々オサレなデザイン故に結構人気だったペルソナだが、実際はその使い手はかなり限られていた。

 

 数少ない通常プレイでもワールド職を取得できる職業だったんだが、その条件が恐ろしく面倒くさく、誰にもできるものではなかった。全十数種のアルカナのうち、プレイヤーが使えるのは割り振られた2種類のみ。その他のアルカナも別個のスキルで使えるようにしないとならない上、

今のこの社会において、それもユグドラシルの中で並外れた以上のコミュ力が求められるとか、かったるくてやってらんないって結局"世界"のアルカナ取得までいかない奴が多かった。

それに、仮に取れても、そんなに強くないといわれており、普通に自分のアルカナを極めた方が強くなりやすいらしいですね。

まぁ、運営の方針的には仮にもワールドなんだから、そんなこともないと思いますが。

 

 ヨームの戦車のペルソナ、カゲミツと彼女自身の斬撃波、〈 風斬り 〉をひたすら捌くダークエルフだが、そこに大総統の一閃を諸に受ける。

さらに別個のスキルも絡めて、追い撃ちを仕掛けてますねぇ。

 

 ペルソナとそのホストは、別々にスキルや魔法を覚えることができる。これが画期的な要素で、これによる対応力の強化こそが精神系魔法詠唱者の地位が向上した要因の一つであるわけですな。

 

 本来一部の攻撃スキルには使用制限があって、一度使うと回数が回復するまで一定時間かかったりする。のだが、この特性を利用して、スキルの使用回数を増やすということが、できるぞ!( ニキチッチ )

 

 

『 こっちも忘れんなよ!ペルソナ、スルト!! 』

 

 マリッサが炎の剣を持った巨人のペルソナを発動し、専用の炎魔法〈 ラグナロク 〉がで、でますよ。

 ユグドラシルにおけるペルソナの特徴として、付け替えられることが挙げられますねぇ!

プレイヤーは、ペルソナ使いになった時に貰えるペルソナ全書に登録されてるペルソナ8体まで使用でき、付け替えることによって、耐性やら使用スキルを変えられる。

 

 有識者からすると、なにか物申したくなるようだったり、物申さなかったりするだろうが、そんなことはどうだっていいさ。( 悟空さ )

 

 この一撃でドルイドがダウンし、案の定4人の勝利だ。あるじぇんとの方も、あのテイマーの魔獣をすべて倒して、彼、いや彼女を無力化したみたいっすね。

 

「 おいタドコロ、戻ってきたみたいだゾ。 」

 

 MURがそう言うと、オレの前に〈 転移門 〉が現れ、闇の中から竜人が姿を見せる。

 

「 すまないなタドコロ。ヨームが奴らの魔獣と出くわしてな。そのまま対処する羽目になった。 」

 

「 急にでてきたからね、しょうがないね。でも報告してくれよな。頼むよ〜。 」

 

「 善処する。それよりも"彼女"、どうするべきかな? 」

 

 あるじぇんとの肩には、あのダークエルフのビーストテイマーが掛けられていた。意識はないが、どうやら死にはしてないらしい。あの高級な服、いちおう伝説級クラスくらいの装備がボロボロになっているのをみるに、あの〈 巨竜化 〉がどれほど強力な魔法であるかを物語っているようだった。実際強いからね、あの魔法。燃費は悪いけども。

 

「 NPCはコイン消費で復活できる。ということはこいつを殺しちゃうと情報があっちに行く可能性がありますあります! 」

 

「 ならばこいつは、敵の手がかりの一つとしてこっちで捕らえておくべきか。

・・・あ、そうだ。さっきこの子のこと、彼女っていったかゾ? 」

 

「 ああ、こういう事だ。 」

 

 ダークエルフを床に下ろすと、あるじぇんとは容赦なく服をビリビリと破り、その褐色の肌が顕になる。

ところどころやけどの痕が目立つからか、元々色黒の肌がすっげぇ黒くなってる。ハッキリわかんだね。

しかし、よくまぁ、NPCとはいえ女の子をひん剥けるもんだよな。

 

「 コイツ、ナニがないゾ。男性器、確認できず、ゾ。 」

 

「 確か、これ作ったぶくぶく茶釜さんの凝りなんだよな。男装の女の子と、女装した男の娘。 」

 

「 そのぶくぶくなんとかさんは小児性愛者かゾ? 」

 

「 いや、そんなんじゃない、のかな? 」

 

「 ん? 」

 

「 なにせ弟がエロゲ好きなダメ人間だったもんでなぁ。 」

 

 正直、あの人が可笑しくないのか怪しいところなんだよなぁ。姉弟のイメージが強すぎて。

思えば、アインズ・ウール・ゴウンはどこか変なのがメンバーに多かったな。るし★ふぁーとか。

しかし、NPCがいるということは、ナザリックも転移してるってことになりますねぇ。

モモンガに会ったら、サービス終了時にこなくてすいません許してくださいなんでもしますから、とでも謝っておこう。

 

「 なんでもこいつら、女を追い回していたらしい。 」

 

「 女?KMRのいってた人かゾ? 」

 

「 どうも、現地人っぽいらしい。あとでKMRさんに聞いてみてくれ。 」

 

「 オッス! 」

 

 第一村人確保っすね。その人が本当にこの世界の人間なのかどうかもあとにして、今は手がかりを得られたことを素直に喜ぶべきか。

しかし、なんでこいつらその女を追い回してたんすかね?

例えプレイヤーだったとしても、あの慎重肌かつ大人しい草食系ホモのモモンガがなんの警戒もしないで、迂闊に自分たちの存在をひけらかすような真似をすると思えないな。

こいつらの独断か?自我を持つってそういうことだよなあ・・・

 

 

「 で、タドコロ。こいつらどうする? 」

 

「 弟の方は、タクヤさんたちと子種王に任せて、こいつはどうしますかね?確かタクヤさん、女嫌いだよな。 」

 

「 じゃあコイツは保留でいいな。今のところは。こいつのことは、これからの方針と一緒に決めるべな。 」

 

「 おっし、じゃあ牢にぶち込んでやるぜ! 」

 

 

 

 といった感じで、転移後最初の夜は、ガキ2人に襲われるというアクシデントの終わりによって、幕を下ろしたんだよなぁ。

 

 




 合法ロリショタ、ゲットだぜ!
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