海軍大将"赤獅子"   作:ざいざる嬢

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はやくもお気に入りが100、UAが5000を超えました。

書き溜めはしていませんが、なるだけ早い更新が出来る様努めます。

それはそれとして常夜リブラを許してはいけない。


赤獅子の原作介入

 

 

 "赤獅子"とドフラミンゴ二人を同時に相手にしたローはオペオペの実の能力を多用し、少しでも時間を稼ぐべく抵抗を続けていたが……。

 

「はぁ……はぁ……クソッ!!!」

 

「ここまで、だな」

 

 ローは地に這いつくばっている。全身ボロボロで血だらけになっていて、息も荒い。

 それだけこの二人──特に"赤獅子"に苦戦したという証明でもあった。

 ローは強い。 "七武海"の称号を得るだけの強さも持ち、覇気の修練も怠らず、ドフラミンゴを──コラソンの仇を取るため力をつけてきた。

 しかし、相手が悪かった。何故なら実力ならば四皇に匹敵するのではないかと謳われる"赤獅子"だ。

 心技体、そして覇気すらもローを上回っていた。

 

 シーザーの心臓を取り返され、ローはラダーンの能力で地面へと抑えつけられている。指一本すら動かすことが困難なほどの重力を受け、能力を使えなければなすすべがない状態に追いやられていた。

 それを見たドフラミンゴは満足げに笑みを浮かべ、語り始める。

 世界政府──天竜人のはじまりを、自分の出生を。

 

「……じゃあお前は天竜人だったのかドフラミンゴ……!!!」

 

「……『だった』というなら正解だ。 ──今は違う。 『血』とは何か……!? 『運命』とは何か……!? おれ程数奇な人生を辿っている人間もそうはいまい……フッフッフッ」

 

 そう笑うドフラミンゴを余所に、ラダーンは(お前も結構な人生辿ってるけど、わたしも同じぐらい数奇な人生を送っているぞ)と謎の対抗心を抱いていた。ラダーンは負けず嫌いなのだ。

 

「──どうした赤獅子」

 

 ──と、少しくだらないことを考えていたと気づいたラダーンは改めてこれからのことを考える。

 ラダーンの知る原作ならば、この後ローは能力でシーザーを連れ逃亡し、そこから怒涛の展開が押し寄せる。

 ドフラミンゴとサンジの空中戦。ドフラミンゴに敗北し鉛球を撃ち込まれ囚われるロー。突如現れる四皇"ビッグマム"の海賊船。クー・ド・バーストで『ゾウ』目指し飛んで行くサニー号など、上げればキリがない。

 原作においてこの場にいたのはイッショウこと"藤虎"だったが、既に原作とは流れが異なっている。

 イッショウは原作ではあくまでドフラミンゴの味方をしつつ、基本的には動かずにルフィたちに解決を任せ、解決後は映像電伝虫で隣国に世界政府が間違っていたと土下座で謝罪する様子を公開するというある種の暴挙に出る。元帥であるサカズキと対立するものの、イッショウは自分の正義を貫き通した、という結末だ。

 

 だがラダーンにはそれは出来ない。何故ならラダーンは海軍大将であると同時にエルデの王だからだ。 王はそう易々と頭を下げることは許されない。たとえ今この時は玉座を預けていたとしてもだ。

 それ故、ラダーンは悩む。 いっそここでドフラミンゴを倒したほうが被害が少ないのではないかと。 "鳥カゴ"による悲劇も起こらないのではないかと思案する。

 だが、()()()()()()()()()()()()()()()。考えを巡らせた結果、ラダーンは基本的には原作の流れに従うことにした。()()()()()()()()()()()()()()()()()()と考えたのだ。

 

「……いや、雲一つないのに雷の落ちる音が聞こえた気がしてな。 我が故郷では祈祷で雷を落とすものが存在するが、外海では初めてでな」

 

 こう言えばローは近くにサニー号が近づいてきていることに気づくだろう。

 そして、思惑通り──

 

「"ROOM"!! しっかり重力かけときな赤獅子。 おれが逃げるぞ……"シャンブルズ"」

 

 自分と岩──ではなく、爆弾と入れ替わったローはシーザーを連れ去り逃走。

 重力をかけられた爆弾がその場で爆発し、ドフラミンゴと海兵たちを驚かせる。

 

「まだそんな力を!!! ロー!!!」

 

「大将!!! 御無事ですか!!?」

 

「あれしきの爆弾では傷ひとつつかぬよ。 それよりも船を出す!!!全員乗りこめいッ!!!」

 

 この先の動きを見越して船を出す。能力で船を無重力にし浮かせ、重力の方向を操り操舵する。

 船を動かして見えるのは"麦わらの一味"の船と空を飛ぶドフラミンゴ。

 

「目標"麦わらの一味"!!! うt「不要だ」え……!?」

 

「それよりもドレスローザへと向かう!!! 各員、持ち場に就き上陸に備えよ‼︎!」

 

「「「ははっ!!!」」」

 

「……思えば、コロシアム近くでは会わなかったか」

 

「……ラダーン様、まだコロシアムに想いを馳せているのですか? お気持ちは察しますが……」

 

「オウガよ。確かにコロシアムには参加したかったが、それとは別件だ。 それよりも、ドレスローザにいるバスティーユ中将とジェーレンに連絡しろ。事態が動くとな」

 

エルデから共に徴兵された赤獅子騎士であるオウガに指示を出しながら、これからこの世界の主人公と出会うことに少し胸を弾ませラダーンは船を進ませた。

 

 

 

 

 

 

 場所が変わってコリーダコロシアム前。

 コロシアムに参加しているルーシーこと"麦わらのルフィ"は仲間のゾロと錦えもんと会い、電伝虫でドレスローザに散った仲間たちの状況報告を行なっていた。

 

「レベッカが止めたがってたのそいつだ!! おいフランキーその軍隊止めろ!!」

 

『アホ言え!! おれが言いてェのはその逆だ!! お前あのレベッカと話したのか?』

 

「うん、それがメチャメチャいい奴でよー!! 金ねェのに弁当三つもおごってくれたんだ。なのにお前あいつが試合に出た途端客の奴らムカつくんだよ!!!」

 

『それはおれも同意見!! トラ男の作戦は承知してるつもりだ。”工場”を壊し、ドフラミンゴはあえて生かして利用する。――だが今日ドフラミンゴを討とうとしてる奴らはどうなる。おれ達にとっちゃドフラミンゴ勝利の方が好都合か?』

 

「…………」

 

『……ルフィ、お前が何と言おうとおれはやるぞ!!! 一見、楽しげなこの国には深い闇があった!!! ウス汚く巨大な敵に挑む、この勇敢なるちっぽけな軍隊を、おれは見殺しにできねェ!!!』

 

ドレスローザの悲劇を知ったフランキーの涙の訴えに心を打たれたルフィたちはすぐに行動を起こすべく動き出す。

 

サンジは船の進路をドレスローザへと引き返すべく舵を取りに。

ナミ、チョッパー、ブルックは涙を流しながらも「だと思った」と了解し、ルフィは「好きに暴れろ!!! おれたちもすぐ行く!!!」と打倒ドフラミンゴへの決意を固めた。

 

──その矢先だった。コロシアム近くで戦闘音が聞こえ始め、気がつけばゾロと錦えもんのいる場所へと何かが降ってきた。

 

 降ってきたのは同盟相手のトラファルガー・ロー。トレードマークでもある帽子は外れてしまい、全身傷だらけだ。

 そして遅れてやってきたのは──"麦わらの一味"が打倒を掲げた相手、ドンキホーテ・ドフラミンゴだった。

 

「ガキが……図に乗りすぎだ!!」

 

 ドンドンドンッ!!!!と銃声が鳴り響き、鉛玉が撃ち込まれる。

 あまりの光景にルフィは怒りの声を上げる。

 

「トラ男ォ~~~~!!! おい!!!ミンゴォーーー!!!お前、よくもトラ男を!!!」

 

「"麦わら"ァ、てめぇにとやかく言われる筋合いはねぇ……!! ローは元々俺の部下!!()()()はおれがつける!!!」

 

 ローを救出すべくゾロと錦えもんはドフラミンゴへと駆ける。

 同時にコロシアムを取り囲んでいた海軍がゾロたちを捕えようと動こうとしたその時──「手出し無用」と一言、指示が出た。

 

 モモの助を話題に出し挑発するドフラミンゴへとゾロは刀を抜き斬りかかろうと迫り──突如目の前に現れた黒い大剣に阻まれた。

 

「…………!!!」

 

 目の前に現れた()()に、そしてその持ち主を一瞥しゾロは身震いを起こした。

 それはかつて"鷹の目"と相対した時の様な、圧倒的強者を前にした時の感覚と同じ。

 

(こいつは強ェ……!!!)

 

「"海賊狩り"だな。 なるほど、良い眼をしている……。ムンッ!!!」

 

 目の前の男が能力を発動したのか、ゾロはとてつもない重力に襲われ足元の()()()()()()()()

 同時にローの元へと駆けつけた錦えもんはドフラミンゴに斬りつけられてしまい、思わず呻き倒れてしまう。

 しかし、ゾロもただやられるだけでは終わらない。重力を自前の筋力と覇気で押しのけ飛ぶ斬撃を放つ。

 

「ラダーン様!!!」「大将殿ォ!!!」と海兵たちの叫びが上がるが、当然の如くラダーンは無傷。飛ぶ斬撃を剣の一振りで打ち消してしまった。

 

「ほう、飛ぶ斬撃……中々筋がいい。 ゴドリックのやつよりは強い一撃だ」

 

「まさかの"海軍大将"かよ……!!!」

 

「大将ォ~~~~!!?」

 

 ルフィも現れた海軍大将を見やる。そして感じた。圧倒的覇気を。今の自分(ルフィ)でも勝てると断言できないほどのオーラを。

 

「ドフラミンゴと共におる男が……!! か……"海軍大将"でござった!!!」

 

『え~~~~~っ!!? 大将が今、ドレスローザに来てんのかァ!!?』

 

『もしかしてドフラミンゴは海軍を味方に!!? ――だとしたら敵の数は未知数!!』

 

 ドフラミンゴの味方に海軍が加わってしまったという事実に一味に動揺が走る。

 それを意にも介さず意識を失ったローを掴みドフラミンゴとラダーンは空を飛びその場を離れようとしていた。

 

「話は王宮でだ赤獅子!! おれに協力すりゃ小僧共の首はくれてやる」

 

「……話は聞くが、どうするかはわたしが決めるぞ」

 

 そう言い残し、二人は空へ──王の台地のある遥か上空へと去って行ってしまう。

 そして依然"麦わらの一味"にとって不利な状況が続く。

 

「ロロノア・ゾロを捕えよ!!!」と詰め寄る海軍。

 それに加えてなんとサニー号にはシーザーを狙ってビッグマム海賊団の(ふね)が強襲していた。

 一度は戻ろうとしたサンジだが、この状況では戻るに戻れない──そう思った矢先。

 

「ママ!!! 空から何かが降って来るガオー!!!」

 

「あれは……!!! そ、総員退避だボン!!! 隕石の大群でソワール!!!

 

「嘘だろ!?」

 

 空から降り注ぐ隕石の雨。 如何に偉大なる航路(グランドライン)"新世界"といえど、隕石が降り注ぐというのはこの海に生きる者にとっても非現実的な光景だった。

 

 隕石は不思議なことにビッグマムの船目掛けて落ちていく。 "四皇"でもひとつミスすれば船ごと沈みかねない状況に対処するのが手いっぱいで"麦わらの一味"への視線が疎かになる。

 その隙をナミは逃さなかった。

 

「私達戻らない方がいいと思う!! 戻るのが恐くて言うんじゃないの!! ルフィ聞いて、ドフラミンゴと奪い合うカードは三つよ!!『シーザー』『SMILE(スマイル)工場』そしてなぜか『モモの助』。 SMILE工場はまだ破壊できてないから向こうの物。だけど残り二つのカードはここにいる二人よ!! トラ男がドフラミンゴと戦ってたのはこの『カード』を敵から遠ざける為の"囮"!! 『工場破壊』の時間稼ぎでもあったかも知れない!!そこまでしてトラ男が守った『カード』!! 私達が差し出しに行く様なマネしたら……!! あいつ報われないじゃない!!!」

 

 ナミの訴えに納得したルフィは仲間を信じ「トラ男はおれ達が必ず奪い返す!!!」と力強く返し、船長命令で『ゾウ』へ先に向かうことを指示する。

 それを受けたサンジはビッグマムの艦への反撃許可を求め、ルフィは二言返事で「もうケンカは売ってある」と電伝虫越しに笑いあう。 尤も、ナミ、チョッパー、ブルック、モモの助は「それは危険!!」「やめて~~~!!!」と慌てふためくが、賽は投げられた。

 

『じゃあ、お前ら!! ゾウで待ってる!!』

 

『工場破壊はこっちに任せろ!!!』

 

「おれ達は王宮に行く!!」

 

 

「ドフラミンゴをぶっ飛ばしに!!!」

 

 

 こうして"麦わらの一味"と"ドンキホーテファミリー"の戦いの火蓋は切られた!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれぐらいなら"ビッグマム"でも対処可能か。 どうせなら"黒王の星々(メテオライト)"ではなく"暗黒の星々(アステール・メテオ)"にするべきだったか?」

 

「おいどうした赤獅子。 何かあったのか」

 

「いいや。 何も」

 

 

 

 





この世界のゴドリックはツギツギの実の能力者で、色んな生物の身体の一部を奪い自己強化してきたものの、ラダーンにワンパンされ土下座で許しを請い、マレニアを女と侮りズタズタにされ足を舐めて許しを請い、ラダーンがエルデを統一してからはストームヴィル城に引き籠っています。
お前は竜を接ぐより坩堝の諸相を使った方が絶対強い。
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