海軍大将"赤獅子"   作:ざいざる嬢

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日間二位!?赤バーになってるし一体何が………!?

ともかく、応援ありがとうございます!





星砕きのラダーン

 

 

 

 王宮にて、気絶したシュガーを囲みドンキホーテファミリーの幹部陣が一堂に会していた。

 

「んねーねードフィ!! シュガーについちゃあ本当に悪かった!! 両手両足不自由になった男がまさかシュガーを気絶させるとは……!!想像できるか!?んねー!?」

 

「"メラメラの実"もそうだ!! まさか大会に革命軍のNo.2が出場してるとは想像できねェ!!」

 

「言い訳なぞするな見苦しいバカ共め!!! 見苦しいのG!!!」

 

「過ぎたことだ……お前らを責めても時間が戻るわけじゃあるまい」

 

「んね〜〜っ!! さすが我らのボスだ!!! べへへ!! ザマみろラオG!!」

 

「そこまで言うのなら許されよう!! ──だがドフィ!! こうなっちまうと海軍が邪魔だな。 "赤獅子"をどうする!?」

 

 現在ドンキホーテファミリーは窮地に追いやられている。

 それを打破するためのゲームだが、最大の不安要素が"赤獅子"だった。

 世界政府加盟国の王であり、大将に特任してからインペルダウンLEVEL6の脱獄囚を次々に捕えたという話から相当な実力を持っていることは明らかだった。

 ローと一時交戦した際に、その力の一端を見て感じたドフラミンゴは敵対は避けるつもりでいた。だが……

 

「奴とは戦わざるを得ないな……。 一先ずあの甘い性格から民間人の保護を優先するだろう。それを見越して"寄生糸"を多く植えつけてやった。さらに言えば、海軍が懸賞金をかけている賞金首もいることだ。優先するのはおれじゃない。 奴をそれで足止めしている間に受刑者達を片付ける。 それから奴に消えて貰う……一筋縄じゃいかねェだろうが背に腹は代えられねェ。 念には念を……マンシェリーを連れてこい。人質も兼ねて利用する」

 

 追い詰められたドフラミンゴに油断はない。マンシェリー姫の持つチユチユの実の能力すら利用すれば、負傷を気にせず戦えると目算を立てる。

 

「海軍も海賊も……!! 暴れていいのなら……おれ一人で充分だ!!!」

 

 その巨体の見た目とは裏腹に甲高い声を持つドンキホーテファミリー最高幹部のひとり、ピーカがドフラミンゴに進言した。

 彼はイシイシの実の能力者で、岩と一体化し操ることが出来る。つまりはこの石造りの王宮や王の台地だけでなく、ドレスローザの全てにピーカの能力が作用するという最高幹部に相応しい力を持っている。

 それだけにピーカには自信があった。海軍だろうと海賊だろうと全てを押しつぶすことが出来る自信が。

 

 ドフラミンゴは「おれ達は来る者たちを叩き潰し、消し合う者たちをゆっくり傍観していればいい」と諭すが、ドフラミンゴを想うピーカはそれを聞かずに動き出す。

 

 

 

 

 山のような巨人が空を覆い尽くす。

 ラダーンは過去、これに近しい光景を目にしたことがある。

 まだラダーンがズシズシの実を食べて間もない頃、エルデを隕石群が襲ったのだ。これがELDEN RING(原作)にあったものなのかラダーン(転生者)は知らない。

 ただ、ゲーム中のマップからいくつかの場所に星が落ちた形跡があるのは知っている。『降る星の獣』、『降る星の成獣』と呼ばれるボスモンスターがいる場所はそうだった。

 そして、とある隕石はケイリッドのサリアへ落ちると、とある星見が語った。

 ラダーンはこれを運命だと思った。原作と形は違うが重力を操る術を手に入れた。

 ならば、あの隕石に挑まない理由がない。

 

 ラダーンはこの時、上りに上がった勢い(テンション)に任せて挑んだ。

 

 

 

 

(レナラ)よ、感謝する!!! 今こそ、我星に挑まん!!!」

 

 

 

 

 結果は言わずもがな、ラダーンは星に勝利した。そして、偶然かこの時ズシズシの実の能力に気づき、能力で星を自分目掛けて落としてはそれを砕くというトレーニング方法──通称"隕石バッグ"を思いつき実行。

 以来、ラダーンのことを人々は畏敬の念を込めて"星砕きのラダーン"と呼ぶようになった。

 

 

 

 ピーカが石の巨人となって現れてから、ラダーンは即座に行動に移った。

 

 ラダーンの記憶ではピーカはゾロと戦い敗れる。だが、そこまでにドレスローザにかなりの被害を生じさせ、その残骸すらもエリザベローⅡ世の"キングパンチ"がなければ多くの民衆を死にやっていただろうと思い、ドンキホーテファミリーでは最も厄介な敵だと記憶していた。

 

 

 

 ──なので、被害がデカくなりすぎる前に自分が倒してしまってもいいのでは? そう言う結論に至った。

 

 

 

「バスティーユ中将、しばし現場を任せるぞ」

 

「え!!? 赤獅子さん、どうなさるつもりでェ!!?」

 

 バスティーユを置き去りにラダーンは重力を操り、巨人(ピーカ)目指して宙を駆ける!!

 得物は二本。かつて星を砕き、鍛え上げた二振りの黒刀!!

 ラダーンはピーカの目の前まで迫り──

 

「なッ!!? お、お前は!!?」

 

「偉大なるゴッドフレイには及ばないだろうが──」

 

 両大剣に覇気を纏わせ──さらに覇王色さえ纏わせる。覇王色の起こす稲光がピーカの視界を奪う!!

 

「見せてくれよう!!! エルデの王の力!!! 力こそ王の故よ!!!

 

 

 

 

戦技"崩壊波"!!!

 

 

 

 

 

 叩きつけられた双大剣から広がる重力と覇気を込められた一撃はピーカの石の身体を波のように広がり、余すことなく破壊していく!

 バリバリッ!!!ズガガガガッ!!!と巻き起こる破壊の嵐がピーカ本体へと迫る!!

 必死に逃れようと石の身体の中を移動するが、それよりも迫りくる破壊の衝撃の方が速い。そして──

 

「バ、バカなァーーーーーッ!!? ぐわああああああああッ!!?」

 

 巨人は粉々に砕け散り、残るは重力の影響を受け浮遊する瓦礫のみ。ピーカは気絶し、落下していくのをドレスローザの誰もが目撃した。

 

「「「ピ、ピーカ様ァ~~~ッ!!?」」」

 

「バカな!!? たった一撃で、だと!!?」

 

「んな~~~ッ!!? ピーカがあんなにあっさりとォ~~~ッ!!?」

 

冗談(うそ)だろ……!!?」

 

 ドンキホーテファミリーに激震が走る。

 まさかドンキホーテファミリーを支える最高幹部がこうもあっさり敗れるとは想定していなかったのだ。

 

「チッ……大至急マンシェリーを連れてこい!!! ピーカを回収し次第、シュガーと共に復活させる!!!」

 

「ドフィ!!! 赤獅子は操れねェのかー!? んねー!?」

 

「とっくに試した!! その上で弾かれた!!」

 

 落ちていくピーカを伸ばした糸で回収したドフラミンゴだったが、焦りを隠せない。

 シュガーを復活させてホビホビの呪いに掛けることも考えたが、そもそも通用するかが分からず博打になる。

 

「……こうなったら仕方ねェ。 無理矢理にでも赤獅子を抑えなきゃならねェ」

 

「何をする気だドフィ!?」

 

「鳥カゴの収縮を早める!!!」

 

「!!?」

 

 

 

 焦るドンキホーテファミリーに対して、ドレスローザでは歓声が上がっていた。

 

「海軍大将がファミリーの最高幹部を討ち取ったァーーー!!!」

 

「勝てる!勝てるぞ!!」

 

「おれ達も続けェーーー!!!」

 

「「「ラダーン!!! ラダーン!!! ラダーン!!!」」」

 

 ラダーンの戦いを見て士気が上がる海軍。

 彼らはその熱に当てられおれ達もとドレスローザの罪なき市民を守るべく戦いに参じた。

 

 同時にこれを目の前で見ていたルフィ達。

 ピーカの声を聞いて思わず笑ってしまい、その怒りを受ける間際に起きたそれはルフィ達にも衝撃を与えた。

 

「おい見たかルフィ」

 

「ああ。 今のとんでもねェ覇気……覇王色だった」

 

「気をつけろよ。 海軍にとっちゃあ、ドフラミンゴもおれ達も捕縛対象だ。 いずれ戦うことにはなるが今は前だけ向いてろ!!」

 

「分かってる!!」

 

そうしている間にコロシアムで戦った選手達が集まり、誰がドフラミンゴを討ち取るかで揉め始め、一同は王宮を目指し進軍していった。

 

「おっ!? なんだ、砕けた瓦礫が階段みたいになってるじゃねえか!!」

 

「行けー!! ウーシー!!!」

 

「ンモ゛~~~~~ッ!!!」

 

 

 

 

 

 そして、当然それを赤獅子の騎士たちも見ており──

 

「あああああッ!!!ラダーン様!!! どうして私の背に乗って飛んで下さらぬのですかァ~~~ッ!!?

 

「あれ見た感想がそれなのか貴公!?」

 

 わざわざ獣人形態になり、地面を悔しげに殴っているレナード。ウマウマの実モデル"赤兎馬"の能力者である彼だが、動物系(ゾオン)でありながらその身体は痩せ細っていた。それ故か地面を叩いても砕けるどころかヒビすら入っていない。

 

「レナードの奴は放っておけ。 それよりも、おれ達もラダーン様に負けない戦果をお持ち帰りしなければな……!!」

 

 そんなレナードを余所にオウガは大弓を上空へと構え弓を撃つ。すると矢が分裂し雨のようにドンキホーテファミリーの構成員へと降り注ぐ!

 

「"アローレイン"!!!」

 

「「「ぎゃああああああああッ!!!」」」

 

「クソッ!! 弓なんて時代遅れの武器を使いやがって……くらえや!!」

 

 負けじと銃を使って応戦する構成員たちだったが、それをもう一人の赤獅子騎士が大盾を以て阻む。

 

「な、なんだあの盾!! 人の顔みたいな形してんぞ!?」

 

「はっはっは~~~ッ!!! このガンメンの盾にそんな豆粒効くわけあるか!! くらえ!赤獅子戦技"火炎舌"!!!」

 

「「「ぎゃああああああああッ!!? アづぅい!!!?」」」

 

「汚物は消毒だァ~~~ッ!! ヒャッハー!!」

 

「フレイヤ、その辺にしておくがよい。 それよりも手ごたえがある敵が来たようじゃぞ」

 

 ジェーレンの指差す方を見れば人影が五つ。髭面の巨漢。角の生えた子供。刺々しい髪型に黒づくめのコートを着た男。初老のGさん。メイドの五人が立ちはだかっていた。

 

「お前たち何者だイ~~ン!?」

 

「コロシアム参加者にもいなかったようだが、誰よりも早く三段目まで辿り着くだけあってかなり腕が立つようだ」

 

「キャー強そう!! 私たちの方が強いけど!!」

 

「予想外のG!!!」

 

「若様の下へは行かせない……!!」

 

 

「幹部共か。 相手にとって不足なし……!!」

 

「よし、お前たち!! 戦いは任せるぞ!わいは頂上を目指す!!」

 

「お前だけ頂上に行ってどうする。 私がドフラミンゴを倒すから、お前囮になれ」

 

「そんなッ!?」

 

「……なんじゃか、しまらんのォ。 じゃが……折角の戦祭りじゃ。 存分に死合おうぞ」

 

 

 ドンキホーテファミリー幹部と赤獅子騎士たちの戦いが今始まる──!!

 

 

 

 






仕事があるので次回から少々更新が遅れます。
ただ非常にモチベーションは高いので、なるべく早い更新を心掛けます!

感想高評価も是非是非お願いします!
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