海軍大将"赤獅子"   作:ざいざる嬢

8 / 10

当作のマレニア グズグズの実の腐敗人間
文字通りあらゆるモノを腐らせる。
能力は覚醒に至っていて生物の脳を一部腐らせて、完全に腐りきるまでの間操ることが出来る。また、植物も土を腐らせ内側へ腐敗の力を注ぎ込むことによってモリモリの実までとはいかないが操ることは可能。
その上、腐敗したモノから湧く、もしくは生まれる蟲をも使役することが出来る。
イメージ的には本編マレニア+荒廃した腐花(ラフ・ラフレシア)みたいな感じ。ここに見聞色の覇気が合わさり先読みしてあらゆるモノを腐らせることでラダーンを苦戦させ、赤獅子軍を壊滅状態まで追い詰めた。
最終的にはラダーンも原作の運命を乗り越えるべく、能力を覚醒に至らせたことにより斃された。
誰が言ったか"エルデの王"もしくは"約束の王"形態。




覚醒

 

 

 ラダーンとサボ、リク王らは協力し、操られた市民達を避難させつつ、襲い来る敵達を迎え撃っていた。

 迫りくる操られた市民や戦士達の姿を見て、同誌(ジャンプ)で連載していたとある作品のワンシーンを想起したのはラダーンだけの秘密だ。 正直、同じ悪魔が関わるモノでもこっちの方が遥かにマシだと苦笑いを浮かべる。なにせ、あの作品だと能力を解除する術がないのだから。ドフラミンゴさえ倒せば終わるワンピース世界は優しいなどと思ってしまうのだ。

 それと同時に、これだけの数の敵に迫られたらELDEN RING(ゲーム本編)なら袋叩きにされて、すぐさまYOU DIEDになること間違いなしだなとも思ってしまう。

 

 ──そんなくだらないことを考えられる程度にはラダーンに余裕があった。

 

 なにせ、襲ってくる敵がドンキホーテファミリー幹部を除けば()()()()()()()

 

(原作でもそうだったが、どうやら"寄生糸(パラサイト)"はあくまで操るだけでその当人の全てを発揮できるわけではないらしいな)

 

 もしも"寄生糸(パラサイト)"で操られず、全員がそのままの状態で襲い掛かってくればラダーンと言えど無視はできない相手ばかりだろう。

 だが、原作でも基本的に操るだけでその当人のポテンシャルを引き出しているわけではなかったと思う。ベラミーを操っている時がいい例だ。

 もしもバネバネの実の能力を駆使しながら操り戦わせていれば、ルフィをもっと追い詰められていただろう。

 しかし、何故そうしなかったのか、()()()()()()()()()()()()。この状況を見るに後者が正解なのだろうとラダーンはあたりをつける。

 いくら悪魔の実の能力と言えど、能力者の能力仕様までは干渉できないといったところか。 つまり、この"寄生糸(パラサイト)"はあくまで()()()()()()()()()()()()()()()に過ぎないということだ。

 同時にその例外としてエリザベローⅡ世はドフラミンゴが直々に──影騎糸(ブラックナイト)の分身ではあるが──操っており"キングパンチ"の準備を整えている。

 彼の持つ伝家の宝刀"キングパンチ"。制約こそあれど、当たれば『四皇』をも打ち沈められると称されたそのパンチはラダーンにとっても脅威たるものであり、ドンキホーテファミリーにとってラダーンを倒し得る切り札だ。ラダーンの手が届かないように、()()()()()()()()()()()()()

 

「ピーカはこっちに来て……いや、気配は……なるほど。かなり警戒しているな、おれのことを」

 

 見聞色の覇気で探ればピーカはラダーンの方に来てはいるものの、その気配は地中深くにあった。 まず間違いなく再びラダーンにやられないための対策──何があってもドレスローザ内なら対応できるようにしているのだろう。イシイシの実の能力は厄介極まりない。

 

(確か黒ひげのところにはシマシマの実の能力者がいたな。 今後戦うことがあるかもしれないし、予行演習と行こうか)

 

「余所見している暇があるか赤獅子ィ!! ピーカ様!!」

 

 余裕を見せたラダーンこと赤獅子に苛立ちを募らせたグラディウスが行動に移る。突如、地面がうねりを上げグラディウスを中心に波紋が広がり、そこへグラディウスは両手を突っ込んだ。

 

「おれのパムパムの実の能力とピーカ様の能力が合わされば……こんなことも出来る!」

 

 生き物のように動き出した地面が──石が形を変え大波となり襲い掛かる。それはラダーンへと襲い掛かる市民達をも巻き添えにすることを厭わない攻撃だった。

 

「"パンクロック"カーニバル!!!」

 

 この石の大波は二段構えの大技だ。最初はこの質量による圧殺。次にグラディウスが触れたことによって生じる破裂による爆撃。これを同時に凌ぐのは至難の業だ。

 最高幹部であるピーカの助力なしには行えないが、これで過去多くの敵を葬り去ったという自信がグラディウスにはあった。

 

 対するラダーンは慌てる周囲とは裏腹に、呼吸を整え跳躍!回転しながら大波に向かい──

 

「"重力回転突き"!!!」

 

 真っ向から打ち砕いた。大波にはピーカを砕いたように重力が走り崩壊していく。だがここで破裂させればとグラディウスは能力を発動しようとするが、そうはいかなかった。

 

「"火拳"!!!」

 

 後詰めとして控えていたサボが石の欠片を跡形もなく焼き尽くす。これによりグラディウス達の大技は失敗に終わった。

 

「化け物が……!!」

 

 元々予定通りに事が進まないことに苛立つ性格のグラディウスは苛立ちのピークに達しようとしていた。

 自分達では赤獅子に勝てないのは承知のこととはいえ、それでも感じてしまうこの理不尽さに苛立つなというのは無理があるだろう。

 だが、グラディウスは遂げるべき目的を理解している。 後方でウォーミングアップが間もなく済むと部下から報告が入り、これさえ当たればこのクソみたいな状況も一変するとそう考えていた。

 

 ──その幻想をいとも容易くぶち壊すのがラダーンという男なのだが。

 

「……邪魔だな。 本当ならおれが倒していい相手ではないが、今更だな」

 

「ラダーンよ。一体何を……?」

 

「いや、市民の救出ももう終わる。 だが、ピーカ……ヤツがいると救ってもまた取り返されかねない。 だからこうする

 

 大剣を地に刺し、手を地面へとかざしたラダーンは「ムンッ!」と気合を入れた瞬間、ドレスローザが──島全体が文字通り揺れた。

 バキバキと島全体が音を立てラダーンを中心にひび割れていく。島の揺れは治まらず、長い地震が起きているようだった。

 

「おい赤獅子!! 一体何を!!?」

 

「まさか……!!?」

 

 敵味方問わず困惑に包まれる中で、まさかの可能性に思い至ったのは後方でエリザベローⅡ世を直接操っているドフラミンゴの分身。

 それはマズいと判断したのかドフラミンゴの分身が叫ぶ。

 

「ピーカ!!! 今すぐ王宮へ行け!!!」

 

「──もう遅い!!!」

 

 ラダーンの手の先から覇王色の覇気が放出される。覇王色も極めれば能力者すら圧倒し能力をかき消すと言われており、この覇気を直接浴びせられたピーカもその限りではない。

 能力を強制的に解除させられた地中のピーカの居場所をラダーンは見聞色で特定し、重力によって強制的に地中から地上へと引きずり出す(落下させる)

 

「ウオオオオオオオオ!!?」

 

 甲高い声と共に地中にいたピーカが現れる。その顔面をラダーンはそのまま鷲掴みにして地面にたたきつけ──

 

「ド、ドフィ~~~~!!! おれごとやれェ~~~~!!!」

 

「"グラビタス"」

 

「ウオオオオオオオオ~~~~!!?」

 

 ドンッ!!という轟音と共にピーカの顔面に凄まじい重力が発生し、圧し潰した。

 ラダーンが手を退ければそこには兜が壊れ血反吐を吐いて失神しているピーカの敗れた姿があった。

 

「ピーカ様がやられた!!?」「この人でなし!」

 

「これでよし……むっ!!?」

 

 ラダーンが気配を察知する。再び襲い来る市民とコロシアムの参加者達だったが、そこにドンキホーテファミリーの部下の姿は見えない。

 違うのは──後方に控えさせられていたエリザベローⅡ世がドフラミンゴの分身と共に進軍していた。

 

「フッフッフ!! 赤獅子……よくもやってくれたが、これで終わりだァ!!!」

 

「あ、赤獅子よ!逃げろォ~~~!!!」

 

「逃げても構わねェが……大事な市民共がどうなるかは保証できねェぞ!!!」

 

 ドフラミンゴは確実に"キングパンチ"を当てるべく市民達の手からあえて武器を手放させ、ラダーンにしがみつくように仕向ける。

 すがりつく市民達(拘束具)を引き離すべく、サボたちが動き出すがコロシアムで活躍したチンジャオ達八宝水軍やロデオ、ブルー・ギリー、キャベンディッシュなどの名高い戦士たちがそれを阻む。

 

「クソ……身体が……!!!」

 

「ドフラミンゴめ……おれ達を足止め代わりにしやがって!!!」

 

 嘆く戦士たちを、抵抗もせず縋りつく市民を受け止めるラダーンを見てドフラミンゴは勝利を確信する。

 仮に耐えられたとしても、相当のダメージは期待できる。そうしたら"麦わら"とローを片付け、チユチユの力を持つマンシェリーを使い傷を癒し、全員でラダーンを叩く。そうすれば全て丸く収まる。

 そう算段をつけ、遂にその拳が放たれる。

 

「"キ~~~~ング!!!」

 

 瞬間、ラダーンは能力を使用し、自身の周囲にいる人間すべてを弾き飛ばす。

 突然の事態にリク王はおろかサボも驚愕した。

 突然吹き飛ばされたことにではなく──不敵な笑みを浮かべ、エリザベローⅡ世へと挑まんとするラダーンに。

 

 

 

 ラダーンは思う。 伝家の宝刀と称された"キングパンチ"。エルデの王たるラダーンが挑むべき一撃に。

 不思議と気分は高揚している。これほどの高揚感は星に挑んだあの時以来だと内心ほくそ笑む。

 

 ──力こそ、王の故よ。 エルデの偉大なる最初の王ゴッドフレイの言葉は転生してなお一層ラダーンの心に深く刻まれている。

 エルデの地も、この世界(ONE PIECE)も言ってしまえば強大な力を持つ者が覇者足りえる。

 

 だからこそ、エルデの王たるラダーンが、"王"の名を冠するその技から逃げることは許されない。

 王が手を取り合うことがあっても、王が他の王に屈することはあってならないのだ。

 

 故に真っ向勝負。 "キングパンチ"を正面から打ち砕く。

 能力の覚醒を使用し──()()()()()()()()()()()

 不思議と暗くなったドレスローザで唯一光を放つのはラダーンのみ。全身を集めた光が包み、その赤獅子の如き髪はこの時キラキラと光り輝いていた。

 そして──

 

 

「パァ~~~~ンチ!!!!"」

 

 

 ラダーンを倒すべく放たれた拳が振り抜かれる。

 対してラダーンは両手に大剣を構え──消滅した。

 

 

「!!? 消え──」

 

 次の瞬間、ラダーンはエリザベローⅡ世の背後にいた。

 

「──ただと!!?」

 

 それから僅かに遅れて収束した光がラダーンを追いエリザベローⅡ世とドフラミンゴの分身。そして後方に待機していたドンキホーテファミリー目掛けて飛来する。

 

「なッ!!? いつの間に──」

 

 追いついたその光はまるで星のように輝き、流星の如く降り注いだ。

 

"エルデの流星"

 

 光による攻撃がドンキホーテファミリーを襲い、そこかしこで爆発が巻き起こる。

 何が起きたか理解出来た者などこの場にいない。ただただ、光の奔流に呑まれた攻撃による被害で上がる悲鳴で何かが起こったことしか理解できなかった。

 

「い、一体何が……」

 

「プロデンスの王よ。 手荒な救出になってすまなかったな。もう自由に動けるだろう?」

 

「お……おお……どうやらそのようだ」

 

 エリザベローⅡ世は"寄生糸(パラサイト)"で操られた後、ドフラミンゴ(分身)が直接操っていたために分身が倒れ自由を取り戻すことが出来た。

 

 それからの話をしよう。

 崩壊したドンキホーテファミリーを横目に、操られた市民全員を保護に成功。

 残るコロシアム参加者達には覇気が使える者は全力で武装色を放出することで能力に抗えることを開示し、チンジャオがそれを後押ししたことで数名は支配から逃れられることとなり、他の参加者達を抑えるのに一役買った。

 

 そして──

 

 

 

「いけェ!!ルーシー!!!」

 

ゴムゴムの~~~!!!

 

「16発の聖なる凶弾……!!! "神誅殺(ゴッドスレッド)"!!!

 

「"獅子王(レオレックス)バズーカ"!!!」

 

 

 

 "天夜叉"は"麦わらのルフィ"に敗北。

 

 ──ドレスローザは解放された。

 

 

 






覚醒ラダーン
みんなのトラウマ。 "ミケラの王、ラダーン"のミケラ抜き。
この作品では"エルデの王"形態。覚醒能力で周囲の光をも引き寄せられるようになり、黄猿みたいなことも出来るようになった。基本的に"ミケラの王、ラダーン"で出来たことはハグ魅了以外は全部出来るし、祈祷もどきも可能。
なお"エルデの流星"は祈祷ではなく「おれ自身が星になることだ……」の方。今回は手加減バージョン。
誰がここまでやれと言った。
黄猿相手だと、この状態なら一方的に勝てる。
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