海軍大将"赤獅子"   作:ざいざる嬢

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バージェスは原作通りサボにボコボコにされました。



この先、祭りがあるぞ

 

 

 ドレスローザの戦いは原作と変わる形で終わりを迎えた。

 

 ドフラミンゴとトレーボルに戦いを挑んだルフィ、ゾロ、ロー、キュロス、そしてレナード。

 初めはベラミーを操り、ルフィとゾロの精神に揺さぶりをかけ、トレーボルとの連携で数の差を物ともせず有利に戦いを進めてきたドフラミンゴだったが、地上──旧王の台地で幹部が全員赤獅子によって一蹴されたことで焦りを見せてしまった。

 そこからローの奇策によりトレーボルはベトベトのからくりを破られ、ゾロの追撃により戦闘不能に陥る。

 ベラミーを下した怒れるルフィ、ドレスローザを救うべく立ち向かうキュロス。そしてキュロスの脚となり空をも駆けるレナードによる最終決戦が勃発。

 

 遂にはギア4を解放したルフィに追い詰められ、イトイトの実の覚醒能力を発動するドフラミンゴだったが──。

 

「がァッ!!?」

 

「"麦わら"に気を取られすぎたな。背中がガラ空きだぞ」

 

「て、てめェ〜〜〜!!!」

 

 いつの間にかキュロスと分かれて背後に立っていたレナードに背後から刺され無視出来ないダメージと、この程度の雑魚に不覚をとった苛立ちから標的をレナードへと変更し、糸で斬り裂こうと手を振りかぶる。

 

「そして──今度はわいに気を取られすぎだ」

 

 レナードはドフラミンゴに奇襲を仕掛ける直前、背に乗せたキュロスに高く跳び上がるように指示していた。

 故にドフラミンゴの視界から外れ、完全な奇襲に成功した。

 

「"雷の破壊剣(トゥルエノバスタード)"!!!」

 

「……!! "蜘蛛の巣がき"!!」

 

 だがドフラミンゴも足掻く。 "蜘蛛の巣がき"により"雷の破壊剣(トゥルエノバスタード)"の直撃を防ぐ。

 そして覚醒させた能力で二人を薙ぎ払い、刺された傷を糸で縫合しながら"麦わら"への警戒を強める。

 

「ミンゴォ~~~~!!!」

 

 迎える最終局面。ギア4を発動したルフィはゾロを背に乗せ空を飛び、両腕をギリギリと引き絞りこの一撃で全てを決めるべく渾身の力を籠める。

 ドフラミンゴもそれを察したのか、そうはさせまいと周囲を糸に変え猛攻を仕掛ける。

 

「"海原白波(エヴァーホワイト)"!!!」

 

 大量の糸の波がルフィを襲う。だが、それを"海賊狩り"は許さない。ルフィの背から飛び出し、三刀流奥義で糸の波を船長の進路を文字通り斬り開く。

 

「行けェ!!! ルフィ~~~!!!」

 

「"ゴムゴムの~~~!!!"」

 

「クソが……!!! 16発の聖なる凶弾……!!!」

 

 

 

「"獅子王(レオレックス)バズーカ"!!!」

 

「"神誅殺(ゴッドスレッド)"!!!」

 

 

 

 ドン!!と周囲に途轍もない衝撃が走り互いの技が拮抗する。

 だが、拮抗は僅かの間に過ぎず、獅子王の一撃は全てを粉砕しドフラミンゴへと迫り──!!!

 

 

 

 

 ズドォン!!!

 

 

 

 

 

 ドフラミンゴが敗れ、鳥カゴへと吹き飛ぶ。そして、鳥カゴはドフラミンゴが激突したと同時に崩壊し……ドレスローザは解放されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いう顛末です」

 

「そうか。 ご苦労だったなレナード」

 

「ああ!! 勿体なきお言葉!!」

 

「オウガ達はどうした?」

 

「彼らは聖杯瓶にて最低限の治療は終えていますので無問題です」

 

 レナードから事の報告を受けたラダーンは無事にドフラミンゴが倒されたことに安堵を覚える。

 だが、ここからがある意味ラダーンにとっての大一番でもある。 藤虎とは違うケジメの付け方というのをしなければならないのだから。

 

「メイナード中将。準備は?」

 

「は、はい。問題なく……。ただ、本当によろしいので?」

 

 メイナードの言葉を黙殺し、ラダーンは投げ捨てた正義のコートを羽織り直し歩を進める。

 進んだ先には、改めて王になって導いて欲しいと国民に懇願されるリク王と、それを後押しするエリザベローⅡ世がいた。

 

「帰って来いよ。 奇跡の王リク・ドルド!!!」

 

「………」

 

「その通りだ。気に病む必要はないぞリク王よ」

 

「……!!! ラダーン……いや、大将赤獅子。今回は本当に──」

 

 感謝の意を伝えようとするリク王の言葉を遮るように手を出し、ラダーンは口を開く。

 

「今回の一件……元はといえば世界政府がドフラミンゴを"王下七武海"に任命したことが原因だ。 我ら海軍がやったことは精々その不手際の始末をしただけのこと。ドフラミンゴが任命されていなければこのような悲劇も起きなかっただろう。

 ──これは、明らかな世界政府の責任問題である!!」

 

「!!?」

 

 世界政府の指揮下にある海軍の──それも大将ともあろう人物が声高々に世界政府を非難している姿は誰から見ても異様であった。

 加えて言えば赤獅子は世界政府加盟国の王でもあり、政府を正面から非難するなど革命軍や海賊以外にはしない、もしくはできないことを易々と言ってのけるその姿は臆することなく堂々としていた。

 

「故にこの場を借りてこの赤獅子──否、エルデ国国王ラダーンはドレスローザの復興を全力で支援し、世界政府に対し今回の一件に対する正式な謝罪と王下七武海制度の見直しを要求することとする!!」

 

 強国ドレスローザの偽りの栄華とその本性。

 世界最大の闇の仲介人(ブローカー)、ドフラミンゴの失脚。

 そして──海軍本部大将にして世界政府加盟国エルデ国国王ラダーンの世界政府への宣告。

 

 カゴの中に閉じ込められていた"大事件"は世界へと放たれることとなった!!

 

 

 

 

 

「何をしてくれたんじゃラダーン!!!」

 

「………」

 

 映像が世界に公開された後、サカズキ元帥から当然の如く追及の連絡がきていた。

 だが後悔はない。 ラダーンとして、エルデの王として頭を下げられない場では最善の結果だったとラダーンは思っている。

 だが、公開土下座ではなく、公衆の面前で堂々と世界政府を非難し、政府と海軍本部の面目を丸潰しにしたラダーンの行動はある意味、原作の藤虎ことイッショウよりも大問題だった。

 

「サカズキ元帥。 わたしもかつては──今も軍を率いる身。面子というのが大事なのはよく解っている。

 だが軍を預かる者が──世界を率いるものが過ちを認めず隠し通すなど……それでいいと思っているのか?民や部下達を欺き、わたしの背について来いと胸を張って言えるのか?」

 

「"()()()()"ならいくらでもある……!! それにラダーン。お前の武勇ならこの件をお前がやったことにしても世間は──」

 

 その言葉を最後まで言わせてはならない。ラダーンのとある感情が瞬時に火山のように噴き上がり、激情となって顕わになる。

 

()()()偽りの英雄になどなるくらいなら死んだほうがマシだ!!! 二度と言うなサカズキ!!!」

 

「!!?」

 

 ラダーンは最初、ELDEN RING世界に転生したと思い込んでいたからこそ、原作を──破砕戦争を乗り越えるべく様々な試練を乗り越え、運命を打ち砕きエルデを統一した英雄に──王になった。

 だがそれ以前に、ラダーンという人物は誰からも慕われた英雄であった。

 原作において、マレニアの朱い腐敗に侵されてなお、共にあった痩せ馬に手を上げることなく腐敗に抗い彷徨い、その姿を嘆かわしく想った部下達により、戦士として葬るためにラダーン祭りが開催されるほど多くの人物に愛されていた。前世の自分を含めてラダーンという人物を好ましく思う者は多かった。

 ラダーンと成った自分も、その名に恥じることないように生きてきたつもりだ。今もエルデの地だけでなく、海兵にも多く自分を慕ってくれている者がいるのを知っている。

 だからこそ、その生き方に傷をつけるような所業は絶対に許せない。許してはいけないのだ。

 

「おれはこの島に生きる者の声を聞いたぞ。 "『世界政府』が称号を与え君臨した"海賊"ドフラミンゴに、私たちはこれだけの傷を負わされたのに、今更『正義』をかかげた海軍や政府なんかに助けて欲しくない"と面と向かって言われた。

 だからこそ、問おうサカズキ。そこに……"正義"はあるのか!? おれの"正義(生き様)"を偽ってまで守ろうとする、その面目に何の価値がある?」

 

 ラダーンの追及にサカズキは思わず後退る。電伝虫越しとはいえ、その言葉から伝わる怒気と迫力に気圧されたのだ。思わず口銜えていた葉巻を落としてしまうほどに。

 サカズキは気持ちを整えるべく、新しい葉巻を取り出し火を点け、その紫煙を深く吸ってから次の言葉へと繋げた。

 

「すまんかったのうラダーン……お前の言うことも正しい」

 

「解ればいい。 わたしも声を荒らげてすまなかった」

 

「だが、お前が潰した面目はどう責任を取るつもりじゃ? 政府に責任を問うたんじゃ。ラダーン、お前も取るべき責任があるはずじゃけぇの」

 

 サカズキも平静を取り戻し、せめてケジメとして"麦わら"とローの首を取らせるつもりで言ったつもりだったが……。

 

「……海軍大将の辞任と加盟国からの除名でどうだ?」

 

「お前さん……自分の影響力を考えちょるか?」

 

 サカズキの疲れたような声が電伝虫から聞こえ部下たちが「あんな元帥の声初めて聞いた」と驚く中、ラダーンは今回のやらかしからこれぐらいは妥当ではないかと考えていただけに、サカズキから諭されることを意外に思っていた。

 

「はぁ……ラダーン。元帥として命じる。 "麦わら"とローの首を取って来い。 ……それでせめてもの面目は立つじゃろうて」

 

「なるほど……了解した」

 

 

 

 

 

 

 電伝虫の通話を終え、部下の海兵たちが舌戦を見届けた後、ラダーンはゆっくりと立ち上がり今後の動向を指示する。

 

「さてお前達、聞いていたな? これよりわたしは"麦わらのルフィ"とトラファルガー・ローの首を取らねばならない。 だが……それよりも先にやらねばならないことがある。荒らされたドレスローザの復興だ」

 

「し、しかしそれよりも先に"麦わら"とトラファルガー・ローの居場所を特定した方が──」

 

 若き中将、メイナードが進言するもラダーンは彼を一睨みし言葉を続けた。

 

「先の会話を聞いていなかったのか? このドレスローザにおいて海軍は一切信用されていない!! そんな中でドレスローザの復興を疎かにし海賊の居場所を探してみろ。より海軍の信頼は落ちるものと知れ!」

 

 ラダーンの叱咤に思わず身を縮めるメイナードだったが、ラダーンはその程度の叱咤で止め、今度は海兵全員に告げる。

 

「これより海軍の"正義"を示す! わたしに続け!!」

 

「「「ははっ!!!」」」

 

 

 

 ラダーンが先頭に立ち、復興作業が進んでいくドレスローザ。

 しかしながら、復興作業をおこなう中でも本来の責務を怠ることはなかった。

 ドレスローザの港は現在全てラダーンにより()()()()()()されており、出航は困難な状況になっていた。 賞金首にとって現状は鳥カゴで逃げ出せないのと変わらない状況だが、不思議なことに海軍からの追跡はなかった。

 

「もう3日か……。 あの赤獅子がいる限りおれ達はこの島から出られない。どうする麦わら屋」

 

「ん? なんか言ったか?」

 

「呑気に飯食ってんじゃねェ!!!」

 

 キュロスの家にて傷を癒す"麦わらの一味"とロー、錦えもんとカン十郎だったが現状どうすることも出来ず、足止めを食らっていた。

 そこでキュロスがレベッカのために出生を偽った噂を流したことなどは割愛する。

 

「ドフラミンゴ達を連行するために軍艦が来るって話を聞いている……。乗っているのはあのセンゴクとおつるだ……奴らが来る前にこの島を脱出しなきゃお終いだぞ……」

 

 あのドフラミンゴが恐れた海軍大将"赤獅子"の強さは、唯一戦ったローが一番その実力差を理解している。

 ──あれは強すぎる。能力といい、覇気といい、武力といい全てがとんでもないレベルだ。これから四皇カイドウに挑むという時に戦っていい相手ではない。下手をすればこの場で全滅という結果もあり得なくない。

 

(強引に軍艦を奪って逃げるか? だが……)

 

 様々な計画を立てるが、どれも上手くいく未来が見えない。どうしたものかと一人悩むローだったが、ここで予期せぬ来訪者が現れる。

 

 

 

「お、ここにおったか貴公ら。 邪魔するぞ勇者たちよ」

 

「なっ……!!?」

 

 キュロスの家を訪ねてきたのは──赤獅子騎士であり、海軍中将の役職も担っている老兵ジェーレンだった。

 とっさにゾロやローは刀を抜こうとするが、ジェーレンは唯一見える口元をニッと形を変え一つの革袋を差し出した。

 

「なァに、ここで貴公らを捕えるつもりはない。 それに今の儂は海軍中将ではなく、エルデの赤獅子騎士が一員"奇譚騎士ジェーレン"じゃ。そう殺気立つな、差し入れもこの通り持ってきたのでな」

 

 革袋の中には調理された骨付き肉に酒瓶がいくつか入っていて、ルフィは早速「肉!!」と手を伸ばし齧り付いた。

 

「うんめェ~~~!!!」

 

「おい麦わら屋!! 敵の差し入れだぞ!?毒でも入っているかもしれねェ──」

 

「おお、結構イケるぞこの酒」

 

「ゾロ屋ァーーーーー!!!」

 

「フフッ、大変そうねトラ男君」

 

「ニコ屋……」

 

 振り回されるローを見て笑うロビンを恨めし気に睨みながら、目の前の来訪者への警戒は忘れない。

 奇譚騎士ジェーレン。先の戦いでは幹部達を一度は全員倒し、最終的には数人がかりとは言えあのディアマンテをも破った実力がある。油断の出来ない相手だ。

 

 そんなジェーレンは持ってきたタコの串焼きや肉塊を口にし、酒盛りを始め何故か小さな宴会を始めている。

 ローはもうツッコむのを諦め、せめてこの男から何らかの情報を得られないかと、静かに待つことにした。

 

 そうしてしばらく酒盛りが続き、酒も飯もなくなった頃にジェーレンは話を切り出した。

 

 

「さて、酒もなくなった頃。本題といこう。 ときに貴公ら、祭りは好きかね?」

 

「祭り?宴会は大好きだぞ!!」

 

「そうかそうか!! ならば良し! 実は明日、ドンキホーテファミリーを移送するためラダーン様はこの島を一度離れることになったのじゃが……その前の最後の大仕事として貴公らを捕えることが決定された」

 

「「「!!?」」」

 

「だが──ラダーン様は貴公らの活躍も認知しておる。故に祭りを執り行うこととなった」

 

「ま、祭りって……どんな祭りだよ!?」

 

 海軍大将が捕えに来るという直視したくない現実から一瞬でも逃れるためウソップはジェーレンに祭りの内容を尋ねた。

 にやりとジェーレンは笑いそれに答えた。

 

「明日の昼、ラダーン様はあの石人間が作った旧王の台地の戦場にて貴公らを待つ。 そこで一時間、ラダーン様と戦い最後まで立っていれば見逃す……と仰せじゃ」

 

「一時間だと? 随分と舐めたこと言ってくれるじゃねェか」

 

「そうだ!! おれはもう逃げねェ!!! 相手が海軍大将だろうが、四皇だろうが全員ぶっ飛ばして行かなきゃ!!! おれは!!! 海賊王にはなれねェんだ!!!!」

 

「ファファファ!!! その意気やよし!!!ラダーン様に伝えておこう。 ああそれとじゃが、その戦いに我ら赤獅子騎士及び海軍が手を出すことはない。存分に暴れるがよいて」

 

 そう言い残し、ジェーレンは去っていった。

 明日の決戦に備え一同は最後の休息に入ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 夜、ラダーンはこの日の復興作業を終え、明日に備え色々と計画を練っていた。

 そんな中、ラダーンを訪ねる者の姿があった。

 

「ヴィオラ王女、何用かな?」

 

「………」

 

 海兵に案内されやってきたヴィオラだったが、案内されてから一度も話そうとはしていなかった。 ただ、その表情は沈痛な面持ちであった。

 一先ず、彼女を立たせたままではまずいと椅子をすすめ、飲み物を差し出す。

 ヴィオラは促されるまま椅子へ腰かけ、飲み物に手を出したものの暗い表情は変わらない。

 どうしたものかとラダーンは悩みながらも、きっとあのことを謝りに来たのだろうと予想し、先に口を開いた。

 

「あの事なら気にせずともよい。 あなたの言ったことは至極当然、被疑者の立場にならなければ分からなかったことだ。国を代表してそれを代弁したに過ぎない」

 

「……!! し、しかし私はあなたにとても失礼なことを……!!」

 

「よい。わたしもアレを聞かなければ、あそこまで動いたかは分からん。 ヴィオラ王女、あなたの行動がこの国を救ったのだ」

 

 原作においてヴィオラ王女の人生は悲惨なものだった。十年前にドフラミンゴに王族の地位と国を奪われ、姉は殺されてしまい、唯一残った父リク王の助命のためにドンキホーテファミリーへと協力することになってしまった。その十年間で彼女はどれだけの悲劇をその(能力)で視てきたのか。どれだけの屈辱を受けてきたのかは本人にしか分からない。

 だが、彼女は折れず耐え続け──ドレスローザを救う希望を見つけ出し、ドフラミンゴ打倒へと繋げることが出来たのだ。

 これは誇るべき偉業だ。彼女がいなければ王宮にはたどり着けず、ローの錠は外れず、マンシェリー姫は見つからず……と功績を挙げればキリがないだろう。

 だからこそ──。

 

「あなたは私への発言を悔やむのではなく誇るべきだ。 この国に巣食う巨悪を倒したのは"麦わら"だが、彼らが来るまで耐え凌ぎ真に行動を起こしたのはあなただ。

 わたしは──あなたを一人の人間として心より尊敬する」

 

 まっすぐと、ヴィオラ王女と目を合わせそう伝える。

 ギロギロの実の能力者である彼女はその眼で全てを覗き込むことが出来る。相手の内心さえも。

 ラダーンの嘘偽りない称賛の言葉に、ヴィオラ王女はハラハラと涙を流す。 自分の十年間は報われたのだと──。

 涙を流し嗚咽を漏らすヴィオラ王女をそっと慰めるラダーンの姿がそこにはあった。

 

 

 

 しばらくして、ヴィオラ王女を迎えにタンク軍団長が現れ、ラダーンは「ああ、そうだ」とヴィオラ王女にとあることを告げ、そのまま王宮へと送り届けた。

 

 

 

 そして、夜が明け──祭りの日がやってきた!!!

 

 

 

 

 






サボはラダーンがドレスローザを封鎖する前にドレスローザを離れているので、祭り不参加です。

次回完結予定です。
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