オラリオでDGPを開催するのは間違っているだろうか? 作:寝心地
それは突然起こった
大きな地響きと共に現れたそれにオラリオは混乱に陥った
「な、何だぁ!?」
神々の宴に参加していたヘスティアも突然の事態に驚きの声を上げ外に出る
「な、何だ、これ……………」
ヘスティアの眼前に広がるのは植物人間に攫われる人々、その相手は女・子供・冒険者・非冒険者問わず攫われていた
『ジャマ…………ジャマジャマ!!……ジャマ!!』
「へ?」
そんな光景を呆然と見ていると植物人間の内の何体かがヘスティアを認識しジワリジワリと近付いてくる
『ジャマジャマ!!ジャマ〜!!』
「うわああああああああああああ!?」
突然の出来事にがむしゃらに逃げ周る、幸い奴らの足は速くなく精々動きの良い人間の範疇だった
しかし、下界に降り全知零能となったヘスティアは少しずつ距離を縮められる、更に
「ぶっ!?」
道を走っていると突然謎の透明な壁に阻まれ先に進めなくなってしまう
「何で!?何だこの壁!?」
必死に壁を叩き先に進もうとするも壁はビクともしない
『ジャ〜マ、ジャマジャマ!!ジャマジャマ〜』
「く、来るな化け物!!」
近くにあった石を拾い投げつけるが何のそのジワリジワリと寄ってくる
最早これまでかと思われた時、突然何かが飛来しヘスティアを襲っていた化け物を倒す
物が飛んできた方を見ると太陽に照らされる何かのシルエットがありヘスティアの前に降りてくる
「犬の兜と……鎧?………」
その人物はヘスティアの方を見る、ヘスティアは再び襲われ無いかと身構える
「…………………………ヘスティア様?」
「へ?」
犬の鎧の人物は腰に嵌めてある何かを抜くと兜と鎧が消え素顔が露わになる
「君は、ミアハの所の……………」
「ジャマトに何かされた?」
「あれが何か知ってるのかい!?」
「うん、でも言えない、そう言う決まりなの」
「そうか………」
ヘスティアは少し残念そうにしながらも納得しナァーザに連れられ安全な場所に案内された
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ」
大きな荷物袋を背負ったボロ外套を纏った小さな人影が街を走っていた
彼女の名はリリルカ・アーデ、冒険者としてのベル・クラネルに救われた一人だ
その背後からは例の様にジャマトが追い掛けている
『ジャマ!!ジャマジャマ!!』
必死に逃げるリリルカだが
「キャッ!?」
ヘスティア同様謎の透明な壁に阻まれてしまう
「あ、ああああ」
迫りくるジャマトに震えるリリルカはもう駄目かと目を閉じる
「え?」
そんな音と共にジャマトは炎に包まれる
見るとそこには中々カラフルな鎧を纏う竜の戦士の姿があった
「………………もう少し」
戦士はそう呟くと走り去り唖然とするリリルカたけが残された