オラリオでDGPを開催するのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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第32話

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ」

 

「リヴェリア大丈夫?」

 

肩で息をするリヴェリアを椅子に座らせながら、アイズは尋ねる

 

「あ、ああ、まさか恩恵を封じられるだけでここまで動けなくなるとは。いや、それだけでなくこれのせいもあるが」

 

リヴェリアはそう言い、自身の首に巻き付いている蔦に触れる

 

「大丈夫、リヴェリアは必ず無事に帰す」

 

「お前からそんな言葉が出るとはな………………お前はこんな事をずっとやっていたのか?」

 

「ううん、今回が2回目。優勝すると願いを叶えられる。だから私は絶対勝ちたい」

 

「そうか、しかし奴ら………ジャマトと言ったか?奴らは何が目的なんだ?この様な城があるという事はある程度知性を備えているのだろうが、目的が分からん」

 

「私達も知らない。ただツムリさんが言うには世界を滅ぼそうとしてるって」

 

「……………………兎に角、今はここから脱出する事だけを考えよう」

 


 

「ガネーシャ………最近何処で油を売っているのかと思えばこんな物に参加していたとは」

 

「うむ!!すまんなシャクティ、俺も伝えたかったが規則により出来なかった」

 

「………………まぁ、お前に隠し事があるのは今に始まった事では無いしな」

 


 

「フフ、世界を救い自身の理想の世界を叶える遊戯(ゲーム)、面白い事を考えるわね」

 

「申し訳ありません。フレイヤ様にもお伝えしたかったのですが規則により伝えれば強制的に脱落となると脅され」

 

「そして脱落すればこのゲームに関する記憶が消されどの道情報が漏れる事はない、良く考えられているわね」

 

「………………………………」

 

「フフ、あの娘に今度はオッタルも参加させるよう言ってみようかしら?」

 


 

「成る程、理想の世界を叶える為の戦いか。私が言うのも何だが酷く胡散臭いな」

 

「………………………………」

 

「フィルヴィス、そんな顔をしないでくれ。今の私は無力な一般人だ」

 


 

それぞれがジャマトから身を隠しながら城を散策していると、とある部屋で全員が集まる

 

「問題は脱出する方法だな」

 

ヴェルフはゲームクリアの条件について話を挙げる

 

「方法と言ってもねぇ、手掛かりも無いし周りにはジャマトがウヨウヨいる」

 

「後は例の変身するジャマト、仮に【ジャマトライダー】とでも言っておきましょう。奴らは変身しているだけあって普通のジャマトより強力です」

 

リリルカが問題を挙げた時、参加者全員のスパイダーフォンから音が鳴り慌てて止める

 

『なら此方もより強力な装備を用意しよう』

 

そこに映った人物は仮面で顔を隠していた

 

「誰?」

 

全員の心中を代表する様にヘスティアが呟くと、ツムリがその人物の正体を呟く

 

「お久しぶりです、創世神様。この方はデザイアグランプリのスポンサーであり、ゲームマスターでありデザ神の世界を叶える創世の神でもあります」

 

「そ、創世神!?」

 

「「「ッ!?」」」

 

ツムリの言葉に全員が驚くが、その中でも特に神が反応を示した

 

「あら、これはまた意外………でもない人物が出てきたものね」

 

「創世神………………確か数百年前に生まれた比較的新しい神だったわね」

 

「うん、僕も存在は知ってはいたけど見るのも話すのも初めてだ」

 

「それで?そんな創世神が何の用?」

 

『言っただろ、強力な装備を用意すると。そのエリアに新しいバックルを入れた箱を人数分用意した。それを手に入れれば、ジャマトライダーにも勝てるだろう』

 

創世神の言葉に全員の瞳に希望が灯り参加者達は作戦会議を始める

 

「ねぇ創世神、私の子をもっとこのゲームに参加させたいのだけど」

 

そんな参加者達を尻目に、スパイダーフォンの1つをそっと取ったフレイヤは、スパイダーフォンに向けてそう囁く

 

『それは俺じゃなくサポーターに言うんだな。彼らの参加を決めたのは俺じゃない』

 

「あら、じゃあそのサポーターという者に伝えてよ」

 

『彼らは何時も聞いてるし見てるさ。このやり取りも、お前の願望も』

 

「そう………」

 

フレイヤがそう言うと、今度こそスパイダーフォンの画面が消え、フレイヤはソッとスパイダーフォンを元の位置に戻した

 

「姿は見えないけど聞いてるのでしょ?さっき彼に言った通りだから、お願いね♪」

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