オラリオでDGPを開催するのは間違っているだろうか? 作:寝心地
「さて、俺のオーディエンスってのはどんな奴なんだ?」
ヴェルフは部屋の前で立ち止まり1度深呼吸すると部屋に入る
そこにあったのは無数の筒状の武器らしきもの
「リリスケが使ってた奴に似てるが武器……………何だよな?」
「当たり前だよ、銃って言うんだ」
壁に掛けられた銃を見ていると背後から声が聞こえ振り返るとそこには青年が立っていた
「アンタが俺のオーディエンスか?」
「うん、ワークって呼んでくれ」
ワークはそう言い右手をヴェルフに差し出す
「宜しくな、知ってるだろうけどヴェルフ・クロッゾだ、名前で呼んでくれ、家名は…」
「家名は嫌い……だろ?」
ヴェルフがその右手を掴み自身の紹介をしようとするとワークがそれに被せる様にそう言い2人は笑い合う
「何で俺のオーディエンスになろうと思ったんだ?」
「違う違う、俺達はオーディエンスでもあるけど正式な名前はサポーター、覚えておいてくれよ?お前を選んだ理由はまぁ見ての通り武器マニアでね、その中でもお前の作る武器に惚れたんだ、だから選んだ」
「ソイツは嬉しい申し出だ、だが魔剣を作れって言うならお断りだぞ?」
ヴェルフがそう言うとワークは分かった分かったと言いながらソファに座ると何かを思いついた様にヴェルフに座る様に促す
「なぁ、俺の持つ剣に興味は無いか?」
「何?」
ワークはソファから立ち上がり一本の刀をヴェルフに渡す
「抜いてみろ」
「コイツは……………」
ワークに促され剣を鞘から抜くと刀身が銀の輝きを見せヴェルフはその美しさに魅せられた
「…………………………」
フレイヤはオーディエンスに会うために歩く道を物珍しそうに進む、道の両脇に手を伸ばせばそこに壁は無く満天の星々が輝いている
「魔法…………では無い様ね」
そう呟くと再び歩き出し部屋に突き当たる、テーブルとソファのみの簡素な部屋に他には何も無く一通の手紙が置いてあるだけだった
| フレイヤ様へ |
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「読め……ということかしら?」
フレイヤは手紙に手を掛け折り目に指を滑らせ中を開く
| こんにちは、僕はドーキ
恋愛マスターで恋の伝道師です |
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「あら♪姿を見せず手紙なんて中々ロマンチストなのね」
| 貴女は美の女神で最近ある人物を狙っている事も知っています。貴女は少し顔に出過ぎる節がある |
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手紙の内容に表情にこそ出さないが驚く
| 最後に男としてアドバイスしますがあの手のタイプは1度決めると頑ななのでかなり厳しい戦いになりますよ |
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手紙の内容に微笑を浮かべ手紙を元の場所に戻すと席を立つ
「貴重なアドバイスありがとう、恋愛マスターさん」
フレイヤはそう言い部屋を出て行った
「はぁ〜、やっぱりこうなっちゃったよ〜」
大きなため息と共に肩を落としトボトボと歩く少女が1人、参加者の1人カサンドラ・イリオンだ
彼女は自身がこうなることを予知していた
そんな彼女も他の者同様オーディエンスの居る部屋に辿り着く
「し、失礼しま〜すぅ〜」
ゆっくりと扉を開き中に入るとそこはモダンな雰囲気の漂う部屋
しかしそこに人の姿は無くカサンドラは待っていれば良いのかと部屋の隅で待つ、すると
ジリリリリリリリリリン!! ジリリリリリリリリリン!!
と大きな音が鳴りビクリと肩を震わせた
周りを見ると黒い何かが音と共に僅かに振動している
ジリリリリリリリリリン!! ジリリリリリリリリリン!!
尚も大きな音で存在を知らせる物にカサンドラは恐る恐る近付き音を止めようとする、その過程で上の部分が取り外される事に気づきどう使うのかと考えていると
「耳に当てろ耳に!!」
若干そこから音が聞こえ耳に当てる
「やっと出たか、そういやそっちにこんな物は無いか……………失敗したな」
「あ、あの貴方は?……………」
「僕?僕はワクワク、君のオーディエンスだ」
「あ、貴方が私をこんな事に巻き込んだんですか!?なんて事してくれたんですか!?…………………………ってそんな事言ってもしょうがないか貴方も信じてくれませんもんね、夢の話なんて」
「うん?夢?知ってるよ予知夢でしょ?」
「ッ!!知ってるんですか!?」
「夢で未来を抽象的に見るって奴でしょ?知ってる知ってる、だからゲームに呼んだんだ、君の予知夢とゲーム、混ざり合うとどうなるのか?その行く末を僕は見たいんだ、その先の君の結末も」
「…………………………」
「君はこの未知の状況で何時もの様に【逃げる】?それとも【抗う】?君の活躍を楽しみにしているよ」
「そんな私は……」 ガチャン
向こう側からそんな音が聞こえるとその後は何も無く仕方無くサロンへと戻って行った
次回、とうとう第一回戦開始 多分