私の遊戯王の知識はマスターデュエルのみです。
なので漫画やアニメで「あれは世界に1枚しか存在しないカード!」ってのが複数登場しても多目に見てください。
「ほーい。みんなおはよー、今からHR始めるぞー」
ゴスターとの一戦から翌日が明けた。
高学生である神使いは昨日の
しかしいくら寝不足だろうとも学校に通う必要があり、HRでの教師の言葉にも耳を傾けなければならない。
なので神使いは耳だけ傾けて、マジックで目蓋に落書きして起きてるフリをしようとした。
「早速だが今日は転校生が来てるぞー」
マジックを筆箱から取り出そうとした時、教師の「転校生」と言う言葉に反応して手を止める。
神使いは転校生にさほど興味は無い。興味は無いのだが、そんな「サプライズですよ」と紹介されては見るしかないと、先ほどまでの眠気を吹き飛ばして今か今かと転校生が現れるのを待つことにした。
「ほーい。入ってきて良いぞ転校生ー」
「俺の名前はゴスター。これからこのクラスの一員になる、よろしく」
「あ、ゴスターだ」
「ん? あ、お前……この学校の生徒だったのか」
意外な事に転校生は、昨日
神使いがボソリと呟くと、ゴスターも神使いの存在に気がついたようで、まさかと言った様子で目を見開いていた。
「なんだー。知り合いかー」
「そうなんだよ先生。知り合ったの昨日だけど」
「そうかー、まさかに偶然の再開だなー。じゃあゴスターの席はそこで良いかー?」
「お。俺の隣か、よろしくな」
「ああ。よろしく頼む」
丁度神使いの隣の席が空いていたのもあってか、話はトントン拍子で進み、ゴスターの席は神使いの隣となった。
ちなみにだがゴスターの席は窓際の一番の後ろの席。所謂主人公席である。一方でこの作品の主人公である神使いはその隣の友人やヒロインが座る席である。逆だったかもしれねぇ。
「それじゃあこれでHRは終わりなー」
席順が決まり、転校生の自己紹介も終わった教師はこれ以上話す事は無いと、HRの終了と共に解散の合図を出す。
「なぁなぁゴスターの好きな食べ物ってなんだ?」
「
「前居た学校はどんな感じだったんだ?」
するとその合図を待っていたと言わんばかりに、クラスメイトがゴスターの席を囲うように集まり始める。
その理由はゴスターに質問したいから。
しかし次々と質問を受けるゴスターの耳には、マトモに言葉が入ってこない。
それもそうだろう。何人もの人間に同時に言葉を投げ掛けられて答えられる人間なんぞ、聖徳太子ぐらいなのだから。
「待ってくれ、そんなに質問されても答えられない……先生。確か一時間目は実践決闘でしたね」
「ん? あー、そうだなー。クラスのみんなと
「なら先生、その授業の時間をください」
「別に良いけどー、なにするんだー?」
ゴスターは先生に授業の時間を使いたいと許可を取ると、バッグの中に閉まっていたデュエルディスク───
「この時間、俺は誰の挑戦も受ける。そして、もし俺に
「じゃあ昨日勝った俺はなんでも質問出来るのか?」
「神使い、後で答えるから口にチャックしててくれ。今カッコつけてる場面なんだ」
神使いは口元に罠カード【デモンズ・チェーン】を巻き付けられたかの如く、口を閉ざした。
「さぁ、
「【オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン】で【太陽電池メン】を攻撃」
「うわああああ!」
オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン
ATK:3000
VS
太陽電池メン
ATK:1500
モブ生徒
LP1000→0
「す、すげぇ。これで10連勝目だぞ」
「何者だあの転校生」
「くっ。こうなったら初手エクゾで勝つしかねぇ!」
「確率って知ってる?」
ゴスターとの
最初は「自分が最初に
5枚揃えば特殊召喚するエクゾディアを1ターン目で揃えて勝利しようと企てている生徒や、一度ゴスターに勝利した神使いのような例外も存在あるが。
「やっぱ強いなゴスターは」
「俺を神を倒し、神を制す男だ。この程度で負けるつもりは無い」
自分が勝つのは当然だと言わんばかりに、今の
そしてタイミングが良かったのか、それと同時に学校中にチャイムの音が鳴り響く。一時間目の終わりの時間だ。
「10戦10勝。俺に
「次は座学決闘の時間だな。ゴスターは座学に自信あるか?」
「当然だ。神を倒すには、それにあったカードの知識を付けなければいけないからな」
「流石だなぁ。俺は全然だよ」
「転校生はここかぁ!」
授業が終わり、生徒が解散して各々の時間を過ごす中、そう二人が世間話をしていると、突如として教室の扉が大声と共に開かれた。
「ちょっと。急に別クラスの教室入ったら迷惑だよ」
「でもよ~。隣からずっと
「無理して押さえなよ」
「無理! 逆に『セリバ』はワクワクを押さえられるのかよ」
「出来るよ」
「へぇ、変わってるな」
「その言葉には【
大声と共に教室へ入ってきた少年の後に続いたのは、セリバと呼ばれる少女。
どうやら少年は隣のクラスの生徒であり、授業中に聞こえてきた
「なぁ」
「どうした転校生!」
「転校生じゃなくてゴスターだ」
「分かったゴスター!」
「お前今、
「おう! あとオレの名前は『ジュウト』だ!」
「そっちの……セリバと言ったか。お前も
「え? えっーと。私はどっちでも」
少年───ジュウトが元気よく返事する一方で、セリバは暴走するジュウトと止める為に隣の教室に来ただけで、
別にセリバは
しかし急に押し掛けて
「神使い、少し手を貸してくれ」
「え? はい」
神使いはゴスターの手を握った。
「誰も握手してくれとは言ってねぇよ」
違ったようだ。
「俺はコイツとタッグを組む。だからそっちもタッグで来い」
「つまりそれって」
「タッグデュエルだね」
通常の1VS1でする
自分だけではなく、相手二人の戦略。そして味方のサポートもしなければならないタッグデュエルは互いのデッキを知っている方が有利に働く。
味方とのデッキの相性も勝敗を左右するが、相手を知っているかと言う点だけを見れば、昨日出会ったばかりの神使いとゴスター、友達同士のジュウトとセリバ。どちらに有利かの説明は要らないだろう。
「ゴスターゴスター、タッグデュエルのルールはどうする?」
「ライフ、墓地、フィールドは共有。ドローは3ターン目から。互いの1ターン目……つまりは5ターン目まで攻撃不可。これで良いか?」
デュエルモンスターズの整備されているルールは1VS1用である。
タッグデュエル自体はちゃんと存在するのだが、ルールに関してはその時の
なので神使いはゴスターにルールをどうするか質問したのだが、今の会話の間にルールを考えていたのか。スラスラとルールの説明をするゴスターに、三人は肯定の意味を込めてルールに不満は無いと頷く。
「よしっ! セリバ、オレ達の力を見せようぜ!」
「分かってるよ。それより脚を引っ張らないでね」
「行くぞゴスター、友情デュエルの時間だ!」
「お前と会ったのは昨日が初めてなんだが……まぁ良い」
「「「「
主人公には「神(ゴッド)の名が付くカードしか使えない」縛りを付けてデッキを組んでます。
一つ例を上げるとこんな感じですね。
使用可能→雷神の怒り(融合素材:エンゼル・イヤーズ+メガ・サンダーボール)
使用不可→エンゼル・イヤーズ、メガ・サンダーボール、融合(通常魔法)
融合先やエクシーズ先に「神」の名前が入っていても、素材や特殊召喚に必要なカード(融合や儀式魔法)に「神」の名前が入ってなければ召喚出来ない縛りです。
召喚出来なくてもデッキに入れるのは可能ですけどね。