ジュウト&セリバ
LP:3600
手札:2枚、0枚
モンスター
攻撃表示 クィーンズ・ナイト
魔法・罠
伏せカード×2枚
ゴスター&神使い
LP:2800
手札:1枚、5枚
モンスター
攻撃表示 ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
守備表示 ガード・オブ・フレムベル
魔法・罠
無し
~ターン8 神使い~
「俺は【ガード・オブ・フレムベル】をリリースして【戦いの神 オリオン】を召喚!」
レベル5/天使族/光属性 攻撃表示
戦いの神 オリオン
ATK:1800
DFF:1500
通常:戦いの神と言われている天使。その戦いを見た者は誰もいない。
「オリオンか……」
ドローしたカード含めて手札が6枚と潤沢な神使いは、ゴスターが召喚した【ガード・オブ・フレムベル】をリリースして、
裏側でなら不意をつくような形で相手の攻撃に対して反射ダメージを狙えるが、オモテ側表示の今では攻撃を誘うのは難しい。かと言ってチューナーである【ガード・オブ・フレムベル】と他のモンスターでシンクロ召喚出来るようなシンクロモンスターもEXデッキには眠っていない。故のアドバイス召喚である。
「私は罠カード【激流葬】を発動。フィールドの全モンスターを破壊するよ」
「オリオンー!?」
そしてオリオンは破壊された。
哀れオリオン、長々と戦略を考えた上で神使いに召喚されたが、耐性も何も無いので一瞬にして破壊されて出番が終了した。
ついでにジュウトとセリバの【ジャックス・ナイト】と、ゴスターと神使いの【ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン】も破壊され、フィールドのモンスターは全て墓地へ送られた。
「その戦いを見た者は誰も居ない……フッ」
「何笑ってんだよゴスター」
「いやなに。本当にフレーバーテキスト通りだなと思ってな」
「もしかして気に入った? オリオンのフレーバーテキスト」
ゴスターは破壊されたオリオンを見て思わず鼻で笑ったが、戦いの神を名乗っているのに、テキストでは「その戦いを見た者は居ない」と書かれ、今回は【激流葬】で破壊され、
なお、オリオンを使用している
「俺は儀式魔法【大邪神の儀式】を発動! 手札から【
儀式魔法
効果:【大邪神 レシェフ】の降臨に必要。
フィールドか手札から、レベルが8以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。
「儀式……?」
「フィールドか手札のモンスターを、召喚する儀式モンスターのレベルかそれ以上になるよう墓地に送って召喚する方法だよ」
「へぇ~」
「絶望を司る神をも喰らいし、邪神よりもはるかに上位に位置する神よ、その姿を今この場に示せ! 儀式召喚【大邪神 レシェフ】!」
レベル8/悪魔族/光属性 攻撃表示
大邪神 レシェフ
ATK:2500
DFF:1500
効果:【大邪神の儀式】により降臨。
手札の魔法カードを1枚捨てる。相手フィールド上モンスター1体のコントロールをエンドフェイズ時まで得る。この効果は1ターンに1度だけ使用する事ができる。
「バトルだ!」
ジュウトとセリバの残りライフは3600。
フィールドには他にモンスターが居ないとは言えど、【大邪神 レシャフ】の
「バトルフェイズ時に罠カード【威嚇する咆哮】を発動! このターン攻撃宣言出来なくするよ!」
バトルフェイズに入った直後、セリバは罠カード【威嚇する咆哮】を発動させる。
このカードは相手は攻撃宣言が出来なくする効果であり、発動は相手のドローフェイズや今のようにバトルフェイズ直後でも可能である。
ただしあくまで「攻撃宣言」が出来なくするのであって、相手が攻撃宣言した後に発動させても、その攻撃を通ってしまうので、発動タイミングは少し注意が必要ではあるが。
「くっ……」
【激流葬】や【クリボー】、更には【威嚇する咆哮】で攻めようとしても何度も妨害されて歯痒い思いをする神使い。
この攻防でジュウトとセリバのフィールドにはカードが1枚も無くなり攻め時ではあるが、このターンは相手に攻撃が出来ず、相手にバーンダメージを与えられるようなカードも手札に無い。
「神使い」
「ん。どうした?」
「次のターンで決着を付けるぞ」
「決着……ああ。なるほど、揃ったのか」
このまま相手にターンを渡すのはと、手札を眺めているとゴスターから任せろと声を掛けられる。
どういう意味かと一瞬考え、墓地を確認するとドラゴン族が5体以上。どうやら少しずつドラゴン族が墓地へ送られていく内に条件が揃ったらしい。
「じゃあサポートとしてこのカード使っておくか。俺はメインフェイズ2でフィールド魔法【神縛りの塚】を発動」
フィールド魔法
神縛りの塚
効果:①フィールドのレベル10以上のモンスターは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
②自分または相手のレベル10以上のモンスターが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。破壊されたモンスターのコントローラーは1000ダメージを受ける。
③フィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから神属性モンスター1体を手札に加える。
「……お前、昨日の
「いや、俺のデッキにレベル10以上のモンスターは数体しか居ないからタイミング考えないと、あまり意味無いんだよな」
「お前のデッキどうなってるんだ」
シムルグ系統のようにシナジーのあるカードが数枚しか入っていないかと思えば、他のカードとシナジーすら感じない【戦いの神 オリオン】や【ゼミアの神】が居て、どうしてデッキが回るのかとゴスターは呆れ気味に呟く。
「俺はこれでターンエンドだ!」
ゴスター&神使い
LP:2800
手札:1枚、1枚
モンスター
攻撃表示 大邪神 レシャフ
魔法・罠
無し
フィールド魔法
神縛りの塚
~ターン9 ジュウト~
「ドロー! オレは今ドローした【インぺリアル・バウター】を召喚!」
レベル4/戦士族/光属性
インぺリアル・バウター
ATK:1500
DFF:1500
効果:このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、このカードをリリースして発動できる。デッキから【クィーンズ・ナイト】【ジャックス・ナイト】【キングス・ナイトの内2体を選ぶ(同名カードは1枚まで)。そのモンスターをそれぞれ手札に加えるか特殊召喚する。
「【インぺリアル・バウター】をリリースして効果発動!」
「ッ! 来るぞ神使い」
「え、なにが?」
プレイングも知識も一級品のゴスターは、ジュウトが召喚した【インペリアル・バウター】についても知っている。そしてこの後何が起こるかも予想出来る。出来てしまうのだ。
「デッキから【クィーンズ・ナイト】を特殊召喚、【キングス・ナイト】を手札を加えてから通常召喚! そして【キングス・ナイト】の効果で【ジャックス・ナイト】をデッキから特殊召喚!」
「うおおお! 急にいっぱい出てきた!」
たった1枚のモンスターカードによって、一気に三銃士モンスターがジュウトとセリバのフィールドに並んだ。
しかも手札のカードはたった今召喚した【インペリアル・バウター】しか使っておらず、まだ2枚のカードが残っている。
「そして手札から【融合】を発動! 対象はフィールドのモンスター3体! 現れろ【アルカナ ナイトジョーカー】!」
レベル9/戦士族/光属性
アルカナ ナイトジョーカー
ATK:3800
DFF:2500
効果:【クィーンズ・ナイト】+【ジャックス・ナイト】+【キングス・ナイト】
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
①1ターンに1度、フィールドのこのカードを対象とする、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の手札を1枚捨てて発動できる。その効果を無効にする。
「攻撃力3800!?」
「バトルだ!」
召喚されたのは攻撃力3800の融合モンスター。
召喚条件こそ特定のモンスター3体と厳しくはあるが、それさえ乗り越えれば強力なモンスターである。
特に神使いとゴスターのフィールドに攻撃力2500の【大邪神 レシャフ】しか居ない現状では、頼もしい味方と言えるだろう。
「【アルカナ ナイトジョーカー】で【大邪神 レシェフ】に攻撃だ!」
「ぐぬぅ……」
アルカナ ナイトジョーカー
ATK:3800
VS
大邪神 レシェフ
ATK:2500
3800-2500=1300
ゴスター&神使い
LP:2800→1500
「安いもんだモンスターの1体ぐらい。俺達のライフが無事で良かった」
「最近海賊目指す漫画読んだ?」
「これがオレの切り札だ! カードを1枚伏せてターンエンド!」
ジュウト&セリバ
LP:3600
手札:0枚、0枚
モンスター
攻撃表示 アルカナ ナイトジョーカー
魔法・罠
伏せカード×1枚
~ターン10 ゴスター~
「俺は手札から魔法カード【
「ッ!? ジュウト、フィールドに対して伏せカード!」
「え? お、おう、オレは伏せていた速攻魔法【サイクロン】を発動。フィールド魔法の【神縛りの塚】を破壊する」
速攻魔法
サイクロン
効果:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
「ジュウト、お前もデッキに【サイクロン】を入れてたか」
手軽に魔法・罠カードを1枚破壊出来る【サイクロン】によって、フィールド魔法は破壊された。
しかし【
「なぁなぁセリバ。なんでフィールド魔法に【サイクロン】を使いたかったんだ?」
「見てれば分かるよ」
「現れろ【
レベル10/ドラゴン族/闇属性 攻撃表示
F・G・D
ATK:5000
DFF:5000
効果:ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
①このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
「げっー!? 【F・G・D】!?」
まさか
「あっ、そうか。【神縛りの塚】がある時に【F・G・D】の攻撃でモンスターを破壊されたら……!」
そして何故セリバが【神縛りの塚】を破壊するよう言ってきたのかを理解した。
フィールド魔法【神縛りの塚】の効果は「レベル10以上のモンスターが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合、相手プレイヤーは1000ダメージを受ける」である。
ゴスターの召喚した【F・G・D】のレベルは10。
【神縛りの塚】の効果の範囲内であり、このまま【アルカナ ナイトジョーカー】が戦闘で破壊された場合、1200の戦闘ダメージ《5000-3800=1200》に加えて、1000の効果ダメージ……合計で2200ものダメージを受けていただろう。
「神使い、お前の墓地に眠る神の力を借りるぞ」
「…………」
「神使い?」
「え? あ、悪い。今効果でデッキからカードを手札に加えて聞いてなかった」
「デッキから手札に? そんな効果、いつの間に……!? いや、なるほど。そういう事か」
デュエルモンスターズの効果条件はそのカードによって様々である。
手札から発動。自分フィールドにモンスターが居なければ場合に発動。墓地から発動。除外から発動。効果の対象にされたら発動。破壊されたら発動。
今の上げた例もほんの一部であり、探せばもっと条件は存在する。
そして神使いはどの条件でカードの効果が発動させたのか。フィールドには今召喚した【F・G・D】のみ。魔法も罠も無い。墓地にも発動出来るカードが無いとなれば、答えは一つであった。
「神使い、手札に加えた所で悪いが、その
発動条件、発動した効果。
その二つをすぐに理解したゴスターは、神使いが手札に加えたカードを「見てみたかった」と名残惜しい気持ちを抱えつつも、
「俺は墓地の【招神鳥シムルグ】を特殊召喚。自身の効果で守備表示だがな」
レベル2/鳥獣族/風属性 守備表示
招神鳥シムルグ
ATK:1000
DFF:1000
効果:このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから【招神鳥シムルグ】以外の「シムルグ」カード1枚を手札に加える。
②このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。
「墓地から自身の効果で特殊召喚だって!?」
「えっ!? なんで今になって……!」
墓地からゴスターが召喚したモンスター、それは神使いが墓地に送った【招神鳥シムルグ】であった。
今回のタッグデュエルでは墓地は共有。つまりは墓地に落ちている味方のカードの効果を使うのは可能であり、ルール上は何も問題ない。
しかし何故このタイミングなのか。また、何故今まで使わなかったのかとセリバは疑問を抱える。
「【招神鳥シムルグ】の効果の発動条件は相手フィールドに魔法・罠が無い時だ」
「あっ! オレがさっき【サイクロン】を使ったから」
「ッ! 墓地にまで目が行ってなかった私のミスだね」
そのカードの正体は【サイクロン】であり、それはフィールド魔法【神縛りの塚】の破壊に使われ、今は何も置かれていない。つまりは【招神鳥シムルグ】の発動条件を満たしている。
「フィールドのカードから戦況を読み取るのは上手いようだが、墓地や手札にまで意識を向けなければ俺達は勝てないぞ」
「長年のコンビみたいに言われても、会ったの昨日だろ?」
「雰囲気を壊すな神使い。確かに会ったのは昨日が初めてだがな」
デッキの回転率はジュウトが、フィールドや相手の戦略の把握はセリバが互いに上を行っているが、ゴスターはその二人の長所を遥かに上回る。
更に神のカードに愛されている神使いが付いているとなれば、そうそう負ける事は無いだろう。肝心の神使いは端から茶々を入れてきているが。
「俺は【招神鳥シムルグ】をリリースして手札から【
レベル6/ドラゴン族/光属性 攻撃表示
眩月龍セレグレア
ATK:2400
DFF:1000
効果:このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードはリリースなしで通常召喚できる。
②このカードの①の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1500になる。
③自分・相手のメインフェイズに、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。フィールドのこのカードを手札に戻し、対象のモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
「さぁ……覚悟しろ」
【招神鳥シムルグ】は自身の効果で墓地から特殊召喚した後、鳥獣族しか特殊召喚出来ない制約があるが、今の召喚は通常召喚。よって鳥獣族以外を召喚しても問題は無い。
「バトルだ。俺は【F・G・D】で【アルカナ ナイトジョーカー】に攻撃」
「くっ!」
F・G・D
ATK:5000
VS
アルカ ナナイトジョーカー
ATK:3800
5000-3800=1200
ジュウト&セリバ
LP3600→2400
「トドメだ。【眩月龍セレグレア】で
「うわああああ!」
「きゃああああ!」
ジュウト&セリバ
LP:2400→0
「いやぁ……二人とも強いな!」
「うぅ。まさか伏せカードを破壊するカードがあったなんて」
神使いとゴスターの勝利で幕を閉じたタッグデュエルの熱は互いに冷めず、
「いやいや、今回はゴスターの活躍があったから勝てたんだよ。なぁゴスター」
「…………」
「ゴスター?」
「ん、悪い。少し考え事をしてた」
しかしゴスターは感想戦に混じらず、一人で先程までの
(あの時に発動するサーチ効果は【神縛りの塚】のみ。そしてサーチ先のカードが無ければ本来ならば不発となる。だがあの時に神使いは……)
『え? あ、ごめん。今効果でデッキからカードを手札に加えて聞いてなかった』
(フィールド魔法【神縛りの塚】の効果でデッキからカードを手札に加えていた)
神縛りの塚。
そのフィールド魔法には三つの効果が備わっている。
一つ、フィールドのレベル10以上のモンスターは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
二つ、レベル10以上のモンスターが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動。相手プレイヤーに1000ダメージを受ける。
そして最後に発動する効果……それはフィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
(そして【神縛りの塚】でサーチ出来るカードは
神と名の付くモンスターカードは全てが神属性ではない。
ゴスターが今回の
神使いがゴスターとの
いくら神と呼ばれていようと、強力なカードであろうとも、神属性と言う分類に含まれるカードはこの世に数枚しか存在しない。
(まさか、神使いのデッキに入っているのか?
もし神使いと再び
ゴスターはその状況を想像し、じんわりと冷や汗をかくのであった。
作中の口上はオリジナルです。
なんかこう……神を召喚するとしたら、それ相応の「今凄いのが召喚される!」って感じの口上あった方がカッコ良いじゃないですか。ゼミアやオリオンみたいな強いとは言い難い神のモンスターからは目を逸らしますが。
~名前の由来~
ジュウト:さん
セリバ :
ゴスター:
次の投稿日は未定です。
それと投稿に関しては、日常パート(決闘導入まで)~決闘決着までを連日投稿するスタイルとなります。間を開けるよりも、そっちの方が読みやすいでしょうし。