NOXIS   作:成道真生

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第1話 目醒ーモクセイー

光とはなんなのか?

この問いは

広い宇宙でもその答えにいきついた文明は未だ存在しない。

 

ーーウゥゥゥン…!

 

警報が鳴り響いていた。

赤く点滅する照明、軋む金属の悲鳴、遠くから響く爆音。

高度な研究施設であるはずの空間が、今や戦場と化している。

 

ーカラカラ

 

車椅子に青年をのせ廊下を駆ける影がひとつ。青年は意識はあるようだが朦朧としている

 

女性が自分へ語りかける

優しく、力強く自分に対する特別な想いを感じる。温かい感情だ。

 

???「はぁ…っ、はぁ…っ……大丈夫よ……あなたは、どんな時でも……私が、守っているわ……ノクシス……愛してる」

 

声は優しい。それでいて、かすかに震えていた。

母親と思しき女性の姿は曖昧で、まるで夢の中のように輪郭が定まらない。キラリと彼女の銀色のブレスレットが光る

 

ザー……ザザ……ザー……ッ

視界が揺れる。

まるで誰かの記憶が、ノイズ混じりで断続的に再生されているようだった。

 

ーーキィィィン!!

 

突如、鋭い光が走った。

廊下の奥、薄暗い影の中から、何かが放った光線が一直線に突き刺さる。

 

???「……っ!?」

 

眩い閃光が女性の胸を貫いた。

光の筋が一瞬、時を止めるように見えた。

 

???「きゃぁあああっ!!」

 

彼女の身体が反応するより早く、衝撃で宙を舞い、壁に叩きつけられる。

 

ードサッ…!

 

重く、湿った音が響く。

床に倒れた彼女は、もう動かない。

その腕から、赤黒い液体がじわりと流れ出していた。

 

ザー……ザザ……ザー……ッ

 

???「……すまない……私は……取り返しのつかないことを……してしまった……」

 

今度は男の声。

低く、悔恨と怒りが入り混じったような震える声だった。

 

???「彼女との約束だ……お前だけでも……必ず、逃がす……」

 

彼はふらつきながらノクシスを抱え、脱出ポッド格納庫へと向かう。

残されたのは、1人乗りのポッドがたった1機。

 

???「……これが、最後の仕事だ……科学者として……父親として……」

 

蓋を開け、ノクシスを優しく寝かせると、彼は血に濡れた銀のブレスレットを手に取った。

 

──ノクス・グレイス。

母が最後まで身につけていたもの。

そこには、撃たれたときに流れた彼女の血がこびりついていた。

 

???「……彼女の光が……君を守ってくれるはずだ。私の光もわずかだが…」

 

光をノクス・グレイスに与える

父はそれをノクシスの左腕に装着した。

決意を込めてスイッチを押した。

 

 

ーゴーーー!プシューン!!

 

ポッドの蓋が閉じる。

直後、脱出ポッドが重々しい振動とともに発進した。

 

ーードォォォン!!!

 

施設の奥で、破壊の火柱が上がった。

天井が落ちる。空間がねじれる。

それでも男は、わずかに笑った。

 

???「……生きろ……ノクシス……生きてくれ……」

 

大爆発に飲まれゆく研究施設。

そこから、一筋の光が宇宙へと逃れていく。

眩しい光が広がっていった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ノクシス「うわぁぁあああ!」

 

勢いよくベッドから上半身のみ起き上がる青年

蒸し暑く、全身が汗をかいている

 

ノクシス「ん、、はぁはぁ、、はぁはぁ、はぁはぁ、、な?」

 

荒い息。周りを見渡す、自分の両手に目をやり

顔に触れる

 

ノクシス「、、、ここは、、?」

 

足音が聞こえ突然入口にかけているカーテンがめくれた

 

フィル「お!兄ちゃん!目が覚めたんだね!よかった〜」

 

ノクシス「!?」

 

あまりの勢いに身構えるノクシス

目の前には13歳くらいの少年がたっていた

 

フィル「水飲むかい?お腹すいてない?上にご飯あるけど…見た感じ俺らと同じような種族なのかな?食べれないものとかある?」

 

あまりの急な大量の問に

まったくついていけないノクシス

 

フィル「あ、着替えも置いとくよ?汗かいてるでしょ?着替えないと風邪ひいちゃうしさ着替えたら…」

 

ノクシス「お、」

フィル「ん?」

ノクシス「お前は誰だ」

フィル「ん??あー!!そっかそっか自己紹介してなかったね。オイラはこの星に出稼ぎに来てるフィルっていうんだ。あんたの名前は?」

ノクシス「……名前?」

 

俯き表情が一段とくらくなった

 

フィル「もしかして…名前がわからないとか?」

ノクシス「……た、たぶん。ノクシス」

フィル「たぶん!?もしかして…記憶喪失ってやつ?」

ノクシス「…断片的にしか思い出せない…記憶の中で2人の人物が

ノクシスといっていたから…たぶんノクシス」

フィル「ノクシスかいい名前だね!じゃノクシス着替えたら上においでよ3日も寝込んでたんだお腹すいてるでしょ?ご飯の用意してあるからさ」

 

ノクシス「ご…飯?」

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