光とはなんなのか?
この問いは
広い宇宙でもその答えにいきついた文明は未だ存在しない。
ーーウゥゥゥン…!
警報が鳴り響いていた。
赤く点滅する照明、軋む金属の悲鳴、遠くから響く爆音。
高度な研究施設であるはずの空間が、今や戦場と化している。
ーカラカラ
車椅子に青年をのせ廊下を駆ける影がひとつ。青年は意識はあるようだが朦朧としている
女性が自分へ語りかける
優しく、力強く自分に対する特別な想いを感じる。温かい感情だ。
???「はぁ…っ、はぁ…っ……大丈夫よ……あなたは、どんな時でも……私が、守っているわ……ノクシス……愛してる」
声は優しい。それでいて、かすかに震えていた。
母親と思しき女性の姿は曖昧で、まるで夢の中のように輪郭が定まらない。キラリと彼女の銀色のブレスレットが光る
ザー……ザザ……ザー……ッ
視界が揺れる。
まるで誰かの記憶が、ノイズ混じりで断続的に再生されているようだった。
ーーキィィィン!!
突如、鋭い光が走った。
廊下の奥、薄暗い影の中から、何かが放った光線が一直線に突き刺さる。
???「……っ!?」
眩い閃光が女性の胸を貫いた。
光の筋が一瞬、時を止めるように見えた。
???「きゃぁあああっ!!」
彼女の身体が反応するより早く、衝撃で宙を舞い、壁に叩きつけられる。
ードサッ…!
重く、湿った音が響く。
床に倒れた彼女は、もう動かない。
その腕から、赤黒い液体がじわりと流れ出していた。
ザー……ザザ……ザー……ッ
???「……すまない……私は……取り返しのつかないことを……してしまった……」
今度は男の声。
低く、悔恨と怒りが入り混じったような震える声だった。
???「彼女との約束だ……お前だけでも……必ず、逃がす……」
彼はふらつきながらノクシスを抱え、脱出ポッド格納庫へと向かう。
残されたのは、1人乗りのポッドがたった1機。
???「……これが、最後の仕事だ……科学者として……父親として……」
蓋を開け、ノクシスを優しく寝かせると、彼は血に濡れた銀のブレスレットを手に取った。
──ノクス・グレイス。
母が最後まで身につけていたもの。
そこには、撃たれたときに流れた彼女の血がこびりついていた。
???「……彼女の光が……君を守ってくれるはずだ。私の光もわずかだが…」
光をノクス・グレイスに与える
父はそれをノクシスの左腕に装着した。
決意を込めてスイッチを押した。
ーゴーーー!プシューン!!
ポッドの蓋が閉じる。
直後、脱出ポッドが重々しい振動とともに発進した。
ーードォォォン!!!
施設の奥で、破壊の火柱が上がった。
天井が落ちる。空間がねじれる。
それでも男は、わずかに笑った。
???「……生きろ……ノクシス……生きてくれ……」
大爆発に飲まれゆく研究施設。
そこから、一筋の光が宇宙へと逃れていく。
眩しい光が広がっていった
ーーーーーーーーーーーー
ノクシス「うわぁぁあああ!」
勢いよくベッドから上半身のみ起き上がる青年
蒸し暑く、全身が汗をかいている
ノクシス「ん、、はぁはぁ、、はぁはぁ、はぁはぁ、、な?」
荒い息。周りを見渡す、自分の両手に目をやり
顔に触れる
ノクシス「、、、ここは、、?」
足音が聞こえ突然入口にかけているカーテンがめくれた
フィル「お!兄ちゃん!目が覚めたんだね!よかった〜」
ノクシス「!?」
あまりの勢いに身構えるノクシス
目の前には13歳くらいの少年がたっていた
フィル「水飲むかい?お腹すいてない?上にご飯あるけど…見た感じ俺らと同じような種族なのかな?食べれないものとかある?」
あまりの急な大量の問に
まったくついていけないノクシス
フィル「あ、着替えも置いとくよ?汗かいてるでしょ?着替えないと風邪ひいちゃうしさ着替えたら…」
ノクシス「お、」
フィル「ん?」
ノクシス「お前は誰だ」
フィル「ん??あー!!そっかそっか自己紹介してなかったね。オイラはこの星に出稼ぎに来てるフィルっていうんだ。あんたの名前は?」
ノクシス「……名前?」
俯き表情が一段とくらくなった
フィル「もしかして…名前がわからないとか?」
ノクシス「……た、たぶん。ノクシス」
フィル「たぶん!?もしかして…記憶喪失ってやつ?」
ノクシス「…断片的にしか思い出せない…記憶の中で2人の人物が
ノクシスといっていたから…たぶんノクシス」
フィル「ノクシスかいい名前だね!じゃノクシス着替えたら上においでよ3日も寝込んでたんだお腹すいてるでしょ?ご飯の用意してあるからさ」
ノクシス「ご…飯?」