2日前に戦闘があった場所を回っているフィル。
フィル「謎の黒い巨人とレギオノイドとの戦闘から2日が経っていた。
戦闘の舞台となった鉱石採掘の作業場と、その周辺の土地では復興作業が進んでいる。
幸い、王宮などがある都市部は大きな被害がなく、
大規模な復興作業は必要なさそうだった。
しかし、あれから色々大変だった。
人々は闇の巨人の存在を恐れ、アニキを探し出すのも苦労した。
おやっさんからは大説教もあった。
でもよかったのは、おやっさんもアニキを認めてくれて、
みんなから匿うのを手伝ってくれたことだ。
そして今日は――」
遠くからガンダスの声が響く。
ガンダス「おおおい!フィル!」
ノックスや他の作業仲間、町の人々も集まっている。
フィルはみんなのいる方へ駆け出した。
フィル「はぁはぁ…」
ガンダス「準備はできたのか?」
フィル「うん!完璧だよ」
ガンダス「そうか。寂しくなるな」
ガンダスはフィルを強く抱きしめる。
フィル「く、苦しいよおやっさん!」
無理やり離れようとして
フィル「それに酒臭い!!」
ノックス「母ちゃん達にもよろしくな」
フィル「うん!みんなはもう少しここで働くんだろ?」
ノックス「ああ。まだ5年前の復興も完璧じゃないしな。
鉱山資源ももう少し必要らしいから」
フィル「そっか。気をつけてね!」
ガンダス「お前もな。ところで――」
フィル「あ〜」
急に小声になるフィルとガンダス。
──ザッ!
ノクシス「フィル…お、おまたせ…」
フィル「おう!アニキ!」
ノックス「ん?誰だ?見ねぇ顔だが」
ガンダス「ああああ!そろそろ休憩終わりじゃねぇのか、兄弟!」
ノックス「え?あ、ああ!そうか。おう!野郎ども、作業開始だ!」
「おっす!」「あ〜だりぃ〜」
ノックス「おお!そうだフィルよ…」
フィル「ん?何?」
ガンダス「お前さんも行くんだな?」
ノクシス「ああ…」
ガンダス「お前さんの力は…」
ノクシス「うん…闇だ…だからこそこの力を使いこなせるようになって、
自分がなんなのか知りたい」
ガンダス「そうか…わかった。気をつけろよ。
また暴走するかもしれねぇ」
ノクシス「今度はそう簡単にいかないようにする」
ガンダス「そうであることを願うよ。
またどこかで会おう、ノクシス」
ガンダスはノクシスに手を差し伸べる。
その手は分厚く、頼りがいがある。
ノクシス「ああ!」
ノクシスは力強く握手を交わした。
フィル「そろそろ行こうか」
ノクシス「ああ…」
二人は宇宙船へと乗り込む。
フィル「じゃあね!おやっさん!またグリンデラに帰ってきたら連絡してよね」
ガンダス「ああ!わかった!じゃあな!」
──ドゥヒューーン!
宇宙船はあっという間にザハルダを抜けていった。
船内、操縦席は無人。自動操縦のようだ。
ノクシス「グリンデラまでどれくらいかかるんだ?」
フィル「えっと…ワープ船だと一瞬で、普通の船なら7日ってところかな。
でもこの船は小舟でパワーもさほどないから、途中で惑星によって物資を調達したりが必要だから…
まあ色々あって、かかっても2週間かな」
ノクシス「そっか…」
フィル「まぁ気長にいこうよ。
次の予定は親方にお遣いも頼まれてるから、惑星クルスティオン、鉄の惑星だ