NOXIS   作:成道真生

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第11話 出立ーシュッタツー

2日前に戦闘があった場所を回っているフィル。

 

フィル「謎の黒い巨人とレギオノイドとの戦闘から2日が経っていた。

戦闘の舞台となった鉱石採掘の作業場と、その周辺の土地では復興作業が進んでいる。

幸い、王宮などがある都市部は大きな被害がなく、

大規模な復興作業は必要なさそうだった。

しかし、あれから色々大変だった。

人々は闇の巨人の存在を恐れ、アニキを探し出すのも苦労した。

おやっさんからは大説教もあった。

でもよかったのは、おやっさんもアニキを認めてくれて、

みんなから匿うのを手伝ってくれたことだ。

そして今日は――」

 

遠くからガンダスの声が響く。

 

ガンダス「おおおい!フィル!」

 

ノックスや他の作業仲間、町の人々も集まっている。

フィルはみんなのいる方へ駆け出した。

 

フィル「はぁはぁ…」

 

ガンダス「準備はできたのか?」

 

フィル「うん!完璧だよ」

 

ガンダス「そうか。寂しくなるな」

 

ガンダスはフィルを強く抱きしめる。

 

フィル「く、苦しいよおやっさん!」

 

無理やり離れようとして

 

フィル「それに酒臭い!!」

 

ノックス「母ちゃん達にもよろしくな」

 

フィル「うん!みんなはもう少しここで働くんだろ?」

 

ノックス「ああ。まだ5年前の復興も完璧じゃないしな。

鉱山資源ももう少し必要らしいから」

 

フィル「そっか。気をつけてね!」

 

ガンダス「お前もな。ところで――」

 

フィル「あ〜」

 

急に小声になるフィルとガンダス。

 

──ザッ!

 

ノクシス「フィル…お、おまたせ…」

 

フィル「おう!アニキ!」

 

ノックス「ん?誰だ?見ねぇ顔だが」

 

ガンダス「ああああ!そろそろ休憩終わりじゃねぇのか、兄弟!」

 

ノックス「え?あ、ああ!そうか。おう!野郎ども、作業開始だ!」

 

「おっす!」「あ〜だりぃ〜」

 

ノックス「おお!そうだフィルよ…」

 

フィル「ん?何?」

 

ガンダス「お前さんも行くんだな?」

 

ノクシス「ああ…」

 

ガンダス「お前さんの力は…」

 

ノクシス「うん…闇だ…だからこそこの力を使いこなせるようになって、

自分がなんなのか知りたい」

 

ガンダス「そうか…わかった。気をつけろよ。

また暴走するかもしれねぇ」

 

ノクシス「今度はそう簡単にいかないようにする」

 

ガンダス「そうであることを願うよ。

またどこかで会おう、ノクシス」

 

ガンダスはノクシスに手を差し伸べる。

その手は分厚く、頼りがいがある。

 

ノクシス「ああ!」

 

ノクシスは力強く握手を交わした。

 

フィル「そろそろ行こうか」

 

ノクシス「ああ…」

 

二人は宇宙船へと乗り込む。

 

フィル「じゃあね!おやっさん!またグリンデラに帰ってきたら連絡してよね」

 

ガンダス「ああ!わかった!じゃあな!」

 

──ドゥヒューーン!

 

宇宙船はあっという間にザハルダを抜けていった。

船内、操縦席は無人。自動操縦のようだ。

 

ノクシス「グリンデラまでどれくらいかかるんだ?」

 

フィル「えっと…ワープ船だと一瞬で、普通の船なら7日ってところかな。

でもこの船は小舟でパワーもさほどないから、途中で惑星によって物資を調達したりが必要だから…

まあ色々あって、かかっても2週間かな」

 

ノクシス「そっか…」

 

フィル「まぁ気長にいこうよ。

次の予定は親方にお遣いも頼まれてるから、惑星クルスティオン、鉄の惑星だ

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