それいけ念能力者ちゃん 作:まるかいてちょん
ブルー・プラネットさんに避難小屋を作ってもらってから少し時は経ち、私たちナインズ一行はその避難小屋内部で既にパーティー編成を完了させていた。ちなみに何故避難小屋を作ってもらったのかと言うとここら辺は一応モンスターエリアなので熟考できる安全地帯を作るためだ。
そして、その熟考ももう終えた訳だが、結果から言うと私は最強2パーティーの内片方に選出された。その理由は主にサーバーでも数少ない100レベルプレイヤーだからというのと、単純に運命の天使長がボス戦ではこれ以上なく有用なためだ。
そんな私が入ったパーティーの内訳はこんな感じである。
モモンガ、ぶくぶく茶釜、武人建御雷、弐式炎雷、やまいこ、ソウラ・ボナパルト。
こう見ると私の名前だけ妙に生々しい。ちょっと気取ってる感じがダメなのだろうか?もっと念能力少女☆ソウラスター☆とかやるべきだったのだろうか?……うむ、この話は不毛なのでやめにしよう。
しかしまあ、なかなか良い所に収まったのではなかろうか?モモンガさんはみんなの相談役なので言うに及ばず、肉棒茶釜とやまちゃんは最近仲良くなった友達。弐式炎雷さんについては至高天の熾天使クラス探索を手伝ってもらったので仲は悪くなく、建御雷さんはリーダーのたっちさん経由で結構話す。
こうして見ると悪くないメンツだ。比較的新入りの私でも馴染みやすいパーティーと言えるだろう。パーティーの強さについても全員ハマれば強く、特にモモンガさんの多彩な魔力系補助魔法と私の2重強化はボス戦では間違いなく鉄板。
組み合わせとしてはこうだと考えると、ゲーム的なコンボ要素が実によく現れているパーティーだ。
補助式・モモンガ=ソウラ
耐久&火力式・ぶくぶく茶釜×やまいこ=武人建御雷
探知&火力式=弐式炎雷
計算され尽くしたパーティー構成。心底惚れ惚れする。最悪このパーティーさえ生き残っていれば単体でボス討伐も叶うだろう。実に素晴らしい。
「ソウラちゃん、そろそろ攻略始まるよ」
パーティー構成の事を考えていた私の耳にやまちゃんの声が入ってくる。どうやら時間らしい。
「うん、分かったよ。私は回避盾しなくていいんだっけ?」
「そうだね。ボクは回避盾やってもいいと思うけど、集中力はボス戦まで取っておいて欲しいんだってさ」
「ふーん。モンスター相手なら集中力必要ないんだけどなぁ」
とはいえ、タンク役は茶釜さんで足りているのだからわざわざ回避盾をする必要も無いのも事実だ。それに回避盾は何もタンク役に使うだけではなく、"回避"なので戦闘でも普通に使う。なのでまあ、役割が減ってラッキー位に思うべきだろう。
「ところでソウラちゃん結構ナインズに慣れてきた?言葉砕けて来たよね?」
「まあ2ch民事件がなければ敬語使う気なかったしね。どっちかと言うとこっちが素だよ私は」
「へー、結構かっこいい系なんだね。すごいキリッとしてる。それじゃ、ナザリック攻略行ってみようか」
やまちゃんが手を差し出してきて、自然と私もその手を取る。やはりと言うべきか、あまり関係なくともこのゲームをやっていると思うことが幾つかある。
物騒な異世界と終わりかけのこの世界。ゲームという娯楽と友達という概念がある現実側は異世界とあまり変わらないのでは。という認識と思い。それを考えるとどうにも私の中の天秤は現実の方に傾く気がする。
ゲームでの友達が友達じゃないという声も、オフ会でもやれば消せてしまえるので尚更だ。特にナインズの面々は良くも悪くも社会人なので、オフ会の複雑なあれこれも飲み込める。
そうすると原作モモンガさんは異世界転移にある種喜びを抱いていたが、別にそんないい物でもないようなという結論に達してしまう。
もちろんまだ結論を出し切るには早すぎるが、そのようにしてナザリック攻略の序盤は始まっていくのだった。
この後については異世界転移したとも。現実に残ったとも。想像は皆様にお任せします。
またどこかで会いましょう(^_^)/~~