それいけ念能力者ちゃん 作:まるかいてちょん
運命の天使長になってからそこそこ時間が経ったが、未だに10位階の能力向上系魔法を使える
戦力で言えば運命の天使長で使える補助系2重強化もあって耐性系から能力向上まで積めるため相当強いはずなのだが、進捗はイマイチだ。
多分装備の要求レベルが全身
ちなみに現在のクラス構成はガチ勢が90として私はこのように85くらいだ。
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種族レベル
天使Lv15
大天使Lv10
運命の天使長Lv5
職業レベル
ソードマンLv15
マスターソードマンLv10
ケンセイLv10
ソードマスターLv10
ブジンLv5
ヒロイックLv5
種族Lv30.職業Lv55.合計85Lv
ステータス : 基本100上限
HP : 75
MP : 20
物理攻撃 : 82
物理防御 : 50
素早さ : 71
魔法攻撃 : 0
魔法防御 : 40
総合耐性 : 70
特殊 : 50
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下位職1つ、中位職4つ、上位職1つ。サービス開1ヶ月程度にしてはかなり頑張っている方ではなかろうか。装備類も最前線に比べると劣るが武器と胴部分については
しかしこの構成でも進化クエストを……しかも最終進化前のクエストをクリアできないのだからたまったものではない。ガチ勢のプレイヤー達もいい加減クリアは難しいと見て半分諦めている。私としても最上位種族ではないのだから100Lvプレイヤー並に対しての難易度はおかしくないかと思うものの、時期を見送るかと考えつつある。
でもここで
クエストの内容も《双子峠・天異・ミカエルの試練》とは言うものの、その実態は高難易度のお使いクエストだ。このクエストは啓示という名目でとにかくプレイヤーを振り回す。
まず天使の階級が9つで、北欧神話が基礎のユグドラシルの世界も全部で九界。ここまで一致していれば後は分かるだろう。
お使いという名目で
だいたい
そうするとなんと、今見ての通り謎の超強化バフが無くなり通常のボス判定になっているではないか。
《神のごときもの・ミカエル》
・進化クエスト最終ボス
ボス表記が特殊ボスから最終ボスになっている。つまり人数だか何かで難易度が変貌する設定だったのだろう。
こうして見ると運営もよく考えているのかもしれない。何せガチ勢など限られているのだから、それに進化クエストを手伝ってもらおうとするプレイヤーはギルドメンバー内でも多数居るはずであり、それを全部捌くなど絶望的だ。
そうすると単独クリア前提のクエストというのはかなり優しいのではないだろうか?「たまには一人で頑張れ」というMMOに有るまじき運営の罠かもしれないが。
そして、目の前のミカエルの周囲には相変わらず低レベルの天使たちが舞っている。この低レベルの天使たちも前回と前々回は超強化されていてとんでもなく厄介だった。でもそれも終わり。今はただのお邪魔ギミックだ。これは行けるかもしれない。
とりあえず戦う前の運命の天使長によるバフ積みを開始する。
「[大地讃礼][戦乙女の祝福][剣神の砥石][クリティカルダメージ上昇][クリティカルダメージ超上昇][聖誓][金糸の調][ドラゴニックアイ][ディープロアー][不浄なる肉体][斬撃強化][斬撃超強化][斬撃耐性貫通][過剰駆動]」
羽7枚を除いて15枚の羽が消失する。それと共に上昇するステータスと動き始めるミカエルとついでに天使たち。ミカエルはともかく雑魚敵の天使たちでは私のアバターにダメージを与えられないので無視でも良いのだが、ここでディープロアーを発動する。
この魔法は亜人系種族のパッシブスキル、神獣の咆哮Lv5の効果を一度限りの使い捨てで発動する魔法だ。持っている効果は対象が持つ耐性を僅かに貫通して同士討ちを誘発する混乱、敵を退散させる効果の2つ。これにより総合耐性値が50以下のものはしばらくの間混乱と恐怖状態を付与される。
そしてこれは周囲の天使を殲滅するのに充分な効果を持つ。そのため周囲を囲んでいた天使は1つ、またひとつと空から地上に落ちていく。これをミカエルに止める術はない。
確認する限りミカエルは指揮系の後衛型エネミー。周囲の天使はおよそ40〜60程度のレベルを持っているが、意外にもミカエルは指揮系職業持ちではないので問題なく耐性を貫通して天使を殺していく。これでようやくミカエルとの戦いに挑めるわけだ。
そうして雑魚敵を一掃しているうちに、ミカエルと私のアバターの距離がかなり近づいた。ミカエルを見るのもこれで3度目だ。いい加減見飽きた。
外見としては機械的な感じだ。体の周りには多分パッシブスキルだろう後光的なオーラが渦巻いている。背中には5mはあるだろう巨大な羽。しかしその羽は特に羽ばたく様子もなく、ファンタジー特有の魔力循環云々の飾り物とかしている。
そしていよいよ一撃、接近してきたミカエルから光の大剣が伸びてきた。当然それは見た目相応の当たり判定を持っており、振り下ろされる速度もまあまああるので避けるのは大変だ。しかしゲームシステムとしてある以上、避けれない事は無い。
ミカエルはでかいため、斜め横に振り下ろされる大剣の進行方向とは逆の懐に入り込む。そしてその勢いのままヒロイックLv5のスキル、【山海破断】を発動する。これによってミカエルの体勢は崩れ、HPバーが確実に減少した。
だが、それと同時にミカエルの後光オーラは強さを増し、複数の特殊バフが着いた。無論それは特殊ボス状態に比べれば少ないが、特殊が大抵面倒なのは間違いない。
それでもボスとプレイヤーの行動できる回数は全然違うので、その後数分範囲攻撃以外は避ける私とほぼ全て被弾するミカエルという真逆の様相を作り出した。
しかし、ここに来て後光のオーラが最高潮に輝きだしボスのステータスが素早さ含めて爆増する。段々と動きが気持ち悪くなっていくのが分かった。攻撃力自体はそんなに上昇していないが、このままだとジリ貧のような気がしる。
ミカエルの10m近い巨体が純戦士系プレイヤーのような動きで暴れ回る。私はそれを前世で習っていた空手+最近役に立たない念能力者の力によって何とか凌いでいた。でも、この状況は何か違う気がする。一体特殊ボスと何が違うのだろうか?
よく分からないが、とにかく喰らえい!
ヒロイックLv1スキル【極められた剣戟】
この攻撃はゲームのシステムアシストを最大限利用して何かとにかく早い剣戟を繰り出すスキル。相手は死なないし威力はしょぼい。でも気持ち悪い挙動をするミカエルにも攻撃が当てられる。
─────ッ!?
極められた剣戟がミカエルに当たった。これで何か反応があると有難いのだが…………。
あっ、光った。そしてその光がどんどんこちらに近づいてきて……私は悟る。
……詰んでいたのだ。
初めから。
そうして終わりを悟った私を光が包み、HPバーの全てを……うん、HPバーのほとんどを消し飛ばして光が収束した。
その末に立っていたのはHPを1割だけ残して瀕死の私と、同じく瀕死の多分自爆したミカエルだった。いやどういう事だ?結局特殊ボスでまだ条件を満たしていませんでした〜プギャー、という話ではなかったのかい?とふと疑問。
それでもまあクリアできるならいいだろうと考え、ミカエルを切り倒した所でこのクエストの通常クリア方法が脳内に浮かび上がる。
多分あの後光のオーラがヒントだったのだ。天使長ミカエルが発するオーラ。それはすなわち神同然の存在が扱うものであり、天使の上位職から上を目指してるプレイヤーにとっては抗えないはずのもの。そして天使が扱うものと言えば奇跡。ついでに奇跡と言えばキリストの復活。
ここまで来ればだいたい分かる。要するに神の奇跡(運営の力)は抵抗せずに受け取れやボケカスという事だろう。それでも尚抵抗できるならやってみろと。ただし自爆で最低限の足切りやりまっせと。
うーん、これはクソ運営だね!!
まあそういう事で何とかクリアすることができた。何だか頑張ったのに徒労感がすごい。
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クソわよ!
MMO特有の文明ごった煮ゲーム