一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ 作:ヒッキーn世
すごい駆け足になりましたが作者の技量だとこれが限界です
原作沿いってやりやすかったんだなぁ
吹っ切れたアヤメの活躍をどうぞご覧ください
「というかそっちは協力する気みたいだけど私にその気はないから」
「は!?いやそういう流れだったじゃん!」
「そもそも私はあんたのことも嫌いだから」
「何、嫉妬?まあ確かに俺はそっちよりは恵まれた環境にいると思うけど」
「……っ!そういう見透かしてくるところも嫌い!」
「今のは不可抗力でしょ!」
そんな仲がいいんだか悪いんだかわからない会話を繰り広げながらナグサの攻撃を躱す2人。
隙を見ては銃撃をしつつも口は動かし続ける。
「お、よっと。そこ大丈夫?」
「協力する気はないって言ったはずだけど」
「俺が勝手にやってるだけだよ」
「……結局は誰かに褒められたくてやってるくせに」
「それブーメランになるけどいいの?自分の気持ちだけじゃやっていけなくなったのはお互い様だろうに」
「誰かに頼られ続けて仮面まで被ることになった私の気持ちがわかるの!?」
「わかるから言ってるんだけど。俺だってそういうことは経験してるし。今は変われたけどさ」
「そうやって諭してこようとしてくるな!」
「おい待て今こっちに撃っただろ!その怒りはあっちに向けろよ!」
伸ばした触手でナグサを拘束しようと試みるアヤメ。
しかしそれは触れたそばから凍りついて砕けていく。
「まず俺がこうなれた理由は運が良かったからだしね」
「私の運が悪かったって!?」
「有り体に言えばそうだよ!でも今ならどうにかできるでしょ!?」
「は?あいつと仲良くオトモダチでもやってろって?」
「違うって。その勢いで全部吐き出せば誰かしら理解してくれるやつがいるってことだよ!」
飛んでくる無数の氷塊。
それらを体から生やした触手で弾くアヤ。
「俺とかナグサにキレてる勢いで全部話せばいい!そうしたら少しはましになるでしょ!」
「それであんたみたいに変われるって!?」
「そもそも俺とあんたは違う!だからアヤメはアヤメなりの道を見つければいいだけだ!」
「……ああもう言う通りにしなきゃどうにもならないってわかるのが嫌!」
「アヤメェ……!」
「今ちょっと黙ってて!」
放たれた銃弾は氷の壁に阻まれる。
だがそこに飛び込んできたアヤが至近距離で発砲し壁を破壊する。
「もうっ!まずはこのバカを」
「止めてからでしょ!」
同時射撃によって確かなダメージを与える。
それに怯んだナグサの口から彼女の理想が飛び出る。
「なんで……!アヤメはこんなことしない!」
「するの!というかいましてるの!そんなこともわからないの!?」
「え……だってアヤメは……」
「この際だから言うけど何かあるとすぐに泣き出すあんたが嫌い!一番私に”アヤメ”を強いるあんたが大嫌い!」
「な、なんで……」
「だからアヤメアヤメって繰り返す今のあんたにはうんざり!大人しくしてもらう!アヤ!」
「協力しないって言ったくせに!わかったよアヤメ!」
2人が互いの手を掴むと、赤黒い光が溢れ出してくる。
「「大怪談・人妖クロノテ!」」
そこに現れたのは、巨大な人型の黒い影。
無数の触手によって編まれたそれは、その拳を振りかぶる。
「「喰らえぇ!」」
突き出す一撃の対象はもちろんナグサ。
彼女も負けじと氷の腕を出して対抗する。
「はあぁっ!」
激突する2つの拳。
押しあった末、競り勝ったのは……
「「これで、終わり!」」
アヤたちだった。
突き刺さった拳はクレーターができるほどの勢いで地面に彼女を叩きつける。
元の姿に戻った2人はそこに近づいていく。
「うう……」
「目は覚めた?」
「……あれ、アヤ、メ?」
「いや、俺はアヤ。こっちがアヤメだよ」
「…………」
「そ、うなの?……じゃあさっきのは……」
「夢なんかじゃないよ。全部私の本音」
「そっか……私、アヤメに酷いことしてたんだ……ごめんね」
「それで許されるとでも?」
「ううん……そんなこと思ってない……でも、これは私が言わなきゃいけないことだから」
「……わかってるなら、いい」
「……あなたもごめんね。巻き込んじゃって」
「別にいいよ。……いろいろ吹っ切れるのにいい機会だったし」
「ありがとう……ねえアヤメ、私と友達になってくれない?」
「嫌」
「辛辣だね……」
「別にいいよ、わかってたし。……じゃあ私が変われたその時は考えてくれる?」
「……考えといてあげるよ」
「そっ……か……嬉しい……な……私……がんばるから……」
そう言い残して眠りにつくナグサ。
アヤメは彼女を姫抱きして運んでいく。
「俺が運ぼうか?嫌いなんでしょ?」
からかう様にアヤが問う。
「別に気にしなくていいよ?……ただの幼馴染のよしみだよ」
「そういうことにしとくよ」
付喪神を全て倒し切ったセイカたちは3人と合流した。
「やあ、どうやら終わったようでなによりだ」
「……なんかすごいアヤメに睨まれてるけどなにしたの?」
「なに、ちょっとお話をしただけさ」
「セイカちゃん途中でいなくなったから大変だったんだからね?」
「それはすまなかったね。だがあれはどうしてもすべきことだったんだ」
「まあ、そのおかげで助かったよ。ありがと」
「礼には及ばないさ」
アヤたちはいつも通りの会話を交わし。
百花繚乱もまた大事な話をする。
「……アヤメ先輩」
「はいこれ、そっちが持ってた方がいいでしょ?」
「あ、はい。……私はアヤメ先輩がどんな気持ちで今まで私たちを助けてくれていたのかわからない」
「……」
「だから戻ってきてほしい、なんて言葉も言えない。……ナグサ先輩ほど関わりがなかったっていうのもあるけど」
「……それで?」
「これだけは言わせて。私たちを助けてくれて、ありがとう」
「……どういたしまして。これで満足?」
「ええ、それでこの後はどこに?」
「さあ?どこかふらふらしてるんじゃない?言いたいことがあったら探して言って。聞くかはわからないけど」
そう言って去っていくアヤメ。
その後ろ姿を、彼女たちはただ見ていることしかできなかった。
「それで?この件は一区切りついた、ということでいいのかい?」
「うん、いろいろあったけどこれで終わり。あなたたちもありがとう」
「いや……最初はこっちが持ち込んだ問題だし」
「だとしても、根本的には私たちの問題だった。私たちが見えていなかった……大きな問題」
「それで君たちはこの後どうするんだい?」
「ひとまず私がまとめ役になって活動は続ける。もっとメンタル面のことも考えないとね」
「それがいいだろうね。私たちも少し寝たら帰るとしよう」
「そういえば今真夜中だったね~意識したら眠くなってきちゃった……」
「そうだね、そうしようか。もうここは大丈夫そうだし」
「さようなら。今度もし観光で来るなら喜んで案内させるよ」
「うん、また来るよ」
「じゃあね~」
「ではまた」
帰路に着くセイカたち。
「これで騒動も終わり、か。時間にしてみれば大した長さではなかったがいろいろ唐突だったが故に大変だったね」
「そうだね~……なんか大事なこと忘れてない?」
「……あ、エデン条約」
「やめてくれないかい?意図的に話題に出さないようにしていたのに……」
「はは、まああれは先生に任せてもどうにかなるでしょ」
「君は補習授業部だから巻き込まれるが?」
「あ……そうだった……うわ、連絡めっちゃきてる……」
「まあそんな状況ではなかった、と説明すれば納得してもらえるだろう」
「流石にこの状況であっちと関わるのは無理があるしね……」
「もう終わってるだろうし早めに連絡しようかな……」
「そうした方がいいだろうね……おや?お見送りか」
「?」
人気の少ない道の途中、そこにいたのはアヤメだった。
「はぁ……なんで気付くの?」
「あいにく私は耳がよくてね。それで?言いたい事でもあるのかい?」
「……別に何も」
「ああ、今回の件のお礼?それともこれからも人助けはしていくっていう報告?」
「……やっぱり私あんたのこと嫌い」
「そう?」
「とぼけてるのもむかつく……じゃあね」
「うん、
「……もう会わないから」
「あれもまた関係性の1つ、か。あれが彼女たちなりの関わり方なのだろう」
「喧嘩するほど仲がいいってやつかな?」
「少し違う気もするが同じようなものだろう。ありえた鏡越しの自分を見て嫌悪し、憎悪し、それでも前を向く。原作では見ない和解の仕方だね」
「なに、どうしたの?」
「……要するに君たちは思ったよりも相性が良かった、という話さ」
「なんで……なんで邪魔をしたんですか
「別に。あいつが全部ぶちまけてるのに、1人でうだうだしてるのが馬鹿らしいと思っただけ。じゃあね、シュロ」
「キキョウ……」
「何?」
「これからどうすんだ?アヤメ先輩はどっか行ったしナグサ先輩は起きないし……」
「私たちのやることは変わらないよ。百花繚乱調停委員会は百鬼夜行の平和を守る存在。できることをしていくだけ」
「……そうだな!やれることからやればいい!そういうことだよな」
「もちろん身共もやってやりますのー!」
「きっと大変なこともあるだろうけど……頑張っていこう、みんな」
百花繚乱を巡る物語はこれにて閉幕。彼女たちの物語は続けど、それはまた別のお話。
次に偽物たちが相対するは暁の名を冠する者。ホルスを取り巻く陰謀に巻き込まれた彼女たちは、今回も無事にやり過ごすことができるのか!
乞うご期待!
六花アヤ
今章の主役
前世からほとんど変わっていないお人好し
アヤメに対する理解力がレベチ
七稜アヤメ
作者の推測と妄想が多分に含まれた結果キャラ変した人
多分こんな感じのキャラだろうな……(百花繚乱編2章未読並感)
みたいなノリで書いてた
ここのアヤメはこういうキャラです
御稜ナグサ
最終的に昏睡状態となり原作と真逆になった人
仲直り?はできた
これからきっと変わっていく
今数えたらセイカ編も各キャラのプロローグ抜いたら4話だと気づいた作者です
この世界戦の百花繚乱編はどうなるんでしょうかね
大分前提からぶっ壊しましたが
後残すところユメノ編だけとなりました
まあこれ短編なんでね
アビドス3章の流れは使わずに作ることになると思います
作者の腕に期待せずにお待ちください
あ、もちろん今回も感想は大歓迎です