一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ   作:ヒッキーn世

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この世界戦のアビドス3章代わりの話がこちらになります
互換性は深く考えず読んでください
思ったよりも短くなりそうです
地下生活者の口調もやり口も目的もよくわかってないです


ユメノ流ホシノ救出作戦

 

 百鬼夜行での騒動が終わってからしばらくの間、3人は平和な時を過ごしていた。

 もちろんストーリー的には様々なことがあった。

 先生はエデン条約、そしてアリウスでの戦いを終え、色彩の到来による事件すらも解決してみせた。

 その間彼女たちは特になにかしたわけではない。精々色彩の軍勢と戦ったくらいだ。

 しかし、彼女たちを取り巻く問題が全て解決したわけではない。

 

「というわけでホシノについての対策会議を始めよう」

「お〜!」

「……といってもどうするわけ?彼女が執着してるのは故人だよ?今までのようにはいかない」

「そこが問題だね。私たちには明確にユメノとユメが別人だと言い切る根拠もない。本物を連れてくることもできない。この状態でできる案を考えなくてはならない」

「もうすぐ地下生活者も出てくるしね……」

「とはいえこれまでいい策が思いつかなかったのだから仕方ない」

「もう散々考えたしね……ユメノの口調が素でそれなのもややこしさを加速させてるよね……」

「そんなこと言われてもな……」

「まあ君が君であることは尊重するさ。だからこそ彼女をどうにかしなくてはならないのだが……」

 

 何度も繰り返した会議でいい案が浮かぶはずもなく、難航する。

 

「先生に相談して、1回アビドスのメンバーと話してみるのはどう?ホシノ以外を取り込めるのはでかいと思うんだけど」

「……なるほど、それはありかもしれないね」

「シロコちゃんたちと会うの?」

「そういうこと。あっちは話が通じそうだしね」

 

 先生に連絡を取った結果、シャーレで会うことになった。

 

「シャーレか……行くのは初めてだね」

「近寄ろうともしなかったもんね」

「楽しみだな〜♪」

 

 シャーレに着くとそこには知った顔ぶれがいた。

 

「やあ、改めてはじめまして。セイカだ」

「私はアヤ、よろしく」

「私はユメノ、よろしくね、みんな!」

 

 ユメノの顔を見て雰囲気が変わる。

 

(やはり同一視されているか)

 

 ここまでは先生から聞いたとおりだ。

 

「”今からユメノとユメが別人であるって話をすればいいんだっけ?”」

「ああ、君なら調べることができるだろう?」

「”……うん、調べたよ。確かにユメノとユメは同時に存在していたことがわかった”」

「なら、それをこの子たちの先輩に伝えてくれない?」

「”ただ……ね”」

「?なにかあったの?」

「”ちょっと特殊な話になるんだけど、平行世界って信じる?”」

 

 先生に説明されたことは、ある程度ぼかされていたが彼女たちにはわかった。並行世界から来た生徒、もう1人のシロコのことだろう。

 

「”それでユメノは平行世界のユメなんじゃないかってホシノは思ってるみたいなんだ”」

「なるほど……それはまたややこしい話になってきたね」

 

 一応筋が通っていないこともないのだ、この意見は。だからこそ余計に撤回が難しい。

 これで彼女を納得させることがより困難になってしまった。

 

 そんなことを考えていると、ノノミが話しかけてきた。

 

「あの……みなさんはどこまで知っているんですか?」

「どこまで、とは?」

「少なくともユメ先輩のことは知っているように見えましたし、それ以外にもホシノ先輩のことを私たちよりも知っているんじゃ……」

「それはない。確実に君たちの方が彼女について知っているさ。そのうえで、君たちが知らないことを私たちが知っていることは事実だがね」

「……ならおねがい!ホシノ先輩を助けてあげて!」

「……助ける?」

「最近、先輩の様子がおかしいんです。なにか自分を追い詰めているような……」

「ん、たまに口調も変わるし、昼寝してるところもあんまり見ない」

「私たちには何故そんなに思い詰めているのかわからないんです。でもきっとあなたたちなら……どうかお願いします!」

 

 頭を下げるアビドスの面々。

 それには思わず3人も困惑してしまう。

 

「ち、ちょっと待ってくれ!そんなこと急に言われても……」

「わかったよ。私たちでホシノちゃんを助けるよ」

「ユメノ⁉どうしたの急に……」

「セイカちゃんも言ってたでしょ?好きな子に悲しんでほしくないって。私も同じだよ」

「……わかったよ、その話受けようじゃないか」

「いいんですか?」

「ユメノもやる気だしね。それに私としてもここまで本気で頼まれたら頷かざるをえないさ」

「……っ、ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

「とはいえどうするかは全く決まっていないのだけどね」

「そうだね……先生たちも出来ることがあれば協力するって言ってくれたけど……」

「……ねえ、本物のユメ先輩を連れてきたらどうなるかな?」

「そうだな……それで丸く収まる、かどうかは保証しかねるな。それに、ユメ先輩がひどい目に遭いそうだ」

「え~?仮定の話で可哀そうってセイカちゃんも大概お人好しじゃない?」

「存在はした人に気を配って何が悪いんだい?……自分で戻ってくるならともかく死者は安らかに眠らせるべきだろう」

「日本人的な価値観だね~」

「元日本人だからね。にしても急になぜそんなことを?」

「いや?そうしたら全部がうまくいくのかなぁ~って思ってさ」

「うまくはいくかもしれないがこれは今を生きる私たちが解決すべき問題だろうからね。そういうのは違うだろう?」

「ふふ……そっか……それでいいんだ……あはは!」

 

 突然笑いだすユメノ。

 もちろんセイカは慌てだす。

 

「な、なんだ⁉そんな笑えること言ったかい?」

「ううん、私が勝手に笑っただけ。なんか嬉しくなっちゃって」

 

 頭に?を浮かべるセイカ。

 

「まぁた人たらしこんでるよこいつ。これは気付けないそっちが悪いんじゃない?」

「いや待て⁉なぜ私が悪者扱いされているんだい⁉」

「ふふっ、そうだね、セイカちゃんが悪いね!私の心をもてあそんでくれちゃってさぁ」

「いや全く心当たりがないんだが……」

「いいよーだ気付かなくって。……ねえ、1つ思いついたことがあるんだ」

「この流れでかい?まあ言ってみてくれ」

「ホシノちゃんに”ユメ先輩”を会わせるのはセイカちゃんからダメっていわれちゃったからさ」

「別にそう言ったつもりは……いやないわけではないが……」

「ちょっと静かにしてて!……だからさ、ホシノちゃんにユメはもういないってことを教えてあげようと思ったんだ、どう?」

「いいんじゃない?ユメノはそれでいけるって思ったんでしょ?」

「テラー化が怖いが……本物がいる、ではなく本物はもういないと示す、か。悪くはないんじゃないかい?」

「じゃあ賛成ももらったことだし作戦を発表します!題して……”夢の終わり”作戦です!」

 

 

作戦名(それ)……いるのかい?」

「私はほしいの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひひっ、あれが暁のホルスの弱点……!あれを利用すれば……小生の目的へと近づける……!よく似た他人は結局のところ他人に過ぎない……それを思い知った時キヴォトス最高の神秘が……そのためには……なに?転生?強くてニューゲームだと⁉きいぃぃ……!許せん!ならば……小生もそれ相応の罰を与えるまで……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユメ先輩もう二度と傷つけないから戻ってきてくださいお願いします迎えに行きますので一緒に来てくださいもう逃がしませんから…………あなたは私の……私だけの先輩なんですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえずアビドスに来てはみたが……砂がひどいな、ここ。ケモ耳持ちには天敵じゃないかい?」

「そんなひどいの?」

「風に砂が混じっているせいですごく気になる。慣れれば気にならないものなのだろうか……」

「私はそんなに気にならないかなぁ~アヤちゃんは?」

「私もちょっと気になるけどセイカほどではないかな……」

「それより早くホシノちゃんのところに行かないと!善は急げだよ!」

「私たちが今からやろうとしていることははたして善なのか……」

「ぶつぶつ言ってないで行くよ?……なんか最近セイアちゃんに似てきたね」

「それを褒め言葉と受け取っていいのか私には判別がつかないな……」

 

 そんな風にいつも通りの雰囲気で進む3人。

 そこには緊張や恐れは見当たらなかった。

 しかし全てが順調にいくほど彼女たちの道のりは優しくはない。

 

「まあ本物っぽくなれてると思えば……っ⁉」

 

 突然の爆発音。ひっそりと開いていた雑貨屋が突如爆発した。

 

「セイカ!ユメノ!」

「……私はなんとか平気だ」

「私も~」

 

 近くのセイカと少し遠くに飛ばされたユメノから返事が返ってくる。

 わりとピンピンしているため心配はいらなかったらしい。

 

「ユメ先輩、捕まって!」

 

 風のように飛んできた人影がユメノをかっさらっていく。

 

「誰だ!」

「……そっちこそ私のユメ先輩に何する気?」

 

 そこにいたのは、小鳥遊ホシノ、その人だった。

 

(……っ、今の爆発、私たちのせいだと思われているっ⁉これはまずい!)

 

 ホシノがショットガンを構える。

 

「とりあえず……ちょっとお仕置きね」

「まってホシノちゃん!」

 

 彼女の手が止まる。

 

「やめて!その子たちは私の友達なの!」

「友達?ユメ先輩には私しかいないじゃないですか。アビドスには私たちしか……」

「違うの、私はユメじゃなくて」

 

 バァン!

 銃声が左手に持つ拳銃から響く。

 

「なに言ってるんですか。ユメ先輩は生きていて、あなたがそうなんですよ。自分の名前も忘れてしまいましたか?頭でも打ちましたか?」

 

 依然としてユメノの存在を……否ユメの死を認めないホシノ。

 

「そう……だね。あの時から私はおっちょこちょいで、よくホシノちゃんに怒られてたよね」

 

 ユメノは語りだす。

 

「あの頃は楽しかったよね。砂漠にお宝を掘りに行ったり、私が悪い人に騙されそうになったらいつもホシノちゃんが助けに来てくれたりしたよね。口ではよく怒ってたけど私のこと大事に思ってくれてたのは知ってたよ」

「……っ、ユメ、先輩……!」

「そういえば私がプールに入ろうって言ってみたけどお金がかかるし整備されてないプールじゃ危ないからダメっていわれたこともあったなあ……ホシノちゃんはどんな時も私のことを思ってくれてたよね」

 

 2人しか知らない思い出を語っていくユメノ。

 

「そうですよ……だから、2人で帰りましょう?」

「でもね、私は死んじゃったの、あの日」

「……え?」

「あの日コンパスも予備の食料も忘れたまま砂漠に行った私は……あそこで干からびて死んじゃったの。ホシノちゃんのせいじゃない。私がいつも言われてた通り考えなしでおっちょこちょいだったばっかりにね」

 

 ダメ押しとばかりに彼女はさらに情報を叩き込んでいく。

 

「あの時は……もう駄目だと思ったな。目の前が何故かよく見えなくなって、足がうまく動かなくなって、口の中には砂の味がして、そのまま意識が途切れて、暑いのだけを感じて……それで死んじゃったの」

「あ……ああっ……!」

「だからね、今の私はユメノなの。わかってくれた?」

 

 その時、ホシノは自分の中で、なにかが割れる音を聞いた。

 

「「こんの馬鹿がぁ!」」

 

 ユメノはツッコミとしてぶっ飛ばされた。




 碧園セイカ

 人たらしフォックス
 書いてたらなんかこうなってた
 本人の自己評価が低いのも相まって気付いていない


 鬼灯ユメノ

 今回の主役
 遠回しな自分の案を最高の形で否定された
 えぐい精神攻撃(無自覚)を行った(なおそこめっちゃ筆が進んだ)
 どうやら過去に秘密が……?


 六花アヤ

 人たらされた人
 これまでの出来事により好感度が限界突破中


 小鳥遊ホシノ

 今回の被害者
 せいしんがほうかいした!
 地下生活者の力により過去退行しているところがある


 地下生活者

 作者には扱いきれなかった人(?)
 こいつの計画的には爆破→ホシノが2人のせいと勘違いしてボコる→ユメノがユメじゃないと気づいてSAN値チェックの流れ
 最後は結果的に成功してる




多分次回辺りで終わるんじゃないかなぁ(プロットなし)
地下生活者は本家か頭いい人にしか扱いきれないとわかりました
次回ユメノの過去を公開予定です
まあみんな察してたところはあると思うけど
感想はいつでもお待ちしております
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