一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ   作:ヒッキーn世

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グループストーリー完成しました
なお出会いのエピソードは特に面白く書けそうになかったのでなしです
待ってた方はすみません


青春部のグループストーリー

 

 青春の定義

 

 シャーレに併設されているカフェ店内にて。新しく発足した部活、『青春部』の面々が集まっていた。

 

「さて、正式に私たちは部活動を立ち上げたわけだが、それについて私は1つ尋ねたいことがある」

「セイカちゃん、どうしたの急に」

「……なんか予想できるけどどうぞ」

「私は問いたい。青春の定義とはなんだ?」

 

 その言葉に、アヤはため息を吐き、ユメノはきょとんとした顔になった。

 

「やっぱセイカ本物みたいにめんどくさくなってない?」

「そうかい?」

「そうだよ。そんなことわざわざ考えなくてもよくない?」

「だが改めて青春と言われるとそれはどんなものなのか気になってしまってね。ユメノは何かあるかい?」

「もちろん!ばっちり断言できるよ!」

「ほう、では聞こうか」

「うん。青春っていうのはね……今しかできないことを目一杯楽しむことだよ!」

 

 その答えを聞いてセイカは考える。

 

「ふむ、つまりそれは……どういうことだ?」

「あー……俺はなんとなくわかったけど、まあこういうのって言葉で説明するようなものでもないよね」

「そういうものなのかい?」

「確かにそうかも……じゃあ実際にやってみようよ!」

 

 

 D.U.区域内のおしゃれな通り。

 

「まずは食べ歩きだよ!」

「JKの定番、というやつかい?」

「そうだね。まあ今は俺たちJKだし」

「じゃあ何食べる?」

「そうだね……こういう場ではタピオカ入りの飲み物をみんなで買うものなのだろう?」

「……え?」

「お前いつの時代から来たんだよ……」

「……冗談だとも。もっとツッコまれると思っていたんだが」

「セイカが言うと冗談に聞こえづらいよ」

「そうか……では、あそこのクレープでも買うとしようか」

「オッケー!じゃあみんな何選ぶ?」

「私はシンプルにいちごにしようか」

「じゃあ俺はチョコバナナかな」

「私は……あの抹茶ってやつにしてみよっと。すいませーん」

 

 

「これがクレープ……なかなかに美味しいな」

「食べたことなかった?」

「ああ、昔はもちろん君たちと出会ってからも経験はないな」

「俺もないなー」

「もうっ、こんなにおいしいもの食べないなんて損してるよ!」

「確かにそうかもしれないな。もちもちの生地に甘いクリーム、それに甘酸っぱい苺がよく合っている」

「お、食レポ始まった」

「だが……」

「だが?」

「これを半分に分けるのは難しくないかい?」

「「?」」

「いや、こちらの話だ」

 

 

 

 とある遊園地内。

 

「友達とこういうところに来るのも青春だよね!」

「俺もある程度大きくなってからは来てないなぁ」

「私は始めてだな。話には聞いたことがあるが」

「じゃあ案内するね」

 

 

「どうだった、ジェットコースター」

「確かにスリルがあるな。絶叫マシンと呼ばれるのも納得だ」

「……セイカ、それ以上に風圧と客の悲鳴で耳おかしくなってない?」

「多少はね。まあ平気さ」

 

 

「思うに……これは……キヴォトス人の身体能力に……合っていないんじゃ……」

「合ってる以前に思いっきり回しすぎでしょ。ユメノとかもうダウンしてるじゃん」

「うーん……コーヒーが……泳いでるよぉ……」

 

 

「わりとよくできてたね、ここ」

「何度か本気で驚かされてしまったね。……ところでユメノ、大丈夫かい?」

「へ、平気……」

「自分で行こうって言ったのに一番びびってたもんね……」

「絶対にホラゲーに向かないタイプだな」

 

 

「これが観覧車……いい眺めだね」

「なんだかんだ言って定番だよね」

「一回は乗りたくなるよね~」

「ああ……また行きたいと思わせてくれるな」

 

 

 

「今日一日でいろいろ回ったね~」

「だいぶ歩いたな……」

「そうだね。でも、楽しかった」

 

 セイカが2人の方に振り向く。

 

「……わかった気がするよ。青春とはどういうものなのか。うまく言語化はできないが……この胸に青春の日々がしっかりと刻まれたように感じるよ」

「そ、それならいいんじゃない?」

「そうだね……アヤちゃんも楽しめた?」

「ん?まあ楽しかったよ」

「ならよかった」

「……もしかして、今日のことは」

「そうだよ。2人に楽しんでもらおうと思って。私だけが楽しいこと知ってるっていうのも嫌だしね」

「そうか、今日は案内ありがとう、ユメノ」

「俺もありがとね」

「ううん、お礼なんていいよ。それよりこれからもたっくさん遊ぼ?」

「ああ、もちろんだとも」

「じゃあ今度はいつ会おっか」

「次空いてるのはねぇ……」

 

 

 青春の定義 

 

 

 

 

 

 

 今と昔の違いは……

 

 セイカが風邪をひいてしまい、2人はお見舞いに行くことにした。

 

 ピンポーン

「……出ないね」

「まあ鍵は持ってるし入ろうか」

 

 

「大丈夫?セイカちゃん」

「あ……ああ、まあむかしほどじゃない。すぐなおるよ」

「いや大丈夫じゃないでしょ。なんか食べる?買ってきたけど」

「なら……のむゼリーを」

「はい、これ」

「…………ふう。なにか口に入れると違うね」

「やっぱり大丈夫じゃなかったでしょ。ただの風邪?」

「そう診断されたね。不治の病なんかではないから大丈夫だろう」

「セイカちゃんの大丈夫の基準って低いんだね……」

「こいつちょっと感覚バグってるとこあるしね」

「まあそれは否定しないが……」

「少しは良くなったみたいだし俺たちはもう帰るね。人いると寝れないでしょ」

「そっか。じゃあ私も帰るね」

「ああ……」

 

 その時、セイカの脳をよぎった記憶があった。

 

 

『じゃあ私たちは帰るわね』

『うん……じゃあ、ね』

『またすぐ来るからな』

(いやだ……ずっと一緒にいてほしいよ……!)

 

 

「ま、待ってくれ……」

「どうしたの?」

「もう少し……もう少しボクの近くにいてくれないか?」

「……わかった。ほら、手出して」

「……え?」

「その方が安心するでしょ。違った?」

「いや……それが……いい」

 

 

 結局その日はみんなでお泊りした。

 

 

「……先日はすまなかったね」

「別にいいよ。……昔のこと?」

「ああ。その時の記憶がふいに蘇ってしまってね」

「大丈夫だよ、セイカちゃん。私たちはずっと一緒だから!」

「そう言ってもらえると心が休まるね。昔は君たちのような友ができるなんて想像もしなかった」

「でも実際現実として居るしね」

「そうだね。……これからもよろしく頼むよ」

 

 

 今と昔の違いは…… 

 

 

 

 

 

 

 結局のところ

 

 

「……それで、話とはなんだい、アヤメ」

「ちょっとあいつのことで話があるの」

 

「ミカちゃん、セイカちゃんについての話?」

「うん。そうだよ」

 

「……もしかしてユメノがなにかした?」

「いやぁ~そういうわけじゃないんだけどね~」

 

 

 現在、青春部の三人はそれぞれの人物から話を聞いていた。

 

 

「アヤがどうかしたかい?」

「別にどうってわけじゃないけど、最近なんかよくこっちに来るんだよね」

「ああ、よく土産をもらうね」

「……それ、私が選んでるんだよね」

「そうなのかい?」

「そう。地元民の方がよく知ってるだろって。よくいろんなとこに案内する羽目になるし」

(それは案内する君も君なのでは?)

「めちゃくちゃ話しかけてくるんだよね。さりげなく聞いてるつもりなんだろうけど近況とか探ってくるし」

(それはただ単に心配してるのでは?)

「別に心配とかいらないのにさ。そのくせ百花繚乱の子たちとは会わないように誘導もしてくるし。別にそれくらい平気なのにさ。あいつは私の何を知ってるのさ」

「……私にはわからないが、彼女には何らかの考えがあるのだろう。彼女が君と似ていることは知っているだろう?」

「まあね」

「だからこそ君にしか向けない感情というものがあるのだろうさ。まあ迷惑だったら言ってくれたまえ」

「……そこまでは言ってないから」

(というか何故私は惚気モドキを聞かされているんだ?これは間違いなく……)

 

 

「最近何かあったの?」

「そうなんだ。セイカちゃんあれからなんかすっごい積極的になってさ。そのき……キスとかもしてくるし、人前なのにお姫様って呼んでくれるし」

(セイカちゃんそんなことしてたんだ。あんまりそういうことは話してくれないしな~)

「それにさ、セイカちゃんって優しいでしょ?」

「そうだね」

「いっつも車道側を歩いてくれたり私のわがままみたいなことにも付き合ってくれたりさぁ。だから私言っちゃったんだよね。こんなめんどくさい子にいちいち付き合わなくてもいいよって」

(うーん、平常運転だね)

「そうしたらさ、『ボクはミカの嬉しそうな顔が見られるならいつまででも君に付き合うよ』なんて言ってきたの!もう私嬉しくってさぁー!」

「それは確かに憧れるなぁ。というかセイカちゃんそんなこと言えたんだ」

「……やっぱりこれ、私だけ?」

「うん。そうだと思うよ。私たちとはまた距離感が違うし」

「そうなんだぁ。かっこいいなあセイカちゃん……私の王子様……」

(ラブラブだなぁ)

「ところで、今日はなんで私に?」

「そうそう!それがね、ナギちゃんは忙しいからセイアちゃんにこういう話をしてたら『これが糖尿病になる感覚か……』みたいなこと言って制限かけられちゃったの。私また変な事言っちゃったのかな?」

「いやぁ……多分自分と顔が似てる相手との恋バナしたから複雑な気分になったんじゃない?」

「そうかな?……ねえ、ユメノちゃんはいや?」

「ううん。こういう話もっと聞きたいな」

「そっか!それじゃあね……」

(恋バナというか惚気を聞くのも悪くないけどこれはもう……)

 

 

「でもユメノ絡みの話だよね」

「まあねぇ。アヤちゃんはおじさんたちの事情は知ってるんだよね?」

「うん」

「ならいいか。どうしてもユメノちゃんがユメ先輩とダブって見えるんだよね」

「まあそれはしょうがないと思うよ」

「そうだよねぇ?いっつもこっちのことを心配してくれてるしこの前なんかミレニアムでもアビドスのために研究してること知っちゃってさ。本人は別人だって言ってるけど……」

「まあそう言いつつ本人も変わる気はないからね。そう思っちゃうのも無理ないよ」

(というか他校の最近会った体の同級生との距離感考えなよユメノ……)

「後輩にも昔のおじさんのこと話しちゃうしさぁ~。だから最近みんながおじさんのこと見る目が変わっちゃった気がするんだよね」

(まあ昔と今じゃだいぶキャラ違うしね)

「アヤちゃんたちからも自重するように言ってくれない?」

「……ちょっと難しいかな。ユメノは自分のやりたい事をしてるだけだしね。だからきっと……それは未練に近いんだと思うよ」

「未練?」

「そう。もし私が生きてたらこうしてたんだろうなっていうのをきっと今実践してるんだと思うよ。だから受け入れてあげてほしいというか受け入れるしかないというか……」

「そっか~。やっぱりあなたは変わらないんですね、ユメ先輩

(もう大丈夫だとは思うけど一応報告はしとこうかな?それにしてもこんなこと聞かされるなんて……)

 

 

(全部アヤ/セイカちゃん/ユメノが悪いな/ね)

 

 この瞬間、3人の心は1つになった。

 なおこの後お互いに注意したが改善されることはなかった。

 

 

 結局のところ 




 青春の定義

 青春部発足直後の出来事
 青春らしいことってこんな感じですかね
 ちなみにですがゲームの内容想定の話は前世とかのワードは出さないようにしてます


 今と昔の違いは……

 セイカ主役の話
 作者が前世幼児退行セイカを書きたかっただけです
 こういう場面じゃなくてもセイカはたまに青春部の前ではボクって言ってると思います


 結局のところ

 他キャラを出そうとしたらなんか惚気祭りになった話
 結局みんな人たらしではあるってこと
 ある意味本編の集大成であるとも言える話ですね






この前の短編集の時ランキングに乗ってたのでびっくりしました
みんなわりと見てくれてるんですね
なので今回は多分早めにできたと思います
さていつも通り例のブツはお待ちしておりますよ?(安定の乞食)
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