一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ 作:ヒッキーn世
という言い訳から始めさせてください
今回から短編集ではないメインかイベントかよくわかりませんがとにかくストーリーを本格的に再始動させていきたいと思います
とはいえ普通に途中で更新が止まるかもしれないしまた唐突に短編集を出すかもしれないのでそこはご了承ください
……よし、予防線は張れたな
今回からのお話はデカグラマトン編五章+今作的なものを目指しています
そのためこの先実質的なオリキャラの追加・完全オリジナルストーリー・盤面上のキャラが増えて作者が扱いきれなくなる・ペース配分未定のグダグダ進行などが含まれます
はっきり言って今までのクオリティ(そんなものあったか?)を維持できるかはわかりません
まあでも多分読者はそういうのを求めてるからいいやろの精神で行きますのでよろしくお願いします
ちなみに今回は序盤いつものメンツが出てきません
学園都市キヴォトス、D.U.地区。
この世界でも比較的治安が良いこの地域に建てられたとある喫茶店内にて、三人の少女たちが会話を交わしていた。
「とりあえず、あなたはもうミレニアムに行こうとはしていませんよね?まあ推しに会いたい気持ちは理解できなくもないですけど、流石に色々とまずいのでは?」
一人は両目を黒い包帯のようなもので隠した問い詰めるような口調で話している少女。その包帯の左側に、三つの眼と思しき器官を持っていた。
「わかってるって。アリスとかケイには会いたいけど、この見た目で行ったら確実に面倒なことになるもんね」
詰め寄られているのは右耳に大きめのヘッドホンの片側のような機械を見に着けている片目隠れの少女。その左手は包帯で覆われていた。
「でっ、でもミレニアムの人たちくらいしか、頼れる人もいないんじゃ……」
弱々しくそう言ったのは口元を機械的なマスクで隠している少女。その肉体にはメカメカしい手と尻尾がついていた。
「それはそうですけど……」
「私たちが本物だったらよかったんだけどね……」
「うぅ……私たちは結局偽物だから……」
ここまで来たらもうおわかりだろう。彼女たちは転生者であり、その容姿はデカグラマトン編に登場する三人組、アイン・ソフ・オウルに酷似していた。
ほぼ同時にキヴォトスにポップした彼女たちは状況を把握した瞬間に手を組み、こうして自分たちの行く末について話し合っていた。
「そういえばなんだけどさ、そもそも今ってデカグラマトン編のどの辺りなんだろうね」
ソフに似た少女が唐突にそう問いかけた。
「どうしました?急に」
「いやだってまだ鋼鉄大陸まわりの云々が始まってなかったらさ、私たちがさらっとミレニアムにいてもバレないんじゃない?」
「……それだと結局後々大変なことになるんじゃないですか?」
「そうですよ。それにもし既にデカグラマトン編が終了していた場合、本当に大惨事になりますよ」
提案を二人がかりで否定されたソフ(偽)は拗ねたようにそっぽを向くと、言い訳をするようにまくし立て出した。
「別にいいでしょ。まずそもそもミレニアムに行っただけでデカグラ編の関係者に会う確率とか相当低いだろうし最悪
「監視カメラなんかのセキュリティはどうする気ですか?」
「そんなの一々確認してる人とかいないだろうし私たちならハッキングくらい簡単じゃない?」
「ま、万が一見つかる可能性なんかは考慮しないんですか……?」
「大丈夫だって。基本的にインドア派が多いしお姉様はどこかに行ってるし」
(本人的には)完璧な理論武装を掲げる少女に、アイン(偽)とオウル(偽)は口を揃えて……
「「フラグ立て乙」」
「ひどくない!?」
……わりと辛辣なセリフを吐いた。
「私そこまで言われるようなことした!?」
「ちょっと慢心しすぎかな……って」
「同意です。もう少し最悪のケースを考えるべきでは?」
「でも考えるだけならいいじゃん。実行に移すわけでもないし、ましてや今この場にお姉様が来るわけでもないし……あれ?どうかした?」
反論をしようとしたソフ(偽)は気付いた。正面に座っている二人が自分ではなくその後ろの何かを見て驚愕していることに。
「何かあった……え?」
何の気もなしに振り向いた彼女の視界に映ったのは、ポロポロと大粒の涙を流しながらこちらを愛おしそうに、かつもう会えない者を見るように見つめる長身の女性だった。
「お……お姉、様?」
「ええ……ええ……っ!我はみんなのお姉様ですよ……!」
(……はあっ!?なんでこんなところに
三人は揃って混乱していた。なにせ確実に出会ってはいけない人物の筆頭が目の前にいる上に、自分たちを本物の妹だと認識しているのだ。
ここで出会ったのが本物だったら感動の再開となっていたはずの場面はしかし、真実が明らかになった時何が起こるか予想できない爆弾と化していた。
「三人とも……生きていたのですね……!」
感動に声を震わせるマルクトに対する反応はそれぞれ違った。
「あの……えっと……その……ひぃん……」
アイン(偽)は思考が回らず意味のない言葉を漏らし、
(まずいですね……なんと言って正体を明かしましょうか……いや、そもそもここで私たちが本物ではないということを話すこと自体が悪手?いやしかし……)
オウル(偽)は黙々と今後の取るべき行動を模索し続け、
(なんでこんな偽物のところに来るのさ!お姉様なら本物と偽物の区別くらい付きそうじゃん!「この目に映る情報はあなたたちを妹だと言っていますが、我の魂がそれを否定しているのです!」みたいな感じでさ!)
ソフ(偽)は混乱のあまりマルクトと某最強の術師を混同してしまっていた。
そんなカオスな状況の中、最初に口を開いたのはマルクトだった。
「……もう、絶対に離しません。二度とあんなことはさせませんから。ですから……」
誰に聞かせるでもなくそう口にする彼女の目は、段々と黒く濁ろうとしていた。
(あれ?これまずくない?)
(何か嫌な予感が……)
(ひぃん!お姉様が怖いです……)
ソフ(偽)たちがそう気付くも時既に遅く、マルクトが三人を抱えてどこかに飛び去って行ってしま……う瞬間、その細く比喩抜きで真っ白な足に禍々しい何かが絡みついた。
「これは……」
「これでいいの?セイカ」
「ああ、助かったよアヤ。……それにしても、目の前でこうも既視感のある光景が繰り広げられる日がくるとはね」
「えっと……今どういう状況?」
「二人には後で説明するとも。とりあえず今言えることは……彼女たちは私たちの同類だということかな」
そこにいたのは、同じく喫茶店に来店していたセイカたち青春部だった。
「……なんのつもりでしょうか」
「何、大した時間は取らせないよ。少し口出しをさせてもらうだけさ。ひとまずその腕の中の彼女たちを離してやってはどうだい?」
「お断りします。我はもう妹たちと離れたくないのです」
そう言って抱きしめる力を強めるマルクトを見て、アヤたちも今起きている事態を把握し始めた。
「ああ……そういう感じね」
「ひぃん……あの時のことを思い出すよぉ……」
「そういうことさ。それでマルクト、だったかな。君が抱えている思いは少しは理解できる。それでもまずは落ち着いて物事を見る必要があると私は考える」
「……何を言っているのですか」
「『妹たち』の話も聞くべきだということさ。無理やり言うことを聞かせたいわけではないのだろう?」
マルクトは腕の中の三人に視線を落としてみて気付いた。彼女たちの目には戸惑いと僅かな怯えの色が浮かんでいたことに。
(なんなんですかねこの状況。というかなんでセイアとアヤメとユメ先輩が一緒にいるんですか?)
(え?え?何この触手みたいなの!?私が知ってるキャラと違うんだけど?)
(もうわけがわからないです……)
……まあどちらかというとその感情は急にこの場に現れたセイカたちに向けられているのだが。
「我、は……」
その表情を見たマルクトの脳裏には、自身がデカグラマトンに乗っ取られた時の悲しそうな三人の顔が蘇っていた。
「……あれ?」
そっと地面に三人を下ろすマルクト。
「……すいませんでした。我はあなたたちの事情を考えていませんでした。きっとあの後に色々とあったのですよね」
「あ、えっと……そういうわけじゃ……」
「……君たちのおおよその事情は理解している。なにせ私たちと同じだからね。説明には協力するとも」
「同じ……?もしやあなたたちもデカグラマトンに作られたのですか?」
「デカグラ……?いや、そういうわけではない。ただ少し厄介な生まれでね。その辺りは今から説明するさ。君たちもそれでいいかい?」
セイカが未だ動揺している三人に呼びかける。
「え、ええ。構いませんよ。私もしなくてはと思っていたので」
「そうか。ではマルクト、まず始めに……」
少女説明中……
「……というわけです」
「私も知る限りの補足はしたがどうだい?」
「……ええ、理解しました。……あなたたちは、我の妹ではないのですね」
ブルアカのことを抜きに転生したという事実と見た目が似通ってしまったという説明を聞いたマルクトは、どこかもの悲しい雰囲気を纏いながらその言葉を受け止めた。
「こういうものを人違い、と言うのでしょうか。とにかくすいませんでした」
「……いえ、そちらの気持ちも少しはわかりますから」
「こっちの見た目が悪いところもあるしね」
「だ、だからその……気にしないでください」
「……はい。ありがとうございます」
どうにか認識のすり合わせができた四人は、ぎこちないながらも顔を見合わせる。そこには多少の遠慮はあれど、セイカたちが経験した狂気とも呼べる感情は介在していないように見えた。
「これで一段落、といったところかな」
「お疲れ様、セイカちゃん」
「まあ上出来じゃない?これなら俺たちの時みたいなことにはならなそうだし」
「そうだといいのだけれどね……念の為後で細かい話は聞いておこうか。私たちの知らない原作ストーリーの可能性も……ん?」
少し離れてマルクトたちを見守っていたセイカが、妙な反応を見せた。
「どうかした?」
「いや……聞き間違え、か?」
「何か聞こえたの?」
「誰かの訴えかけるような声が聞こえたような気がしたんだが……パタリと聞こえなくなってしまってね。勘違いだろうか……?」
そんなことを話していると、話し終わったらしい四人が近づいてきた。
「セイカとユメノにアヤ、だったでしょうか。あなたたちにも色々と助けられました」
「礼は結構だとも。これは結局のところ、自己満足に近いものでしかないからね」
「面倒くさいとこ出てるよー。まあ要するに、あんまり気にしないでってことだからさ」
「うんうん!困ったらいつでも頼ってね!」
「ええ、その時が来たら遠慮なく頼らせてもらいますね」
「よろしくお願いします……」
「同類同士仲良くしよっか」
「そうだね。同じ偽物同士だ。わかりあえることもあるだろうしね」
「そうそう。偽物は偽物らしく大人しくしてればいいんだよ」
そこに響いたのはソフ(偽)のものと思しき声。しかし聞こえてきた方向が違った。
「……誰だい?」
全員が一斉に声のした方を向き、セイカが皆の心の声を代弁するかのようにそう尋ねた。
「誰って言われてもねえ?」
「そちらの言い方に習うなら本物、あるいはオリジナルといったところでしょうか」
「……今はただ、お姉様を迎えに来ただけですけど」
そこに立っていたのは、今もこの場にいる三人と同じ見た目をした少女たち。すなわちアイン、ソフ、オウルと思われる人物だった。
「まさか……本当に生きて……?」
「はい……!また会えましたね、お姉様」
「アイン……」
アインがそう言い目を潤ませる。それに追随するようにソフとオウルも口を開いた。
「もう会えないかと思ってたけど……これからはずっと一緒だね、お姉様」
「ええ、そんな偽物たちに惑わされていたのは悲しいですが……これからは、私たちがついていますから」
「ソフ……オウル……!」
一度喪失感を味わった上での再開に、マルクトの心は最大限に揺さぶられていく。そんな彼女の様子を、六人は静かに眺めていた。
「……あれが君たちのオリジナルということでいいのかい?」
「うん、そのはず」
「ただ……お姉様のあの感じだと本来は死んでるはずなんですけど……」
「私たちの存在がいい具合に作用して生き返った、といったところですかね?」
「つまり感動の再会ってこと?ならよかった〜!……あれ?どうかした?アヤちゃん」
嬉しそうに声を弾ませたユメノは、アヤが浮かない顔をしていることに気が付いた。
「いや、俺は別になんともないんだけど……セイカが、ね」
ふとセイカに目を向ける。彼女は位置的に最前列にいたため、顔色を窺い知ることはできない。それでも、
「え、えっと……大丈夫、そう?セイカちゃん」
小刻みに震える背中や、ピクピクと忙しなく動く耳と尾から彼女が強烈な感情を背負っていることは感じ取れた。
「……ああ。問題はない、とは言い難いが……それでも大丈夫だとも」
どう考えても大丈夫ではなさそうな声色でそう答えたセイカは、次の瞬間虚空へ向けて愛銃の引金を引いた。
「……涙の再開に水を差すだけの要件でもおありで?」
「無論だとも。君たちに言うべきことは山程あるが……今
マルクトを手招く三人を睨みつけたまま、セイカはこう言い放った。
「ふざけるな」
アイン・ソフ・オウル(偽)
デカグラマトン編まで知ってる転生者
今回の被害者枠……だったがギリ助かった
三人ともデカグラマトン編のメンツ(敵味方含む)に脳を焼かれている
なお口調は強制でこれ
セイカ
全部聞いてた前作主人公(感を意識して書いた)枠
恐らく今章主人公ムーブをしまくる
ブチギレの理由は次回
ユメノ・アヤ
今回出番がほぼない組
次回からはちゃんと活躍します
……多分
マルクト
今回のヤベーやつ枠……になる前に進化キャンセルされた
正直作者に今作のヤベーやつ枠と同じようにヤンデレ化する姿が見えなかったのでこうなった
恐らく今後曇らされたり晴らされたりする(予定は都合により変更される可能性があります)
スランプで上手く書けてるかわからん!
なんか変でもちょっと変わったな程度で見逃してください
これからは全盛期のように毎日投稿……を目指してがんばっていきますので高評価・感想をどうか恵んでください
書き溜めはないので作者のモチベと筆の速度次第で次が出ます
つまり読者の皆様の反応次第で次が出ると言っても過言ではありません(過言だよ)
久しぶりに本気を出しますのでどうか何卒……!
後別件ですが作者がやりたいので読者の皆様の疑問にお答えするために質問募集を行います
下記のリンクか作者の活動報告から飛べますのでじゃんじゃん質問しちゃってください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=337728&uid=463323
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