一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ   作:ヒッキーn世

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高評価が……お気に入りが……感想が……押し寄せてくる……!
本当にありがとうございます!
皆さんのおかげでモチベが保たれています!

今回のヤベーやつことナグサですが、作者が彼女のキャラを把握していない(百花繚乱2章未読かつナグサ未所持)のでキャラ崩壊を起こしている可能性が高いです
え?……今までのもそうだった?
……それは、そうなんですが……


忍び寄る雪女と茶会からの電話

 

 ミレニアムサイエンススクール校区内、ユメノの自宅にて。

 3人は大きめのソファでぐでっていた。

 なにせ今日1日いろいろとあったので。

 

 

 ゲヘナのカフェでいつも通りゆっくりおしゃべりを……と思ったら何故かミカに襲われ逃げた先で今度はホシノたちに遭遇してしまったのだ。

 特に今日の出来事のせいでメインストーリーが崩壊していることを察しているセイカの精神的ダメージが大きい。

 

 

 ひと休みした所で彼女たちの対策会議が始まった。

 

「さて、これからどうする?」

「とりあえず俺はトリニティにはしばらく戻りたくないかな。もうテストも終わってるから戻る必要性も薄いし」

「まあそれがいいだろうね。というか恐らくヒフミがすっぽかしたテストはもう終わったのか……これは本当にエデン条約編が近いね。……まあ十中八九ストーリー通りには行かないだろうが」

「私もホシノちゃんに見つかっちゃったからなぁ。アビドス3章もある程度変わっちゃうよね……」

「まあメインストーリーに固執する理由もないし、そこはいいんじゃない?それより問題は今後の身の振り方だけど……」

「ブルアカの問題は大体話し合いで解決する……というがそもそもこの件に関しては話し合いする隙がないのだけれどね。ミカもホシノもまともな話し合いが出来るとは思えない」

「じゃあやっぱ先生に頼る?」

「それも考えたが、今のミカの前に先生を置いても撃ち抜かれて終わりだろうね。先生に頼るにしても方法は工夫しなくてはいけないね」

「ホシノちゃんも何してくるかわかんないしさ、もうその場で対処でいいんじゃない?ここで考えててもしょうがないよ」

「それはあくまで最終手段にしたいな。何の備えもなしに最強格に遭遇したら一瞬でやられかねないからね」

 

 

 会議は踊る、されど進まず。

 結局その日は有力な案がないまま眠ることになった。

 

 リビングで隣で寝ているユメノとアヤを横目にセイカは1人思考する。

 

(私をミカに差し出す、なんて案を考える素振りもない辺り、やはり君たちは善人だね……もしもの時は私が……)

 

 願わくばこの覚悟が意味の無い笑い話のネタになる日々を夢見て、セイカも眠りについた。

 

 

 

 

 

 翌朝、朝食を終えて再び話し合いを再開しようという時だった。

 ピンポーン、とチャイムの音が鳴った。

 現在時刻は早朝、とまではいかなくてもそれなりに早い。まだ寝ている者もいるであろう時間帯だ。

 ミカやホシノかもしれない。

 そうセイカが伝えると、ユメノが緊張した面持ちで取付けられたデバイスから外を確認した。

 

 そこにいたのは、雪のように白い髪と肌を持つ少女。

 要警戒生徒の1人、御陵ナグサだった。

 

「え⁉ナグサちゃん⁉」

「なに⁉ナグサだって!?」

 

 驚きの声が漏れる。まあそもそも場所を知らないはずの生徒が来ている時点で誰であろうと驚愕なのだが。

 彼女たちはその辺の感覚が若干麻痺していた。

 

「ナグサってことは俺が出るとまずいんだよね?」

「ああ、だいぶまずい。ホシノの前にユメノを置くくらいまずい」

 

 その言葉である程度事態の重さが分かったらしい。

 

「とりあえず声だけでも出てみてはどうだい?」

「う、うん。わかった……」

 

 音声をつなげたその時だった。

 

「アヤメアヤメアヤメアヤメアヤメアヤメアヤメアヤメアヤメアヤメ」

「ひぃっ!?」

 

 聞こえてきた呪詛のような声に思わずユメノが声を上げる。

 

「……アヤメじゃない……アヤメ?ねぇ、いないの?いるんでしょ?出てきてよ…私だよ?ねぇ……」

 

 とりあえずこいつもやばいことが確定した。

 

 恐怖に怯えるユメノのかわりにセイカが声をかける。

 

「……あーすまないがここにあやめ?という人はいないよ。他を当たってくれないかい?」 

 

 とりあえず今は彼女を遠ざけるのが第一、と知らないフリをしてみたのだが……

 

「知らない?そんなはずない。ここにいるんでしょ?出てきてよアヤメェ!」

 

 声を荒らげるナグサ。どう見ても正気の沙汰ではない。

 

「まずいな。このままだと最悪ドアを壊されるぞ」

「え!?それは困るよ〜!」

「……なら私が出ようか?」

「いや、やめておいた方がいい。昨日の件でわかったんだ。狂人の前に出てもいいことなどないってことがね」

「ならどうするの!?私の家壊されちゃうよ!?」

「修理代くらいは払うさ。それより裏口から逃げよう」

 

 裏口から脱出する3人(車は表に止めてあるので使えない)。それをなぜか察知し動き出すナグサ。地獄の追いかけっこが始まった。

 

 

「どうするの?追われてるけど」

「一応手はある、が今後ろを意識したくない!」

 

 というのも現在後方ではナグサがアヤメへの愛を口にしながら走り寄ってきているのだ。それらが偽物であるはずの自分に向けられているとわかったアヤは顔色を悪くさせつつも無言で走っている。その姿はなんか色々と悲惨である。

 

「アヤメなんで逃げるのアヤメが私のこと見捨てないって甘やかしてくれるって言ったのにねぇアヤメ私のこと好きでしょねぇそうでしょ!ねぇアヤメ……」

 

「それより策はないか?このままだと目的地に着く前に追いつかれるぞ!」

「ええっと〜策って言ったってそんなものすぐには……」

「タンクのユメノですね!なぜ走っているのですか?」

「「え?」」

 

 いつの間にやら横から声がする。そちらを向くと地面に着くほどの髪をなびかせながら走る勇者、アリスの姿がそこにあった。

 

「アリスちゃん!?なんでここに?」

「アリスは緊急クエストの気配を察知してきました!今なら何でも受注しますよ?」

 

 なぜかクエストの受注をしようとするアリス。しかしそれをチャンスと見たセイカは言った。

 

「なら君に後ろの白い女の足止めを頼みたい!引き受けてくれるかい?」

「はい!アリスはNPCからのクエストを受注しました!」

 

 ナグサのもとへ方向転換をして駆け出していくアリス。それを見送った3人は急ぎ足でその場から離れる。

 

「でもよかったの?アリスちゃんにあんな事頼んで」

「魔物みたいなものに襲われているんだから正当な依頼だろうさ。ところで大丈夫かい、アヤ?」

「……なんとか、ね。正直まだちょっと気持ち悪いけど」

「まああれを直に受けたらそうもなるだろうね。さて、勇者が頑張ってくれている内にとっとと逃げ切ろうか」

 

 セイカに導かれるままたどり着いたのは先ほどまでいたユメノの家。幸いにも扉は破壊されていない。

 

「なるほどね。ぐるっと1周してたわけか」

「そのとおりさ。どこに逃げるにも足がないとやっていけないからね」

 

 3人は速やかに車に乗り込み、エンジンをかける。

 

「ところで行き先はどうするの?またD.U.はやだよ、またホシノちゃんに出くわしそうだし」

「そうだね……といってもどうしようか。正直どこに逃げてもあまりよろしくはないしな……」

「レッドウィンターは?」

「このタイヤが雪道に対応していない。事故は流石に起こしたくないからね」

「山海経……は余所者が目立つし百鬼夜行はもっとまずいし……」

「もういっそのことトリニティにでも行くとしようか?今の私は私服だしそこまで怪しまれないだろう。一般生徒は私の顔も知らないだろうからね」

「ぶっちゃけセイカが一番危険だからお前がいいならいいけどさ……」

「私は構わないとも(トリニティなら2人は安全だろうしね)それでは出発しようか」

 

 車が発進する。それと同時にアヤのスマホがなった。

 車内の温度が下がったように感じる。

 

「……ま、まさかナグサちゃん!?」

「さ、流石の彼女も携帯の番号までは……」

「だ、大丈夫だよね……あれ、この番号どっかで見たことあるような……」

「迷惑電話の類かい?」

「いや……違う気が……って思い出した!これティーパーティーからの連絡だ!」

 

 ティーパーティーからの連絡、という言葉から昨日出会ったゴリラお姫様を連想する。

 

「そうか……アヤの連絡先は知られているか」

「……どうしよう、これ出ないほうがいいのかな……」

「まあ一度出てみるのもありだろう。それだけで死ぬわけでもないのだし」

「そっか、じゃあ出るね」

 

 プルルルルル……カチャッ

 電話口から聞こえてきたのは恐れていたものとは別の声。

 

『こちら、六花アヤさんのお電話で間違いないでしょうか』

 

 ティーパーティー現ホスト、桐藤ナギサの声だ。

 それにそっと胸を撫で下ろしながら会話を進めるアヤ。しかし彼女とそれに聞き耳を立てているセイカの表情に段々と困惑の色が浮かんでくる。

 

「……はい……はい、わかりました。ではこの後学校に向かいます。では……」

「な、何があったの?」

「……まずいことになったね」

「ああ、まずいことになった」

 

 2人の表情は固い。ユメノは何があったのかを問い詰める。

 

「だから何があったの!?そんなにまずいことなの?」

「……俺が補習授業部に入ることになった」

「……え?」

 

 かくして偽物たちはついに盤上へと強制的に足を踏み入れる事となる。

 果たして彼女たちは崩壊したシナリオを立て直し誰もが望むハッピーエンドを掴み取ることができるのだろうか。




 碧園セイカ

 3年生
 今回はわりと平和だった
 実は前世は病弱だった
 シナリオ通りに執着するのはこの世界がいわゆる"プレ先ルート"になるのを恐れているため
 二次創作も読み漁るタイプのオタク


 鬼灯ユメノ

 3年生
 今回家を壊されそうになった人
 割と頻繁にお泊まり会はしてる
 前世は普通の高校で青春を謳歌する普通の女子高生だった
 二次創作も多少は読んでいた


 六花アヤ

 3年生
 今回の被害者枠
 ナグサの呪詛をもろに食らった人
 寮住みだが外泊届けを出してよくセイカやユメノの家に行っている
 前世は教育学部に所属していた
 二次創作は読まないタイプ


 御陵ナグサ

 今回のヤベーやつ枠
 ストーカーの標準技能・対象の居場所感知のスキルを持っている
 アリスとの交戦後、速やかに撤退した


 天童アリス

 今回のMVP
 片手ナグサと正面からやり合える強者側の人物
 なお今回のことはだんだん事情が明らかになるタイプの連続クエストだと思っている
 ユメノとは仲良し



さて、ついにみんな大好きエデン条約編です
補修授業部編は普通にやってもみんな見飽きてると思うのでダイジェストか流れをぶち壊す感じかのどちらかになると思います
皆さんはどちらがいいですかね?
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