一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ   作:ヒッキーn世

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やはりこれも読者の皆様のおかげです!
何度でも言います、ほんとうにありがとうございます!

感想で心配の声をいただきましたがそれをいただいたことで逆にモチベが上昇したためできるところまでは書き上げて行こうと思います


前回便利屋の数字を間違えたせいでエ駄死されてしまいました
誠にすみませんでした

今回はいつにも増して会話文が多いですし、話もあんまり進んでません
それの半分くらいは本物セイアのせいで、もう半分は偽物セイアのせいです
……こいつらの口調の書き分けムズくね?
再現できてるか怪しいですがどうぞ!


夢と現実での邂逅

 

 夜、セイカは夢を見た。自身のオリジナルたる狐と邂逅する夢を……

 

「……ふむ、繋がったようだね」

「……ここは……なるほど、そういうことか」

「理解が早いね。それとも既に知っていたかな?」

「まあ、そういうことだね。といっても君の持つものとは違う方法でだが」

「その方法にも些か興味があるが、今宵の本題はそれではないのでね、口を噤ませてもらおうか」

「……こうして対面していると自分の口調が紛い物であることを再認識するね」

「なに、そうでもないさ。形から入ることもまた1つの手段さ。少なくともミカよりはよっぽど理知的に見えるよ」

「ありがたいがそういう物言いが嫌がられるのだと思う、とだけ言っておくよ」

「……すまないね。しかしこれは私の性分の様なものでね。君ならそれも理解しているのではないかい?」

「まあそうだね。理解はしているよ。……さて、本題に入るのではなかったかい?」

「そうだったね。さて……君には先生と同じ話は不要だろう。故に君に必要な話をしよう。君は……いや君たちはこのままではそう遠くない未来、彼女たちに自己の同一性を揺るがされることとなる」

「自己の同一性……私が私でなくなる、ということかい?」

「概ねその認識で間違っていないね。シュレディンガーの猫の話を知っているかい?あれに例えるならば箱の中の猫は生きている、と観測者全員が認識すれば、猫が生きていようが死んでいようが生きていることにされるようなものさ」

「なるほど。つまり私は"百合園セイア"にされるというわけか。確かにそれはあまり望ましくないな」

「ああ、そうだろうね。それで君はどうするんだい?」

「もちろん、それを阻止するさ。陳腐な表現を使うなら、運命を変えに行く、と言ったところか」

「運命は変えられる、とでも言うつもりかい?それで私が諦観に沈んだ事も知っているのだろう?」

「確かに運命はそう簡単に変えられない。だが、確かに変わるんだ。私自身がその体現者であると言ってもいい。ただベッドに横たわり、死が隣に迫りくるのを今か今かと待ち構えていた時から、確かに私は変わったんだ、変われたんだよオリジナル。だから私は再び運命を変えに行くのさ。一度やったことは二度目もできる気がしてこないかい?」

「……私の似姿にそんな自信満々に言われると自分でもそんな気がしてくるね……本当に可能だと言うのかい?」

「可能不可能ではなくやるかやらないかだよ。諦めるのはやった後だ。私はただ挑戦し続けるだけさ」

「……そうか。では私は諦めた身ながら君の成功を祈っているよ。失敗すると私にも被害が出そうだしね」

 

 最後にそう付け足したのは照れ隠しだろうか。セイカはなんとなくそう思った。

 

 視界がぼやける。夢も終わりらしい。

 

「では、最後に名を聞こうじゃないか。偉大なる挑戦者の、ね」

「セイカ、碧園セイカだ。覚えていてくれたまえ」

「ああ、もちろんだとも……こうなる前に君と出会えていたら、私の人生は違うものになっていたかもしれないね……」

 

 最後にセイカが聞いたのは、そんな言葉だった。

 

 

 

 

 

 

 場面変わって補習授業部。

 彼女たちは現在みんな大好き水着パーティーを開催していた。なお説明するまでもないが理由は突然の大雨で服が使い物にならなくなったからである。

 

「ふふ♡皆で水着になると、なんだかゾクゾクしてきませんか♡」

「ならないっ!これは仕方なくだから!緊急事態だから!」

「……この服装はあまり物資を所持できない点が問題だな」

「あはは……まあでもなんだか楽しいですね、アヤちゃん」

「そうだね……(男としての精神が残ってるせいで目のやりどころに困る!)」

 

 ヒフミからのパスを受け流すアヤ。これに関しては本人に余裕がないせいである。だがここ数日、ヒフミたちはアヤとうまくコミュニケーションが取れていないと感じていた。

 話を振れば返してくるし、勉強の教え方も上手い。

 それでも積極的に話に乗っては来ないし、休憩時間もどこか上の空だ。夜にはよく誰かと通話している様子も見られている。

 その理由は、彼女のヒフミたちに対するキャラ視が抜けていないという転生者によくある現象のせいなのだが、彼女たちにそれを知る術はない。

 

 そんなギクシャク感の残る空気の中、先生含む6人は夜中、合宿場を抜け出して外へと出かけることとなった。

 

「思っていたよりも賑やかですね」

「そうだな。それに日が沈んだ後にしては明るい。見通しも良さそうだ」

「これはあくまで監視、そう監視なんだから……」

「うふふ……それにしてもアヤさんはなんだか慣れていますね。よく"そういうコト"をしているんですか?」

「まあよく外出はしてるからね」

 

 そこで出会った正義実現委員会のハスミと共にゲヘナのテロリスト、美食研究会の捕縛に協力することとなる。

 激戦の末、彼女たちを風紀委員会に引き渡すことに成功した補習授業部の面々は、帰る途中でヘルメットをかぶった怪しい2人組と出会う。

 

「はじめまして、だね。私は通りすがりのマスクドフォックスだ」

「……何しに来たの」

「えっとね、アヤちゃんが心配だったのと、後もう1個理由があるんだけど……」

「……あの!アヤちゃんのお友達ですか?」

「ああ、そうだとも……さて、本題に入ろう。君たちには大いなる運命が待ち構えている。しかし君たちならばそれすらも乗り越えることができるだろう」

 

 早口でまくし立てるフォックス。そこには焦りの感情が見て取れた。

 不審な状況に混乱するハナコとアズサ。

 もはや何が起こっているのかわかっていないヒフミとコハル。

 

「まあ要するに……ちょっと私を助けてくれないかい?」

 

 

「セ・イ・ア・ちゃん?どこ行くの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 話は少し前に遡る。

 

 セイカたちはトリニティ自治区の外縁付近でアヤに何かあった時のために待機していたが、雨が降り始めた事によりオープンカーの車内での待機が困難となった。そのため近くの喫茶店で雨が止むまで時間をつぶすことになった。

 

「……いいの?奢ってもらっちゃって」

「ああ、構わないとも。私はクライアントだからね。仕事中にかかる費用は私が出すさ」

「わ〜い、太っ腹!私、このパフェ食べたい!」

「じゃあ私も何か飲み物を貰おうかな」

「わ、私なんかが奢られていいんでしょうか……」

「いいよ〜セイカちゃんお金持ちだし!」

 

 便利屋と合流したセイカたちはそこでのんびりと過ごしていた。

 

 しかし、そこに天使が舞い降りた。

 

「ねぇセイアちゃん、早く帰ろ?私も謝るからさ☆もうずっと一緒にいよ?」

 

 襲来に対し一同は即座に店を飛び出し車の方へ移動。便利屋は足止めをしようとした。だが……

 

「車なら無駄だよ☆もう回収しちゃったからね」

 

 こうして退路すらも封じられたセイカとユメノは最終手段である先生を頼ることになった、というわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戻って現在、ミカの持つ銃から火花が散った。

 

「ユメノっ!」

「わかってるよ!」

 

 ユメノの盾が弾をはじく。ここまでは前回も見た光景だ。

 

「じゃあ、これならどうかな?」

 

 セイカの耳に届く、何かが飛来する音。はじめは榴弾砲か何かかと疑ったが、上空を見てその正体がわかった。

 

 それは、神秘的な光を纏っていた。

 それは、天より降り注いでいた。

 それは、()()だった。

 

(あれはゲーム的表現じゃなかったのか⁉流石にあれに当たったら……!)

 

 空から迫りくる隕石が盾に衝突する。不思議と衝突音はあまりしない。

 

「う……ううっ……!」

 

 攻撃を受け止めるユメノ。その顔は苦痛で歪んでいる。

 それに追い打ちをかけるように、引き金を引く音が聞こえた。

 

(まずい!いくらユメノでも長くは持たない!どうすれば……!)

 

 その時、爆炎が2人を包んだ。

 敵の攻撃か、と身構えるユメノは気付く。さっきまでの痛みが消えていることに。

 ”痛みをなくす(HPを回復させる)手榴弾”といえば……

 

「大丈夫⁉……ですか?」

「コハルちゃん……?」

「なにしてるのよあんたたち!襲われてる人がいたら助けるものでしょ!」

 

 ”正義実現委員会のエリート”コハルである。

 

 彼女の言葉に気を取り直した他の面々は各々の得物を構える。

 

「”みんな、いくよ!”」

 

 

 そこからは激戦が続いた。

 前線にはユメノが居座り、ヒフミがデコイを投げ時にセイカ自身が囮になることで攻撃を誘導・防御。

 後衛ではアヤとアズサがメインアタッカーとなり、ハナコがその援護をしていた。

 

「そっか……私の邪魔するんだ?……じゃあちょっとくらい痛い目にあってもいいよね?」

「……来るぞ、ユメノ」

 

 急速に接近してくるミカ。繰り出される拳をユメノが受け止める。

 

「っ!」

 

 彼女の神秘(転生特典)が適用されているはずの盾が僅かに軋むほどの、本来壁さえ破壊する衝撃。

 たまらずひるんだ彼女に、今度は蹴りが浴びせられた。

 いつかのゲヘナでの戦いと同じように、壁際に叩きつけられるユメノ。

 自身に向かってくる射撃の雨を「多少痛いかな?」で済ませたミカは、次はお前だと言わんばかりにセイカの方を向いた。

 絶体絶命の状況、だがそこに待ったがかけられた。

 

「ねぇ~ちょっとそこの君、いいかな~」

「なに?今私忙しいんだけど」

「いやぁ~さぁ~……今ユメ先輩を傷つけたよね?

 

 そこに現れたのは、”暁のホルス”小鳥遊ホシノ。いつものゆるい雰囲気は欠片もなく、服装もガチガチの臨戦態勢である。

 

(今度は臨戦ホシノ……⁉ああもうどうなっているんだ!……いや待てよ?見方によってはこれはチャンスなのでは?)

「先生、撤退の準備を」

「”え?”」

「事情は後で説明する。それより今はあの2人の戦いに巻き込まれないことが先決だ」

「”……わかった。みんな、撤退するよ”」

 

 こうして彼女たちはその場から離れることに成功した。

 争い合う者たちを置いて。

 

 

「よくも……よくもユメ先輩を……!」

「ちょっと!なにするの!もうっ、怒ったからね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 補習授業部合宿所。

 先生たちはどうにかここまで逃げ切ることに成功した。

 

「”じゃあ、説明してもらえるかな?”」

「ああ、といっても何から話そうか……」

「……1ついいか?あなたは百合園セイアなのか?」

「いいや。答えは否だ。ではまずそこから話そうか。私は碧園セイカ、ティーパーティーのホストに似たただの生徒さ」

「……世の中には自分と同じ顔の人が3人いる、と聞いたことはありますが……まさか本当に目にすることになるとは……」

「まあそういうことさ。ハナコ、君なら私とオリジナルの違いに気付けるんじゃないかい?本物はもっと理知的かつ聡明で……これでは自画自賛に見えてしまうかな?」

「いえ、なんとなくわかります。あなたはセイアちゃんではない、と。……なぜその関係性を知っているかは教えてくれますか?」

「残念ながらいろいろと不都合があってね。私は過去現在未来のある程度の情報を持っている、と認識してくれたまえ」

「”じゃあミカに襲われてた理由は?”」

「端的に言ってしまえば人違い、だね。……まあそんな単純な話ではないのだけれど。その先については今の君たちが知らなくてもいいことだ」

「”……私にしてほしいことはある?”」

「ふむ、そうだね……『困っているから助けてほしい』というのは簡単だが、それは私の望む結末にはならない……故にこう言おう。君たちが因縁に気付いた時、私たちを助けてもらおう」

「……えっと、それはどういう……」

「君たちならじきにわかるさ。それに君たちにはやるべきことがあるだろう?私たちに手を貸してくれたのはありがたいが、その手を取るのは一旦区切りがついてからだ」

「そっちはそれで大丈夫なの?」

「……まあどうにかするさ。それよりそっちこそ大丈夫なのかい?」

「別に、問題ないよ。いつも通り」

「そうか……補習授業部のみんな、言葉を翻すようでなんだが少し頼みたいことがある」

「……はいっ!なんでしょう!」

「私たちの大切な友人と……どうか仲良くしてやってほしい」

「はい!もちろんです!」

「ねぇ、まさかとは思うけどそれ言うためだけに来たの?」

「さあ、どうだろうね……では先生”また会おう”」

「”うん、またね”」

 

 去っていくセイカたち。様々な謎を残した夜は今日も静かに更けていく。

 

(”いろいろ思うところはある。けど生徒が助けを求めていないなら……私のやるべきことは……”)

(セイカさんはどこまで知っていたのでしょうか……因縁とは?……でもまずは皆さんを退学にさせないことが先、ですかね……)

(彼女は恐らく私のやったことを知っている……やはりみんなに話すべきか?私が……アリウスの生徒であることを)

(どうやったらアヤちゃんと仲良くできるでしょうか……モモフレンズにも興味なさげでしたし……諦めちゃだめです。なにかきっといい方法があるはずです!)

(……さっきの人、何言ってたんだろ?)

 

 

 

「ねえ、あれでよかったの?私ほとんどしゃべってないけど」

「ああ、あれでいいさ。ミカとの決着をつけるには彼女たちの力が必要、とはいえその友情を育む機会まで奪ってしまうわけにはいかないからね」

「友情、か……アヤちゃん仲良くなれてるかなあ」

「難しいだろうね。でも彼女の問題は少しハナコと重なるところもある。なにかしらの影響はあるだろう。さて……私たちもやるべきことをしにいこうか」

「そうだね、ホシノちゃんも来てたし。しばらくヘルメット被ったままのほうがいいのかなぁ~」

 

 かくして彼女たちの運命は再び交わることとなる。その時どんなことが起きるのか。運命を覆すことはできるのか。それはきっと神のみぞ知ることだろう。




 碧園セイカ

 今回めっちゃしゃべった人
 運命は変えられると考える派
 ストライカー・ミドルでスキルは味方に回避値範囲バフ
 前世は病弱(強調)
 固有武器名は「運命の転換証明」


 鬼灯ユメノ

 今回あまりしゃべらなかった人
 ストライカー・フロントでスキルは防御力を上げ、遮蔽状態になるバリアを張る
 固有武器名は「キヴォトス式青春論」
 盾に名前は付けていない


 六花アヤ

 性格上トリニティに合わない人
 ただしそれに本人が気づいていない
 ストライカー・バックでスキルは触手を出して範囲攻撃+持続ダメージ
 固有武器名は「トリニティ式制式ライフル(偽)‐模倣の怪談」


 百合園セイア

 運命は変えられないと考える派
 作者が再現できてる気がしない人
 セイカとの話で何かを得た……のかもしれない


 便利屋68

 今回の影の功労者
 彼女たちがいなかったらセイカたちは先生のもとへたどり着く前に捕まっていた
 ギリギリまで足止めして逃げたので軽傷


 下江コハル

 今回のMVP
 エリート(ガチ)であった
 セイカの話はよくわかってない


 聖園ミカ・小鳥遊ホシノ

 出会っちまったな……って感じの2人
 死闘を繰り広げた後去っていった
 (協力する展開とかは)ないです





今回の感想・なんかあんまり崩壊してないな?
作者は書きたいところとそれにつながる話を書くようにしているんですが、今回はその準備感が強い気がしますね
まあタブル狐のシーンとか出会っちまった2人とか書きたかったところもあるんですが
多数のキャラを動かす難しさを知ったところで今回はここまで!
チャンネル(お気に入り)登録、高評価、コメントよろしくね〜(ようつべ並感)
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