一部の生徒に激重感情を抱かれる偽物たちのブルーアーカイブ 作:ヒッキーn世
今章のメインはセイカですが、ストーリーをなぞりつつ、アヤに少しスポットライトをあててみたいと思います
補習授業部をしゃべらせるのが普通にムズイことに書きながら気づきましたが、頑張って書ききりました
なんかおかしいと思うところがあったら教えてください
「大丈夫〜?みんな?」
「ええ、なんとかね……それよりもあなたたちは?」
「こちらも無事だよ。まあ運に助けられた感は否めないがね」
「そう……面目ないわ、依頼を受けたのは私達なのに……」
「何、君たちはミカ相手によくやってくれたとも。……それに、依頼を降りる気はないのだろう?」
「ええ、もちろんよ!やられたまま引き下がるなんてアウトローが廃るわ!」
「まあ、やられっぱなしは性に合わないよねー?」
「いつもヒナ相手には逃げ回ってるけどね」
「私なんかがお役に立てるのでしたら……いつだって暴れます……!」
「……そうか。では次の仕事も頼むよ、便利屋68。……私もすべきことをしなければね……」
一方補習授業部は、先生の助言もあり、とりあえず試験を合格しようという話になった。
順調に点数を上げ、全員が合格圏内まできたその時だった。
なんとそこに上からの連絡が。試験範囲を3倍とし、さらに合格点を90点以上にするとのことだった。
「なによ、これ!そんな急に言われてもどうにかできるわけないじゃない!」
「……ナギサ様は本当に私たちを退学させるつもりなんでしょうか……」
「えっ!?ちょっと何よそれ!どういうこと!?」
3回以内に試験に合格できなければ全員退学となる。そんな事実を知ってしまった5人は、今までにもまして勉強を頑張ろうとする。
しかし次の試験会場はゲヘナのスラム街の一角。どうにか近くまでは行けたものの、風紀委員やチンピラに絡まれそれどころではない状況に。
そこに突如として現れたこの前会った美食研究会の力を借りて、試験会場までたどり着いたのだった。
「なんとかたどり着けましたね……あれ?アヤちゃん?何をしているんですか?」
「ああ、ちょっと爆弾の確認をね」
「爆弾?ナギサさんが何か仕掛けていると?」
「ま、そんなとこかな。あ、やっぱりあった」
発見されたのは大量の爆弾。これが作動すればこのボロそうな建物は崩壊し、試験どころではなくなるだろう。
そこでアヤはあることに気づいた。
「……ねえ、この中に爆弾を解除できる人、いる?」
この中に爆発物の取扱ができる人がいないのでは?ということに。
だがそこにまさかの人物が名乗り出た。
「はい♡できますよ」
ハナコである。その事実に驚きはしたが納得もした。おそらくキヴォトスの優等生はこういうこともできるのだろう。
「ここをこうして……アズサちゃん?念の為にトラップも作っておいてくれませんか?」
「わかった。幸いにも材料はたくさんある」
その場にあった爆発物を流用して罠を仕掛けていくアズサ。
これで温泉開発部が来ても安心だろう。
そうして試験が始まった。外の喧騒が騒がしいが、それに負けないほどの集中力を見せる5人。
こうして試験が終わり、結果が出た。しかしそれは待ち望んでいたものではなかった。
ハナコのみが合格したものの、それ以外の全員が不合格。やはり試験範囲の拡大と合格点の上昇が効いているらしい。
その後も勉強に励む5人+先生。
しかし何度模試をしても全員が合格点に達することができない。
そして迎えた最終試験日前日。ハナコによってもたらされた情報は、明日の試験会場は正義実現委員会によって警備されており、そう簡単に入ることができない、というもの。
みんなの脳内に不可能の文字が浮かび上がる中、アズサが言った。
「すまない。これはきっと私のせいだ。……ナギサが探している『トリニティの裏切り者』は私だ」
突然のカミングアウトに驚く一同をよそに、彼女は自身がアリウス出身であること、そして任務が「ナギサのヘイローの破壊」だということを伝えていく。
そして最後に自分自身の意思でその任務を蹴り、ナギサを守ろうとしていることを明かす。
補習授業部の今の境遇は自分のせいであり、恨んでくれて構わないとも明かすが……
「……アズサちゃん、そんな境遇を抱えながらも最後まで私たちと一緒にいてくれたのは……補習授業部のみんなと過ごす日々が楽しかったから、ではないですか?」
そんな彼女の本心をハナコは見抜き、ぶつける。それは彼女自身も思っていたことだ。
普通の女の子みたいに仲間と過ごす、”青春”と呼べる日々。それは彼女たちにとってどうしようもなく眩しくて……楽しいものだった。
そしてそれは、偽物な彼女にとっても。
「そうですよね♡アヤちゃん?」
「なんでそこで私に振るのさ」
「だってアヤちゃんが私たちのことを大事に思っていなければ、あの時爆弾を見つけようともしなかったんじゃないですか?」
自らの考えが見抜かれていたことにおもわず押し黙る。確かにあの時あんなことをする必要はなかった。ストーリー通りに進めても問題はなかったはずだ。それでも彼女たちに傷ついてほしくないと思ったのは……
「……そうだね。確かに私はこの場所がわりと居心地が良かったんだと思う。あいつらといる時とはまた違う感じだけどね」
そう言った直後、ヒフミが目を輝かせて言う。
「アヤちゃん……!私たちのこと……そんな風に思ってくれてたんですね……!」
アヤとの仲を一番気にしていたのが彼女である。そのためさっきの言葉は純粋に嬉しかったのだろう。
「まあ、今はその言葉で許してあげます♡でもせっかくですし、私たちにももっと頼ってくださいね?」
「よくわかんないけど……私だけ頼りっぱなしはヤダからね!勉強はちょっとあれだけど……他のことでならなんでも頼りなさいよ!」
「コハルちゃん今なんでもって「言ったけど言ってない!エッチなのは駄目!」
「私も、私にできることなら手伝おう。それとも、私たちでは頼りないか?」
彼女たちは気付いていた。アヤが誰のことも頼ろうとしていなかったことに。故に口から出る言葉は、彼女を慮るものだった。
「……わかったよ。もう少し頼るからさ。それでいい?」
照れたようにぶっきらぼうに言う。それを聞いたみんなの顔には笑顔が浮かんでいた。
「ところで……♡セイカさんが言っていた因縁とはミカさんがアリウスを率いている、ということですか?」
「え?……なんで……あっ」
なんで知っているのか、と聞こうとして相手の表情から今のがカマかけであったことを悟るアヤ。
「ええ、少し考えて見たら私たちとミカさんの因縁、というとそれが一番有力だと思ったので。まあメタ読みですけどね」
「それであてられるのか……まあ合ってるけどさ」
「ええっと……つまり私たちはまたミカ様と戦わないといけないってことですか?」
「まあそうなるね。私がセイカたち呼んでおくから多少は楽になると思うけど……」
「なら私もシスターフッドの方とちょっと”お話”してきますね♡」
こうして、対ミカ・アリウス戦の戦力は揃っていく。彼女たちが目指すのは、完全無欠のハッピーエンドである。
アリウスからナギサを守るため、把握した彼女のセーフハウスへと急ぐアズサとハナコ。
潜んでいたナギサを捕まえると、彼女は怯えたような、それでいてこちらを睨みつけるような表情を見せる。
「そうでしたか……やはり、貴方たちがセイアさんを……!」
「ふふ……あらあら、可愛らしい抵抗ですね♡」
(この感じだとミカさんのことは知らなそうですね。とはいえ目的は同じで死んだはずのセイアちゃんを捕まえたかった、といったところですかね)
「それにしてもなぜヒフミちゃんを補習授業部に?彼女は友人だったのでは?」
「……なにを言うんですか。私はただセイアさんたちを守ろうと……!」
「そのためなら友達も切り捨てる、ということですね。……ああ、そういえば私たちのリーダーからの伝言がまだでしたね」
「………リーダー?ま、まさか……」
「ふふ♡……『あはは……楽しかったですよ?ナギサ様とのお友達ごっこ』……だそうです」
「……そ、そんな……」
絶望する、脳の破壊されたナギサにアズサが銃弾を1マガジン分至近距離で浴びせる。
その衝撃に耐えきれず、ナギサは気絶した。
「これで終わったな。それにしても……ミカと比べて理性的だったな」
「戦力の違い、というのもあるんでしょうけど……恐らくはミカさんにつられただけなんでしょうね」
「つられた?」
「ミカさんの異常な感情に呼応した、といった方がいいかもしれませんね、さて、みんなのところに戻りましょうか」
戻ったアズサたちと合流したセイカとユメノにより、アリウスの襲撃に備える先生たち。
その成果もあり、襲撃が始まっても序盤は有利に立ち回れていた。
最後の集団を体育館までおびき寄せ、難なく撃破する。
しかし、誰もそこで終わりだとは思っていなかった。
一同の予想通り、そこにミカが1人で現れる。
「ふーん、やっぱり私の邪魔するんだ?」
「”ああ、止めさせてもらうよ、ミカ”」
「そっか……じゃあ私からも忠告するね。今セイアちゃんを渡してくれるなら大人しく帰ってあげる、どう?」
「ならば私も言わせてもらおうか。私は、君の”百合園セイア”にはなれない。その意味が分からないなら少し痛い目を見てもらうぞ」
「あははっ、セイアちゃんにそんなことできっこないじゃん。ならそっちこそ痛くしちゃうよ?」
「そうか……先生」
「”うん……みんな、いくよ!”」
こうして決戦の火蓋は切られた。
「戻ってきてもらうよ!セイアちゃん!」
「ミカ、必ず君を……!」
それぞれの思いを抱きながら、今少女たちは激突する。
碧園セイカ
普通とは程遠かった少女
故に彼女は今を謳歌する
鬼灯ユメノ
今も昔も普通の少女
彼女は特別ではない
六花アヤ
普通に焦がれた少女
そうなれた今が幸せである
阿慈谷ヒフミ
普通を自称する少女
彼女はきっとハッピーエンドを求めている
浦和ハナコ
非凡な才を持つ少女
彼女は青春を謳歌する
白州アズサ
普通にいなかった少女
今が新たな彼女の普通
下江コハル
正義を抱く普通の少女
彼女は平和を守りたい
先生
生徒を導き守ることこそが彼の普通
故に彼は力を貸す
聖園ミカ
普通が楽しかった少女
故に彼女はそれを取り戻すために……
桐藤ナギサ
普通が変化した少女
それでも彼女の矜持は友のために
あとがき格好つけすぎたかな?
次回、総力戦・聖園ミカ
頑張ってうまくまとめます
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