今回のは、
『百花繚乱 SAMURAI GIRLS』ってヤツです。
前回の答えは、『ストライクウィッチーズ』、『マブラヴオルタネイティブ』、『スカイガールズ』、『サクラ大戦』。知ってるヤツありました?
因みに、「アナタに不幸を届けに来たわ」ってのはブラックキャットイメージ。
そして今回活躍は、Bクラス!?
「くくっ……」といやらしく笑う私達のクラス代表の根本が目についた。その手には手紙らしき物がある。
あれって………。
視線の先を辿って解った。姫路さんが泣きそうな顔で俯いている。コイツっ……! ……ギリッ! 気がつけば、歯を噛み鳴らしていた。
「律子、落ち着いて。阿部さんの言葉忘れた?」
「……ぇ?」
ドンドンドンッッ!!!
さっきから壁が叩かれてる。私達までアイツとおんなじに見られるなんてって思ったら気持ちが沈んでいく。
そんな気持ちを断ち切るかのように真由美が真っ直ぐ見つめて喋った。
「“努力をすれば、届くかもしれない”それと、“過程があるからこその結果。努力無くして成果無し”」
うん、覚えてるよ。昨日のことだし、中途半端なところで諦めていた自分に檄を入れてもらったんだからね。
「次のBクラス代表になればいいんだよ。ううん、目指せトップ10入り!」
ふふっ。
真由美にも元気もらったね。真由美の手に軽く音を鳴らしてタッチ。
「ありがと」
そのまま手を取って駆け出した。
私達が駆け出したのと壁が壊され、壁向こうと教室の外からFクラスが傾れ込んで来たのはほとんど同時だった。
なんか、阿部さんの言葉を思い出して、予感? 上手く言えないけど思ったの。阿部さんならこのままじゃ終わらないって。
それに、言ってた。私達は後一歩だったって。
考えろ! 行動しろっ! そう意識したら、駆け出してた。
号令を出しながら進んで行った時に、最初
通り過ぎる時に、あの彼女が息を飲んだのが何故だかはっきりと見えた。
あはっ♪
「あはははははっ!」
「楽しそーね、律子」
「えぇ! だって……見た?」
「見た。
当然よ。目標にしている人だもん」
居た! 坂本っ!
「見えた! 追いついたわ! みんなっ、Bクラスが落とされる前にFクラスを落とすわ! Fクラス代表までの道筋を抉じ開けて!!」
『『『おぉーーーっ!!!』』』
近衛達も周りのみんなも抑えたわ!
「戦死者は、補習ーっ!!」
『嫌だぁ! 俺はまだ』
後一歩ぉっ!
「西村先生! 岩下律子と」
「菊入真由美が、総合科目でFクラス代表坂本雄二に勝負を挑みます!」
「近藤吉宗も菊入と岩下に挑みます!」
「助かる!」
「承認する!」
「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」
『Bクラス 岩下律子
Bクラス 菊入真由美
総合 2245点
総合 2031点
VS
総合 1143点
総合 836点
Fクラス 坂本雄二
Fクラス 近藤吉宗 』
現れたのは、指にスゴくおっきい鉄の指輪を幾つも隙間無くくっ付けた様なのが人差し指から小指に通されて、拳を握ると鉄の部分が数センチ飛び出した凶器を持った赤髪と棍を持った武術とかしてそーな道着着たの。
「はぁっ!」
始動が早かったのは棍を持った近藤って方。操作も近藤の方が上手いだろうね。代表が戦うってことはそこまでピンチだってことだから。つまり、近藤の方が厄介ってこと。
「真由美! 棍の方から倒すわよ!」
「解っ……」
「余所見してて大丈夫か?」
「律子!」
真由美の返事を遮って、Fクラス代表である坂本の方から突っ込んで来た。
「っくぅ! 大、丈夫だからっ! 真由美、そっちはお願い!!」
「任せて!」
駆けて行く真由美を視界の中で見送りながらも、坂本から目を逸らさない。
「さぁ、行くわよ!」
「受けて立つ!」
拳は使い慣れているのか、身軽なフットワークで避けてラッシュをかけてくる。
数少ない透きに対して突きを繰り出しているけど、軽傷しか与えられていない。
急所以外のダメージは無視して、降す? っと。お互い飛び退き様に武器を奮う。弾かれた勢いのまま近藤に向かう。
「「なっ!?」」
真由美は、もちろん気づいてた。だから近藤が横凪ぎにした棍を避けずに踏ん張って耐え、腕を絡めて脇腹に棍を挟み込んで固定していた。
棍を放せばいいものの、そこまで頭が回っていない。私達もやられたやつ。『油断大敵』、それを昨日学んだばっかりだもんね。Fクラスだからって油断しない。
近藤の右腕を斬り落としてから喉元に剣を突き入れた。
『近藤吉宗、戦死!』
その言葉を聞き流しながら振り返り、地面に触れるか触れないかの位置に刃先を置きながら頭低く走り出す。
「ちっ! ヤバいか!?」
坂本がフィールドギリギリまで下がって、頭などの急所を庇うように拳の武器の部分を表面に、手首の辺りを軽く交差させて防御に専念する。
必殺の領域に入り込み、
「覚悟しなさい!」
烈迫の気合いを込めて剣を振り抜いた。
二の太刀の剣撃を考えない全力の一撃。
左手首を切断して右腕を弾く。私は攻撃できないけど、
「止めよっ!!!」
合図も無く助走していた真由美が、開けた急所、心臓に向けて槍を投げつけた。
「しまっ!……」
驚愕に見開かれた坂本の両の目を認識した瞬間に笑顔が零れた。やった!
「勝っ───」
【Bクラス代表 根本恭二 討死】
「「「「ぇ?」」」」
坂本達も私達も揃って声を上げてた。点数等を確認して見ても……
『Bクラス 岩下律子
Bクラス 菊入真由美
総合 1420点
総合 949点
VS
総合 0点
総合 0点
Fクラス 坂本雄二
Fクラス 近藤吉宗 』
おかしなところはなかったのに……
『Fクラスの勝利です!』
……………………………はい?
「「そんなぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
「鉄村(てつむら) 人(じん)先生! 坂本です!」
「落ち着け。そんな名前の奴はこの学園にはおらん。それに俺もお前も坂本では無い。俺は西村だし、お前は岩下だろう」
そうじゃないんですよ! 私が言いたいのは!
「岩下が言いたいことは解る。
坂本の戦死したのが僅かに遅かったんだ」
なっ! 思わず膝から崩れ落ちた。
「ホント、危ないところだった。
……なぁ、岩下」
「何?」
「何でおまえは、前傾姿勢で加速してたんだ?」
「ああ、アレね。アレは、斬り上げに全て込める為。斬り上げが来るっていうのは解ったでしょう?」
「いや、横斬りの可能性も考慮に入れていたんだが…」
なら、なおさらに成功だったってことね。
「坂本。横斬りをしようと思ったら、一度上げてから斬らなきゃいけないし、急所は狙えないでしょ?」
「まぁ、そうだな」
「それに、しっかりとした踏ん張りと身体を起こした時のバネも使っての斬り上げができるし、真由美の視界の確保と序でに敵の視線の集中もできれば十二分って感じだったの。だから初めっから二撃必殺を狙ってたわけ」
それでも負けちゃったわけなんですけれどもねぇ?
なんか、ホント悔しい。あー、もうっ。
「岩下、菊入。勉強んなった」
「ん?」と、真由美と二人して首を傾げた。
「Fクラスが傾れ込んで、流れがこっちに傾いた時に“勝った!”ってほくそ笑んでた。
なのに、さっきはギリギリだったろ?」
「そうね」
「それで俺は、“油断大敵”ってのを思い知ったんだよ」
「ははっ」「ふふっ」
「それは私達もだよ。ね? 律子」
「うん、私達もその言葉を念頭に置いて戦ってたもん」
「ふっ……、そうか」とニヒルに笑う坂本を少し見惚れている真由美にまた楽しくなった。なんか怖い人だと思ってたからね。特に真由美は。
───ひらっ。
目の前を春色の何かが横切った。ゆっくり舞っていたそれをそっと手に取る。
「ああ」
どうやら、窓の外から風が桜の花びらを運んできたようだ。
なんか、………春だね〜………。
うん。私にもなんか、ぼちぼち春ちょうだい?
って言ったら怒られるかな? むしろ、「ごめんね?」って言うかも…………ふふっ……。花見誘ってみよ。
「ん〜〜っ、ふぁ〜っ……春だね〜」