元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 今回は、解りやすいかな?
『ワンピース』と
『Tales of The Abyss』。
 エネルとアッシュ。
 康太の鮮血っぷりがぱない(笑)




第二三問 ゴロゴロの実? vs 鮮血のムッツリーニ

 

 工藤が艶っぽく笑いかけるのと同時に、腕輪を光らせながら召喚獣が動いた。

 巨大な斧に雷光を纏わせ、予想外のスピードで土屋の召喚獣に詰め寄る。

「早速だけど………それじゃ、バイバイ。ムッツリーニくん」

 そして、豪腕で斧を振るう。

 おそらく、誰もが土屋の召喚獣を斧が両断する───

「…………加速」

 ───と思った直後、土屋の腕輪が輝き、彼の姿がブレた。

 が、

「くっ……!」

「甘いよ? ムッツリーニくん」

 工藤は、いつの間にかその紫電をドーム状にして、自身の周囲へと張り巡らせていた。工藤も一気に数ヶ所の傷口を作って、蹈鞴(たたら)を踏む。

 速さでいえば先ほどの比では追い付かないほどの攻防に教室が静寂に包まれた。

「……まさか、仕留め損なうとは…」

「おもしろそうだったから覗いてたんだよねぇ〜、……Dクラス戦」

「っ!……、迂闊だった。俺とした事が、配慮に欠いた」

「油断大敵。なんだよね? 阿部さん」

 一部のAクラスにも浸透してたというよりは、Bクラス戦も見てたのね。

 『油断大敵』。ま、当たり前だけど、当たり前を理解できないのね。みんなも。

 

『Aクラス 工藤愛子

 

  保健体育  446点

 

  VS

 

  保健体育  572点

 

 Fクラス 土屋康太 』

 

 

 ダメージを受けてあの点数。

「よっぽどのすけべね」

「……そんな事実は存在しない〈ブンブン〉」

 話をしながらも工藤の背後から斬ろうとするが、またも、紫電を纏って土屋の攻撃を阻む。

「……厄介な」

「あれから、ムッツリーニくん対策の為に練習したからね」

 可愛くウィンクをしている工藤に透きは見当たらず、土屋は責め開ぐねていた。

「もう降参?」

「………無礼(なめ)るな!」

 土屋は懐から手裏剣群を放っていた。取り出す動作が全く見えない。

 棒手裏剣は真っ直ぐに、四つ刃の手裏剣は弧を描いて工藤に殺到した。棒手裏剣と手裏剣のタイミングをずらして放ってから二射目は全て同時に射る。やるわねぇ。

「くっ!……このぉっ!」

 身の周りにドームを張り続けるのは工藤もさすがに厳しいのか、斧と体捌きによって凌いでいた。

 その間にも、どんどん点数は減っていく。

「……おい」

 土屋は、決めにかかるみたい。ぼそっ、と“加速”って呟いていた。

「背中ががら空きだ」

 工藤がニヤァッと口角を吊り上げた。不味い!

「土屋! 退()がりなさいっ!!」

「違うよ。空けておいたんだよ」

「なっ!?」

「ボクのテリトリーにようこそ。ムッツリーニくん」

「…ちぃっ!」

 土屋が退がろうとするけど、工藤は小振りな攻撃で透きを作らない。

「そら! そら! そらっ!」

 斧で突き、横に躱せば払い、薙。後ろに飛び退こうとも、強く踏ん張り、前方に飛び上がりながらの斬り上げ。工藤が空中に浮いたところを反転してオーバーヘッドキックのような蹴りを頭部に繰り出し、蹴りの勢いのまま独楽の如く回転して斬撃を見舞う。

 あ。

「あはっ♪ ボディが───」

 土屋の腕が弾かれた!

「土屋! 腕輪っ!!」

「解っている!」

 いつもの喋り方と違う為、土屋の焦りがよく見えた。言われる前に既にワードを唱えていたのだろう。叫んでいる途中で腕輪が光り土屋の姿がブレる。

 だが、工藤の腕輪と斧も光り輝いていた。

「───がら空きだよ!」

 高速移動した先で土屋の上半身が刎ね飛んだ。

 

「「「ぇ!??!」」」

 

 みんながおんなじ反応を示す。

 電光石火。

 高速の土屋を上回る光速で捕えたってわけね。

「………今回は敗けだ。だが、次は勝つ……!」

「望むところだよ、ムッツリーニくん。点数はこっちが負けてたし」

 二人が握手を交わし合う。土屋、女の子の肌よ?

「……そんな名前じゃない。土屋康太だ」

 3、

「あ、うん。康太くんね。じゃ、ボクも愛子で」

 2、

「…………」

 1、

「康太くん?」

 ……0。

「……っ!〈ブシャアァァッ!〉」

「康太くん?!」

「21秒よ! 記録更新だわ」

「よかったね、ムッツリーニ」

「……〈ぐっ!〉」

 力強く親指を立てているけど、気がついて! そこは、───工藤の太ももよ。

 あ、また。

 それは放物線を描いたが、器用に工藤は汚れないようにしてる。

「勝者、Aクラス工藤愛子!」

 そんなやりとりをやっている間にも、高橋先生は事務的に熟していく。

「土屋、元気出しなさい。反古にはしないから」

 がばぁっ! といきなり起き上がるかと思われたが、土屋の顔を覗き込んでいた工藤の胸にぶつかってバウンド太ももに着地。

「〈かっ!〉………、〈ブシャアァァッ!〉」

 目を見開いてから鼻血を噴射。顔を逸らした為に工藤は無傷。無駄に紳士な土屋には感服しそうになるけど、……鼻血………。

「何、この残念な感じ」

「それ、理科が言っちゃダメだよ」

 いつもと立場が違うとか言ったの誰? いつだって本気よ!

「いい加減にしないと上方四方固めするわよ?」

「ちょっと待ってみんな! Fクラスに混じって挙手しないで?!」

 他クラスにも反応(ものずき)あり。

 みんな寝技が好き。っと。

 寝技を受けたい方は、連絡ぉいたっ。明久は、ツッコミが上手い。っと。

 

 

 

 

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