これは言わずもがな、
『デ・ジ・キャラット』の、本名ショコラことデ・ジ・キャラットです。前のでじこは、真田さん。ヴィータちゃんバンザイ。妹のぷちこは、沢城さん。最近はカッコいい役が多い気がしますな。
でじこは───おそらく、げーまーずに行ったらいますw
「では、三人目の方どうぞ」
「あ、は、はいっ。私です」
姫路……か。まぁ、妥当ね。Fクラスには他にいないっていうのもあるんだけど。
「それなら、僕が相手をしよう」
「やはり来たか、学年次席。
ここが一番の心配どころだな」
学年次席、ねぇ……。坂本からしたら凄いのかしら?
「科目はどうしますか?」
「総合科目でお願いします」
高橋先生の声に、久保とかいうのが即答した。
「ちょっと待った! 何を勝手に!───」
「坂本君、私は構いません」
「ああ、もうっ! どいつもこいつも! ……ったく。解った、姫路に任せる」
「はいっ!」
「それでは……」
高橋先生がフィールドを展開する。
久保と姫路、それぞれの召喚獣が喚び出された。
『Aクラス 久保利光
総合科目 3997点
VS
総合科目 4409点
Fクラス 姫路瑞樹 』
『マ、マジか!?』
『いつの間にこんな実力を!?』
『この点数、霧島翔子に匹敵するぞ……!』
無いわね。翔子に及んでない。
「姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ……?」
少しだけ悔しそうに久保が姫路に尋ねた。ま、がんばった方ではあるんだけどね。
「……私、このクラスの皆が好きなんです。人の為に一生懸命な皆のいる、Fクラスが」
褒め過ぎ。増長しちゃうから、こいつらは。
「Fクラスが好き?」
「はい。だから、がんばれるんです」
いい子なんだけど、真っ白過ぎて染まっていかないといいわね。朱に交わればっていうし。
「そうか。素敵なことだと思うよ。その点数も凄いしね───」
久保は何か思いに耽っていたのか、暫く瞼を下ろしてから開いた。
「───だからと言って負けるつもりは、更々ない。僕にだってプライドがあるんだ。悪いけど、姫路さん……ここは勝たせてもらおう!」
久保の繰り出した大鎌を弾き返して、姫路も己の気持ちを吐き出す。
「負けません!」
即座に腕輪を使って熱閃を浴びせる。弾かれた透きと開始早々の虚をついた見事な連撃。
「ぐっ…!? しまった!」
お互いに召喚獣操作に馴れていないからこそ、決着は着かず。姫路も的の大きく急所も狙える胸辺りを射ち、久保は余計な動作はできないと、ただ体を丸めた。頭などの急所は守り、手足で受ける。
咄嗟の判断にしては、二人共に上出来ね。
明久も楽しそうに見てる。坂本の方には余裕が見てとれない。あの点差ならば、即決できるとでもほくそ笑んでいたの? 世の中そんなに甘くないわよ?
先に姫路が動いた。
姫路が駆け、相手目がけて突きを繰り───違う! そう思った時には剣先が輝き、再度の閃光が迸った。姫路はそのまま爆煙の中に突っ込み、大きく薙払って視界を正常に戻す。
「続けての使用は無いと思いましたか?」
「否定しないさ」
「そうですか。その程度の思いならば……私こそ勝たせてもらいます!」
「まだだ! まだ終わっちゃいないっ!」
久保が鎌で突く。久保のは、斧槍というよりは、鎌槍……バルディッシュの類いだろう。大鎌に槍の穂先が付いている。
「させません!」
大剣で得物を搗ち上げた。ダメよ! 相手の得物は、槍じゃなく鎌なのに!
「捕えた!」
久保は踏ん張り、全力で鎌を振り下ろす。柄を大剣で受けるものの、曲がった刃先が肩に突き刺さる。姫路が驚愕に僅かばかり意識をやった刹那で、久保は姫路を蹴り飛ばして、自分の足元の方へと鎌を強く引いた。
「あっ!」
姫路が声を上げるも、時既に遅し。右肩を深く抉られて、大剣を振るうには不利な状況に陥った。
けれども、姫路の目は死んでいない。……ひゅ〜♪ カッコいいわね。思わず口笛を吹いちゃった。
右手は添えるだけ、左手を軸に大剣を持ち替えて構え直す。
「すぅっ……、ふぅ……」
息を整えてまっすぐ相手を見据え、じりじりと姫路が擦り寄る。それに対して久保は、一足飛びに距離を縮めた。
「はぁっ!」
馴れないながらも、でき得る限りの小さい動作で久保の攻撃を捌き続けて身を守る。
久保の突きを大剣の腹で弾き、すぐ戻った鎌の払いを懐に潜り込んで避けた。姫路も攻撃できる間合いじゃない。
「甘いよ! 姫路さん」
久保が飛び退き、鎌を引いて姫路の背中を狙う。姫路の大剣が間合いに入るより早く、刃が背に食い込むだろう。
「百も承知です!」
そう返した姫路は、高く跳び上がった。姫路のセリフからして、前持って跳ぶ準備をしていたってわけね。
攻撃を予測していたっていうよりは、動きを誘導させた。……か。益々持ってスゴいじゃない。
先ほどまでは小振りの動作で凌いでいた姫路が、ここに来て漸く大剣を構え、上段から振り下ろした。
全体重がかかるようになんだろう。大剣の刃を下に、逆立ちする勢いで久保に斬りかかっていた。
「ハァァァァッ!!」
着地したばかりで体勢の整っていない久保の腕を浅く斬った。久保は武器を取り落としそうになるが、強く握りしめて防ぐ。
「っく、危なかった」
久保が思わず安堵の息をついた。
「そこです!」
強く叩きつけて跳ねた大剣の刃を、姫路は自信のダメージを顧みず思いっきり蹴り上げ、斬撃を生み出した。
「しまっ!?」
「これでお相子です!───」
久保の左腕が宙を舞った。姫路は、それを見届けることもせずに大剣を横凪ぐ。
久保も無理矢理頭を切り替えて、バックステップで距離を保つ。
誰もが姫路の攻撃が避けられた。と思った時、「待ってました☆」と言わんばかりの獰猛な笑みが姫路に張り付いていた。
正直…………ましい……。
「───焼き尽くして!」
凪いだ大剣に沿って、剣先から“熱閃も”凪いだ。
「「「!!!!」」」
声無き声で教室が揺れた。そんな使い方するとは思ってなかったんでしょうよ。
だけど何より、姫路の“あの”顔を見たのが大きいだろう。エンドルフィンが過剰分泌中かしら?
久保も姫路も結構ギリギリ。次の一手で決まりそうね。
「ここまでとはね。さすが姫路さんだ」
「ありがとうございます、久保君」
「いやいや。だけど、君も辛そうだ。姫路さん、もうお終いにしよう」
「もちろんです」
姫路が一歩踏み出したところで前に倒れた。
「え?! どうして……!?」
あっ、久保の腕輪か!
「姫路さん、どうしても勝つ必要があるんだ。あと二戦……、何があるか解らないからね」
久保が眼鏡を中指で押し上げてから続ける。
「……だから、待った。この腕輪に馴れられないうちに倒せるよう、ね」
姫路が立とうとするものの、見えない何かに押さえつけられているみたいだ。しかも先ほどより、さらに身動きがとれていなかった。
「悪いけれど───」
「動いて! 動いて!! 動いてぇっ!!!」
姫路は何とか動かそうと試みるが、微かに蠢くだけで、まさしく虫の息。
「───ここは譲れない」
健闘虚しく、あっさりと首が刎ねられた。
『Aクラス 久保利光
総合科目 32点
VS
総合科目 0点
Fクラス 姫路瑞樹 』
「勝者、Aクラス久保利光!」
高橋先生の宣言が響き渡る中で、姫路は「ごめんなさい」と泣いていた。
そこまで責任感じなくていいのに。いつもの姫路にホッと息を吐き、思いを馳せた。
さっき姫路を見た時、“正直………怖
モヤモヤする。
思い過ごしであればいいんだけど…………。
本文投稿40000文字までイケるらしいが、携帯やと5000文字くらいまでしか書けないことに気が付いた。
…………ほんま、どないせぇっちゅぅんじゃ。