元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 今回タイトルは、
『舞・HiME』カグツチは強過ぎやと思う。




第二五問 HiME達の峻烈な舞

 

「久保君、あの腕輪ってやっぱり……」

「君達も気づいていたかと思うけど、重力を変化させる腕輪さ。吉井君」

 姫路の重心移動に合わせて発動させたわけね。刹那を見極めての発動、久保もやるわね。

「では、次の方どうぞ」

 次は、彼女達の出番ね。

 

 

        ☆

 

 

「はい!」

 高橋先生の声を聞いて二人で前に出たところ、理科と目が合った。

 気がつけば、笑みを浮かべてた。隣に立っている真由美も笑ってる。

「あの、どちらが……?」

「高橋先生、二人共です。タッグ戦をしてはいけないというルールはありませんから」

「そうですか。Aクラスも二人になりますけど?」

「当然です」

 高橋先生は、首を傾げてた。一対一だろうが二対二だろうが変わらないのにって、なんか思ってるんだろうなー。

「ちょっと待ちなさいよ。その二人Fクラスじゃないでしょう?」

「だから?」

「っ! 何で参加して……!」

「他クラスの人間が参加しちゃいけないっていうのも、ルールになかったはずだが?」

「っく、……勝手にすればいいわ」

 坂本って、本当に意地悪だな。真由美、気をつけて。負けたらなんか意地悪してくるかもしんない。

 ん? 話が終わったみたいだね。

「Fクラスからは、私、岩下律子と」

「菊入真由美が相手しぃますっ」

「Aクラスは、わたくし佐藤美穂(さとうみほ)がお相手致します。以後お見知り置きを」

 前に出てきたのは頭良さそうな眼鏡の、いかにも優等生って感じの子。

「もう一人の方は……」

 高橋先生がAクラスを見回すと、さっきまで坂本と言い合ってた女の子。闘志を滾(たぎ)らせた目で佐藤さんに並び立つ。

「アタシが出ます。……代表」

「……優子、任せる」

 「ありがとう」って軽く会釈する。友達って距離感………かな? なんか、ね。うーん……お堅いなぁ、なんか。

「ちょっと待て! おまえは!」

 坂本、声大きいから。

「二回出ちゃダメだっていうルールは無いわよ?」

 うん、そうだよね。あ、やり返せてちょっと嬉しそう。木下さん、完璧だと思ってたけど、仲良くなれそうかも。

「Aクラス、木下優子。

 Aクラス以外をバカにしてたのは、……ごめんなさい。謝るわ。だから、今からは油断なんてしてやらない」

 望むところだから!

 なんか、楽しくなってきた。理科の時みたく期待していいのね?

「真由美、行こう」

「もっちろん。律子こそ先走らないでよぉ?」

「選択権は残りはFクラスになります。科目は、どうしますか?」

 得意な科目でいく。Bクラスは、文系の人間が多い。古典、現国、現社に歴史………今回は、全般でいくか。

「社会で」

 うん。と、相方の目を見て頷き合う。

「承認します!」

 得意科目ならばAクラスにも負けないっ!

 

「「よろしく」」

 

「お手柔らかに」

「構えなさい。完璧である為にも、完全に完膚無きまでに叩きのめして完封し、心服させてあげるっ」

 それはまだ見下してるって解ってないんだろーね。周りが気づかせてくれない。うぅん。そういう人がいないのかも。なら、

「気づかせてあげる!」

 

「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」

 

 

『Aクラス 佐藤美穂

 Aクラス 木下優子

 

  社会  413点

  社会  453点

 

  VS

 

  社会  446点

  社会  480点

 

 F(B)クラス 岩下律子

 F(B)クラス 菊入真由美 』

 

 

 っ、はっ♪ ヤバい、なんか超イイ。全くもってスゴいイイ。みんなの惚けた間抜けな顔。

 真由美は、社会系がずば抜けてる。んで、私は人体構造に関することと国語系が強い。自分で言うのもナンなんだけど、どちらかと言えば指揮官適正が高く、真由美が策略を巡らせる軍師よりってとこか。なんか体育もお互い得意だけどね。

 さぁて……、

「おっ始(ぱじ)めますか」

「そうだね。友達として、期待には答えたいしぃ」

 言って同時に駆け出す。なんか合図無くとも、追随してくれる真由美は頼もしい限りだわ。

 まずは、戦闘経験の少ない佐藤美穂から!

 ていうか、

「温和しそうに見えて、物騒な武器よね」

 

「「「鉄球とか」」」

 

「優子さんまで何で?!」

 存外ノリがいい。そういうとこ、

「好きよ? 木下さん」

 あ、間違えた。なんか変なとこだけ伝えちゃった。

 おぉっ!? 二人の召喚獣が前のめりになった。やった、チャンス!

 剣の腹で叩いて木下さんの向きを変えて、佐藤さんへ向かう。

「いただきっ!」

 すり抜けざまに佐藤さんの脇腹を裂き、反転しながら回し蹴りで押し出す。真由美の突きを避けられる体勢じゃない。さらに、背中に向けての袈裟斬りで挟み撃ち。

 先に私の剣先が佐藤さんの体に入ったところで、

「『守護(オーロラ)』」

 佐藤さんの一言(ワード)で透き通るような淡いグリーンの光が幕を広げ、佐藤さんを守って、私も真由美の攻撃も弾かれた。

 って!

「何それ! ズルいっ」

 叫んでいる間に真由美が飛ばされた。

「きゃぁっ!?」

「私を忘れてもらっちゃぁ困るわね」

 なんか、誤算だった。佐藤さんの腕輪の能力が防御に適していたなんて欠片も考えてなかったから。

「始めっから、全力全快の全撃全壊でいくから」

「おー、怖っ。真由美、早く立ちなって」

「解ってぇるよぉ。っと」

「姫路さんの熱閃には及ばないけど、さ。───『焔(ほむら)』」

 木下さんが振るったランスが炎に包まれた。……………マジ? なんか、炎にいいイメージないわ〜。理科に負けた時思い出すし。

「アタシのは常時展開型の腕輪能力。攻撃力も上がる優れもの」

「わたくしの守りは、味方にも施せる鉄壁」

 

「「げっ!」」

 

 なんか思いっきり変な声出しちゃった。真由美と一緒して。

「アタシと美穂の攻撃陣は、強力激烈で凶悪よ?」

 おっしゃる通りだと思います。

 チラッと相方と目を合わせて、真由美と共に笑みを深める。

 だからと言って───

 

「「───諦める道理は無い!!」」

 

 

 

 

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