元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 今回タイトルは、
『丸出だめ夫』の主題歌に関連。
 昭和! って感じのヤツ。
 なんでこのタイトルかっていうと、Aクラス戦が進まんから。。。
 ぉふぅっ! ま、まぁ気にしないでください。──くださるといいな……





第二七問 三歩進んで二歩下がる

 

 何で〝速さ〟なのかしら? とりあえずは、

 

「「「イェ〜イ!」」」

 

 ハイタッチ。律子も真由美も末恐ろしいわね。あの操作力と腕輪能力。………ちーとなんじゃぁ…って思ったのは一人二人ではないはず。

 ふと、違和感を覚えて前を見てみると、律子と真由美それぞれが左右のほっぺを持っていた。

「にゃにしゅんのょー」

「なんか理科のほっぺたやらかそうだったし、実際やらかいし」

 ぽにゅぽにゅしながら話さないで。

「至福ぅって言葉を実感ちゅ〜」

 「ねー?」じゃないわよ。自分のでしなさいよ。

 チラッ。と律子を見やる。

「〜♪」

 かなりご機嫌ね。

 ちらっ。今度は真由美を見た。

「あんっ☆ って、さり気に服の下に手を突っ込まないで」

「胸は柔らかぁいかなって。ついでにおっぱい大きくしてあげようと」

「女なんだから柔らかいし、おっぱい大きくしてなんて望んじゃいないし。あとね、せめて了承とりなさいよ」

 真由美を嗜めると、すぐさま尋ねてきた。

「理科ぁ、おっぱい揉んでいぃ?」

「いいわよ」

 もちろん、快くOKを出したわ。それが友達ってもんよね。

「即答か! それよりなんか、さっきから何言ってるのよ」

 明久じゃなく律子にツッコまれるとは。

 で。律子の問に対して真由美と二人して唸った。

 ん〜……、何って。

 

「「おっぱい」」

 

「何言ってんの!? しかも、こんな目立っても手を離さないの?!」

 そうね。忘れてしまうほどのフィット感。うん、スゴいわね。

「手ブラって」

「手ブラ!? 下着の下に突っ込んでんの!?」

 後ろから抱きしめ、掬い上げるように胸を掴んでいる真由美。耳にかかる息がくすぐったい。

 よく解んないけどたぶん……真由美はテクニシャン。あぁ、スゴいわ。かなり、

「クセになりそうっん……」

「なっちゃダメ! それに、なんて声出すのよ!

 あ、これ以上なんか言わないでいいからね?」

 何か返す前に畳み掛ける感じで遮られた。周囲の温度が一気に奪われたように錯覚した。

 

「「……はい」」

 

 今の律子には死を覚悟させられたわ。真由美と一緒して素直に返事をすることに何ら異存は無い。

「ん?」

 ふと周りを見てみると、血の海だった。あら?

「何かあったの?」

 

(「「「あんたらのせいだよ!」」」)

 

 生徒〜教師まで心がレゾナンスしてた。──みたい。あとで明久に聞いた話。

 そしてその件(くだん)の明久はというと…………翔子によって沈められていた。

「下乳か……、やるわね」

 翔子は制服をそこまで捲り上げて同じことをさせようとして、明久の息の根を止めた。

 ツッコミが無いワケだわ。

 あ、そうそう。

「ねぇ、なんで〝速さ〟だったの?」

 ちょっと気になってたのよ。

「ああ、あれね。孔子も言ってたでしょ?

 “少年易老学難成”

(若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない)って。

 なんか何も考えていないで停滞しているようにしか見えなかったし、光陰矢の如しだから後悔してからじゃ遅いんだよ、速く。ってね」

 まさかここで孔子とはね。文系に関しては、律子トップクラスかな。

「律子ぉ、

 “朝聞道、夕死可矣。”

(朝に人としてなすべき道を聞くことができれば、その日の夕方に死んでも後悔しない。真理を求める尊さをいう)ってのもあるよ? やりたいことやれずに死んじゃうってのはヤだもんね」

 あ、真由美も。

 んー……にしても解らせてあげるんでしょう? 木下姉や佐藤、それに高橋教諭などの講師陣にも。……全く。

「だからこそ必死に生きてるんでしょ。大人はそれを忘れてしまったのかもね。

 〝必死〟にではなく、〝一生懸命〟にとどまる。

 そして、極々一部の一握りくらいが〝必死〟で居続けられる。だからこそ、誰もが憧れるワケ。

 つまりはそれが、プロスポーツ選手であり、大俳優であるって事」

 暗に木下姉に対して木下弟の事を揶揄して示した。あなたの弟さんは、あなたと違って目指している場所があるってね。

「結果、最後は理科が持っていく、と」

 口を出すつもりはなかったんだけど、フォローしとこうかと思って。

「いつもいつもカッコいいよねー、理科はぁ」

 真由美に褒められて悪い気がしない。大きくも小さくもない半端な胸を張って返す。

「まぁね。やりたいことをやり続けてるからね。もちろん、これからも。

 だから言えるのよ。勉強だけしたって何にもなりゃしない。目標や目的があって初めて意味が成す。ただ闇雲に勉学を詰め込んで何になるの? 学者になりたいってんなら別」

「確かにねー」

 みんなが勘違いしないよう補足する。

「あー、だからと言って疎かにしろってことじゃないわよ? 部活だけやってるEクラスも、せめて勉強する癖ぐらいはつけなさいな。ってこと。

 将来、プロスポーツ選手になっている可能性は、まさしく一握りの逸材。どれだけ辛くても、苦しくても……諦めずに努力をし続けられるって人間は、きっと違うんでしょうけどね。

 ま、その努力も、ひとの何倍何十倍ってのをできるかは大切。

 努力できるっていうのも、才能の一つなんでしょうね」

 キリのいいところで声がかかった。

「そろそろ、最後の御一方前に出てください」

 おぅっ、ナイスですね。己の事第一に動く! そこに痺れる憧れるぅーっ! って、忘れてた。とは言えないわね。何より高橋教諭の仕事だし。高橋洋子 氏(うじ)は、できる女。

「随分と話込んじゃったみたいね。全く、飽きないわ律子も真由美も」

 

「「理科(アンタ)が言うな」」

 

 え? どういうこと? むぅ〜………………いっか。

 とりあえず、明久がんばれぇ。(生死的な意味合いで)

 

 

 

 





感想とかくれると執筆速度が上がるよ♪

最近P3Pやってます。ツミゲーしてたのやっとこさ解放。
他にもまだまだありますけど……(苦笑)

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