元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 今回は、
『ARIA』っぽいタイトル。




第三問 そのもう一人の幼なじみは……

 

「何やってるのさ!?」

「びっくりした。寝起きにあんなもの見せられちゃ抹消もしたくなるわよ」

 地球に重力があるのと同じくらい仕方のない事だから。

「さて、問題です」

「理科の行動が一番問題だからね!?」

「先程使われた爆発物の薬品は何でしょうか?

 (1)エチルエーテル

 (2)1,2 ジクロロエタン」

 因みに、どちらも発火、爆発を起こしやすい代物。

「よくそんな物持ち歩いてたね!? バスとか電車通学ならどうするつもりだったのさ!?!?」

「護身用に常備」

「車内のアナウンスでも言ってるよね!? “車内への危険物の持ち込みは”って」

「大丈夫よ。扱い慣れてる」

「そういう問題じゃないよ!? それに警官に職務質問され……」

「学生と答えればOKよ。もしくは、護身用に常備って」

「護身用にじゃ通らないからね!? かなり物騒だから! あと、職務質問って、そのまま“職務”って意味で仕事してますか? してませんか? 聞くってことじゃないんだよ!?

 それに何より、“1,2 ジクロロエタン”なんて皮膚に触れただけで危険な薬品だよ!?」

「吉井」

 明久のツッコミに冷静に声をかける筋骨隆々とした逞しい教師。

「何でしょうか!?!?!」

「落ち着け。それと……、霧島がおまえの真後ろで待機してる」

「何ィッ!?!?」

 明久のホントに真後ろ。数センチしか離れてない。明久の影かと見紛うほどに……。いや、むしろアレは守護霊ね……。

 バッと振り返った明久。絶妙な機動で明久との距離を維持する翔子。

「近っ! 翔子ちゃん、近い!」

「……おはよう明久」

 翔子は明久をハグする。相変わらず仲いいのね。

「翔子、おはよ」

「……理科、おはよう。…明久は、してくれない……?」

「翔子ちゃんおはよう。って、僕を抱きしめながら挨拶はやめて!?」

「仕方ないわね。……交ざれっていうんでしょう?」

 明久ったら、仕様がないわね。

「言ってないよ!?」

「吉井。おまえも大変だな」

「見ていないでなんとかしてくださいよ!」

「俺は馬に蹴られたくないからな」

「馬??」

「男なら、甲斐性を見せてみろ。吉井」

 うん、明久に言っても無駄。翔子だって、坂本雄二のこともあるし。

「複雑ね〜……」

「結局抱きしめるの!?」

 あー……。教室までの距離が遠い。…………誰よ、こんな遠くしたの。

 ……あ。藤堂カヲルさんだったわ……。

 

 

 

 

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