元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 今回は甘い感じかな?
 タイトルは
『キミキス』と『アマガミ』
 です。
 メインは、岩下律子。だけ。オンリー。膝裏にキスとか無いはず……
 ではでは、どうぞ。




幕間 幸せだったり、楽しかったり、バカやったり
第三二問 キミとキスとアマガミと………


 

 ハイハイ。なんか春休みも黄金休みも勉強漬けの毎日な私だったワケなん、です、が。

 まぁ、和寛さんと一緒にいれるっていうのは悪くないかなぁ〜、なんて。

 勉強を頑張ったご褒美という名のデートもご満悦だったワケですよ。

 あ、うん。なんか、ぶっちゃけ付き合ってるんだけどね♪

「りっちゃん、どーした?」

「うぅん。なーんでも」

「そ? ならいいけど」

 ぽわぽわ〜。っていうか、ほんわかっていうか……、うん……なんか、あったかい人。

 仲野(なかの) 和寛(かずひろ)。私が中学の頃からの家庭教師で、二三歳。今年の秋で二四になる大学生。あ、でも…付き合い始めたのは、ここ一〜二年。なんか、こんな人でもちゃんと大人なんだなぁ〜って何回も思わされた。

「あ。今失礼な事考えたでしょ?」

 存外、勘がよかったりするのよ。

 上目遣いで聞いてみる。

「怒った?」

「ははっ。オレの事考えてくれて嬉しいよ」

「私も。一緒にいれて嬉しい」

 この人は、ストレートにモノを言うから反応に困ることもある。

 そして、意外にも“オレ”っていう。ボクとかの方が似合いそうだけどね。

 聞いてみたら……、「男だし、オレっていうもんじゃない?」って。ボクもあるよね? って聞いたら、「“オレ”の方がカッコいいじゃん」って笑ってた。

 こっちも笑顔になれた。

 なんか、「どっちがいい?」って聞かれたから、「どっちでもいい。和寛さんがいい」って言うとさっきより笑顔いっぱいって感じで「そっか」って言われた。

 

 ただ……

 

 重ねる程度の、普通に繋いでいただけの手は、

「ん……」

 しっかりと、指と指が絡み合う恋人繋ぎってヤツになって、チュッ、ズズッ。とキスしてた。うん、少し舌を吸われた。ホントのホントに恥ずい。

「ごちそうさま」

「…もうっ……」

 人前での恥ずかしさがあって、こっちなんか顔が熱いっていうのにっ………、はぁ……。

 「適わないなぁ……」なんて思い知らされる。

 しかもこの人、大手からお誘いが来てるって。三菱だよ? 三菱。なんか、頭のできも違うんだろうね。自慢? 惚気? まぁね。否定しないよ? 全然自慢だもん。私の彼なんだよ。って☆

 

 

        ☆

 

 

「和寛さん、わざわざ送ってもらってありがとう」

「いいよ。オレは、りっちゃんと少しでも長く一緒にいたかったってだけだから」

「ふふっ♪ 私も。っん……」

 ばいばいのチュウ? それとも、おやすみのチュウ? かな。

「ぷはーっ……。ははっ。長かったね、今日は」

 しかも、かなり激しかったなー。舌も唇も甘噛みされた。照れる。

「まぁ、お別れのチュウでりっちゃん分をいっぱい補充したかったからね……」

「そんな寂しそうな顔しないで。ね? 私も寂しくなる」

「……うん。じゃあ、ばいばい。律子」

「うん。またね、和寛さん」

 和寛さんは、振り返ることなく去って行った。

「……和寛さん……?」

 いつもと、何か違う気がした。それが気になって、和寛さんが見えなくなっても暫く見続けていた。

 ママから呼ばれるまで。

 

 ……ずっと、……ずっと………。

 

 それは、学園祭の前の日の出来事でした……。

 

 

 

 

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